綾部が陽なら、又吉は陰。よしもと芸人に多く見られる“前へ前へ”タイプではなく、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で明かされたように、“気にしすぎ芸人”にして“人見知り芸人”。コミュニケーションは、大の苦手だ。
そんな性格を逆手に取り、今月から初のMC新番組『キャサリン』(フジテレビ系)がスタートした。観月ありさときゃりーぱみゅぱみゅがスタジオでモニタリングするなか、又吉がピンでゲストに質問を投げていき、ほんとうのプロフィールを完成させていく内容だ。
24日オンエアのゲストは、女優の水川あさみと友人。「忘れられない 異性からの一言」にたいする答えに悩む水川に、又吉が次のような例を出した。
「たとえば僕やったら昔、コンパみたいなのに行って、しゃべられんくて黙ってたら、ちょっとおもしろい感じの女の子に、“オブジェ”っていうあだ名をつけられた」
太宰治を崇拝しているため大の読書家。ボキャブラセンスにあふれているため、著書は多数。今年は初の主演映画『タバコイ タバコで始まる恋物語』が公開。国民的番組の『笑っていいとも!』(フジ系)にレギュラー出演しており、話題の『ピカルの定理』(同)は深夜枠からゴールデン(水曜22時)に進出。
もっとも売れているピースの、陰のほう。今なら、オブジェの過去を笑い飛ばせる。(伊藤由華)