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芸能ニュース 2009年06月24日 15時00分
吉瀬美智子 交際についてはノーコメント
飲料水「DANONE BODY―ism」の新CM発表会が23日、都内で行われ、新キャラクターを務めることになった女優の吉瀬美智子(34)が見事な美脚を披露した。 CMは36段からなる“未来階段”が舞台。吉瀬演じる女性が、1歩ずつ人生の階段を上りながら未来の自分と出会っていくというストーリー。 未来の花婿候補(?)といってもいいのか、実業家の一般男性との恋模様を報じられた吉瀬だが、「交際は順調ですか」と聞かれると、笑顔でノーコメントを通した。
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トレンド 2009年06月24日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋万歩計 「大連」(だいれん、餃子屋)
東急東横線・大井町線、自由が丘駅正面口から徒歩380歩 一時はディズニーランドのように入場制限をしなければならないほど人気を博した、自由が丘の新名物「スイーツフォレスト(ケーキの森)」についに足を踏み入れた。羊羹(ようかん)、甘納豆、カステラ、金つば、鯛焼きなど機会があればわたしは好んで口にするものであるけれど、家族のひとりも同行せずにケーキの森を彷徨(さまよ)ったら、不気味がられるのではないかと懸念されこの日に至るものである。晴れて本日は、女子が同行してくれている。家族ではない。これ以上は、言わない。 晴天の初夏の土曜日、8店舗が妍(けん)を競う店内はごったがえしており、座る席さえない。 途方にくれていると、女子たちが3階テラス席を確保したとの知らせ、これで物色に専念できる。わたしはフルべジという店のモンブラン、女子(1)は同店のあまおうショート、女子(2)はHONKONG SWEETS 果香の九龍(クーロン)の寒天スイーツ、というラインアップ。精算はそれぞれの店で済ませることになっているようだ。ショートケーキにフレッシュジュースなどのドリンクが加わると結構なお値段になるが、居酒屋で眼を宙に遊ばせているお父さんのようには、誰ひとり逡巡(しゅんじゅん)したりしない。 青い風が、オープンテラスのトレイのナプキンを飛ばす。嬌声があがる。ぼちぼちここも小一杯になってきたから、女子供に席を譲って立ち上がろうか。 いまどきの東京で、広い空地を世の中に提供できるとしたら映画館と風呂屋くらいのもので、映画館の淘汰(とうた)はしばらく前に終わったから、不動産屋たちは次にはそれぞれ狙いをつけた風呂屋に通い、湯船に浸かりながらよからぬことをたくらんでいるに相違ない。 新宿歌舞伎町周辺を本拠地とするヒューマックス社の映画館自由が丘劇場のあったところは、まず大衆焼肉店に変身し、現在はパチンコ屋。餃子専門店「大連」はその隣りに、半地下という地味なありようで生き残った。駅前には店頭に山と積まれた金物が目印の、自由が丘デパートなる戦後の遺物も残存しているが、それもこれもひっくるめて“自由が丘物語”ということになるのだろう。 焼き餃子、水餃子とも、1人前10個ずつ供せられるから、4人でそれぞれ2人前というのが、本日の先導役、自由が丘劇場へ長く勤務した元ヒューマックス社U氏のご託宣。女子(1)(2)の満足げな表情を確認したうえで、2軒目は居酒屋「金田」の暖簾(のれん)を潜(くぐ)る。どうやら仕上げは「梅華」のラーメンらしい。 デザートから始めるという逆転した食紀行の効用は、酔わないこと。流れに少し無理はあるけれど、事情があれば積極的な方法論として、ありうるかもしれないとも思った。予算1500円東京都目黒区自由が丘1-13-10
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スポーツ 2009年06月24日 15時00分
