すると吉村知事は松井氏のツイートをリツイートして、「僕は松井代表についていきますので、あまり『吉村世代、吉村世代』と公言されないようお願いします」と念を押した。続けて、「松井代表や橋下さんが国会の場で大暴れしている姿をご期待申し上げます、なう」とツイートし、このやりとりに多くの反響が寄せられた。
現在、新型コロナウイルス問題で、府の対策に先陣を切る吉村知事が注目されている中、元府知事の橋下も最近はメディアに出ずっぱり状態だ。相変わらずの厳しい見解で政治に喝を入れている。
橋下というと、1994年に早稲田大学政治経済学部を卒業。同年、司法試験に合格し、98年に弁護士事務所を設立する。08年2月、府知事に就任し、自らが掲げる大阪都構想などの政策実現を目的として、今度は11年12月に大阪市長へ就任した。任期満了を迎えると、潔く政界から引退。15年に弁護士として復帰し、タレントとしても活躍している。
そんなエリート街道まっしぐらの橋下だが、市長時代の2012年7月に不倫スキャンダルを『週刊文春』(文藝春秋)に報じられた。
橋下は、1995年10月に高校の同級生と結婚し、やがて7児をもうけたビッグダディ。だが、第6子を授かった06年から07年にかけて、橋下は外でハッスルしていたようだ。時が経ち、その事実を同誌が『橋下徹大阪市長はスチュワーデス姿の私を抱いた!』と題し、不倫告発記事を世に出した。
記事では、知事選出馬の半年ほど前まで橋下氏と不倫関係にあった元ホステスが赤裸々に暴露している。当時、妊娠中だった妻を置き、女優・松下奈緒似の女性と肉体関係に陥ったという橋下は、行きつけのラブホテルで、CAやOLのコスプレをさせては喜んでいたという。
信じがたいことに、橋下が不貞に走っていた期間に第6子が誕生し、さらには第7子を授かっている。要は、夫婦仲を存続しながら、外で羽目を外しまくっていたということになる。そんな橋下の裏切りは、やがて公となり、妻は事実を知ることとなったのだ。
この報道を受けた橋下は、緊急会見を開き「全部間違っているわけじゃないが、全部事実でもない」としつつ、内容をおおむね認めた。また、橋下はそれまでは同誌を「バカ文春」と批判してきたのに対し、「今回はバカとはいえないですね」と白旗を上げた。
橋下は会見で「娘に制服を着ろと言えなくなった」「家でものすごいペナルティーが待ってますよ。妻と大変な状況です」などと汗を浮かべながら弁明したものの、いくらか余裕をうかがわせていた。
だが、翌日の会見では一転し、記者からの質問には「家庭内のこと」と連発し、歯切れの悪さがうかがえた。また、家族への気持ちについて「(妻の怒りは)そら相当なもので、理解してくれとは言えない。僕は妻と子供に謝り続けるしかない。不倫は妻への最大の屈辱。最低の親で、最低の夫ですから」とだけ語った。
かつて、「次期総理に最も近い男」と名を馳せた橋下。政界に未練はないとしているが、最近の発言からは歯がゆさが伝わる。再び、橋下が政界に戻ることはあるのだろうか。