ヤクルト
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スポーツ 2020年12月14日 11時35分
ヤクルト入りの内川、控え起用は避けられないか 高津監督はショートの“日替わり覚悟”も漏らす?
去就が注目されていたベテラン・内川聖一内野手の東京ヤクルト入りが正式に発表されたのは、12月11日だった。背番号「7」、1ケタを渡したのはこれまでの実績に対してはもちろんだが、期待の大きさでもあるようだ。 しかし、高津臣吾監督は内川加入によって、レギュラー選手のコンバートも検討しなければならない。チーム内での競争意識が高まればいいのだが…。 「内川は右の代打としてだけではなく、スタメンでも使おうとしています。守備に就くとしたら、一塁か外野ということに」(プロ野球解説者) 一塁には村上宗隆がいる。サードもできるが、スローイングや守備範囲のことを考えると、動かしたくないというのがホンネだろう。まして、ヤクルトは投手力に不安要素がある。エラーによる失点は少しでも防ぎたいはず。しかし、山田哲人、青木宣親、村上、内川と続く打線が編成されれば、対戦投手は脅威に感じるはず。やはり、内川をスタメンで使いたいところだが、こんな指摘もある。 「内川の外野? それは考えにくい。外野で使う予定の外国人選手を獲得したので」(ベテラン記者) ヤクルトが発表した新外国人選手だが(同3日)、前パイレーツのホセ・オスナ選手と前インディアンスのドミンゴ・サンタナ選手。前アストロズのリリーバー、サイ・スニード(登録名はサイスニード)も獲得しているが、オスナの守備位置は一塁か、三塁。サンタナは外野手だ。 ヤクルトの外野には青木、ベテランの雄平、レギュラー定着を果たした山崎晃大朗もいて、坂口智隆、塩見泰隆らが控えている。基本的に、外国人選手は「スタメンで使うこと」を前提に獲得している。オスナも一塁か、三塁で起用するとなれば、村上、内川の3人でスタメンを争うことになる。 「選手層が厚くなったのはプラスです。『一塁・村上、三塁・オスナ』でスタートさせ、外野を含め、レギュラー選手に何かあったら、内川に代わるという布陣になると思います。ただ、内川はヤル気満々なので、やはりスタメンで起用すべきですが」(前出・プロ野球解説者) >>ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン?ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か<< “飽和状態”なのは本当だが、高津監督はショートのポジションに関しては「競争」と“消極的な発言”をしていた。廣岡大志、西浦直亨、新人の元山飛優(東北福祉大)の3人を争わせ、「日替わり」も覚悟しているような口ぶりだった。 他ポジションはハイレベルな競争が期待できそうだが、ショートは違う。守備の重要どころであり、レギュラーを固定できないのはマイナスでしかない。 メジャーリーグを取材する米国人ライターがこう言う。 「オスナは『ユーティリティ・プレーヤー』で通っており、ショートも、外野も守れます。守備の巧い選手ではありませんが、強肩です」 メジャーリーグでは、複数のポジションをこなせる選手が重宝される。特に控え選手は「どこでも守れます!」とアピールしてくる。オスナもその一人、だが、テストしてみる価値はありそうだ。 「一塁・内川、三塁・村上、遊撃・オスナ」の布陣が可能なら、新打線はかなりの破壊力も期待できそうだ。 チーム合流後、内川はショートの定位置争や、新外国人選手の状態も注視しながら、ノックを受けることになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年12月08日 19時30分
ヤクルト移籍のソフトB・内川に「士気を下げそう」心配も 退団表明試合での“恨み節”が不安材料に?
