しかし「トレードってマジ?」「どこ情報だよ」「ソースが不明だからなぁ」と、ネット上に情報元はないようで、真偽のほどは不明。そのため、本気で受け止めているファンは少ないようで、中には「ほしいならどうぞ」と冷めた意見を言う巨人ファン、「大竹かぁ、いらないな」と言う他球団ファンの姿も。「トレードしてもしなくても、どっちでもいいよ」と興味がなさそうに意見を飛ばす人もいた。
流言飛語の類のようにもみられる今回のトレード話だが、大竹は他球団にトレードされてもおかしくない成績であることは確かだ。広島で通算74勝を挙げ、2013年オフにFAで巨人へと移籍したが、その後は5年間で23勝しか挙げられず期待を裏切った。
特に昨年はわずか2試合の登板に終わり、1勝1敗、防御率6.00という成績で戦力外通告もあり得た。大幅減俸の末になんとか免れたが、巨人首脳陣やフロントが期待しているとは言いがたい。
一方でこう語る野球ライターもいる。
「大竹は確かに一軍で結果を残せていません。しかし、昨季二軍では9勝4敗、防御率2.97と一定の成績を挙げています。35歳という年齢はネックですが、確かにほしがるチームがいてもおかしくはありませんね」
一軍でチャンスをもらえず結果も残せていないが、二軍では好成績を残している。ファンがよく「他球団なら活躍できるのでは」と思ってしまうタイプの選手だ。トレードの噂は、案外こうしたファンの想いが拡散された結果なのかもしれない。だが、前述のライターはこうも語る。
「大竹はけがで離脱していました。5月1日の野田サンダーズとの三軍試合でようやく復帰したところですから、実戦感覚がどこまで戻っているか…。故障明けの投手を獲得するのはリスクもありますしね。もしトレードされるとしても、完全に治ってからでしょう」
不甲斐ない成績からトレードの噂まで飛び交ってしまった大竹だが、それを跳ねのけるのほどの活躍を見せることができるのか。トレードされるにしても、されないにしても、まずは故障から完全復活するところから始めたい。