野球 ドラフトの目玉・菊池雄星めぐり泣く人笑う人
8月8日に開幕する第91回全国高校野球選手権大会(甲子園)は、選抜大会準優勝の花巻東(岩手)の150キロ左腕・菊池雄星が出場するかどうかが最大の見所になる。「10年に一人の逸材。文句なく1年目から即戦力になる。新人王間違いなし」とプロのスカウトたちが揃って太鼓判を押す、10月29日に行われるドラフト会議の超目玉だからだ。この菊池大争奪戦からいち早く撤退、ドラフト1位指名をホンダ・長野久義外野手に確約している巨人を、他球団が冷笑している。 「巨人は完全にフライングだったね。今になって『しまった』と地団駄踏んでいるだろうね。菊池は正真正銘、10年に一度くらいしか出てこない逸材だからね。150キロのストレートとスライダーは素晴らしい。1年目から勝てる。長野は2度もドラフト指名を拒否して、年齢的にも実力が落ちてきている。何も1位でなくとも取れるのに。2位でも3位でもいい。もう手を出すところはないよ」他球団のスカウトたちがこう巨人のフライングを笑っている。 今年の選抜大会で一躍名を売った花巻東の左腕・菊池。「僕の生命線は直球」と言い切り、いきなりあわや完全試合という快投を演じてスカウトたちの目を奪った怪腕は、準優勝してその実力をいかんなく発揮した。 「記録よりもチームの勝利が大事」と宣言した菊池が、夏の甲子園でさらに成長した姿を披露して優勝すれば、名実共にスーパースターへの道を歩むことになる。 V9以来というリーグ3連覇を目指している巨人にとっても、ニュースターはノドから手が出るほど欲しい。 ドラフト1位ルーキーの大田泰示(東海大相模高)にヤンキース・松井秀喜の巨人時代の55番を与えたり、シーズン途中で一軍昇格させたりしたのも、ニュースター誕生を渇望しているからだ。10年に一人の逸材といわれる、150キロ左腕の菊池はまさに巨人にとって、これ以上ない救世主だろう。 ところが、選抜大会が始まる前の2月に巨人・清武代表がホンダ側に対し、「巨人軍としては1位指名する方針。少し早いが、退くことはない」と明言してしまっている。日大時代に「巨人以外には行かない」と宣言した長野は2006年の大学・社会人ドラフトで日本ハムに4巡目指名されたが拒否。 ホンダに入社して昨年の統一ドラフトで巨人の指名を待ったが、東海大進学を口にしていた大田がプロ入り宣言したために、巨人は大田を1位指名。長野はロッテに2位指名され、再び入団拒否をした経緯がある。2度のドラフトで意中の巨人入りできなかった長野の気持ちをくんで、今年は1位で指名するというのが巨人の方針だが、前述の通り、他球団は万々歳だ。 ライバル球団が一つでも減れば、当たりクジの確率は高くなる。巨人が菊池争奪戦からいち早く撤退してくれて、しかも1位候補でない長野を1位指名してくれるのだから、言うことなしだろう。 「いざとなれば、巨人のことだから、菊池を1位指名するのではないか。長野には1位待遇をして2位指名で取るとか…」という球界関係者もいるが、責任ある球団代表が明言したのだから、道義的に前言撤回はできないだろう。 スカウトの発言なら「最終的に球団トップの決断で1位指名が変わってしまいました」と釈明できるが、今回はそうはいかない。完全フライングの巨人軍。地団駄を踏んでも、後の祭りだ。夏の甲子園大会が菊池の快投でお祭り騒ぎになったら、巨人には目の毒、気の毒と言うしかないだろう。<プロフィール> 菊池雄星(きくち・ゆうせい)1991年6月17日生まれ、岩手県盛岡市出身、18歳。小学生から一塁手として野球を始め、中学1年生から投手に転向。花巻東進学後、1年時に背番号「17」で夏の甲子園に出場。3年春の選抜で準優勝を果たす。1メートル84センチ、82キロ、左投げ右打ち。
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スポーツ 2009年06月24日 15時00分
新日本プロレス 永田 曙かつぐ!!
