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取調室で女性容疑者にキスした警部補に停職6カ月の懲戒処分

 大阪府警は3月21日、取調室で40代の女性容疑者にキスや抱擁をしたとして、特別公務員暴行陵虐の疑いで、住吉署の男性警部補(52=奈良県香芝市)を書類送検した。府警はキスや抱擁が「陵辱、加虐の行為」に当たると判断し立件した。

 本などを差し入れる便宜供与もしており、府警は停職6カ月の懲戒処分とした。警部補は同日付で、依願退職した。

 送検容疑は同署刑事課の係長だった昨年12月〜今年1月、同署などの取調室で計7回、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されていた女性を抱き締めたり、キスしたりした疑い。

 女性は逮捕当初、容疑を否認していたが、警部補が親身になって身の上話の相談に乗ったり、差し入れしたりして心を開いて容疑を認めた。その結果、女性が警部補に恋愛感情を抱いてしまい、「抱き締めてキスしてほしい」といったメモを渡し、取り調べの補助者が席を外している時などに行為に及んだという。

 府警監察室によると、警部補は行為を認め「恋愛感情を抱いていた。部下に合わせる顔もなく、組織に多大な迷惑を掛けてしまった」と話している。

 女性が留置施設で同室の女性に「刑事さんが好きだ」と話し、その女性が看守に話したことで事件が発覚した。

 一方、府警が事情を聴いても、女性は本などの差し入れを受け取ったことは認めたが、「刑事さんとキスしたり抱き合ったりしたことはない」とかばうような供述をしており、キスや抱擁については行為を否定しているという。
(蔵元英二)

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