処分を受けたのは、福祉子ども部に勤務する31歳の男性主任。今年8月から9月にかけ、元同僚だった30代の女性職員に対し、電話やLINEで計202回連絡を取ろうと試みた。
さらに、応答がなかったことに怒ったのか、女性職員になりすましたうえフェイスブックに職場の悪口を32回投稿。また、女性を誹謗中傷するメールを大津市に5回送っていた。
女性職員は誹謗中傷などを把握していなかった模様だが、第三者が市職員がネットで誹謗中傷しているような書き込みがあることを大津市に通報。女性職員が警察に相談し、ストーカー規制法に基づき男性に警察から口頭と文書で警告が与えられた。
男性職員は「女性職員から返信がなく、一時的な感情でやってしまった、申し訳ない」と話しているという。11日、大津市はこの男性職員に対し、停職3か月の懲戒処分とし、越直美市長が「お詫びする」と謝罪した。なお、京都新聞によると、大津市の懲戒処分は今年度7件目だという。
この男性職員の行動に、ネットユーザーからは「気持ちが悪い」「拒絶されているのにしつこく迫る時点で救いようがない」「連絡がないことに怒って困らせやろうという発想は危険。今後エスカレートするのでは」「更生できるとは思えない」と厳しい声が並ぶ。
また、大津市の「停職3か月」という処分についても、「甘すぎる」「本当に悪いと思っているのか」「停職が終われば復帰する。顔を見合わせればまたストーカー行為をする可能性が高い。女性の身の安全を考えているとは思えない」など批判が相次いでいる。
大津市は2011年にいじめ事件が発生した際、大津市教育委員会が問題を隠匿するような行動を取ったことが大きく批判され、現在もそのイメージが残っている人は多い。もちろん、多くの職員は真摯な勤務、健全な生活をしているものと思われるが、このような事件と身内に甘いとも思える対応は、大津市のイメージをさらに悪化させてしまうことになる。