ここの御主人は蛇料理一筋40年以上の大ベテラン。今まで7回も蛇に咬まれたそうです。血清を打ったり、特殊なお茶や漢方などの民間療法も用いて、いろいろと大変な治療をされたとか。
血清とは、蛇の毒から作られる解毒剤のこと。まさに「毒をもって毒を制す」ので、一度血清を打ったら次に打つまでにある程度年数を開けないといけないのです。
(注:蛇に噛まれたら病院などの専門の機関に行きましょう。くれぐれも自己判断で治療しないように!)
まさに命がけのお仕事です。年中蛇を捌いているので、年に二回ちゃんと蛇供養をされているそうです。
マムシの生き血を飲み、姿焼きを散々堪能した後。
瓶に丸ごと漬かったマムシの姿が生々しい、熟成マムシ酒を飲みました。
何とアルコール度数70度。こんなキツイ酒をロックで飲むのは初めてです。
一口飲んだ後、かーっと全身が火照り口から火が出ました。マムシ臭と蛋白質の味がします。
最初はキツイと思っていましたが、氷が溶けると多少飲みやすくなりました。酒に混じっていた蛇の鱗が口に入りました。
「これは水みたいだから…」
と、蝮薬酒もいただきました。こちらは普通に香りもよく、ブランデーのようで美味しかったです。
私は冷え性なのですが、全身が汗ばむぐらいぽかぽかしました。これですっかり身も心も蛇になった気がしたのでした。
その後、全身の血流が良くなり、身体の代謝も上がって調子がいいです。まさに蛇パワー!
また滋養強壮のために蛇料理を食べに来ようと思ったのでした。
お疲れ気味の方にはオススメかもしれません。
(怪談作家 呪淋陀(じゅりんだ)山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou