ただ、そうした中で、木下に手を差し伸べそうな芸人がいる。それがダウンタウンの松本人志である。松本は吉本興業、木下は松竹芸能と立場は異なるものの、意外な繋がりがある。
「木下は素人時代は、ダウンタウンの熱心な追っ掛けをしていたようですね。このエピソードは、『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)内で披露され、松本も『初めて聞く』と驚いていました。18歳の頃、木下は後に相方となる木本とともに、深夜番組終わりの松本を車で追い掛けたそうです。すると、ある段階で松本の車がやたら進路を変えるようになり、木下は『まかれている?』と思ったそうです。松本の車が袋小路に入ったところで、板尾創路が車から降りてきて、『下がれ!』とものすごい剣幕で怒鳴られたとか。松本はこの話はまったく覚えていませんでした」(芸能ライター)
木下が松竹芸能を選んだのは、「吉本は層が厚そう」なる消極的なものだった。やはり世代的には、ダウンタウン、特に松本人志は雲の上の憧れていた存在なのだろう。「すべらない話」においても、木下は「ちょっとでも近づきたかった」「僕のことを嫌いにならないで欲しい」と熱いラブコールを松本に送っていた。
そんな木下を松本は個人的には気に入っているようで、自身の誕生会でも吉本興業の後輩芸人に混ざって、木下が参加する様子が伝えられている。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)へも、木下単独で数多く出演しているだけに、フリーとなった木下に対して、この番組が「エグいイジり」を行う可能性もありそうだ。