今季限りでソフトバンクを退団し、獲得意向の球団が現れるか注目されていたプロ20年目・38歳の内川聖一。8日、その内川がヤクルトに入団することになったと複数メディアが報じた。 >>内川獲得決定的のヤクルトに「完全に味を占めてる」の声 4季連続のソフトB選手補強、理由は“レベル差と球場”にアリ?<< 報道によると、内川にはヤクルト以外にも複数球団が接触していたというが、横浜時代に指導を受けた杉村繁一軍打撃コーチの存在もありヤクルトと合意に至ったとのこと。また、11日に正式に契約を結ぶ予定であることも伝えられているが、内川、ヤクルト双方のコメントはまだ伝えられていない。 これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている内川は、「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった数字を残している右の好打者。今季はオープン戦・練習試合の打撃不振や本職の一塁で栗原陵矢が台頭した影響で開幕二軍スタートとなり、その後二軍で「.340・1本・17打点・32安打」をマークしたものの、一度も一軍に呼ばれないまま11月2日に退団が決定。今回のヤクルト入りにより、来季は実に11年ぶりにセ・リーグでプレーすることとなる。 内川のヤクルト入りを受け、ネット上には「ヤクルト決定的報道からそのまま合意か、越年せずにすんなり決まって良かったな」、「一軍出場が無かったのは不安だけど、試合勘が戻れば十分戦力になるはず」、「2年連続最下位のヤクルトに常勝ソフトバンクのエキスを注入してくれ」といった反応が多数寄せられている。 一方、「ソフトバンク最終戦の時みたいな態度なら周りの士気を下げそうで怖い」、「最初はスタメンじゃなく代打が中心だろうけどモチベーション的に大丈夫なのか?」、「控え起用でふてくされなければいいが…」との懸念も複数見受けられた。 「内川はソフトバンクで最後の試合となった11月1日の二軍戦後にファンに退団を伝えるスピーチを行っていますが、その中で『今年1打席も一軍でチャンスをもらえなかった』、『自分の中で野球をやめる決心がつかなかった』と二軍で“冷遇”されたことにかなり不満をにじませており、一部報道では二軍暮らしが続く現状への不満を露骨に態度に出していたとも伝えられています。そのため、ヤクルトでもベンチ暮らしが長く続いたり二軍に落とされたりすればふてくされるなどし、その結果チームの士気に悪影響を及ぼすのではと危惧しているファンもいるようです。そのあたりのケアは恩師の杉村コーチや、内川が理想の打者として名を挙げている青木宣親がうまくやってくれるとは思うのですが…」(野球ライター) ヤクルト今オフ新助っ人として三塁手・オスナを獲得し、それに伴い今季一、三塁の両方をこなした主砲・村上宗隆が来季は一塁に固定されるとみられている。そのため、一塁が本職の内川は村上の控えとしての起用からスタートすることが予想されるが、レギュラーを獲れるかは、結果はもちろん態度にも左右されそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月26日 11時30分
ヤクルト元エース尾花高夫氏が二軍投手コーチで23シーズン振りに古巣復帰!
東京ヤクルトは25日、今シーズンまで東北楽天で一軍投手チーフコーチを務めていた伊藤智仁氏が一軍投手コーチに、現役時代は1980年代にエースを務めていた尾花高夫氏が二軍投手コーチにそれぞれ就任したと発表した。 伊藤コーチは花園高から三菱自動車京都を経て、1992年のドラフト1位でヤクルトに入団。150キロを超えるストレートと、高速スライダーを武器に新人王を獲得する活躍を見せたが、登板過多による故障により、1994年から2年間は一軍登板が出来ず、1997年にカムバック賞を受賞する復活劇を遂げるも、2003年の引退まで肘痛、肩痛との闘いが続いた。プロ野球史上最高のピッチャーという呼び声も高く、引退後はヤクルトで投手コーチを務めた後、独立リーグ富山GRNサンダーバーズ監督を経て、2018年11月から楽天へ。古巣へは4シーズン振りの復帰となる。 尾花コーチはPL学園、新日本製鐵堺を経て1977年のドラフト4位でヤクルトに入団。1982年から1985年まで4年連続二桁勝利を挙げるなど、80年代にヤクルトのエースとして活躍した。