新日本プロレスの永田裕志が23日、都内の同事務所で会見を開き、2年ぶりに地元千葉・東金でプロモート興行の開催を発表。同大会で約2年ぶりに曙をセルリアンブルーのマットに招へいすることが決まり、横綱と初の合体プランを示唆した。 2007年9月にデビュー15周年を記念して地元でプロモーターとして初の興行を開催した永田。大盛況で幕を閉じた前回大会から2年、この日は第2弾興行を手がけることになり「2年前にやって好評でまたやってほしいという声があった。昨年病に倒れて復帰したけど改めて健在ぶりもみせたいし」と抱負を語った。 今大会は横綱の手綱を握る。2年前は同期のZERO1大谷晋二郎を呼び寄せたが、今回は「地元の人にプロレスのすごさを伝えたいので曙選手を特別にブッキングした」というように、曙の招へいが決定。現時点で対戦カードは未定だが「せっかく2年ぶりに新日本に上がってもらうなら、僕は組んだ方が良い。敵対してる方だと横綱のスケールを殺してしまう」と横綱との共闘を示唆する。 「この大会をレスラー永田裕志のリスタート地点としておもしろいことをやっていく」とは永田。ミスターIWGPは横綱との合体を機に、プロモーターの権限を最大限に活用し、虎視眈々と新たな仕掛けを企てている。
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スポーツ 2009年06月24日 15時00分
戦極 石井慧 藤田に猛“口撃”
戦極でプロデビュー予定の北京五輪柔道金メダリスト石井慧が23日、都内でイベントに出席。同じ戦極のヘビー級ファイターでデビュー戦から対戦する可能性のある“野獣”藤田和之に危険な挑発を行った。 21日にモンスター軍の黄鬼蜘蛛から蜘蛛の糸攻撃を受け、毒が回ったことから体調面が心配されたが、この日は都内にあるブラジル大使館で行われた「ベストアサイーニスト授賞式」に無事登場。サッカー日本代表DF中沢佑二、お笑い芸人の水道橋博士、モデルの森泉らと壇上に上がり、トークを展開した。 まだ初陣こそ決まっていないが、デビューに向けてボルテージは高まるばかり。この日は同じヘビー級戦線を主戦場にする藤田を挑発。MMAではかなりの実績とキャリアを誇る日本人トップ戦士に、石井は「野獣って言われてるけど、かりそめであることを証明する」と“口撃”していた。
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スポーツ 2009年06月24日 15時00分
ノア 三沢さんお別れ会は馬場形式
プロレスリング・ノアの役員会が23日、都内の同事務所で開かれた。7・4ディファ有明で行われる「三沢光晴お別れ会」の実行委員会が発足した。 三沢さんの急死後、初めての開催となった役員会。社長不在ということもあり、後任人事について注目が集まった。だが、役員会に出席した取締役の小橋建太によれば「7月4日のお別れ会をどうしていくかを話した。(後任の社長については)そんな話は全然なかった」という。 現在は、方舟の舵取り役がいないため、役員8名による合議制がとられている。百田光雄副社長は「代表がいない会社っていうのはない。(次回の役員会は)お別れ会が終わってからになると思う」と早くても7月4日以降にもう一度話し合うことになった。 また、お別れ会実行委員会の設立を発表。同委員会は百田副社長が中心となり、ノアのスタッフ5人で構成される。「なるべくみんなで気持ちよく送りだしてあげたい。これから業者さんと話し合って決めたい」と今後については未定だが、弔辞や友人代表挨拶などを検討しているという。 ファンはリング上に献花し、大きな遺影が北側のステージに置かれる予定。これは1999年4月17日に日本武道館で行われた故・ジャイアント馬場さんのお別れ会を参考にしたもの。当時は2万8000人ものファンがつめかけたこともあり、今回は警備の一層強化する。 当日は三沢さんのファンが殺到し、長蛇の列を作ることは間違いなそうだ。
