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山口敏太郎・中津川昴 特別対談 前編 「2012年問題は女子高生の創作から始まった?」

 山口敏太郎は読売・日本テレビ文化センター恵比寿校、横浜校で「妖怪・伝説入門」という講座の講師をしている。時にはゲストを呼んだり、特別講習をしたりで毎回好評だ。
 先日横浜校で、テレビタックル超常現象スペシャルや山口敏太郎監修の総合オカルト雑誌『U SPRITS』(辰巳出版)でおなじみの中津川昴氏をゲストに迎えての対談があった。
 山口敏太郎がひそかに「異界の小室哲哉」と思っている中津川昴氏は、もともとエンジニアで、オカルト業界に少ない理系の論客だ。
 今回は、リアルライブ読者に特別にその対談の一部を紹介しよう。

 話は中津川昴氏がオーストラリア留学中のことになった。

 中津川「以前、私がオーストラリアにいたときですが、竹本良さん(宇宙現象研究家)にオーストラリアのUFOや宇宙人情報を送ったりしてたんです。そのころ、どうしても日本でやった超能力やUFO特番を見たくて、竹本さんに頼んでビデオテープを送ってもらったんですよ。FBI捜査官が出てくる番組で。それをみんなで見てたら、途中で画像が映らなくなった。テープが絡まったかなと思ってすぐ中を出したけど違ってた」

 山口「え、どういうことですか」

 中津川「ちょうど面白くなってきたところでテープがきれいにすぱっと切られてるんです。しかも、(途中まで)見られたってことは、切った後、巻き戻してるってことですよ。空港にはCIAがいるんですよ。ビデオとかDVDとか、海外からオーストラリアに送られるものは検閲が入って、ここできれいに切られる」

 山口「検閲が入ったと?」

 中津川「そうですね。切って送ってくるのも恐いんですけど、見られるように巻き戻してるってのが更に恐くて。実はそういうことが2、3回あるんですよ、こういう番組は。あと、9・11の頃も私はオーストラリアにいたんですけど、竹本さんが9・11の映像にUFOが映ってたというニュースを取り上げた本を出したというので、送ってもらったんです。でも、1週間たっても2週間たっても来ないんですよ。『消えたな…』って思って」

 山口「没収されたと?」

 中津川「はい。ちょうどあの頃って、たぶん他の国も検閲を厳しくしてたんでしょうね。空港とか」

 オーストラリアにはアメリカ空軍が駐屯していて、情報収集をしているという。
 空港ではCIAが検閲をし、さらに北半球のインターネットや電話等、すべての通信を傍受するまでのサーバを持った基地があるという。
 しかし、オーストラリア人はけっこうオープンな性格で、「今、UFOが出現した」というニュースが、ネットやテレビで毎日のように流されているそうだ。
 オカルト的なニュースも秘密にしようという考えはなく、その性格は映画「クロコダイル・ダンディー」の主役を、もっとひどくして太らせてクサくした感じ(?)とか。
 そのためか、いろいろな情報がオーストラリアから広まることも多いという。

 山口「そういえば、2012年問題もオーストラリアから広まったと聞いたことがあります。前も中津川さんに聞きましたが、オーストラリア人が米軍関係者から情報を得たとか」

 中津川「ええ。調べた限りでは、ある女子高生がお母さんから聞い話なんです。それを『2012年にフォトンベルトみたいなものが銀河の中心からやってきて、太陽系を通過する時に地球がアセンションする』って内容で物語風に作ったんです。それを、みんなを啓蒙しようとネットに出したら、『NEXUS』という雑誌がおもしろいということで特集を組んだんです。そこからものすごい話題になって」

 山口「それはどういう雑誌ですか」

 中津川「日本で言えば『ニュートン』と『ムー』の間のような感じでしょうか。有名な雑誌で、ヨーロッパでもけっこう発行されていて、影響力があるんです。オカルトビリーバー、否定的意見、両方載せるんですよ。両方の意見を議論して、どっちが正しいかお客さんの拍手で決める。欧米は討論とかディペートの文化があるので、それが普通なんですね」

 山口「女子高生が母親から聞いた話を、SF的にまとめたわけなんですよね?」

 中津川「そうですね。彼女の母親は、当時オーストラリアにいたアメリカ人の政府関係者とラブロマンスの状態にあって。仕事上の付き合いで知りあったと思うんですけど、おそらく彼はCIA関係の人だと思いますが、母親はその人から聞いたんです。情報自体には嘘(間違い)と真実と両方含まれると思います。母親と相手の男性と、二人フィルターがかかってるんで、どこまで純粋な情報なのかはちょっとわからないところはありますね」

 山口「オーストラリアでその女子高生は話題になったんですか」

 中津川「なりました。ものすごい取材陣がつめかけて。ネタモトが彼女だから、日本もふくめて外国からもすごい取材がきて、とても対応できないので全ての取材を拒否してしまった。彼女は今、国立天文台で働いています」

 山口「じゃあ、彼女はもともと天文学を志向してた?」

 中津川「そうなんです。彼女自身は書いたことも認めていますし、そのネタをどこから聞いたかも話しています。だから、まったくの空想ではないんですよ」

(山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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