1991年シーズンを以って引退。引退後はプロ野球解説者として親近感溢れる語り口で、人気解説者の1人だった。1994年11月に千葉ロッテで指導者として現場復帰。1996年からは古巣ヤクルトに復帰し、故・野村克也元監督のもとID野球を学ぶ。1997年にはリーグ優勝と日本一に貢献。1998年11月から福岡ダイエー(現ソフトバンク)へ。王貞治元監督のもと、在籍7年間でチームを5度のレギュラーシーズン最高勝率、3度のパリーグ優勝及び日本シリーズ進出、2度の日本一に輝いている。単身赴任だったこともあり、2005年シーズン限りで退団すると、王元監督の仲介により、巨人へ移籍。2009年まで崩壊していた巨人の投手陣を立て直し、リーグ3連覇に貢献した。 2009年11月に横浜(現DeNA)の監督に就任。2年間、監督を務めると、2013年に巨人に復帰。2018年からは編成本部アドバイザーとして裏方に回り、2019年には秋田県・明桜高校の総監督兼投手コーチに就任。来シーズンより23シーズン振りにプロ生活をスタートさせたヤクルトに復帰し、2年連続最下位の古巣の再建に尽力する。 現役時代を知るファンにとっては嬉しい2人の復帰となっただろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年11月23日 11時00分
ヤクルト・山田、残留決断は巨人の影響か 懸念は成績以外にも? 球界トップ選手の獲得から“降りた”ワケは
東京ヤクルトスワローズが今季、国内フリーエージェント権(以下=FA)を取得した山田哲人内野手の残留をめざし、「7年総額45億円」という超破格の条件提示をしたという。実質エースの小川泰弘、クローザーの石山泰稚の両投手も国内FA権を取得しており、この3人の流出阻止がチームの命運を決めると言っても過言ではない。 特に、山田の流出は痛い。今季は成績不振だったが、トリプルスリー(打率3割、本塁打30、盗塁30)を3度も決めたスラッガーである。FA権を行使すれば、ソフトバンクなど複数の球団が獲得に名乗りを上げるのは必至。しかし、ここに来て、山田獲得の最有力候補と見られていた巨人が「降りた」との情報も出始めた。 「今年のドラフトですよ。二遊間を守れる高校生内野手を支配下と育成で1人ずつ指名しました。山田の定位置であるセカンドにしても、原辰徳監督は終盤戦で吉川尚輝をほぼ固定してしました」(ベテラン記者) 原巨人では内野の若手が順調に育っている。何よりも、チームの内情が大きい。主将・坂本勇人の存在だ。阿部慎之助二軍監督が引退し、名実ともに「チームの顔」となったが、その坂本の推定年俸は5億円プラス出来高。来季はその5億円で交わした5年契約の3年目であり、山田を獲るとなれば、現推定年俸の5億円以上を提示しなければならない。つまり、坂本よりも外様の山田の方が「上」になってしまうのだ。 「年俸による上下関係って、けっこう大事なんですよ。18-19年オフに丸佳浩をFA獲得する際、坂本よりも上にしてはならない、でも、広島に残留するよりも高額でなければ誠意は伝わりませんし…」(球界関係者) ヤクルトは山田に対し、「宣言残留」も認めている。山田が他球団の評価(提示額)を聞いた後、さらに上乗せする準備があるというわけだ。坂本が5億円だから、現在5億円の山田に対し、ダウン提示で交渉するわけにはいかないだろう。 「今季の山田を見ると、気になるところがあります。今季、盗塁を12回試みて成功したのは、8回。昨季は36回仕掛けて、成功は33回。試合数が減ったことや体調不良もあったとは思いますが、脚力のダウンが山田の魅力を半減させてしまいました」(プロ野球解説者) 昨年オフ、原巨人はFA交渉に失敗し、美馬学、鈴木大地は他球団を選択した。「FA=巨人行きが前提」というこれまでの常識も通用しなくなってきた。 また、FA移籍の経験者の中には「移籍することによる精神的疲労」を挙げる声もないわけではない。 投手部門で注目されていた中日・大野雄大は早々に残留を表明した。結局、山田も19日に残留を表明しているが、FA行使に踏み切らなかったのは巨人の低評価を聞かされたからかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月20日 17時00分
内川獲得決定的のヤクルトに「完全に味を占めてる」の声 4季連続のソフトB選手補強、理由は“レベル差と球場”にアリ?
