テラスハウス
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社会 2020年07月19日 10時00分
テレビの“やらせ演出”、悪いと思いながらも受け入れてしまう心理とは
5月23日に亡くなった木村花さんが出演していた恋愛リアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系/Netflix)や、ドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)において、過去の出演者や関係者から「やらせ」があったとの証言が相次ぎ、世間から注目を浴びている。 >>アメトーークでも特集、人気ドキュメンタリー番組でも“やらせ疑惑”が浮上したフジテレビ<< テレビ番組のやらせ疑惑報道は絶えないが、なぜ出演者はその要請に応じてしまうのだろうか。 まず、「やらせ」を行う制作者側は、プロのテレビマンとして「盛り上がる」「面白い」VTRを制作するという大義名分の下、「やらせ」を演出として正当化しているきらいがある。その結果として、視聴率を獲得し、SNSでの拡散によってより人気を集めることになり、そのことがさらに「やらせ」をテレビマンとして正しい行いと勘違いさせてしまう。 また、制作側の責任者には、そうした目的の達成を期待する局や上司からの「正当勢力」によるプレッシャーもあり、「やらせ」をせざるを得ないケースもある。「正当勢力」とは、社会的立場の違いが対人コミュニケーションに与える影響を表す心理学用語で、統括して「社会的勢力」と呼ばれる、人の認識に影響を与える力を持つものの種類の1つである。 そして、制作者側が目的を達成するために最も効率の良い手法が、ドキュメンタリー系番組のやらせ演出といわれている。 一方、やらせ演出の要請を受けてしまう出演者側には、「断りづらい」という心理が働いている。人はもともと、他人からの要請を断りづらい傾向にある。それは、「相手にとって不都合な返答をして自分の悪い印象を与えたくない」「相手との関係を悪くしたくない」といった保守的な心理が原因だ。また、「役に立ちたい」「認められたい」といった承認欲求、あるいは「返報性の法則」という、相手から受けた恩に対して報いたいという心理が働いているとも考えられる。出演者側の制作者側に対する恩といえば、テレビに出演する機会を与えてもらったという点があるだろう。 やらせ演出への協力を断りづらい心理がある上に、「見返りを与える」といった話を持ちかけられると、さらに断りづらくなる。出演者側が見返りの内容に価値や魅力を感じる場合は、前述した「社会的勢力」のうち、「報酬勢力(賞勢力)」と呼ばれる種類の影響力がもたらされたといえる。もし見返りの内容に特に魅力を感じていなかったとしても、譲歩してくれる相手に申し訳なく思う心理が働いた場合、やはり断りづらさを感じてしまうことになる。 また、制作側から「取れ高がないと番組が成り立たない」「大変な損失になる」などと伝えて危機感を与えるような、「恐怖喚起アピール」と呼ばれる手法の説得が行われる場合も、出演者が要請を断りづらくなる原因になる。 テレビ番組のやらせ問題は、最近に限らず、これまでにも指摘されていた話題だ。中には、明るみになっていないまま、ただただ人々に感動を与えたやらせ作品もあったのかもしれない。事実と信じて見ている視聴者に対して善い行いであるとは言い難い。ましてや、ネガティブな内容のやらせ演出が出演者や視聴者に悪い影響を与えるものであれば、あってはならない行為である。文:心理カウンセラー 吉田明日香
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芸能ニュース 2020年07月18日 14時00分
フジテレビの想定を超えた大問題に発展しそうな『テラスハウス』のやらせ疑惑
