不況の真っ只中の1973年に始まったこのパレードも今年で38回目。参加者約6万人、観衆は200万人と言うからすごい。世界最大級と言われる秋の一大イベントでなのだが、不況のせいで資金不足に悩んでいるという。毎年9千万ドルもの経済効果があるというのに10月初旬で目標金額の半分しか寄付が集まっていない為、いつもならSOHOの6番街のスプリングストリートから出発してチェルシー地区の23丁目までパレードするのが、今年は15丁目までに縮小になっている。
ハロウィーンに先がけて200人あまりが参加する「ゾンビ・コン」なるゾンビのような格好をしたグロテスクな集団がねり歩く催しもあって、筆者は見逃したが、見逃して良かったような気もする。なぜかアメリカ人はゾンビとかゴーストとか気味の悪い物が好きらしく、パーティグッズを扱う店では這い回るゾンビの人形を見つけてギョッとした。
本番の日には仮装した人々を街中で見る事ができる。クラシックにマリリンモンローとかエルヴィスプレスリー、定番のマイケルジャクソンなどに加えて今年人気なのがレディ・ガガだそうだ。古着屋では「サラ・ぺイリンの格好をするんだけど素通しのそれっぽいメガネってあるかしら」と30代女性が店員に聞いていた。
子供に取っては「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃいたずらするよ!)」と家々を巡ってお菓子集めが出来る日、大人は仮装というかコスプレというか、堂々と変な格好ができる日、それがハロウィーンなのだ。(セリー真坂)
参考サイト<www.halloweennyc.com>