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“娘と結婚してくれたら3500万円!” 驚きの謝礼を用意した富豪、そのお金持ちらしい理由とは

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 タイの富豪が3500万円の持参金を用意して娘婿を募集している。国内では応募者が殺到しているようだが、ネットではこの報道が物議を醸している。

 3月5日、タイの新聞局「カオソドイングリッシュ」がタイの富豪、アーノン・ロッドトン氏(58)が、娘のカーンシタさん(26)と結婚してくれる男性に日本円に換算して約3500万円の報酬を約束したと報道した。また、3500万円の謝礼金のほかに、アーノン氏が経営するドリアン農園の相続権も渡されるとのことだ。応募資格は「ドリアン農園を愛し、熱心に働いてくれる人」で、薬物使用者やギャンブル中毒者ではないことが条件となっている。

 カーンシタさんは「私自身、あまり美人ではないので相手の見た目は気にしません。心の優しい人を探しています」と話したという。3月6日現在、タイの通貨「バーツ」は1バーツで約3円程度だ。タイの都心部にある分譲マンションの賃料は、安くて25000バーツ(約8300円)。3500万円もあれば420年以上住むことができる計算となる。

 この好条件を聞いたタイの男性らはこぞって応募し、候補の男性が増えすぎたためアーノン氏はコンテスト方式で結婚相手を決めることにした。コンテストの開催日は4月1日を予定しているが、3月6日15時現在、コンテスト内容は明かされていない。

 3500万円の謝礼金を支払うことに関し、世界中から驚きの声が続出した。「なんて素晴らしい父親なんだ」「コンテストに行くしかない」などと好意的な意見がある一方、「コンテスト内容が気になる」「まさか4月1日にあわせてのエイプリルフールではないだろうな」「父親が娘の結婚をコントロールしているようで嫌だ」などとコンテスト自体に疑問を持つ人の声も見られた。

 アーノン氏は取材に対し、3500万円もの謝礼を用意した理由について「娘に事業を引き継がせたいが、彼女一人に負担をかけたくない。それに、ただ結婚相手を待っているだけでは、娘が婚期を逃すかもしれない」と説明しているという。

 富豪による花婿募集の例は他にもあるようだ。

 2012年にAFPBBニュースが報じたところによると、香港の不動産会社「卓能」を所有する男性が、娘と結婚した男性に50億円相当を贈呈すると発表し話題となった。男性は理由を問われ「娘が同性愛者のため、金をかけてでも男性と結婚させたい」と説明。しかし、娘からは公開書簡で拒否され、国内外からも批判が相次いだため、趙式芝さんは50億円の条件を撤回した。他にも2007年には、資産1000億ウォン(約130億円)を超える韓国の大富豪が娘の結婚相手を募集したところ、たちまち応募者であふれかえったことがある。その後、結婚相手が見つかったかは不明だ。

 世の男性にとっては、またとないチャンスが到来したと言えるが、果たして本当にコンテストは開催されるのか。続報が待たれる。

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