Netflix・フジテレビ系のリアリティー番組「テラスハウス」に出演した女子プロレスラーの木村花さん(享年22)が、視聴者らからSNS上で誹謗(ひぼう)中傷を受けた後に急死した問題で、母で元プロレスラーの木村響子さんが15日、BPO(放送倫理・番組向上機構)に、審議を申し立てる書類を提出したことを明かした。 響子さんは、ツイッターで「ただただ本当のことが知りたい。第三者機関に公正に調査していただきたい。二度と繰り返さないために、それだけです」と、申し立てた理由をつづった。 花さんをめぐっては、3月下旬にNetflixで放送された回で自身の大事なコスチュームを洗濯して縮ませた同居男性の小林快さんに対しビンタをお見舞い。その振る舞いがネット上で炎上。 しかし、その後、フジは4月に公式YouTubeに動画をアップし、木村さんが亡くなる直前の5月中旬まで地上波で放送していた。おまけに、今月初めの社長会見で改めてやらせ疑惑を否定していた。 響子さんはツイッターで、「花が暴力的な女性のように演出・編集され、過呼吸になっても撮影を止めてくれなかった。人格や人権が侵害された」と指摘。徹底抗戦の構えだ。 フジは一部スポーツ紙に対して、「BPOから連絡をいただいていないため、コメントを差し控えさせていただきます」とコメントした。 「当初、フジは響子さんに手厚く謝罪し、現場を仕切っていた制作会社に責任をかぶせようとしていたようだ。しかし、響子さんは謝罪を受け入れずによりによってBPOに申し立て。おまけに、小林さんも一部メディアでやらせがあったことを告発。この問題は世間の関心が高いだけに、今後、徹底的に調査されることになりそう。まったくの想定外になってしまったようだ」(放送担当記者) とはいえ、最初からフジが誠心誠意対応していれば、このような事態を迎えることはなかったはずだ。
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芸能ニュース 2020年07月13日 07時00分
アメトーークでも特集、人気ドキュメンタリー番組でも“やらせ疑惑”が浮上したフジテレビ
フジテレビは3日、都内の同局で定例の社長会見を開き、同局系の恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの木村花さん(享年22)が、SNS上での誹謗中傷を受けて5月23日に急死した件について言及した。 同局は花さんの急死後、番組の検証を進めているが、担当役員は「感情表現をねじ曲げるような指示、無理強いはしていない。番組卒業の時期も相談しながらアドバイスしていた」と説明。“やらせ疑惑”を否定した。 >>木村花さんの母が『テラハ』のやらせ暴露 今後、他の出演者からも続出する?<< しかし、この発表を受け、花さんの母で元プロレスラーの響子さんは一部メディアに対して反論。「出演者の人生よりも視聴率を優先したのが全ての問題では。客観的に何があったのかや、責任を明確にして再発防止策を示してほしい」と訴えた。 「もし、響子さんが検証結果に納得しなければ、損害賠償を求めて法廷闘争に持ち込まれる可能性もありそう。フジとしてはそれだけは避けたいところ」(放送担当記者) 大きな問題を抱えるフジテレビだが、発売中の「週刊女性」(主婦と生活社)が同局の人気ドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」において、過剰な演出があったことを報じた。 同誌は、同番組に出演した、トランスジェンダーのマキさん&ジョンさん夫婦のインタビューを掲載。 マキさんは誌上で、「12年間にわたってフェイクを流されてきました」と訴え、ディレクターの指示による演出で番組が成り立っていることを激白した。 同局は、記事を受けた一部スポーツ紙の取材に対し、「週刊誌の記事になったような言動や演出の指示を出したことはないと認識しております」とコメントしている。 同番組はこれまで数々の賞を受賞。局の枠を超え、テレビ朝日系人気バラエティ番組「アメトーーク!」で「ザ・ノンフィクション大好き芸人」が放送されるほどだった。 またまた“やらせ疑惑”を報じた今回の記事に対するフジの対応次第では、今後もほかの出演者からの“告発”が相次ぎそうだ。
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芸能ニュース 2020年07月09日 23時00分
『テラスハウス』、問題のシーンはまだ配信中 木村花さんを怒らせた出演者の“やらせ”告発の影響は