今季「41勝69敗10分・勝率.373」でセ・リーグ最下位に沈んだヤクルト。20日、そのヤクルトが今季限りでソフトバンクを退団した内川聖一の獲得が決定的になったと複数メディアが報じた。 報道によると現在、坂口智隆が外野との併用、主砲・村上宗隆が三塁との併用で一塁を守っているヤクルトは、一塁手として実績のある内川を高く評価。12月7日の交渉解禁日を待って即座に交渉に入るというが、出場機会を求めている内川との交渉に支障はないためスムーズに合意に至るとみられている。 これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている38歳の内川は、「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった通算成績を残している右の好打者。今季はオープン戦・練習試合の打撃不振や本職の一塁で栗原陵矢が台頭した影響で開幕二軍スタートとなり、その後二軍で「.340・1本・17打点・32安打」をマークするも一度も一軍から呼ばれないまま2日に退団が決定。獲得に手を挙げる球団が現れるのか注目を集めていた。 >>ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン?ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か<< 内川の獲得報道を受け、ネット上には「まだ正式交渉前の段階だけど、内容見る感じ水面下でそれなりに話はついてそうだな」、「どこが獲得に乗り出すか気になってたけどヤクルトがいったか」、「中山(翔太/24歳)、廣岡(大志/23歳)ら若い右打者が多いし、コーチ的な役割も期待したい」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「ヤクルトはソフトバンク選手獲ってくるの好きだな、去年も一昨年も獲ってなかったか?」、「ソフトバンク選手の獲得に完全に味を占めてるな」とのコメントも複数見受けられた。 「ヤクルトがソフトバンクから選手を獲得するのは、山田大樹(2017年オフ/無償トレード/今季限りで戦力外)、五十嵐亮太(2018年オフ/今季限りで引退)、寺原隼人(2018年オフ/昨季限りで引退)、長谷川宙輝(2019年オフ)に続き今回が4季連続5人目。山田、五十嵐は2019年にそれぞれ5勝、45登板を記録し、寺原も同年一軍登板は4試合だったものの2勝をマーク。また、長谷川も今季44登板でブルペン陣を支えるなど、どの選手も移籍後、ある程度の結果は残しています。活躍の理由としては選手層が厚いソフトバンクでもまれるうちにヤクルトでは十分戦力を務めることができるレベルまで実力がついていたこと、両球団の本拠地構造にあまり差がない(PayPayドームは両翼約100m・中堅約122m/神宮球場は両翼約98m・中堅約120m)ためプレースタイルを大きく変える必要がなかったことなどが挙げられますが、こうした成功体験がここ数年続いていることが内川の獲得に乗り出した一因なのかもしれません」(野球ライター) 無事に獲得に至った場合、内川に背番号「2」を与える見込みとも既に伝えられているヤクルト。“5匹目のどじょう”狙いは果たして吉と出るのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月19日 17時00分
FA残留のヤクルト・山田に「不良債権になりそう」懸念の声? 歴史的な長期契約を手放しで喜べないワケは
2010年ドラフト1位でヤクルトに入団し、今シーズンまでのプロ10年で「1058試合・.293・214本・635打点・1153安打・176盗塁」といった数字を残しているヤクルトの28歳・山田哲人。19日、その山田が今季取得した国内FA権を行使せず残留する見通しとなったことを複数メディアが報じた。 報道によると今季終盤から山田と交渉を重ねてきた球団は、「7年総額35億円+出来高」という大型契約を提示すると同時に、宣言残留も認める方針を伝えたとのこと。これを受けた山田は熟考を重ね、今季終了後も球団と複数回話し合いの場を持った上で18日に契約に合意したという。 山田は前述の成績をはじめ本塁打王1回(2015)、盗塁王3回(2015-2016,2018)、リーグMVP1回(2015)、トリプルスリー3回(2015-2016,2018)といった実績を残している球界トップクラスの二塁手。