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スポーツ 2009年06月24日 15時00分
球界因縁のライバル(20) 長嶋VS川上(下)
V9巨人監督・川上氏の読売から朝日へのアプローチという方向転換は球界関係者を驚かせた。勇退後の巨人でのお飾り的な専務取締役にあきたらず退団。少年野球指導などアマ球界にかかわる仕事をするのならば、朝日新聞とのパイプが重要になるという判断だろう。テレビも日本テレビでなく、NHKを選択しているのも同じ理由だろう。選抜、夏の甲子園大会を中継するなど、NHKは高野連との関係は密接だ。 こうして、一度は読売に背を向けだした川上氏だが、完全には手を切っていない。「川上さんは汚い。自分にとって必要な物は二股をかけても平気でいる。読売との縁も完全には切らず、朝日新聞とも新しいコネクションを作る。権力指向型の典型で、信用できない」。長嶋派の球界関係者はこう怒った。 川上氏の少年野球教室にも良からぬ噂がついて回った。「少年野球を指導と言いながら、夜には必ず宴席がセットになっている。ギャラは高いし、車はNHKが送り迎えだしね」と。 そうして、実際に起こった長嶋監督解任劇は、まさにドン川上氏の面目躍如だろう。監督時代には財界の大物がメンバーの『無名会』という川上支援団体があり、その中心人物が当時の読売新聞の最高権力者の務台光雄社長とホットラインを持っていた。「川上さんは無名会の中心人物を通じて、務台さんに対し、『長嶋が監督では勝てない』と吹き込み、長嶋解任事件を仕組んでいった」。長嶋人脈の球界関係者がこう断言する。 10・21解任事件以後、川上VS長嶋の確執は巨人OB会を真っ二つに分裂させる恐れまであった。長嶋監督の後任が当然のごとく? 川上派の中核の藤田新監督だっただけに、長嶋支援のOBたちの怒りがおさまらなかったからだ。その最中の巨人軍OB会長人事は注目された。 就任したのは、全く中立の人物で、プロ野球界三冠王第1号の中島治康氏だった。1943年に巨人監督まで務めたが、晩年はプロ野球界に嫌気がさし、大学野球の評論をしていたという、後輩に慕われる『班長さん』の愛称のある公正無比なOBだった。そういう人物でなければ、巨人OB会は分裂していただろう。そして、その後、川上氏も長嶋氏もOB会長に就任することはなかっただろう。 天敵だった川上氏VS長嶋氏だが、現在は広岡氏VS森氏のような完全冷戦の状態ではない。ドンと呼ばれた川上氏には以前のような威光がないからだろう。読売が長嶋監督を復帰させたナベツネこと渡辺恒雄体制になってから、川上氏は巨人軍の監督人事どころか、いっさい口出しできない状態になっている。「OB会が巨人軍の監督人事に介入するなどもってのほかだ」と渡辺球団会長が一線を画したからだ。 一方の長嶋氏は「巨人軍専務取締役・終身名誉監督」の立場にある。かつての川上氏と同じ「専務取締役」でも長嶋氏には、ゼネラルマネージャーとして現場人事に介入しようとする野望はない。 川上氏が年に1回、読売関係の仕事で公の場に登場してくるのは、元V9巨人の監督として、正力松太郎賞の選考委員長としてだけだ。「毎年のプロ野球界で最も貢献のあった競技者(監督、コーチ、選手、審判)に授与される」という正力賞だが、ONシリーズを制した長嶋監督には贈られず、松井秀喜が選ばれた。川上氏のせめてもの抵抗だったのか。
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社会 2009年06月24日 15時00分
東国原知事“ナメた要求”の裏事情 自民党は次期総裁候補条件をのむ
