気温4度。金浦空港に降り立つとヨン様もびっくりの寒さだ。空港内にセブンラックカジノ受付があり、ツアーならば送迎バスに乗って1時間ほどでソウルに到着する。
セブンラックカジノは韓国国内に計3店を展開し、いずれも年中無休の24時間営業。店ごとに韓国、ラスベガス、ヨーロッパスタイルと様式分けされている。
ソウル市中心部にあたる江南区の「セブンラックソウル江南店」は韓国スタイルカジノだ。韓国の伝統文化を生かしたデザインで統一されており、王朝時代の貴族の帽子をイメージした屋根が覆うテーブルでは、欧米やアジア各国の観光客がバカラやブラックジャックに集中していた。高級ホテルに隣接するためアクセスがよく、観光の合間に気軽にプレイできる。
最近の為替相場は100ウォンが約12円。団体客に人気のルーレットはミニマム2500ウォン(約300円)から。カジノ体験ツアーの約1時間で100万ウォン(約12万円)獲得した人もいる。100ウォンから遊べるスロットマシーンは、日本国内で1枚20円貸し出しのパチスロより安価だから遊びやすい。VIP専用ルームはミニマム数十万円からの勝負。想像できない大勝負が繰り広げられている。
セブンラックカジノの魅力は韓国観光公社が100%出資する子会社グランド・コリア・レジャーが運営していること。透明性はもちろん、サービスが行き届き、初心者も安心して遊べる。日本語担当の案内役らが常時スタンバイしており、ゲームのやり方などで迷うことはない。3店の開店初年度の2006年には予想以上の49万7000人を集め、07年度も目標の75万人を突破する勢いという。
韓流ブームの仕掛け人といわれる同社のキム・ジュンムン専務は「うちはヨン様より素敵な社員や美人ディーラーが多いですよ。それが戦略です(笑)。大勢の日本人に韓国に来ていただくと同時に、セブンラックカジノで遊んでもらえればなお嬉しい」とユーモアたっぷりに話す。
単なるリップサービスでないことは写真をご覧の通り。フリードリンクのバーコーナーやディーラーは美女ぞろいで「まるでソウル中の美人を集めたみたいだ!」と驚く人も。
中区の「ミレニアムソウルヒルトン店」ではチェ・ジウ似の美女と遭遇した。日本語担当の案内役イ・ジンスクさん(22)は「私なんかよりもっとチェ・ジウ似の美人ディーラーがいますよ」と照れながら、「韓流ブームのおかげで日本人女性客が増えたんです。遠慮せずに何でも聞いてください。おいしい焼肉店だって教えますよ」とはにかんだ。
ハングル語や英語ができなくても、カジノ初体験でも問題ない。
カジノを楽しんだあとは観光名所を回ったり、街を歩いたり、焼き肉などの韓国料理に舌鼓を打つのが正解。もうけた金で遊べれば言うことなし…だけど、それは運と腕次第だろう。
男性でも女性でもソウルに毎週通いたくなってしまうこと間違いなし!のドキドキ体験だ。
○セブンラック店舗紹介
【ソウル江南店】…韓国スタイルは落ち着いたデザイン。漂う空気感がアジアンテイストなのでホッとする。06年1月オープンで総面積は2839平方メートル。周囲にはCOEX(コエックス)免税店をはじめ高級ホテルや百貨店が林立している。
《テーブル》メインバカラ2、ミディバカラ7、ミニバカラ16、ブラックジャック16、ルーレット6、ポーカー3、タイサイ1、ビッグホイール1=計52台
《マシン》計110台
【ミレニアムソウルヒルトン店】…巨大スクリーンに米プロスポーツ映像を流すラスベガススタイル。06年5月オープンで総面積は2809平方メートル。若者の流行スポットである明洞や、卸売店が集まる賑やかで活気に満ちあふれた南大門市場へのアクセスもいい。
《テーブル》メインバカラ2、ミディバカラ7、ミニバカラ16、ブラックジャック15、ルーレット11、ポーカー5、タイサイ2=計58台
《マシン》計142台
【釜山ロッテ店】…海中をイメージさせるヨーロピアンスタイル。モダンで洗練されたインテリアが格調高い。06年6月オープンで総面積は2181平方メートル。チョー・ヨンピル氏のヒット曲「釜山港へ帰れ」で知られる観光都市に立地する。
《テーブル》メインバカラ1、ミディバカラ5、ミニバカラ8、ブラックジャック9、ルーレット6、ポーカー3、タイサイ1、ビッグホイール1=計34台
《マシン》計70台
○セブンラックカジノ
セブンラックカジノ…勝利を象徴する「星」と幸運を表す「7」を組み合わせたロゴが目印。ホームページのアドレスはwww.7Luck.com
○観光案内
ソウル市内の立ち寄りスポットでは龍山区の「国立中央博物館」が見ごたえたっぷりだ。05年に新しく建て替えた館内はゆったりしており、国宝級の古美術品などを日本語解説つきで見学できる。西遊記のワンシーンが彫られた敬天寺十層石塔は必見。
同じ龍山区にある骨董街・仁寺洞でおもしろカッコいいパフォーマンス飴店を見つけた。韓流美青年が日本語を交えてリズミカルに歌いながら、はちみつを極細の麺状に1万6384本までのばす。伝統宮中菓子で1パック5000ウォン(約600円)。
食べ物は日本人の口に合う。韓国でもごちそうという本場の焼き肉や、鶏肉にもち米や高麗人参を詰めて煮込んだ「サムゲタン」など、なじみがあってスタミナ満点の料理がそろっている。
○ブラックジャックに挑戦
取材の合間を縫って約1時間、ソウル江南店のブラックジャックで勝負した。基本ルールはトランプカードの合計が「21」に近いほうが勝ち、22以上になったら即負け。美女ディーラー&案内役らに視線を泳がせながら、ミニマム5000ウォン(約600円)のテーブルにつく。ドキッとするセクシーディーラーと互角に渡り合い、最終的に3万ウォン(約3600円)稼いだ。異常に嬉しいんだな、コレが。