今オフのFA市場で最大の目玉とされ、以前から巨人、ソフトバンクといった球団が獲得に名乗りを上げることも確実視されていたため、FA権を行使するか否かは大きな注目を集めていた。 >>ソフトバンクのヤクルト山田FA獲得、「“刺激”としては年俸が高すぎる」?池田氏の見解が物議、「福岡に来るわけない」の声も<< 山田の残留報道を受け、ネット上には「絶対出ていくって覚悟してたから残留は本当に嬉しい」、「球団はよく頑張って誠意を見せてくれた、この調子で他のFA勢(小川泰弘、石山泰稚)の引き留めも全力を挙げてほしい」、「7年後は35歳だから、生涯ヤクルトもかなり濃厚な形になったな」といった反応が多数寄せられている。 一方、「7年はさすがにリスクが大きい、不良債権になりそう」、「成功例がほとんどない7年契約はギャンブル過ぎないか」と懸念の声も複数見受けられた。 「今回山田が結んだ7年契約は、ソフトバンク・松中信彦(2006-2012/総額45億円規模)、楽天・則本昂大(2019-2025/総額21億円規模)、ソフトバンク・柳田悠岐(2020-2026/2020-2023は年俸5億7000万円からの変動制、2024-2026の契約内容は2023オフに決定)と並び日本人選手としては歴代最長タイの長期契約。ただ、松中は7年間で計109本塁打と金額と全く釣り合わない成績に終わり、則本は今季までの2年で計10勝と早くも先行きに暗雲。また、今季『.342・29本・86打点』と好成績だった柳田も現在32歳のため、契約後半の成績下落は避けられないのではと危惧されています。球団がリスク承知で7年契約を提示したことが山田への大きな誠意となったのは確かでしょうが、実際に契約に見合った成績を残せるか疑問に思っているファンもいるようです」(野球ライター) 過去の7年契約選手の中で松中は4年目終了後のオフに球団が5年目以降の条件を見直せる内容だったため減俸されているが、則本は7年全て、柳田も最初の4年間は年俸が出来高などで増えることはあっても減ることはない契約内容だと伝えられている。今回の山田も途中で契約を見直す条項があるとは伝えられていないため、契約期間中に年俸が減ることはないとみられる。 今季は「.254・12本・52打点」と、初めて規定打席に到達した2014年以降ではキャリアワーストの成績で終わっている山田。長期契約がスタートする来季、契約に見合った成績を残すことはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月13日 11時20分
ヤクルト、新たな次期監督候補が急浮上? 楽天・石井監督就任で古巣も激震か
楽天の監督人事によって、東京ヤクルトスワローズのオフも慌ただしくなりそうだ。 東北楽天ゴールデンイーグルスが石井一久ゼネラルマネージャー(GM)の新監督就任を発表した(11月12日)。地元宮城県仙台市のファンを始め、他球団関係者、メディアに驚きはなかった。三木谷浩史オーナーが石井GMに寄せる信頼の大きさ、編成権と現場指揮権を兼務した監督の前例もあったからだが、加えて発表された新コーチ人事に伊藤智仁一軍投手チーフコーチの名前が消えていた。 >>元ヤクルト・宮本氏、エスコバーの不振原因をズバリ指摘「僕もすごく戸惑った」自身も経験した苦労とは<< ここに来季の高津ヤクルトとの関係、これから始まるオフの補強案が隠されていた。何よりも、東京ヤクルトの投手陣の再建は並大抵ではない。 「伊藤コーチの東京ヤクルト帰還は間違いないでしょう。もともとはヤクルトのコーチですが、3年も離れていたので初めて顔を見る若手投手もいます。まずは彼らの性格面を把握し、そこからがスタートです」(プロ野球解説者) ヤクルト投手陣だが、今季は12球団ワーストの589失点、防御率4・61に終わった。斎藤隆投手コーチがその責任を取って退任するが、同コーチの招聘は高津臣吾監督のたってのお願いでもあった。 「シーズン後半、斎藤コーチはブルペン担当に配置換えさせられています。この時点で、『今季限り』のウワサは出ていました」(スポーツ紙記者) そもそも、斎藤コーチを呼んだ理由は「投手陣の再建」。19年シーズンもチーム防御率は12球団ワーストの4・78と低迷し、高津監督が着目したのは「故障者の多さ」だった。 「斎藤コーチは自身も右肘の怪我に悩まされた時期もあり、コンディション作りやリハビリに関する知識も豊富でした。メジャーリーグも経験し、そこで日本とは異なるトレーニング方法も学び、それをヤクルト投手陣に注入してもらいたい、と」(前出・同) 伊藤コーチの帰還だが、その理由も同じなのだ。