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イーストウッド監督作品が初登場1位に立った今週の映画ランキング

 2月21日、22日の映画興行収入ランキング(興行通信社発表)が発表され、21日公開のクリント・イーストウッド監督作品「アメリカン・スナイパー」が初登場1位を獲得した。

 同作は「ミリオンダラー・ベイビー」、「許されざる者」を手がけたイーストウッド監督が、米軍史上最強とうたわれた狙撃手クリス・カイルのベストセラー自伝を映画化。イラク戦争の際、その狙撃の腕前で多くの仲間を救い「レジェンド」の異名をとった海軍特殊部隊ネイビー・シールズの隊員クリス・カイルが過酷な戦場を生き延び、妻子のもとへ帰還した後もぬぐえない“心の傷”を抱え葛藤する姿を描いている。

 「イスラム国問題などで、戦場が“現実”として突きつけられている現状だけに、日本の映画ファンの心にイーストウッド作品が投げかけたものは大きかった。観賞した客の評価もかなり高く、『時が時だけに重い作品でしたが、息つく暇もなく見入った』などの評価が書き込まれている」(映画ライター)

 2位は先週1位だった「テラスハウス クロージング・ドア」。ほかにトップ10入りした実写の邦画は、人気バンド・Mr.Children」が2014年9月に全国5都市のライブハウス「Zepp」で敢行した初のファンクラブ限定ツアーの様子を収めたドキュメンタリー「Mr.Children REFLECTION」、KAT-TUNの亀梨和也主演のスパイアクション映画「ジョーカー・ゲーム」。前週にトップ10入りした天童荒太原作の直木賞作品を映画化した「悼む人」、関ジャニ∞の渋谷すばる主演の「味園ユニバース」はトップ10入りならず。「『悼む人』は東映がかなり力を入れていた作品だっただけに、上層部は頭を抱えてしまっているようだが、もはや打つ手なし」(映画関係者)

 27日はSKE48初のドキュメンタリー映画「アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48」、28日はももいろクローバーZのメンバー5人が主演の「幕が上がる」が公開されるだけに、アイドル映画対決がどちらに軍配が上がるかが注目される。

 28日は新垣結衣主演の「くちびるに歌を」、永作博美と佐々木希が共演した「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」が公開されるだけに、来週は邦画のトップ10入りが増えそうだ。

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