一般にはサッカーのイメージが強い国であるドイツにおいて、1984年に開幕した野球リーグ「ブンデスリーガ」。現在1部リーグには15球団が所属しているが、その中の1チームが先発投手を募集しているという。
今回の一件は、オランダに拠点を置く日系スポーツエージェンシー「Footrans(フットランス)」が、ツイッター上に投稿したツイートにより明らかとなったもの。当該ツイートには、採用に向けた必須条件として「先発タイプ(週1試合100球以上)」、「左右どちらでも可」、「ストレート平均右‐137キロ以上/左‐132キロ以上」という内容も合わせて記載されている。
異国の地からの求人ツイートは確認時点で“いいね”が429件、“リツイート”が755件と大きな反響を呼んでおり、高須クリニックの院長として知られる高須克弥氏も「こりゃいい!」と好意的な声を寄せている。加えて、高須氏は自身が先日スポンサーに名乗り出た女子アイスホッケーチーム「御影グレッズ」においても、将来的には同様の方式で選手を募りたいという旨もツイートしている。
多くの野球選手にとって、大きなチャンスとなりそうなこの募集。ここで気になるのは情報源である「Footrans」が本当に信頼のおける機関なのかというところだが、公式サイトを確認する限りではこれまで28人の野球選手に移籍のチャンスを提供してきたようだ。
また、この28人の中には上園啓史(元阪神・楽天)や中島彰吾(元ヤクルト)といった日本球界に所属経験のある選手たちも含まれている。こうした実績を考えると、今回の募集にも十分な信ぴょう性があるといえるのではないだろうか。
ちなみに、今回の求人は既にいる外国人選手が怪我で離脱したことによる緊急の補強であるといい、渡航時期に関しても「6月中(早ければ早い方が良し)」とのこと。「我こそは!」と思った方は、できるだけ早いうちに問い合わせた方がいいかもしれない。
文 / 柴田雅人