たけしは、「何もこれ(ウイルス)で逝かなくていいじゃん、っていうところもあるよね。いずれ人間は死ぬけど、この芸人がこんなとこで、って思うけど」とさみしさを吐露。
志村さんの芸風については、「お笑いについてはコント芸人そのもの。俺はいろいろなものに手を出すけど、この人はコント一筋。なかなかね、できないですよ」と称えた。
また、突然の別れに、「ちょっと鬱になっちゃって、ノイローゼになっちゃって。おれは一体どうやって人生歩むんだっていうくらい考えたね。どうしようって思った」と深く落ち込んだことを明かした。
「たけしといえば、1999年4月から2000年3月までテレビ朝日系で放送されていたバラエティー番組『神出鬼没!タケシムケン』で、志村さんとMCを務めていた。かつては、同じ時間帯の裏番組で覇権を競った2人だけに、大いに期待されていたが、企画はことごとくスベりまくり。わずか1年で、その歴史に幕を閉じることになった。後にたけしは後年、自著で同番組について『自分達がやりたかった事と、スタッフがやろうとした事の意思疎通がうまくとれなかった』と回想。機会があればもう一度志村さんとタッグを組みたかったのでは」(テレビ局関係者)
なかなか、たけしがテレビ番組で、「ノイローゼ」などの言葉とともに本音を明かすことはなかったが、今後、“老い”が加速しそうだという。
「志村さんの死去で、心の“支え”みたいなものがなくなってしまったのでは。結婚相手の“暴政”で、周囲の人間がどんどん離れているだけに、気持ちを若々しく保つのは厳しそう」(芸能記者)
たけしほどの大御所にとっても、志村さんの死去は影響を与えたようだ。