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海老蔵事件、容疑者逮捕の舞台裏

 歌舞伎俳優の市川海老蔵が暴行を受けた事件で10日、逮捕状が出ていた伊藤リオン容疑者が傷害容疑で警視庁に逮捕された。

 「伊藤容疑者は関係者を通じて、公衆電話から『出頭したい』と連絡し、都内の路上に1人で立っていたところ身柄確保され、午後8時ごろ、捜査車両で警視庁本部に出頭した。『殴ってしまったことは間違いありません』と容疑を認め、取り調べに対し、『頭にきて一人で殴った』と供述している」(社会部記者)

 11月29日に逮捕状が出てからようやく逮捕となったが、水面下では様々な動きがあったという。
 「逮捕状が出てから、伊藤容疑者サイドはマスコミの窓口となる人間を介し、伊藤容疑者のリーダー格の男の診断書を公開したり、事件当日の様子について飲食店関係者に海老蔵にとって不利になる証言をさせたりして、海老蔵が被害届を取り下げるように揺さぶりをかけた。それで海老蔵は被害届を取り下げ、あっさり示談になるかと思われたが…」(週刊誌記者)
 しかし、海老蔵は屈することなく、会見を開き伊藤容疑者サイドから流れた情報をことごとく否定しただけでなく、強力な“援軍”を付けた。
 「会見にも同席したが、海老蔵の代理人をつとめる深澤直之弁護士は“民暴のカリスマ”と呼ばれる暴力団関連事件のプロ。さすがに、伊藤容疑者サイドも事がそう簡単には進まないと思ったのか、暴力団側の弁護経験が豊富な弁護士をつけ対抗することにした。そこで伊藤容疑者1人が海老蔵を殴ったことにし、リーダー格の男には被害者として被害届を出させることにした」(同)

 伊藤容疑者とリーダー格の男の代理人をつとめる弁護士は近日中に会見を開くというが、捜査本部の置かれている目黒署に入る際、警察車両の後部座席に乗った伊藤容疑者は不適な笑みを浮かべていたが、代理人から何か“秘策”を耳打ちされているに違いない。

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