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巨人、補強の本命は中日・ロドリゲスだった? 中日サイドも既に流出を覚悟か

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原辰徳監督

 80年代の西武黄金期を築き上げた根本陸夫氏(故人)が、かつてこんなことを言っていた。「ペナントレースは秋季キャンプに始まって、2月1日には終わっている」と…。話す相手によって、表現を少し変えていたようだが、オフの補強が成功したかどうかでペナントレースの勝敗が決まる。補強が成功したかどうかは、2月1日のキャンプ初日の様子を見れば分かるという意味なのだろう。

 編成、ドラフトを統括してきた根本氏ならではの言葉だが、その定義で各球団の秋季キャンプを見てみると、「来季をどう戦うのか」が分かっていた。

 「中日投手陣では、左腕の福敬登(27)に阿波野(55=秀幸)投手コーチが付きっ切りでアドバイスを送る場面もありました。ツーシーム、スクリューの新しい変化球の習得に必死です」(スポーツ紙記者)

 福は今季後半、セットアッパーとして、勝ち試合の重要な場面でも使われるようになった。「ストレートを投げても、打者の手元で微妙に動く。外国人投手みたいなボールを投げるヤツ」と他球団の主力バッターも一目を置いていた。与田剛監督(53)はさらなる躍進を期待しているようだが、そんな単純な話ではなかった。

 中日は「勝利の方程式」を作り替えることを前提にキャンプを送っていた。

 「ロドリゲスですよ。今季はセットアッパーとして64試合に登板し、41ホールド。防御率も1点台。中日は8月後半から代理人と連絡を取り、9月には年俸倍額の残留条件を提示しています。それでも首を縦に振らなかったのだから、他にもっと良い話があるんでしょう」(球界関係者)

 左腕・ロドリゲスの去就は未定(11月7日時点)。ロドリゲスはドラゴンズ担当記者団に「チームに愛着もある」とコメントしているそうだ。しかし、こんな情報もある。

 「メジャー数球団がラブコールを送っています。元巨人のマイコラスが日本球界で成長し、今ではナ・リーグを代表する大エースです。『日本帰りは出世する』とし、メジャースカウトはNPBの外国人選手を調査しており、先発なら、西武のニール、リリーフなら、中日のロドリゲスか、阪神のジョンソンと高評価を与えていました」(米国人ライター)

 メジャーリーグだけではない。巨人もロドリゲスの争奪戦に参戦していた。巨人情報に詳しいプロ野球解説者によれば、原辰徳監督(61)が19年オフの最優先補強ポイントとして挙げていたのは、ブルペン陣だという。FA選手ですでに交渉を始めている楽天・美馬は先発、千葉ロッテ・鈴木は内野手だ。美馬と鈴木に関する話ばかりが表に出て来るが、“最優先補強ポイント”に関する動きは全く聞かれない。秋季キャンプでの巨人投手の様子だが、「バントの成功率アップ」「投手陣の打撃成績の低さ」といったテーマが挙げられていて、中日・福のような特定の強化指定投手がいるわけではない。

 「すでに強力なリリーバーの補強が決まっているから、先発タイプの美馬、左バッターの鈴木との交渉を始められたとも解釈できます。過去、FA選手と交渉する際、マスコミサービスやファンアピールを兼ねて、事前に交渉日を伝えて来ます。なのに、今年は美馬、鈴木ともに『もう交渉は終わった。実は何日に会っていた』という言い方です」(前出・プロ野球解説者)

 そう言えば、故・根本氏は水面下で交渉を巧みに進めていたことから、「寝業師」とも呼ばれていた。原巨人は“本命・ロドリゲス”との交渉も終えているかもしれない。

(スポーツライター・飯山満)

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