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麻生首相が造反組“斬首刑”予告 渡辺喜美元行革担当相スタンドプレー余波

 麻生太郎首相は25日、民主党が提出した衆院解散要求決議案に賛成した“裏切り者”渡辺喜美元行政改革担当相を批判し、今後の造反組には自民党として厳しく処分することを明かした。戒告処分でスタンドプレーを“黙殺”された渡辺氏はこの日、テレビ出演などで言いたい放題。首相は造反組の勢力拡大をけん制するため、“斬首刑”を予告したとみられる。

 首相による造反組“斬首刑”予告は同日夜、首相官邸で記者団に囲まれた際に飛び出したもの。定額給付金を盛り込んだ2008年度第2次補正予算案の採決などで造反があった場合、「その段階で党執行部がしかるべき対処をする」と厳正に処分する考えを示した。

 党内には渡辺氏の行動に共感を覚える議員もおり、あとに造反組が続かないとも限らない。首相は、公然と反旗を翻した渡辺氏を「党できちんとまとめた話に反したわけだから、党員としてはいかがなものか」と批判。造反予備軍について「もっと(造反の)輪が広がる感じはない」と述べ、不穏な動きを封じ込めようと躍起だった。

 渡辺氏の“スタンドプレー”は想定内の行動だった。党としては過剰に反応するのは得策でないとの判断から、軽い処分にとどめたとみられる。それでも首相は腹わたが怒りで煮えたぎっているのだろう。造反の瞬間には、腕組みして苦笑いでごまかした首相が、不快感を示した。

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