赤坂見附の駅から徒歩5分ほど。広い幹線道路沿いの緩やかな坂を上っていくと、豊川稲荷が見えてきます。
豊川稲荷東京別院はその名前からも分かるように、日本三大稲荷のひとつ、愛知県の豊川市にある豊川稲荷の直轄の別院となっています。
豊川稲荷は曹洞宗の寺院であり、ご本尊様として豊川荼枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)を祀っています。
開基は大岡忠相(おおおかただすけ)となっており、明治20年に赤坂一ツ木の大岡邸から現在地に奉還し、今に至っています。大岡忠相は時代劇でもお馴染みの、大岡越前です。
境内にはたくさんのお狐様の石像があり、他にも七福神や身がわり地蔵、子宝観音まであります。
参拝後にお守りを買わせていただこうとしていたところ、販売していた女性から興味深いお話を聞けました。
私が買おうとしていたお守りにはメノウがついていたのですが、以前にこのお守りを買っていかれたサラリーマンが階段から落ちる事故に遭いました。しかし本人にはまったく怪我はなく、携帯電話につけていたお守りのメノウだけが粉々に砕けていたといいます。
後日、そのサラリーマンは朝一番に豊川稲荷を訪れ、お礼を述べて行かれたそうです。
このような話を聞くことはままありますが、その度に不思議だなと思わされます。
私が訪れたのは日曜日の午後だったのですが、想像以上の参拝者の数にも驚かされました。
都会の真ん中にたたずむ、霊験あらたかな豊川稲荷。近くに行かれた際には、訪れてみてはいかがでしょう。
(「実話怪談記者」へみ 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/