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ニューヨークの川で見つかった日本人男性の遺体、帰国を急いでいた被害者が恐れたものとは【未解決事件ファイル】

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画像はイメージです

 2014年8月21日、アメリカ・ニューヨークのハドソン川で、日本人男性の遺体が発見された。遺体で発見されたのは、現地でシェフをしていた53歳のAさん。Aさんは真面目な性格で、特にトラブルはなかったと彼の知人は話したが、遺体となって発見される3日前から行方が分からなくなっていた。一体、彼に何が起きたのだろうか。

 遺体が発見されたのは午後7時過ぎ。ハドソン川付近を散歩していた現地住民が川に浮かぶAさんを発見した。すぐに警察が駆け付けたものの、既にAさんは亡くなっていたという。発見時、Aさんは上半身が裸で靴も身に付けていなかった。警察の調べによると、遺体には銃で撃たれたような跡が複数あったそうだ。事件を担当するニューヨーク市警は殺人事件と見て、捜査を開始。さらに2000ドルの懸賞金をかけて情報提供を呼び掛けた。

 しかし、その後のニューヨーク市警は「銃で撃たれたとの認識だったが、不明な点も浮上したことから、殺人事件かどうかを含め慎重に死因を捜査している」との見方を発表。続報はないため、結局、殺人事件であったのかどうかも分かっていない。
 遺体となって発見されたAさんはどのような人物だったのか。Aさんは十数年前からニューヨークで妻と一緒に暮らしており、7年前に妻と別れてからは一人で生活していたという。仕事は日本料理店でのシェフ。同僚によると、勤務態度はいたって真面目で、トラブルを抱えていた様子もなかったそうだ。

 しかし、最後の出勤となった8月18日のAさんの様子は違った。職場のオーナーによると、Aさんは不安そうな顔をしており、「友人の都合で日本に帰らなきゃいけない」と話していたという。19日には帰国する予定だった。
 遺体が発見されたニューヨーク・マンハッタンは観光客で賑わう場所として有名で、アメリカの中では比較的治安が良い。行きずりの強盗犯に襲われた可能性も考えられるが、上半身裸で靴も盗られていた理由が気になる。

 2018年10月には、サウジアラビア出身の姉妹がハドソン川で遺体となって見つかった事件もあった。手足と口が粘着テープで巻かれていた状態だったという(その後ニューヨーク市警が自殺と断定)。Aさんの事件との関連は確認されていないが、ニューヨーク在住の外国人が狙われる事件は他にも存在する。Aさんはアメリカで何らかのトラブルに巻き込まれ、逃げるために帰国を決めたのだろうか?

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