コンディション作り、試合中のブルペン練習を含めた体調管理…。斎藤コーチは指導者経験がなかった。伊藤コーチはヤクルト、独立リーグ、そして、楽天など他球団の投手も見てきた。投手陣の再建は急務である以上、経験豊富な伊藤コーチに替えたとも解釈できるが、こんな声も聞かれた。 「2010年、小川淳司ヘッドコーチ(現GM)が監督代行を務めた時、次期監督候補として伊藤コーチの名前も挙がっていました。当時は小川代行の昇格か、荒木大輔コーチ(現北海道日本ハム二軍監督兼投手コーチ)二択のような雰囲気でしたが、ブルペン管理、投手の継投策に関する的確な助言を続けていた伊藤コーチを推す声もあったんです」(球界関係者) 近年、ヤクルトは生え抜きのOBから監督を選んでいるが、その前に「二軍指揮官」も経験させている。前任の真中満氏、高津監督がそうであり、次は池山隆寛・現二軍監督とも解釈できる。 「伊藤コーチの帰還は池山政権の次を意味しているとも捉えられますし、緊急事態が起きた時に備えたとも受け止められます」(前出・同) 池山二軍監督は石井GM下の楽天で二軍を指導していた。ここに伊藤コーチの古巣帰還も重なり、ヤクルトは石井全権監督が最も話をしやすいチームともなった。 また、石井新監督はトレード奨励論者でもある。ヤクルトも投手の補強は大歓迎だろう。楽天、そして、パ・リーグの投手事情も知る伊藤コーチの帰還は、ヤクルトの補強ルートの拡充にもつながった。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月12日 20時30分
元ヤクルト・宮本氏、エスコバーの不振原因をズバリ指摘 「僕もすごく戸惑った」自身も経験した苦労とは
日本プロ野球名球会が11日に公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元ヤクルトで野球解説者の宮本慎也氏がゲスト出演。ヤクルトの助っ人野手・エスコバーの不振の原因を指摘した。 >>ヤクルト・奥川、一軍レベルの状態では無かった?平松氏らOBも指摘、初黒星のデビュー戦で浮上した課題とは<< 今回の動画で宮本氏はヤクルト一筋で過ごした現役時代(1995-2013)に長らく務め、ゴールデングラブ賞も6度(1997,1999-2003)獲得したポジションであるショートをテーマにトークを展開。その中で今シーズン、ヤクルトでショートの一角を担ったエスコバーが守備で結果を出せなかった理由について語った。 昨オフヤクルトに入団した33歳のエスコバーは、MLB時代ブルワーズ(2008-2010)、ロイヤルズ(2011-2018)で遊撃手としてプレーし、2015年にはゴールドグラブ賞を獲得した実績を持つ守備の名手。しかし、来日1年目の今シーズンは遊撃で「69試合7失策」、シーズン途中からコンバートされた三塁でも「39試合2失策」と期待外れの数字に終わっている。 自身も現役時代にショートからサードへのコンバート経験がある宮本氏は、「ショートからサード(へのコンバート)は難しい。(現役時代の)僕もすごく戸惑った」とコメント。ショートからサードへの転向には難しい部分があるため、エスコバーも適応に苦しんだのではと推測した。 宮本氏は続けて、「ショートは投手のボールを追って打球の判断ができるが、サードは(投手を)横目でしか見れないから打者の反応だけで(打球を)判断しないといけない」、「ショートは足を使って(捕球のタイミングを合わせる)守備をするが、サードでそれをしようとすると(打者からの)距離が近くて(捕球に)間に合わない」と、“難しい”部分について具体的に解説。打球との距離感や1歩目の反応などがショートとは大きく異なるため、自身もサード守備に慣れるのに2、3年はかかったという。 「ショートは(打球を捕球した)流れで投げられるけど、サードは(捕球して)動きが止まった状態から上体を起こして(一塁に)投げないといけないので、(ショート以上に)肩や足の強さも要る」と、コンバートをするなら身体能力の強化も求められるという宮本氏。そのためのまとまった時間もとれないシーズン中に守備位置を変更することは非常に大変だと語っていた。 宮本氏はこの他にも自身がショート守備で大事にしていた要素や、2011年シーズンオフに巨人・坂本勇人を自身の自主トレに招いた際の裏話などについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「コンバートの難しさをこんなに詳しく聞いたのは初めて」、「一番難しいっていわれるショートができるなら、他のポジションでも適応できるってイメージだったけど全然違うのか」、「宮本自身も経験してるから説得力があるな、確か転向後に2ケタぐらいエラーやった年もあったし」といった反応が多数寄せられている。 