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独走気配から約1か月、投打に不安を抱えるソフトバンクの現状

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柳田悠岐

 パ・リーグ2位タイのソフトバンクが、深刻な得点力不足に陥っている。6月に入ってからのチーム得点数は52点(14試合)で、全12球団ではDeNAと並び10位タイ。12位広島(48点)の試合数が13試合ということを考慮すると、実質最下位ともいえる状況だ。

 勝負所での一本が出ないことで、勝ち切れなかった試合も頻発している。実際、11日阪神戦、16日DeNA戦ではそれぞれ12回裏にノーアウト3塁、ノーアウト満塁の絶好機を迎えながら、いずれも得点を挙げられずサヨナラでの勝利を逃している。

 柳田悠岐をはじめとした離脱者の穴を、若手の積極起用でなんとかやりくりしてきたここまでのソフトバンク。しかし、徐々に首が回らなくなってきている現状が続くようならば、現在首位に立つ得意の交流戦終了後は、ズルズルと後退していくことは想像に難くない。

 ファンの間からは、「柳田が戻ってくれば戦える」というポジティブな声も挙がっている。ただ、オールスター以降とも伝えられる頼みの主砲の復帰までに、チームがどこまで持ちこたえられるかは不透明だ。

 加えて、同時期には現在打線の核を担うジュリスベル・グラシアルがキューバ代表の一員として国際大会に出場するため、約1か月チームを離れることが確定している。仮に柳田が報道通りに復帰したとしても、そこまでの“ブースト”とはならない可能性も否定はできない。

 こうなると頼みの綱となるのは投手陣だが、ここまで踏ん張ってきた守護神の森唯斗は右肩の違和感により16日に登録抹消され、先発の一角を担うバンデンハークも右ひじの検査のためアメリカへ帰国。また、デニス・サファテ、岩嵜翔、石川柊太といった実力者たちも、現在のところ復帰の目処は立っていない。

 リーグの貯金を全て手中に収め、独走の気配を漂わせていたゴールデンウィークから約1か月あまり。投打ともに少なくない不安を抱える昨年の日本一チームは、目標とする“実りの秋”へ向け正念場を迎えている。

文 / 柴田雅人

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