性悪三冠王にとって健介との防衛戦は単なる通過点でしかない。視線の先にあるのは世界一有名なアノ団体の存在だ。
この日、相変わらずの底意地の悪さを全開させたみのる。健介と因縁深い長州力のソックリさん、上州(じょうしゅう)という名の謎の人物を相手に、新技「キングフィンガーロック」を披露してニヤリ。先の公開練習で「3日間寝ないで考えた」という新技を披露した健介をあざ笑うかのように「ウ○コしながら考えた」と下品な笑いを浮かべ、指、ひじ、手首を同時に極める複合関節技を健介戦の秘密兵器として公開。さらには健介の妻・北斗晶のソックリさん、木刀(ぼくと)とベタベタしながら「これで指の骨を折ってやるよ」と“骨折葬”を予告した。
健介などまったく眼中にないとばかりに、余裕しゃくしゃくの態度でおちゃらけトレーニングに終始。王座防衛に絶対的な自信をのぞかせているみのるは、早くも8・26決戦後の世界戦略プランまでもを口にした。
ニヤニヤといやらしい笑いを浮かべ「真の世界一を決めようと、ベルトを持っているオレに興味があるらしいんだよ。向こうが勝手に興味を示してきた」と何やら意味深な言葉を発したみのる。どうやら海外の団体からのオイシイ参戦オファー話が届いているらしい。