宮崎県の東国原英夫知事(51)は23日、県庁で自民党の古賀誠選対委員長と会談し、次期衆院選の出馬要請を受けて「次期総裁候補として戦う」などとする仰天条件を突き付けた。この“ナメた要求”に自民党内は怒り爆発。出馬を断る口実との見方もあるが、永田町関係者は「自民党は最終的に東国原氏の条件をのむ」と裏事情を読む。すべてデキの悪い“演出”だという。 政権与党の要職である選対委員長がわざわざ宮崎県庁まで足を運び、頭を下げて出馬要請した回答が“次の総裁候補にしてくれるならいいよ”ではメンツ丸つぶれだ。 そもそも麻生政権の支持率が急落する中、知名度抜群の東国原氏を担ぎ出して無党派層の票を獲得したいという自民党側の魂胆はミエミエ。それを逆手にとった東国原氏に高く売りつけられた格好となった。当然ながら党内の古参・重鎮議員の反発は強く、立候補が実現する見通しはいまだ立っていない。 ところが永田町関係者は、「これほどデキの悪いマッチポンプは見たことがない」として次のように指摘する。 「東国原氏は国政転身に意欲的であり、これまで何度も転身をチラつかせながら、結局は踏み切れなかった“ヘタレ”と見られている。自民党もまた、人気知事を担いだぐらいではどうにもならないところまできており、次期衆院選惨敗は避けられそうもない。そこで両者が“あ・うんの呼吸”で演出したわけですよ。何も『次期総裁にしろ』と言っているわけではなく、総裁候補にすればいいんだから」 つまり、東国原氏が「総裁候補」として衆院選を戦うことで自民党の刷新感を打ち出すのがひとつ。さらに、選挙で与党の座を死守したあかつきには総裁選への出馬を認めればいいだけだというのだ。 東国原氏は会談の中ではほかにも、国と地方の税源配分を5対5にすることなど全国知事会がまとめた要請を一言一句、自民党のマニフェストに盛り込んだ上で4年間で実現するよう約束することを条件に挙げた。古賀氏は具体的な回答をしなかったという。 古賀氏は出馬要請した理由について記者団に「自民党が自浄能力を発揮して国民の審判を受けられるように変わらなければならない。今の自民党にない新しいエネルギーが欲しいのでお願いした」と説明した。選挙区に関しては具体的に提示しなかったが、自民党幹部は「立候補する場合は比例代表になるのではないか」としている。 東国原氏をめぐっては昨年10月に中山成彬前国土交通相(宮崎1区)が衆院選不出馬を表明した直後、自民党が出馬を打診したものの、東国原氏が不出馬を表明した経緯がある。 一方、古賀氏の今回の行動には「お笑い芸人(出身者)に自民党が笑われた」(幹部)と批判があり、党内の混乱につながる可能性もある。麻生首相は「人の去就の問題だ。おちょくったような気持ちで言っているとは思わない」と述べた。
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社会 2009年06月24日 15時00分
経済偉人伝 早川徳次(シャープ創業者)(74)
この間、徳次は当面の営業方針を立てた。会社はラジオ生産に帰ること、戦時下に拡張した生産設備を収縮すること、従業員の自然転退職や就職にできるだけ援助をする、暫定的に電熱器その他の電機器具を製作する、不用原材料や不用施設を売却処分する等だ。会社の生産設備は東京営業所が焼失したが、それ以外は無事だった。従って操業再開は可能だったが、資材不足はどうしようもなかった。当面は手持ちの残品に頼る以外にない状況だった。 昭和21(1946)年2月、預金封鎖が実施された。戦後のインフレ抑圧政策の一環だが、国民は筍の皮を剥ぐように衣類や持物を少しずつ売って生活費に充て、どうにか毎日を食いつなぐ“筍生活”に追い込まれた。 終戦直後の混乱期をしのぐと、早川電機工業は戦争中に拡大していた事業を縮小し、再びラジオ生産に専念することにした。けれども資材不足は深刻で、生産も売行きも伸びず、復興の道のりは険しかった。それでも次第に資材不足の状況が改善され、ラジオ需要も回復した昭和24(1949)年5月、早川電機工業は株式上場を果たした。 