「宮本氏がショートからサードにコンバートされたのは、当時プロ14年目・37歳だった2008年シーズン途中でのこと。コンバート後、2009年から4年連続でサード部門のゴールデングラブ賞を獲得しましたが、その一方で2010年にはサードで12個のエラーを記録してもいます。宮本氏は昨季限りでヤクルトのヘッドコーチを辞任しているので今年入団のエスコバーとは直接的なつながりはないと思われますが、自身もコンバートで苦労した経験があるだけに、エスコバーの不振についてもいろいろと思うところがあるのかもしれません」(野球ライター) シーズンの全日程を終え12日に母国ベネズエラに帰国したエスコバーの、来季の去就はまだ定かではない。もし残留となれば首脳陣は来シーズン、エスコバーをショートに戻し固定するのも選択肢の一つなのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について日本プロ野球名球会の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9ycDcfxt5ge3hUFfnqnQ9Q
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スポーツ 2020年11月11日 17時00分
ヤクルト・奥川、一軍レベルの状態では無かった? 平松氏らOBも指摘、初黒星のデビュー戦で浮上した課題とは
元大洋で野球解説者の平松政次氏と元ヤクルトで野球解説者の笘篠賢治氏が、共に10日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演。ヤクルトのドラフト1位ルーキー・19歳の奥川恭伸の課題を指摘した。 今回の番組内で両氏は、同日に行われヤクルトが「3-7」で敗れたヤクルト対広島の一戦を解説。その中で、同戦でプロ初登板・初先発を果たすも「2.0回5失点・被安打9」と打ち込まれ、プロ初黒星を喫した奥川の課題を語った。 番組に電話で生出演した平松氏は、奥川について「(今日見た感じでは)コントロールは心配ない」と、この日の与四死球数が0だった点を評価。その上で、「あとはどう球速を伸ばすか、ノビをつけるかといったところが今後の課題」と、ストレートの質をどこまで上げられるかが課題だと指摘した。 番組に生出演した笘篠氏は、平松氏の後に話を受け「(ストレートが)甘く、高くいってしまうと打たれる確率も上がる。だからといってコントロール中心で小さくまとまってほしくはない」、「『この真っすぐを前には飛ばさせないぞ!』というようなレベルの高いところ(ストレート)をめざしてほしい。(同戦では)球速をアップして、ここぞの時にはもっと腕を振ってとかいろんな課題が出たと思う」とコメント。平松氏と同じく、今後はよりストレートを磨くべきだとの見解を示している。 >>ソフトバンクのヤクルト山田FA獲得、「“刺激”としては年俸が高すぎる」?池田氏の見解が物議、「福岡に来るわけない」の声も<< 今回の放送を受け、ネット上には「打たれること自体はいい経験だろうけど、確かに球速が出てなかったのは不安」、「高校時代はもう数キロスピード出てたんだけどなあ」、「こまごまとした怪我が続いてたし、まだまだ本来の力が出せるようなコンディションではないのかな」、「マー君(ヤンキース・田中将大)はデビュー戦の炎上を経て大投手になった、奥川も良かった点、悪かった点を整理して飛躍のきっかけにしてほしい」といった反応が多数寄せられている。 「今回話題に上がった奥川は高校時代に最速158キロ、プロ入り後も最速154キロと150キロ超えのストレートが持ち味の速球派投手。ただ、今回の試合では最速148キロにとどまり、ランナーを背負いクイックで投げた時は130キロ台まで球速が落ちていました。プロ入り後の奥川は右ひじの炎症や上半身のコンディション不良など故障が続く中慎重に調整を重ねていましたが、おそらくはまだ一軍デビューできるような状態ではなかったのでしょう。それでも今回初の一軍マウンドに立たせた首脳陣は、奥川にプロの洗礼を浴びさせて現在の自身の力量や足りない点をしっかりと認識することを期待したのかもしれません」(野球ライター) 試合後、「今日の試合の反省点を生かして、来年以降に活躍できるように頑張ります」と敗戦を糧にすることを誓っている奥川。平松氏、笘篠氏が指摘したストレートを含め、この日の投球で出た課題に今オフどこまで取り組めるかが来季以降の成績を左右しそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月04日 20時30分
