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交流戦ウラ情報 セ主催試合での『DH制』が、あの球団を苦しめる!?

 10年目のセパ交流戦が5月20日からスタートする。指名打者制(以下=DH制)をパ・リーグではなく、セ・リーグ主催試合で採用されるのは既報通りだが、この試験的イベントが東京ヤクルト、横浜DeNAを“大ピンチ”に陥れてしまいそうだ。
 「ペナントレース開幕から約1カ月、両球団とも最下位争いをしていますが、起死回生のプラス材料が見つからない」(プロ野球解説者の1人)
 両球団とも、低迷の原因は『投手陣の崩壊』だろう。

 東京ヤクルトが今季、本格的な復帰が期待されていたエース・館山昌平(33)が右肘を再び故障。昨季は2戦目で右肘靱帯を断絶し、再建手術を実施したが、もう1度メスを入れることになってしまった。クローザーを予定していたバーネット(30)も左膝後十字靱帯の部分断裂で長期離脱中、さらに追い打ちをかけたのが、昨季最多勝で新人王の小川泰弘(23)の戦線離脱だ。4月18日の阪神戦、ライナー性の打球が頭部付近を襲い、とっさにかばった右手を直撃した。精密検査の結果、右手有鉤骨鉤(ゆうこうこつこう)骨折と判明…。実績のある左腕・石川、3年目の古野、先発陣の一角として期待されていた新外国人・ナーブソンらも不振で、「先発、救援ともに投手の頭数が足らない状況」だ。

 「DeNAの中畑監督も先発ローテーションのやり繰りで困っています。加賀を先発に再転向させました。23日の巨人戦がそうなんですが、DeNA投手陣が誰かが打たれると、後続の投手にも伝染するというか、(相手打線の猛攻を)誰も止められなくなってしまう…」(前出・同)
 両球団には、もう1つの共通点がある。本拠地の球場が狭いこと。『ヒッター・パラダイス』の球場でDH制を使われれば、投手陣が釣瓶打ちにされる危険性がさらに高まるのだ。

 5月1日時点、ヤクルトのチーム防御率は5.46。DeNAは5.33。5点台まで落ち込んでいるのは12球団でこの2チームだけだ。しかも、両球団の勝敗表を見てみると、ロードだけではなく、ホームゲームでも負け越している(同時点)。ヤクルト・小川監督が昨年オフ、新たに交わした契約任期は『1年』。2年連続の最下位となれば、人望の厚い指揮官でも、フロントも“考えなければならない”だろう。
 「4月29日(中日戦)の試合前、ベイスターズOBの佐々木主浩氏の野球殿堂入りを祝福するセレモニーが行われました」(同)
 佐々木氏もDeNAの球界参入時、初代監督候補に挙げられていた。中畑監督は2年続けてのBクラスを恥じ、一時は自ら退く意向も口にしたが、フロントが留意し、今日に至っている。投手陣は危機的状況、本拠地はヒッター・パラダイス。変則でのDH制採用が両球団の失墜をさらに加速させなければいいのだが…。

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