フジテレビ系リアリティー番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの木村花さん(享年22)が、SNS上で視聴者らから誹謗中傷を受けた後に死去した問題で、共演していた小林快さんが“やらせ”を指示されていたことを、発売中の「週刊文春」(文芸春秋)で告白している。 もともと、木村さんが誹謗中傷を浴びることになった原因は、3月末に番組内で同居していた小林さんが、木村さんの大事な試合用のコスチュームを間違って洗濯して縮ませてしまい、木村さんが激怒して小林さんのキャップを叩き落とすシーンが放送されたため。 >>恋愛リアリティーショーの現場、非情なスタッフの対応が明らかに?<< 木村さんの母で元プロレスラーの響子さんは、先週発売の同誌に対し、“やらせ”があったことを主張。それに対し、フジは3日に行われた定例社長会見で、真相究明のため検証中の過程として“やらせ”を否定していた。 しかし、小林さんによると、「(番組内で)やらせ指示はあった」と暴露し、「僕は断れたけど、御しやすい人たちに無理強いしていた」と証言。 さらに、木村さんとデートした際に、スタッフから「『オッパイとか触ったら』と指示されたけど、断った」などとも暴露している。 「小林さんはここに来て所属事務所を退社。おそらく、“真実”を暴露するため、事務所に迷惑がかからないように退社を選んだのだろう。小林さんの勇気により、一方的にネットで叩かれた木村さんに対する見方も、変わることになるのでは」(芸能記者) 同誌に対し、フジは、相変わらず「不適切な演出や強要の事実はなかったと考えております」と主張している。 「問題の放送回はまだNetflixで配信中だが、フジは権利を売っているので物申せない状態。誰かを処分すれば非を認めたようなものなので、現場を仕切っていた制作会社との今後の取引について見直す程度の“処分”になるのでは」(放送担当記者) 現時点で、フジはまったく“悪気”がなさそうだ。
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芸能ニュース 2020年07月03日 12時40分
木村花さん母「このタイミングで?」苦言 『テラハ』出演者、集まって飲み会の写真をSNSに投稿か
恋愛リアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系/Netflix)の出演者が2日深夜、飲み会の写真をアップし、5月に逝去したプロレスラーで番組出演者の木村花さんの母が怒りの声を寄せている。 問題となっているのは、今年5月まで放送されていた、花さんも出演していた「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」に参加していた会社経営者の新野俊幸氏がSNSにアップしたある写真。ツイッターで新野氏は顔を赤らめた自身と、同じく「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」の他の出演者が写った写真を多数アップしており、「ありがありがありが」「ふぁむ」などとつづっていた。 >>木村花さんの母が『テラハ』のやらせ暴露 今後、他の出演者からも続出する?<< しかし、実は2日は、木村花さんの母でも元女子プロレスラーの木村響子さんが取材に応え、『テラスハウス』のやらせ問題を告発した『週刊文春』(文芸春秋)の発売日。『週刊文春』の中で響子さんは、問題となったコスチュームの洗濯問題について、花さんがスタッフから怒るよう指示を受けたり煽られたりしたことなどを話していたと告白していた。 やらせがあったことが明らかになった、重要な証言が含まれた『週刊文春』の発売と飲み会が同日に行われたことに対し、響子さんは同日にツイッターを更新し、新野氏のツイートを引用した上で、「文春が発売されたこのタイミングで?」「花の49日もあけていないのに疑惑の場にいたひとたちはパーティー?」と苦言。「どこまでいっても他人事なのかな」と呆れつつ、「個人を責めるつもりはないけどただただかなしく くやしい」と胸の内をつづっていた。 響子さんのこのツイートにネットからは、「大切な娘を失ってしまった響子さんの気持ちも本当に理解をしてほしい」「49日も明けてないのに楽しそうに飲み会する写真見せられたお母さんの気持ちを想うと悲しくなる」「少なくともテラハでは仲間だったはず、こういうのを見ると他人事と取られても仕方ない」と響子さんへの同情の声が集まっている。 批判を受け、インスタグラムのストーリーズから集合写真を削除した参加者もいたが、ネットからはさらなる誹謗中傷に発展しないよう望む声も多く寄せられていた。記事内の引用について新野俊幸公式ツイッターより https://twitter.com/getdrunkeasily木村響子公式ツイッターより https://twitter.com/kimurarock
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芸能ニュース 2020年07月02日 23時00分
木村花さんの母が『テラハ』のやらせ暴露 今後、他の出演者からも続出する?
『テラハ』のやらせ暴露で注目されるフジテレビの弁解フジテレビ系恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演中の5月23日に急死した女子プロレスラー・木村花さん(享年22)が、母である元女子プロレスラーの響子さんに対し、“やらせ”を訴えていたことを、発売中の「週刊文春」(文芸春秋)が報じた。 響子さんが同誌の取材に応じたもので、花さんが「テラハに出た当初からプロレスラーらしく振舞えって……。(スタッフから)1のことを100にして盛り上げてほしいって言われて。(SNS上で誹謗中傷を受けたシーンは)スタッフに、めっちゃあおられた」などと話していたことを告白。 響子さんは1日、自身のツイッターを更新し、「文春オンライン」が「木村花さん母が告白 娘が明かしていた『テラスハウス』の“やらせ”《遺したLINEには…》」と告知したツイートを引用。その上で、「ひとりでも多くのひとに事実を知ってほしいです。真実を見極めてほしいです。花は最後まで必死に生きようとしていたと思います」とつづった。 >>『テラスハウス』だけじゃない 収録中の死亡事故で打ち切りになった番組<< 同誌に対して、フジテレビは「いわゆる“やらせ”などの事実はなかったと考えております。関係者の聞き取りなど検証作業を進めている最中ですので(報道に関しては)コメントを控えさせていただきます」とした。 「おそらく、響子さんの告発をきっかけに、“やらせ”を暴露する過去の出演者が出て来るのでは。フジがどこをどう調査しているかが気になるところだが、花さんの死後、社長自らの名前でコメントを発表したにもかかわらず、当たり障りのない結果でまとめようとしていると思われる。しかし、そのままでは視聴者も広告スポンサーも納得しないはずなので、厳正な調査が求められる。今後はフジがどう弁解するかが注目される」(芸能記者) 花さんの死を無駄にしないためにも、徹底的な事実関係の究明が求められる。
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芸能ニュース 2020年06月26日 20時00分
南キャン山里がTwitter復活、それでもやまない『テラハ』巡る誹謗中傷 以前の調子に戻るには時間がかかる?
南海キャンディーズ・山里亮太が24日にTwitterを再開。5月26日以来のツイートということもあり、多くの反応があった。なぜ、ここまで期間が空いてしまったのだろうか? 「やはり、『テラスハウス』(Netflix)に出演していたメンバーが亡くなったことは大きいと思います。同メンバーは、ネットから誹謗中傷を受けて自殺したとされており、大きな事件として取り上げられました。テラハでは、メンバーに対して毒をぶつける役割だった山里。もちろん、その分析力やワードの豊富さには感嘆するところもあるのですが、この立場が今回の件で余計に際立ってしまい、山里も誹謗中傷を受ける形となりました」(芸能ライター) >>南キャン山里、「一生考え続けます」共演者木村花さんを追悼 SNSの誹謗中傷について「わかっている人間だと思った」と反省も<< 山里がTwitterでテラハメンバーに対し、お悔やみの言葉をつぶやいたのが5月24日。その後も数日は変わらずTwitterを利用していたものの、リプ欄にはツイートとは関係のない『テラハ』に関するものが多く、罵詈雑言の嵐が巻き起こっていた。 「山里は、大がつくほどの気にする性格なので、今回のことは相当心を痛めたのかもしれません。1か月後に再開した先日のTwitterでは告知事項がほとんど。徐々に前のようなツイートに戻るかもしれませんが、しばらくは告知に絡めたつぶやきが多くなると思います。1か月間ツイートを自粛するような形となっていましたが、この間に何があったのか、なぜ再開したのかは不明。何より仕事を大事にする芸人さんなので、まずは仕事関係のつぶやきから始めたのでしょう」(同上) 彼のツイートに対して、『おかえりなさい!』や『待ってました』と優しい声が多くあったものの、中には、いまだに『テラハ』に対しての粘着コメントをする人もいる。あえて亡くなったメンバーの名前を使ってアカウントを作り、わざわざリプを送って攻撃する人物もいるほどだ。しばらくはネットの誹謗中傷と戦うことになりそうな山里。気にせずに頑張ってほしいものだ。
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芸能ニュース 2020年06月06日 20時00分
恋愛リアリティーショーの現場、非情なスタッフの対応が明らかに?
先月23日に22歳で急死した女子プロレスラー・木村花さんの母で元女子プロレスラーの木村響子さんが5月31日、自身のツイッターを更新し、同30日に花さんの葬儀を終えたことを報告した。 花さんはNetflixとフジテレビで放送されていた恋愛リアリティー番組「テラスハウス」の振る舞いが原因で誹謗中傷を浴び、それが原因で自ら命を絶ったとみられる。 響子さんは、花さんがSNSで誹謗中傷をされていたことに、「皆さんに お願いがあります どうか花のことでご自分を責めないでください 他の誰かを 責めないでください なにかを 恨まないでください ヘイトのスパイラルを止めてください」と訴えた。 そのうえで、「もうこれ以上 こんなことが起こらないように 花が望んだやさしい世界に 少しでも近づけるように」と願った。 「花さんの死去から日が経つにつれ、ようやくネット上でのヘイトスパイラルが収まってきた。しかし、今後、フジテレビが社長名でコメントを発表した通り、花さんを死に追いやった原因について、徹底的に調査が行われることになるだろう。とはいえ、フジは放送していただけで、実質的に現場を仕切っていたのは制作会社のスタッフたちだった」(テレビ局関係者) 同番組のほかにも恋愛リアリティーショーが放送され、いずれも人気コンテンツとなっているが、気になるのが現場でのスタッフの対応。 発売中の「週刊女性」(主婦と生活社)の出演経験者が語ったところによると、オーディションの際に制作スタッフから「番組に出ると、アンチもつくけど、それでも大丈夫?」と意思確認があったのだとか。 実際、ネット上で攻撃を受けることになってもスタッフからはアドバイスがなく、完全に出演者任せで相談にも乗ってくれなかったというのだ。 木村さんがこの出演者が語ったような対応をされたことは、想像に難くない。
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芸能ニュース 2020年05月30日 18時00分
ヤラセの温床? 恋愛リアリティショーに「過剰演出」が生まれやすいワケ
フジテレビ系だけではなくNetflixでも放送され、世界的な人気を得ていた恋愛リアリティショー『テラスハウス』で、悲しい出来事が起きた。女子プロレスラーとしても人気のあった木村花さんの死去である。彼女は番組での激しい言動にバッシングが起き、それを苦にして悩み、自殺を選んだとも言われている。だが、かつて、この『テラハ』でもう1つ、看過できない事件が起きていた。それが「ヤラセ」疑惑だ。 「2014年頃の話です。番組の総指揮をしていた男性ディレクターが、メンバーを個別に呼び出し、セリフから近づくべきターゲットまで事細かに指示していたというのです。さらに当時出ていた筧美和子の胸までわしづかみにするという、にわかには信じがたい話まで飛び出しました」(芸能ライター) だが奇妙なことに、この「ヤラセ」指示は恋愛バラエティにありがちだという。 「かつて夜11時台の放送ながら高視聴率を記録した『あいのり』(フジテレビ系)でも、番組特製のワゴン『ラブワゴン』で世界を旅する素人男女に、ディレクターが今後たどるべき恋愛を強制していたといわれています。このことは、のちにAVの道に進んだ過去の女性出演者から暴露されていました」(同) さらに、こんなこともあった。ウッチャンナンチャンの冠番組『ウンナンのホントコ!』(TBS系)から生まれた人気コーナー「未来日記」。初対面の男女がスタッフから手渡された日記の通りに行動していくと、実際に恋愛感情が生まれるのか観察するというものだ。しかし、ここに出ていた台湾人のOLは、のちに現地の女優であることが判明。台本通りに指示されていたのではという噂も浮上していた。一体なぜ「ヤラセ」疑惑が絶えないのだろうか。 