ソフトバンクのヤクルト山田FA獲得、「“刺激”としては年俸が高すぎる」? 池田氏の見解が物議、「福岡に来るわけない」の声も
元阪神で野球解説者の池田親興氏が3日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。動画内での発言をきっかけに、ネット上のソフトバンクファンの間で議論が巻き起こっている。 今回の動画で池田氏は、視聴者から寄せられたソフトバンク関連の質問に回答する形でトークを展開。「(2016年ドラ1の)田中正義投手は来季こそ覚醒できるでしょうか?」、「デスパイネ選手はCSに間に合いそうですか?」といった質問に、池田氏はそれぞれ「本人次第。ただ、ファームの最終戦では最速155、6キロは出ていた」、「ファームの試合には普通に出ていた。(状態が)悪ければ試合には出ないと思うので、僕は(近々一軍に)上がるんじゃないかなと思う」などと答えた。 議論のきっかけとなったのは、「ヤクルト・山田哲人がFA権を行使したらホークスは獲得に動くのでしょうか?」という質問を受けて語った自身の見解。池田氏は「取得したFA権を行使する以上お金の交渉にもなるので、そうなると(獲得に動けるのは)巨人やソフトバンクに限られてくるのではないか」と、今季年俸5億円(推定)の山田獲得を狙えるのは資金力のある巨人、ソフトバンクぐらいではないかと予想。 その上で、「(でも)ホークスは獲っても『じゃあどこ(で使う)?』と(いう問題がある)。(山田と同じ)セカンドの周東(佑京)が頑張ってるのにその周東はどうなるんだとなるし、刺激として入れる選手にしては年俸が高すぎる」、「(加えて)人的補償(の問題)もある。ホークスとしては(もう少し時間をかけて)見てみたい選手が流れてしまう残念さもある」と、同ポジションに周東がいることや人的補償のリスクなどを踏まえて獲得には否定的な見解を示した。 >>ヤクルト、山田の残留に勝算アリ?ファンも覚悟のFA移籍、“マネーゲーム”に太刀打ちできそうなワケは<< 池田氏の発言を受け、ネット上には「せっかく周東の芽が出始めたんだから、FAでフタをするやり方は辞めてほしい」、「今シーズンの山田は絶不調だから、無理に獲得狙うよりは周東を固定して育てた方がいい」、「人的で取られる選手次第では獲得がむしろデメリットになる可能性すらある」といった反応が多数寄せられている。 一方、「『周東がいるから~』って声が多いが、周東も来シーズンどうなるか不透明だから山田の獲得には動くべき」、「長らく正二塁手が不在なんだから、獲れるかはともかく手は挙げた方がいい」といった反発も複数寄せられるなど議論となっている。 「ソフトバンクはプロ3年目・24歳の周東が今シーズンチーム最多の63試合に出場するなど二塁手として台頭していますが、それまでは5年ほど二塁のレギュラーを固定できていないチーム。また、周東がレギュラーとして戦うのは今シーズンが初めてですので、来シーズンは他球団に研究され一気に成績を落とす可能性もゼロではありません。一方、山田は今シーズン『.254・12本・52打点』と不調ですが、これまでにトリプルスリーを3度(2015-2016,2018)獲得した実績を持つ球界トップクラスの二塁手。もし加入となれば数年来の課題が一気に解決に向かうことは濃厚なため、周東とのポジション被りも辞さずに獲得に動くべきと考えるファンも多いようです」(野球ライター) 今オフのFA市場最大の目玉と目されているが、ソフトバンクファンの間では獲得について賛否が分かれている山田。ただ、ソフトバンクは2010年オフの細川亨を最後に九州出身ではないFA選手の獲得には成功していないため、一部では「山田が縁もゆかりもない福岡にわざわざ来るわけ無い。普通に考えればヤクルト残留か巨人移籍かの2択だろう」と冷ややかな声も挙がっている。文 / 柴田雅人記事内の引用について池田親興氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC89DdDdfD-wuREdrIjnO8DA
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