オリンピックでは、野球・ソフトボールが、ベイスターズの本拠地・横浜スタジアムがメインスタジアムとして使用される予定になっており、その間は他球場でホームゲームを行うことになっていた。しかし、1年間の延期によって横浜スタジアムの使用が可能になったことを受け、正式に再変更となった。
まず、東京ドームで開催される予定だった6月26日~28日のタイガース3連戦と、6月30日~7月2日のドラゴンズ3連戦が、全てナイトゲームにて横浜スタジアムで開催。ドラゴンズ戦では恒例となっている音と光のスペシャルイベント「BLUE☆LIGHT SERIES」が行われることとなっており、試合後には例年、諸星和己や相川七瀬などの豪華なゲストがライブフォーマンスで盛り上げる企画が、花火の打ち上げも可能なオープンエアのハマスタで開催されることも吉報か。
また、ZOZOマリンスタジアムで開催予定だった7月17日と18日のジャイアンツ戦と、新潟のHARD OFF ECOスタジアムで開催予定の8月14~16日のスワローズ戦もそれぞれ横浜スタジアムに変更。DeNAが買収した2012年以来、毎年行われていた新潟での主催試合は、新型コロナウイルス感染症に対する専門チームの提案に基づいて、万全の体制を取ることは地方球場では困難との判断で断念することとなった。新潟はDeNA南場智子オーナーの出身地で、また上越市出身で日本文理高校卒の若手右腕・飯塚悟史は凱旋登板を楽しみにしていたが、今年はお預けとなってしまった。
ラミレス監督は、オリンピック延期で横浜スタジアムでの試合が増える可能性が出てきた際に、「昨年ホームで成績が良かったことは数字が示している通りなので、喜ぶ選手もいると思う」とコメントした通り、昨シーズン43勝27敗1引き分け、貯金を16、勝率は.614と圧倒的な強さを誇ったハマスタでの試合増加はプラス材料と言えるだろう。リニューアル工事も終了した「Newハマスタ」で、多くの感動をファンに届けてくれそうだ。
取材・文 ・ 写真/萩原孝弘