喜びも束の間、この年から翌25年にかけて日本を大不況が襲い、早川電機工業も存亡の危機に直面する。この時、それまであった80社を超すラジオ製造会社の倒産が相次ぎ、18社にまで淘汰された。 ドッジ・ラインと呼ばれる緊縮財政で一般の購買力が激減したのだ。 昭和25年4月、5月は製造を一時停止して在庫品の消化とラジオ部分品の販売に全力を注いだ。しかし前年の4割の売上でしかなかった。借入金は膨らむ一方だった。 その上、買控えを助長する噂が流れた。新放送法の制定により、民間ラジオ放送局が開設される機運にあったが、「民間放送が実現するとNHKとの間に電波合戦が起こり、従来のラジオでは民放が聞けない、別の受信機が必要になる」という報道がなされた。つまり民間放送局開局まで既存ラジオは買わないほうが賢明だというのだ。これでラジオの売行きがパッタリ止まった。
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トレンド 2009年06月24日 15時00分
堀越日出夫の「私、テレビの味方です」 日テレジェニック選考番組を見ても候補生を応援したくならない
日テレジェニックといえば、加藤あい(26)、小倉優子(25)、井上和香(29)らを輩出したアイドルの登竜門。これまでどのように選考されていたかは知らないが、今年から選考方法がガラッと変わった。 公式サイトによると、「今年は視聴者の方々に日テレジェニック2009を選考していただきます。<この子こそ未来のトップアイドルだ!>と思うアイドルをテレビの前の皆さんが携帯サイトで配信中のコンテンツをダウンロードすると、あなたの一票としてカウントされます!」とある。「視聴者」というのは、企画と連動して放送中の番組『アイドルの穴』(日本テレビ)を見て下さい、という意味だ。 4月の番組開始当初は16人のアイドルが日テレジェニック候補生として出演していた。番組ではさまざまな試練が与えられ、困難に立ち向かう姿を見て、応援してあげたい子のコンテンツをダウンロードしてあげて下さい、人気のない子は毎週1人ずつ脱落を発表していきます、という企画である。 この連動企画、そして番組の方向性自体は悪くないと思う。 しかし、なぜだろう。私の周辺ではこの番組のことはまったく話題になっていない。私も初回を見ただけで視聴をやめた。本稿執筆のために録画しておいた映像を見返してみたのだが、やはり刺さるモノは感じなかった。これじゃ、出ているアイドルが可哀想っ! 全然ダメ! では、何が問題なのか? 番組内容が出演アイドルを「応援」してあげたくなる構成じゃないからだ。先ほど「さまざまな試練」と書いたが、試練といったって電マで攻めて我慢させるとか、パンチラしないように幅跳びさせるとか、そんなぬる〜いモノばかりでして…。よく知らない子が電マで攻められて、どうやって感情移入しろというのか? もっと喜怒哀楽にスポットを浴びせないと! どうしてリアリティーショーに針を振り切らないのだろう? かつて日本はリアリティーショー天国だった。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』における「勉強して東大に入ろうね会」、『進め!電波少年』における旅企画、『ガチンコ!』における「ガチンコファイトクラブ」などを思い浮かべてもらいたい。すべてが素人かそれに近いタレントを使って、爆発的注目を浴びたではないか。 アイドル的に最も優秀なリアリティーショーは言うまでもなく『ASAYAN』だ。オーディション落選者を寄せ集めて、試練を乗り越えさせて、ミリオンセラーを出すまでの過程を描き切ったではないか。 アイドルを穴に落としているのは、『アイドルの穴』に関わっている大人たちなんですよ(司会の有吉弘行は悪くない)、皆さん!
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