彼女は生前パニック障害に悩まされていたという。松平さんは「パニック障害、不眠症、うつ状態を引きおこし、この三年はいろいろな病院にもかかりましたが、結局、心通じ合う医師とはめぐり合うことができませんでした」とFAXでコメントしている。
「パニック障害」は世間一般に認知されはじめ、カミングアウトした芸能有名人も沢山いる。有名な所では、ジャニーズの人気アイドルKinKi Kidsの堂本剛さんは「パニック障害」であり闘病中だったことを告白している。だが、すでに完治されたともいわれている。
近年増えている「パニック障害」とはどのような病気なのか?
突然、何の前触れもなく死ぬような発作を最初に経験する。激しい不安と共に起きる、動悸・呼吸困難・発汗・震えなど、こうした症状は約10分以内にピークに達し多くの場合は数分から長くても数時間以内に収まるという。
ただ、パニック発作1回だけでは「パニック障害」と診断されない。繰り返し発作が起こるようになると「パニック障害」と診断される。
このような発作を繰り返しているうちに、また起きるのではないかという予期不安に襲われる。やがて発作が起きた場所(人ごみ、電車・バス、車、飛行機など)や状況を恐れて避けるようになり、外出が出来なくなる。
だんだん行動範囲が狭まり引き篭もるようになり、気分が落ち込み鬱になるという。
残念ながら、パニック障害の原因そのものは詳しくは解明さていない。「ストレス」が発作の引き金にはなっていると言われている。
仕事、健康、家族関係、環境の変化、身近の人の死、失恋、結婚・夫婦間、などストレスの原因は多種多様だ。しかし、「ストレス」はあくまで引き金でしかなく本当の所は不明だ。
恐ろしいのは誰にでも起こりうる可能性があるという事だ。
パニック発作の13項目
1.動悸(どうき)、呼吸が速くなる、呼吸困難になる、息苦しくなる
2.発汗、手のひらに汗をかいたり、冷や汗をかく
3.震え、全身の震えや手足の震えが起きる
4.息切れ、息苦しさを感じる
5.窒息感、息が詰まる
6.胸の痛み、圧迫感、不快感
7.吐き気、胃のむかつき 、突然の下痢
8.めまい、ふらつき、気が遠くなる感じがする
9.非現実感、今、起こっている事が現実でないような感じ、自分が自分でないような感覚
10.感情のコントロールを失う、狂ってしまいそうになる恐怖感
11.死への恐怖感、このままでは死んでしまうのではないかという恐怖
12.体のしびれ、体の一部がうずいたりしびれたりする
13.寒気、身震いやほてったり寒気を感じる
このうち4つ以上にあてはまり、何度も繰り返す場合「パニック発作」であり「パニック障害」の可能性があるといえる。
一人で悩まずに、必ず専門医(精神科や心療内科)にご相談ください。
(空上小夜 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou