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その他 2009年06月01日 15時00分
前代未聞 内外死から生へ
内外タイムスは、きょう1日、前代未聞の『死からの復活』をかけた特別イベントを都内・ディファ有明で開催する。猪木への買収要請に端を発した“内外ドラマ”は戦々恐々の末、遂に最終章を迎えた。当日は猪木、田代まさし、藤原喜明、藤川京子、赤井沙希らの特別ゲストに加え、一般読者もフリー参加してもらい、自決(新聞葬)から蘇生への新ドラマを生むことになった。 内外タイムスは創刊60周年を迎えた。産声を上げたのは昭和24年6月1日。東京・銀座3丁目、現「プランタン銀座」の真向かいにあった碌々(ろくろく)会館だった。 第2次大戦後まだ4年とあって社員構成は旧報知新聞の政治・社会部記者を中心に読売新聞からの応援部隊と東京民報出身者で固め、さらに満州時報や京城日報からの海外引き揚げ特派記者らの寄り合い所帯。社長は中国系台湾人の蔡長庚氏。読売出身で剣術・空手・合気道・柔道併せて三十段のつわもの。米軍の占領下で新聞用紙も統制下にあり、本紙の創刊は用紙配分などで読売にメリットがあったようだ。 内外タイムスの題号は旧中華日報を引き継いだもので、体裁は現在と同じブランケット版、ペラ1枚の2ページ建て1版制の夕刊紙。題字の書体は現在も使用しており、読売、報知、埼玉と同じ書家の手によるものである。 編集局は銀座、旧読売新聞本社の向かいのビルの一室。午前中は内外タイムス社、午後からは報知新聞社が使用するという2部制の共同生活。世相は闇市時代とあって女体と酒、活字文化に飢えており夕刊紙全盛時代。主都東京では東京新聞、東京日日新聞、新夕刊、サン写真新聞、毎夕新聞、日本観光新聞などが競っていた。その中で本紙は独走態勢。事件報道・マネー・芸能・スポーツ・連載小説・リレー対談など満載の「日本一の娯楽夕刊紙」だった。 人気の読み物は徳川夢声氏やサトウハチロー氏ら当時の文化人が競って参加した「粋人酔筆」。速報にも力を注ぎ、現在の競馬ブームの原点でもある前夜版の「確定競馬」は本紙が先駆けだ。 その後、「球界の黒い霧」「金大中拉致事件」などスクープを重ね、建てページや発行部数の増刷などから、編集局と印刷所は港区芝田村町、金杉川口町、台東区池之端、中央区銀座、江東区塩浜、有明と60年間に7回も移転している。
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レジャー 2009年06月01日 15時00分
安田記念(GI、芝1600メートル、7日) 丹下日出夫の虎の巻 東京の申し子ウオッカには逆らえません
春の東京GI5連戦も今週でフィナーレ。「第59回安田記念」(芝1600メートル、7日)は、香港馬2頭を含めた精鋭18頭が上半期のマイル王の座を懸け、しのぎを削る。主役を張るのは、府中の申し子ウオッカ。これまでに挙げたGI5勝のうち、実に4勝を当地で稼ぎ出しているメンバー屈指のコース巧者だ。競馬評論家の丹下日出夫も自信の◎。牝馬歴代最多となるGI6勝目へカウントダウンが始まった。 昨秋の骨折事故以来、どこかリズムに乗り切れない感じのあった武豊だが、ウオッカとのコンビになると、不思議と背筋がピンと張り、レース中はひと目で彼の姿をとらえることができる。それにしても、ヴィクトリアマイルの強さは格別だったなぁ…。 なんて、ヴィクトリアマイル制覇で、ウオッカが積み重ねたGIは5つ。とりわけ、東京コースではダービー制覇に始まり、昨年の安田記念、天皇賞・秋、そして前走のヴィクトリアマイルと、4つのビッグタイトルを獲得している。さらに、マイル戦は、<6200>とパーフェクト連対。まさしく東京の1600メートルは、最高の舞台といっていい。 実際に前走のヴィクトリアマイル。前半1000メートル通過は58秒6と、ややスローな流れになったが、折り合いはピタリ。ラスト3F11秒2→10秒8→11秒8(3F33秒8)という極限のレースラップ、さらに、強い向かい風の吹きつける中、持ったままでレースの上がりを0秒4も上回る33秒4を計時した。しかも、後続に7馬身差、走破時計もレコードにコンマ2秒差の1分32秒4だ。これらにウオッカのマイル適性が凝縮されている。 その前走時はドバイ遠征の不可解な敗戦により、体調や能力の限界も心配されたが、すべてが杞憂(きゆう)に終わったウオッカ。レース1週後には、軽めながらも坂路で時計を出し始めたように、楽に勝ち抜けた分、反動も皆無だ。 56キロの斤量で天皇賞勝ち。しかも、唯一の懸念材料である折り合いの不安も、マイルでは心配ない。安田記念連覇で牝馬最多GI制覇を成し遂げ、名実ともに歴史的名牝の座を不動のモノにするはずだ。 対抗の1番手には、カンパニーを抜てき。さすがに8歳ともなると、上積みやデータ面における記録更新うんぬんは考えにくいが、メンバー最速の上がりを駆使して、ウオッカにクビ差と迫った昨年の天皇賞・秋(4着)等々、GI戦線で培ってきたキャリアがある。 もちろん、前記ウオッカに加え、ディープスカイとスーパーホーネットの2騎も争覇圏。ディープは、ウオッカとは1勝1敗。天皇賞は、真っ向勝負でウオッカとハナ差の大接戦を演じている。前走の大阪杯は59キロを背負っていたこともあって、ドリームジャーニーにクビ差先着を許したが、直線は他馬とは一線を画すマッチレース。5歳春を迎え、力をつけていることも確かだ。ただ、ことマイル戦に限っては、2000メートルの天皇賞以上にウオッカに分がある。 昨秋の毎日王冠でウオッカをアタマ差競り落としたスーパーホーネットにしても、あの時は逃げるウオッカ一頭に目標を絞ればよかった。好位でタメが利き、瞬発力につなげることができるマイル戦では、やはりウオッカに一日の長がある。 ただし、両頭ともに勝ち気にはやったり、お互いけん制し合うようだと、後ろから気楽な立場で直線勝負に徹することができるカンパニーに、漁夫の利をさらわれる可能性もある。ウオッカにスキが生じるとすればここだけだろう。 ほかでは、香港マイルCを制したサイトウィナー。日本でいうと6歳はピークを過ぎたと思われがちだが、セン馬がイニシアチブを握る香港マイルシーンにおいては、今が旬。レベル的にも当地のマイラーは世界でもトップレベルだ(さすがにアルマダは、8歳となりピークはすぎた?)。 連穴はアブソリュート。前回のマイラーズCは、関東馬には鬼門の関西遠征。14キロ減が響き5着に終わったが、今回は東京新聞杯を圧勝したゲンのいい府中。ひと雨降れば、さらに面白い存在になるはずだ。
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レジャー 2009年06月01日 15時00分
「安田記念」(GI、芝1600メートル、7日) ディープスカイ 国内制圧し凱旋門賞へ
世界一への助走だ。春のマイル王を決する「第59回安田記念」(GI、芝1600メートル、7日)。秋には凱旋門賞制覇を目指すディープスカイが、得意の東京でダービー以来のGI制覇を目指す。休み明けの大阪杯は足元をすくわれたが、その後は栗東坂路で入念調整。文句なしの仕上がりでレースを迎えられそうだ。昨年はかなわなかった打倒ウオッカにも自信満々。世界戦を前に、まずは日本最強古馬の座を手に入れる。 ただでさえ目にまぶしい栗色の馬体が、初夏を迎え、ますます輝きを放っている。 「いい状態に仕上がったね。何より、動きがすごくいいんだ」と昆調教師はうなずいた。 ディープスカイの鼻白の派手な顔が栗東坂路のモニターに映し出されると、それだけで空気がピリッと引き締まる。存在感はすでに王者のそれだ。四肢を大きく、鋭く回転させる。2週前には自己ベストの800メートル51秒0。さらに、27日の1週前にも51秒6と素晴らしい時計をマークした。 「デキは確実に上向いている。前走は足元をすくわれてしまったけど、今度は大丈夫でしょう」 トレーナーがそう振り返ったのは今年の復帰戦となった大阪杯。勝ちパターンかと思われたが、ドリームジャーニーの末脚に出し抜けを食らった。だが、59キロを背負っていたこと、元来が叩き良化型だということを加味すれば十分格好をつけたといえる。 その後は思惑通りの上昇カーブ。この春は今回の安田記念と宝塚記念に決められている。この2戦をステップに、秋には仏GI・凱旋門賞への挑戦が予定されている。 「そのためにもこの2戦は取りこぼしたくない。3歳だった昨年でもダイワスカーレットをあわや負かしそうな競馬をしてくれた。年齢を重ねて馬自身がひと皮むけて、間違いなくパワーアップしている。もう相手うんぬんは関係ないよ」 指揮官の自信と信頼は揺るがない。ライバルは決して弱くない。ヴィクトリアマイルを圧勝した昨年の年度代表馬ウオッカがいる。同じ厩舎で高松宮記念を制したローレルゲレイロもいる。 しかし、それでも自分の競馬を貫くだけだという。「過去の実績が示す通り、府中はこの馬にとってベストの舞台。何よりまぎれなく力通りに決まるのがいい。だからこそ、ディープの競馬をすれば答えは出る」 今年の凱旋門賞はブエナビスタだけではない。最強古馬の称号を手に、ディープも世界一の夢を追う。
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レジャー 2009年06月01日 15時00分
麻生首相ダービー観戦で“匂いフェチ”説浮上
麻生太郎首相(68)は31日午後、府中市の東京競馬場で第76回日本ダービーを観戦し、おや?と思わせる談話を発表した。「芝のにおい」がよかったというのだ。当日の芝は雨に濡れていたため、青臭さが強かったことは間違いない。関係者から“匂いフェチ”説が浮上している。 雨にたたられた東京競馬場。首相はさきごろの大相撲観戦に続き日本ダービーに足を運び、解散総選挙に向けて親近感を存分にアピールした。 日本中央競馬会(JRA)のインタビューで競馬場の印象を問われると「テレビで見るよりも、競馬場で10万人を越える皆様と一緒になって見るのは一体感があり気持ちよかったです」と上機嫌な様子。続けた言葉がビックリだった。 「芝のにおいも素晴らしく、直線も長く、ターフビジョンも大変迫力がありました」 同競馬場の特色として真っ先に挙げられることの多い、長い直線や巨大ターフビジョンをさしおき、芝の匂いに注目。競馬関係者は「晴天時ならばともかく、雨に濡れた芝の匂いはちょっとキツい。青臭いんですよ。首相は“匂いフェチ”なのかもしれませんね」と指摘した。 これまでの首相発言を振り返ると、本音ムキ出しトークが目立つ。金持ちが定額給付金を貰うことを「さもしい」と言ったり、過去には長野県の田中康夫前知事を「醜く太っていて嫌な体型」と述べたこともある。是否はともかく、思いついたことがパッと口を突いてしまう性格。匂いフェチである可能性は十分あるといっていい。 この日のダービー観戦ではほかにも「毎年、7000〜8000頭の馬が誕生し、その中で一番になることは格好がいいと思いました。『ダービー馬の馬主になることは一国の宰相になることよりも難しい』というイギリスのウィンストン・チャーチルの言葉がありますが、改めてその通りだと思いました」と自虐的ギャグを交えたトークも飛び出した。 表彰式では、2番人気のロジユニヴァースでダービー初勝利を飾った横山典弘騎手を、俳優の佐藤浩市さんとともに称えた。首相は馬主にも「1年目でのダービー勝利で凄く運が良い方ですね、今日は赤飯でお祝いですね」と声をかけたという。 現役首相のダービー観戦は、故・岸信介、小泉純一郎、安倍晋三各氏に続き4人目。観衆から「民主党に負けるな!」と激励を受けるシーンもあった。
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レジャー 2009年06月01日 15時00分
「日本ダービー」(JpnI、東京芝2400メートル、5月31日) 40年ぶりの不良馬場で明暗が分かれた3強
雨中の決戦となった「第76回日本ダービー」(JpnI、東京芝2400メートル、5月31日)は、2番人気のロジユニヴァース(牡3歳、美浦・萩原厩舎)が制した。勝ち時計は2分33秒7(不良)。1番人気アンライバルドと明暗を分けたのは道悪の巧拙。それでも、デキに疑問符がつく中でのこの逆転劇。改めて底力を見せつけた。 大雨にたたられた今年のダービー。“田んぼ”状態の泥んこ馬場では、やはり切れ味よりパワーを求められた。ロジユニヴァースとアンライバルドの明暗を分けた最大のポイントは道悪の巧拙だった。 「向上面ですでに首を上げて走る気がなかった。直線でのフォームなんかもうバラバラだった」(友道調教師)アンライに対し、ロジはしっかりとした踏み込みで抜群の行きっぷり。終始、ラチ沿いピッタリのまったくロスのない競馬は、同じく道悪だったラジオNIKKEI杯2歳S、弥生賞の再現VTRを見ているかのようだった。 15度目の挑戦で悲願のダービージョッキーとなった横山典騎手は「馬場が内も外も同じ状態だったので、ロスなく運び、負担をかけないことだけを考えていた。内から離れる気持ちはひとつもなかった。雨が味方してくれたのは間違いないが、勝つ時というのはこんなもの」とニンマリだ。 普段は決して口数が多いとはいえないベテランをじょう舌にさせたもうひとつの理由は、決してデキが万全ではない中で、ロジが見せた“底力”にあった。 「中間の動きから、『この状態で勝負になるのか?』と思っていた。報道陣にも、『いい』とは言えなかった。競馬は本当に何が起こるか分からない。(競走馬の)底力、生命力の成せる業としか言いようがない」 「ダービーは時の運」と横山典が言えば、「皐月賞(14着)と違ってすべてがラッキーだった」とは、久米田正明オーナー。くしくも1枠1番は悪夢の皐月賞と同じ。ただ、今回は不良馬場が大きなアドバンテージとなった。 天国から地獄に突き落とされたアンライバルドに、地獄の淵からよみがえったロジユニヴァース&リーチザクラウン(2着)。再び今年の牡馬クラシック戦線は“三国時代”に突入した。果たして3冠ラストの菊花賞ではどのようなドラマが待ち受けているのか。
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レジャー 2009年06月01日 15時00分
第123回目黒記念(GII、東京芝2500メートル、5月31日) 伏兵ミヤビランベリが優勝
ダービーの余韻が残る中で行われた伝統の「第123回目黒記念」(GII、東京芝2500メートル)は、好位追走から抜け出した8番人気の伏兵ミヤビランべり(牡6歳、栗東・加藤敬厩舎)が、断然人気のジャガーメイルを5馬身突き放して圧勝。昨年の七夕賞に続き2度目の重賞制覇を飾った。勝ちタイムは2分39秒0(不良)。 殊勲の北村友騎手も舌を巻く強さだった。「4角で追い出した時の手応えは抜群でした」と言うように、直線の坂を上がると、あとは独壇場。道悪馬場も何のその。まるで脚に“水かき”がついていると錯覚させるようなベストパフォーマンスを披露した。 この日の勝利をキッカケに目覚めた夏男が、ローカルシリーズで今年も大暴れしそうだ。
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芸能ニュース 2009年06月01日 15時00分
総選挙サプライズ候補に女子アナや人気タレントが急浮上
9月までに必ず行われる衆院解散・総選挙に向け、にわかに注目を集めているのが各党が水面下で調整しているサプライズ候補の面々だ。なんとここにきて女子アナや人気タレントの名前が急浮上しているのだ。 政権交代を狙う民主党は以前にも増してタレント候補擁立に躍起になっているという。なかでも一番、力を入れているのが女子アナ候補の擁立。 「現在、注目を集めているのが日テレの女子アナだ。一人は先ごろ、日テレを退社したばかりの松本志のぶだ。民主党の某代議士の妻が日テレに勤めている関係でパイプがある。もう一人は、退社がウワサされている宮崎宣子アナ。あの天然ぶりは20代の無党派層にうってつけ。本人もキャリアアップに前向きだとか」(民主党関係者) 一方、自民・公明がひそかに狙っているのが報道番組でキャスターを務めていたフリー・キャスターの面々。 「なかでも注目されているのは田丸美寿々、小宮悦子、安藤優子の3人。他にも元TBSで現在、教育再生委員懇談会メンバーでもある木場弘子。現在、日本司法支援センター理事を務める草野満代、元夫でフジテレビ解説委員の和田圭との関係で有賀さつきの名前も挙がっている。変わったところでは司法試験を目指して勉強中の菊間千乃の名前も出ていた」(政治ウオッチャー) 彼女らは正直、興味津々な様子だという。 「テレビ界が未曽有の不況に見舞われ、今後どうなるか分からない。番組が打ち切られる可能性も高い」(テレビ関係者) さらに元テレ朝の女子アナだった丸川珠代参議院議員のようなケースも十分、考えられるという。 「キー局の女子アナは狙い目だ。この不況で年収も激減した。30歳目前の女子アナは、文字通り、草刈り場になるはずだ」(キー局関係者) タレント候補としては吉本興業内で“ポスト・西川きよし”と言われ現在、「スッキリ!!」の司会を務める加藤浩次の名前も取りざたされていたという。もっとも加藤の場合、「早々に断っている。知名度とあの独特の語り口で演説すれば、当選は確実だが…」(同)。 タレント候補の本命とうわさされるのがヤクルトスワローズの前監督、古田敦也だ。 「民主党内に古田と10年来の友人がいる。その関係で打診されているようだ。実は、前回、行われた東京都知事選にも古田の名前が挙がっていた。それほど民主党は古田と長い付き合いをしてきた」(事情通) 他にもまだいる。 「女優の藤原紀香。ユニセフ活動やエコ問題、韓国の親善大使に選ばれたりと条件は満点。選挙となれば必ず浮上する島田紳助と久本雅美も本命視されている。最近の紳助の発言は、まさに政治家を意識したもの。一方の久本はテレビ番組のレギュラー本数を減らし出演を控えている傾向がある。一部関係者の間では選挙に向けたローテーション作りではとささやかれている」(永田町関係者) 選挙がいつ行われるか分からないが、何人のタレント候補が立候補するのだろうか。
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トレンド 2009年06月01日 15時00分
人物クローズアップ 石黒賢
6月6日に渋谷シアター・イメージフォーラムなどで公開される映画「ジャイブ―海風に吹かれて」。北海道をヨットで無寄港1周するという無謀な冒険に出た主人公、泊哲郎役に文字通り“体当たり”で挑んだ俳優の石黒賢(43)に、作品の見どころや撮影の裏話などについて話を聞いた。 舞台は、かつてニシン漁で栄えた歴史ある港町、北海道の江差。東京のIT企業経営者、泊哲郎が彼の役だ。共同経営者の前島(山口馬木也)に裏切られ、亡き祖父(大滝秀治)の法要を機に故郷へ帰ることにした。高校時代の同級生、由紀(清水美沙)と再会した哲郎は「北海道をヨットで無寄港一周する」ことを宣言。由紀は東京から様子を探りにきた会社の部下・麻衣子(上原多香子)とともに、哲郎を追いかけて奇妙な女二人旅へ…という物語だ。 北海道の印象を聞くと「ロケの半分はヨットの上だったので」と笑う。 「でも、行ってみて初めて気が付きました。北海道の夏で一番気持ちいい時期って本当に短いんですよ、1週間あるかどうか。その時期にヨットに乗れて良かったと思います。それに夏とはいえ北の海は天候が不安定ですから、撮影スケジュールもクルクル変わりました。凪(なぎ)で風がピタッと止んだかと思えば急に雨が降り始めたり。短いスパンでいろんな出来事が起こるんです」 撮影は江差を中心に行われ、7〜8月に4週間ほど滞在したという。 「江差の町は独特でした。正直言って町の歴史に不勉強でしたし。江戸時代は大都会で、町の方とお話すると皆さんからプライドや矜持(きょうじ)が感じられます」 劇中に江差の盛大な祭礼のシーンが登場する。実際に祭りが行われている中にカメラを持ち込み撮影した。 「お祭りを実際に味わえて楽しかったです。江戸時代は北前船のおかげで京都に近い町だったそうです。江戸よりも公家文化なんですね。だから高貴だし、気位の高い町だと初めて気付かされました」 哲郎の旅には、実はある目的があった。それは祖父の位はいを国後島に埋葬すること。 「この場面は映画の中核になるシーン。自分としては、国後近辺に到着する前に、洋上で位はいに語りかけるシーンに注目して欲しいですね。じいちゃんへの思いや、自分の葛藤や苦悩を一人になって吐露する。このシーンがあったからこそ、次の国後の場面が生きてくると思ってます」 俳優としての雰囲気からヨットに乗り慣れているようなイメージを受けるが、実際に操縦するのは実は初めてだったそう。 「撮影前に2度ほど練習した程度かな? それで本番に臨みました。ヨットの操縦は基本的に楽しかったなぁ。セールで風を受ける感触が何とも言えないですね」 撮影に使用された「カモメ二世号」は24フィートと、一人乗りにしては意外に大きな船だ。 「船内にはキャビンもトイレもあるし、本当は一人じゃ大き過ぎるんです。でも、撮影スタッフも同乗していたので撮影中は狭かったですね。スタッフはキャビンに閉じ込められ、フタされて揺すられている状態なので、皆さん青い顔してました」 撮影中の操縦そのものは特別な技術を要するようなものではなかった。 「サトウトシキ監督が描く“絵”のイメージに合わせて、どの向きでカメラのフレームに入り、そして出ていくかだけ。でも結局それは風任せ(笑)。やはり天候次第なんです」 また、物語のカギを握るのが相手役の由紀。清水美沙の演技にも感心したと語る。 「夕陽のいい時間を狙ってキスシーンを撮影したのですが、日が早く沈むので取り直しができない。でも彼女はワンテイクOK。上手な女優さんですから不安はありませんでしたが、それにしても見事でした」 さて、20代のころは頼りなげで二枚目半的な好青年の役が多かったが、今や40代半ばとなった。 「20代は数多くのジレンマがありました。30代になって、ようやく自分のやりたい役をいただくことが多くなってきて。でも、昔から“男は40代”って思っていましたし。ようやく自分も40代になったことですから“男ってこういう感じだよな”って面を出せるようになりたいですね」 この春からはテレビの情報番組で司会も務めている。 「生放送は緊張感がありますが、実は芝居と根っこは同じなんじゃないかと。芝居は台本を読んで、実際にはないことを自分の中からギュッと絞り出して表現する。生放送は瞬間瞬間で思うことを絞り出す。それぞれ面白みがありますね」 映画には小泉純一郎流“新自由主義”の否定と自然への回帰というテーマも垣間見える。しかし、石黒自身には“こう見て欲しい”といった押し付けがましさはない。 「自分の人生ですから、スイッチを入れるのも切るのも自分次第。人生ってリセットできるものではありません、過去があっての今だと。人生にムダはないと思います」<プロフィール> いしぐろ けん 1966年1月31日、東京都生まれ。成城大学卒。83年ドラマ「青が散る」(TBS)でデビュー。今年9月開始のNHK連続テレビ小説「ウェルかめ」に出演決定。映画デビューは86年「めぞん一刻」。現在、TBSのワイドショー「ひるおび!」の水曜日でレギュラー司会を担当。
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スポーツ 2009年06月01日 15時00分
サッカー 岡田ジャパンに時限爆弾
岡田ジャパンに火薬庫。サッカーW杯アジア最終予選のウズベキスタン戦に日本代表が31日、東京・国立競技場で調整試合に臨み、ベルギー代表に4-0で大勝した。仮想ウズベキスタンを相手に快勝して盤石の態勢で敵地ウズベキスタンに乗り込むが、決して安心してはいられない。岡田ジャパンにはいつチームを破壊してもおかしくない火種が!! 2010年W杯南アフリカ大会のアジア最終予選、ウズベキスタン戦(6月6日、タシケント)に向けて最後の強化試合に臨んだ岡田ジャパン。仮想ウズベキスタンのベルギーに絶好調のFW岡崎慎司の2試合連続ゴールなどで快勝した。 新戦力の弱冠18歳の山田直輝や海外組の本田圭佑などが結果を残し、最高の調整試合となった27日のチリ戦同様、この日も4点を奪っての完封劇。W杯出場権獲得に向けて死角は見当たらない結果となったが、それでも岡田ジャパンは決して順風満帆とはいえない。某代表関係者によれば「2試合とも大差で勝って一見うまくいってるようですが、いつ表面化してもおかしくない問題は抱えています」という。 チームが抱える問題とはいったい何か。前出関係者が続ける。「この前のチリ戦の代表初ゴールで勢いづいてる本田圭佑のことです。チリ戦のゴール後『シュートを打てばゴールの枠に行く能力が僕にはことをオランダで知った』ってカッコつけて言ってみたり、『僕には俊さんにないものがあると思う』って俊輔をライバル視する勘違い発言があったりと、いただけない。あのままだとソリが合わない選手が出てきてもおかしくないし、このさき彼のビッグマウスとKYぶりが物議を呼ぶこともあるでしょう」 今季オランダ2部リーグで16ゴールを挙げ、岡田監督からその得点能力を評価されて今回召集された本田。この日は後半から“ライバル”のMF中村俊輔に代わって入ったが、思うように躍動できず。試合後に「代表はサイドに張ってたらボールがこない。孤立してた」と振り返ったように、完全にピッチで孤立してしまい、不完全燃焼に終わった。 「後半に岡崎がゴールしたシーンでも、みんなが岡崎に駆け寄る中ひとり本田は輪の中に入らない。ああいう感じだから浮いてしまう。それに3連敗して予選敗退した北京五輪でも反町監督の指示をシカトし、大会後にそれを公言したことで造反だって話題になりましたけど、そういう部分でチームの輪を乱さないか心配。ただああいうアクが強い選手は時にチームの起爆剤にもなりますから貴重ですけどね」(前出関係者) W杯アジア最終予選の残り3戦のうち1勝すれば、日本を1998年から3大会連続で本戦出場に導くことになる岡田ジャパンだが、あくまで指揮官の掲げる目標は「W杯ベスト4」。世界で4強に入るためにも、まずは波乱なくW杯行きのチケットを手にすることを願うばかりだ。
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スポーツ 2009年06月01日 15時00分
UFC 秋山 金網対策に“城”
“反骨の柔道王”秋山成勲が、米国総合格闘技団体「UFC」デビューに向けて着々と準備を整えている。都内に新たな“城”も構え、UFC仕様へと変ぼうを遂げようとしている。 「UFC100」(現地時間7月11日、米ラスベガス)のアラン・ベルチャー戦でデビューが決定している秋山。都内の一等地にリングと金網を併設させた道場もオープンした。 約2カ月後に迫った初陣に向け、しばらくは自身専用のジムとして使用する予定。「週に何度か選手を集めて、ここでやると決めている」と準備にぬかりはない。 UFCといえば、オクタゴンと呼ばれる八角形の金網リングが特徴的。秋山にとってみれば、未知のゾーンとなるだけに「(UFCファイターと練習することで)金網のアドバイスを受けられる」と金網対策に躍起になっている。 そのため“総合格闘技のパイオニア”宇野薫や“サンダー”岡見勇心など、UFCを主戦場とする日本人選手との合同練習も計画中。早くも宇野から「(秋山と)同じ年齢ですし、刺激になります。また一緒に練習したいです」とゴーサインが出た。 さらにUFCで活躍する先輩でもある宇野から「トータルバランスやフィジカルの強さは他の選手にはないもの。寝技もそうですけど、打撃が楽しみですね」と打撃にお墨付きをもらった。 バックボーンでもある柔道に加え、打撃も進化中の秋山。デビュー戦では豪快なKO劇が見られるかもしれない。
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