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選手会肝いりの新制度も見送り? 阪神・藤浪のコロナ感染、各球団は収益・編成の両面で大ダメージか

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藤浪晋太郎

 阪神・藤浪晋太郎投手が新型コロナウイルスに感染し、次は「選手会」との話し合いが…。

 3月26日深夜、藤浪が新型コロナに感染していることが判明した。厳密に言うと、「ヤバイ」の声は同日の午前中から囁かれていた。白い防護服姿の作業員が二軍施設、鳴尾浜球場、そして、甲子園球場に現れ、棒状の噴射機から消毒液を吹き掛けた。鼻を突くような薬品の匂いでいっぱいになる。

 この時点で、阪神関係者の中から“感染の疑い”がある者が出たことは察しが付いたが、球団スタッフは何も教えてくれなかった。しかし、その消毒の作業チームがブルペンに入るのを見て、感染の疑いがあるのはスタッフではなく、選手だと分かった。それも、投手だと――。

 「球団が藤浪に陽性反応が出たと知らされたのは、26日夜。本人、球団幹部が話し合い、NPBにも連絡を取って、名前を公表することを決めました。球団の発表によれば、彼が体調の異変を訴えたのは24日。この時点での検査を見送ったのは、NPBがJリーグなどと立ち上げた対策会議の中で出た『感染の疑いがある人の症状』の中に、藤浪の伝えた内容が含まれていなかったからだと話していました。コーヒーやお茶などを口にしても、匂いがないという『嗅覚の異変』です」(在阪記者)

 その後、阪神は“二次感染”を防ぐため、選手、スタッフの待機など迅速な対応を行っている。これを受けて、NPB幹部もコメントを出した。「4月24日の開幕を目指すことに変わりはない」とのことだが、「建前に過ぎない」というのが周囲の一致した見方だ。

 「開幕戦はもっと先延ばしになる。それは非常事態だからファンも許してくれると思いますが、問題なのは球団経営です。選手の年俸、満額を払えるのか?」(球界関係者)

 在京球団スタッフによれば、選手会とも感染防止のために話し合いの場を設けるという。その席上で、年俸のことにも触れ、選手会側の反応を見て対応を決めるそうだ。

 「選手会とは話をしています。つい先日も、『現役ドラフト』について意見交換をしました。今年中の実施を目指す方向でしたが、いったん見送ることで意見が一致しました」(前出・同)

 経営サイドと選手会は良好な関係にあるようだが、カネのこととなれば、話は別。「物別れ」に終わる可能性の方が高い。

 今後、ペナントレースを再開させ、仮に143試合全てとクライマックスシリーズ、日本シリーズも予定通りに開催できたとしても、感染防止の専門家チームが「座席間隔を空けるように」と進言している以上、球団収入の激減は必至だ。

 「選手から観戦者が出てしまった以上、全球団が検査態勢についても話し合わなければなりません。検査を受けるとしても、それなりの金額が掛かります」(前出・在阪記者)

 球団にとって、最大の出費項目は「人件費」だ。藤浪の一日も早い回復を願っている。だが、アスリートの体力を取り戻すのにも時間が掛かりそうだ。経営陣はカネの話を切り出す前に、選手が復活するまでの補償を約束しなければ、この厳しい状況を乗り切れないだろう。(スポーツライター・飯山満)

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