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アキバのメイド喫茶が卒業したての女子中学生を違法に雇う

 警視庁万世橋署は9月8日、東京・秋葉原のメイド喫茶で、中学校を卒業したばかりの少女2人(いずれも当時15)を働かせたとして、労働基準法違反(最低年齢未満児童の使用)容疑で、メイド喫茶の店長(40)ら男2人を書類送検した。

 送検容疑は、3月12〜30日、同月に中学校を卒業したばかりの15歳の少女2人を、メイド喫茶「宇宙めいど喫茶どりーむきゃすと」(東京都千代田区外神田1丁目)で、従業員として働かせた疑い。

 同署によると、店長らは、いずれも容疑を認めており、「中学生と言えば客が来ると思った」「中学校を卒業していれば構わないと思った」などと供述している。同店は月に約300万円の売り上げがあった。

 少女2人は、インターネットや雑誌で、同店の求人を知って応募。「卒業式も終わったので、かわいい服を着て、メイド喫茶で働きたかった」などと話しているという。

 一見、卒業式を終えていれば、問題ないようにも思えるが、労働基準法は「児童が満15歳に達した日以降の最初の3月31日が終了するまで、使用してはならない」と原則、定めている。つまり、3月31日までは身分上は中学生であり、雇ってはいけないのだ。

 逆にいえば、4月1日以降なら、労基法上もOKとなるため、同店が雇い入れるのが、あと20日遅ければ、セーフだったということになる。

 同店はホームページによると、宇宙をテーマとしたメイド喫茶で、ソフトドリンクだけではなく、アルコールも提供。チャージは60分800円で、ドリンクが600円から、フードが500円からとなっており、約20名のメイドが在籍している。
(蔵元英二)

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