逮捕容疑は、たつの市内で6月10日に、40代の女性に職務質問した際に聞き取った情報を悪用。「金品を渡さなければ、名誉が傷つけられるという」といった趣旨の脅迫文を、7月3日に女性宅に届けたとしている。
女性は脅迫には応じず、脅迫文が届いた翌4日、県西部の警察署に被害を相談。脅迫文の中で、上山容疑者は自身の身元を明かしていなかったが、捜査を進めた結果、上山容疑者の犯行と判明したという。
同課によると、上山容疑者は6月10日正午頃、同僚とパトカーで同市内をパトロール中、人通りのない路上に止まっていた車を不審に思い、乗っていた女性に職務質問した。この際、女性から住所などを聞き出していた。県警は、脅迫の詳しい内容については、「女性のプライバシーに触れるので公表できない」としている。
県警によると、上山容疑者は89年の採用。今年3月に昇進し、相生署地域課に配属。パトカー乗務に従事していた。過去に処分歴はなく、勤務態度も特に問題はなかった。県警監察官室の有田幸司室長は「警察官としてあるまじき行為で遺憾。被害者や県民の皆さまに深くお詫びする。事実関係を調査のうえ、厳正に対処したい」とコメントした。
(蔵元英二)