「素人が主人公のバラエティに出演を志願する人の中には、番組で名を上げたいという“野望”を持つ者が少なくないのです。のちのちのことを考えたら、ディレクターに指示されたらイヤとは言えないでしょう。また仮にそうした指示がなくても、どういう振る舞いをすればいいか考えてしまうのでは。また『テラハ』はシェアハウス、『あいのり』もワゴンの中、しかも各国の宿泊先ではいくらでも人の目を盗むことができる。つまり密室での相談がしやすいのです。つまり、そうした“交渉”の可能性が決してないとも言い切れません」(同) 最後に、先の木村さんがどういう経緯で『テラハ』に出ることになったのか、またそういった指示を受けたかどうかは定かではない。だがそれとは別に、SNSから激しいバッシングを受けていたまさにその時に、ただ見過ごしてきた番組サイドの責任は重い。命を自らあやめることはあってはならないが、そこまで追い込まれていたことを「大切な出演者」として同局はくみ取り、ケアすべきだったのではないだろうか。
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芸能ニュース 2020年05月30日 14時00分
『テラスハウス』だけじゃない 収録中の死亡事故で打ち切りになった番組も
女子プロレスラー木村花さんの死去を受け、彼女の出演していた『テラスハウス』(フジテレビ系・Netflix)が打ち切りとなった。木村さんは番組内での言動を巡ってインターネット上で激しい誹謗中傷を受けており、それを苦にしていたと言われる。そのため、番組の責任は大きく、気をつけていれば防げた事故なのではないかと指摘する声もネット上には多い。 死亡事故でテレビ番組が打ち切りとなるのは、今回が初めてではない。同じフジテレビでは『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』で、1993年に収録中に死亡事故が起きている。『進め! 電波少年』(日本テレビ系)のテーマソングでもおなじみの香港の人気バンドBEYONDの黄家駒さんが、収録中のセットから転落し頭を強打し、亡くなってしまったのだ。事故を想定し、セットの下に緩衝材などを用意するといった安全対策がなされておらず、最悪の結果を招いてしまった。これを受け、番組は打ち切りとなった。 これ以降も、テレビ番組のロケでタレントが骨折を始めとする重傷を負うケースは相次いでおり、安全対策が徹底されているかは疑問が残る。 もう一つ、死亡事故で打ち切りとなった番組としては、2003年の『雲と波と少年と』(同)がある。「電波少年」シリーズの後番組として「癒し系バラエティ」として始まった。しかし、放送第1回の直後に、メイン企画であった「屋久島便り」の担当スタッフが飲酒状態で車を運転し、死傷する事故を起こしてしまう。スタッフの危機管理意識の甘さが招いた結果と言えるだろう。 さらに、この企画で家族を説得し、住民票を移し、子供も転校させ屋久島に移住した島崎俊郎が、実質的に置いてけぼりになってしまった。 死亡事故は絶対にあってはならないもの。そのため、テレビ番組が打ち切りとなるのは相当な処分と言える。ただ、番組が打ち切られたことで、すべてが「幕引き」となってしまう感も否めない。本当に大切なものは、同じ過ちを繰り返さないための再発防止などの事後対策の徹底だろう。 特にフジテレビは、前出の『やるやら』の死亡事故のほかにも、『愛する二人別れる二人』(1999年)、『発掘!あるある大事典II』(2004年)、『ほこ×たて』(2011年)がやらせ発覚を受けて打ち切りになるなど、番組制作を巡りたびたび問題を起こしている。過ちの教訓が受け継がれ、生かされているのかは疑問が残るだけに、フジテレビには猛省を求めたい。
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