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新日本プロレス11大会の開催中止を発表、内藤対ヒロムは“幻”に…

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後楽園ホール前に展示されている新日本プロレスの広告

 新日本プロレスは26日夜、同日に発表された、新型コロナウイルス感染拡大による政府からのイベント中止・延期要請並びに、ここ数日の状況を鑑み、また、ウイルスの感染拡大の収束に向けた判断として、3月15日までに予定されていた11大会を中止すると発表した。26日の沖縄・沖縄県立武道館大会は開催された。

中止になる大会は次の通り。

『旗揚げ記念シリーズ』
3月1日 茨城・リリーアリーナ(水戸市民体育館)
3月2日 福島・ビッグパレットふくしま
『旗揚げ記念日』
3月3日 東京・大田区総合体育館
『ニュージャパンカップ2020』
3月4日 東京・後楽園ホール
3月7日 愛知・愛知県体育館
3月8日 兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
3月9日 高知・高知県民体育館
3月10日 岡山・ジップアリーナ岡山
3月12日 東京・後楽園ホール
3月13日 東京・後楽園ホール
3月14日 千葉・幕張メッセ国際展示場・7ホール

 3.3大田区大会で決定していた内藤哲也と高橋ヒロムのIWGP最強対決も流れ、春の最強戦士決定戦『ニュージャパンカップ2020』もトーナメント開催そのものを見直さなければならないだろう。新日本の親会社であるブシロードグループは、木谷高明取締役(新日本プロレスオーナー)が陣頭指揮のもと、在宅勤務や時差通勤を早期に導入。新型コロナウイルス対策を打ち出していた。グループが開催する公演やイベントは中止または延期となり、ブシロードグループの女子プロレス団体スターダムも、3月14日までの大会、イベントを中止とし、3月8日の東京・後楽園ホール大会は無観客試合での開催を発表したことで話題になった。

 今回の新日本の発表を受けて、木谷高明オーナーは自身のツイッターを更新し、「新日本プロレスに関してはなるべく口を出さないてきたが」と前置きをした上で、「ファンの立場としても言うが日本全国のライブ、スポーツが中止になる中、ワールドと言うプラットフォームを持つ新日本プロレスが3月3日の創立記念日に無観客試合をやり、全国のファンに勇気と希望を与えるべきではないのか?巌流島を思い出せ!」「誤解されては困りますが何も試合だけに拘っている訳では有りません。折角の創立記念日、ワールドで過去の名勝負を見せ解説したり、戦うはずだった選手をゲストに呼んだ番組をやったりする事も出来ます。他のスポーツ等が発表した後にしれっと中止だけ発表するのでは余りにも工夫が無い。残念です」と今回の決定に対して自論を展開。最後は「私の各種働き掛けも足らなかったと反省しています」「無観客に対する反対意見が多くて驚いています。でも石を投げたから波紋(お客様の反応)が起きました。お騒がせして申し訳有りませんでした」と綴っている。

 新日本は3月15日以降も、3月20日、21日に新潟・アオーレ長岡大会2連戦、3月31日には東京・両国国技館大会とビッグマッチを控えているが、新型コロナウイルス感染拡大の収束が見えない限りは、こちらも流動的と言わざるを得ないだろう。日本プロレス業界最大手の決断は、他団体にも大きな影響を与えそうだ。
(どら増田)

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