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レジャー 2009年04月15日 15時00分
皐月賞(JpnI、中山芝2000メートル、19日) ロジユニヴァース完璧 1冠奪取へ視界良好
2005年のディープインパクト以来、史上17頭目の無敗の皐月賞馬に挑むロジユニヴァース。ここまで札幌2歳S→ラジオNIKKEI杯2歳S→弥生賞の重賞V3を含め、デビューから破竹の4連勝と向かうところ敵なしの快進撃を続けてきた。 しかも、勝ち内容は差し、追い込み、先行、逃げ切りと“4戦4様”。どんなレースにも対応できるところが、超一流馬の証しだろう。 これほどの馬だから、状態は変わらないことが一番。萩原調教師は「(弥生賞後は)短期放牧を挟み、この中間は併せ馬を2本。ここまでイメージ通りに調整できています」と、仕上げに抜かりがないことを強調した。 さらに、「休み明けだった弥生賞と比較して、息遣いと反応がとくに良くなりました。体つきもシャープになっていますよ」というから、何とも頼もしい限りだ。 牡馬クラシックは、関西馬が14連勝中と圧倒的な強さを見せつけている。関東馬は出る幕がなかったが、今年はロジユニヴァースが連敗ストッパーの大役を担う。中山の2000メートルも弥生賞で経験積み、3強の一角、リーチザクラウンには前々走で決定的な0秒7差をつけており、まさに最高の切り札といえる。 最後に萩原師は「関東馬全体の評価が上がり、信頼を回復できるようなレースができればと思います。今年に限っては自分の担う役割は大きいと感じています」と、不退転の決意を示した。 【最終追いVTR】横山典騎手を背に、角馬場からWコース。ノーフォークパイン(古馬500万)と併せ馬で追われ、5F63秒8→49秒5→37秒7→12秒6(G仕掛)をマークした。半マイルで相手を5馬身ほど前に行かせていたが、余力十分に直線で追いつくと、最後は鞍上の仕掛けに瞬時に反応。器の違いを見せ、4馬身先着を果たした。ダイナミックなフットワークは依然、目立っており、デキは万全だ。
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レジャー 2009年04月15日 15時00分
皐月賞(JpnI、中山芝2000メートル、19日) アンライバルド 乾坤一擲 末脚勝負でライバル倒す
近来まれに見るハイレベルの3強対決。相手は強いが、アンライバルドにはそれをしのぐだけの伸びしろがある。 「前走を使った後、動きはさらに良くなっている。落ち着きも出てきたからね。いい傾向ですよ」と友道調教師は笑顔を見せた。 ライバルのロジユニヴァース、リーチザクラウンに対して、その存在を強く印象づけた前走のスプリングS。圧巻の末脚だった。父ネオユニヴァースがそうだったように、着差以上に勝負強さが際立つ。そこに兄フサイチコンコルドから受け継いだ決め手が加味された。 「レースぶりがどんどん良くなってきて、とくに前走はトップスピードに入るまでの時間が短かった。すごい反応だった。しかも、もう一段階上のギアというか、伸びも見せてくれた」と文句なしの前哨戦だった。 不安がなかったわけではない。気合が乗りすぎる側面があるため、中山への長距離輸送で馬体が減る心配を抱えていた。しかし、それも無事クリアした。栗東の厩舎でも仲良しの帯同馬を連れていくなど、陣営の工夫と努力も見逃せない。「今回ももちろん一緒ですよ」と準備は万端だ。 スピードなら一番のリーチ、万能型の強さを誇るロジ。ライバルは強力だ。だが、瞬発力勝負なら負けないと師は自負している。 「あの2頭がいれば流れは速くなる。岩田君もすっかり手の内に入れているし、チャンスはあるはず。とにかくデキは今までで一番だから」 ぎりぎりまで弓を引き絞って、ゴールに狙いを定めている。 【最終追いVTR】CWで併せ馬を行い、6F79秒1→64秒1→50秒3→37秒1→12秒2(一杯)の好時計をマークした。ストラディヴァリオ(古馬1600万)を4馬身後方から追走して、4角で内から合流。ラストは鞍上のゴーサインに力強く応え、パートナーを豪快に4馬身突き放した。気合もほど良く乗っており、元気いっぱいだ。
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レジャー 2009年04月15日 15時00分
皐月賞(JpnI、中山芝2000メートル、19日) ベストメンバー 打倒3強に意欲
3強ムードをブチ壊す勢いなのが、伏兵ベストメンバーだ。 若葉S組といえば、ノーリーズン(2002年)、ヴィクトリー(07年)など、本番でアップセットを演じてきた。ベストも同様に重賞勝ちこそないものの、直線に坂のある2000メートルではいまだ負けなし。宮本調教師も「今まで在籍した馬とはモノが違う」とほれ込む逸材だけに、決してノーチャンスではない。 ここにきての成長ぶりも見逃せない。「以前はレース後の疲れが大きかったが、使うごとに腰、トモに力がついてたくましくなった」と宮本師。体質が強化されたおかげで、よりいっそう負荷をかけたケイコができるようになった。 レース後も順調そのもので、先週(8日)は坂路で800メートル53秒7と全体時計こそ目立たないが、ラスト1F12秒2の切れ味は際立っていた。 「この前のレースが楽だったので、疲れは残らなかった。馬主に『今回は勝負してくれ』と言われているので、直前、ビッシリやって完ぺきに仕上げる」 3強に対しても指揮官はまったくひるむところがない。「その3頭が前に行ってペースが速くなれば、ウチの馬にとっては待ってましたの展開。今、厩舎に勢いがあるし、何とか結果を出したい」とキッパリだ。 穴をあけるとしたら、この馬しかない。 【最終追いVTR】四位騎手を背に坂路で追われ、800メートル52秒6→37秒8→12秒2。行き出しから軽快なリズムで徐々に加速。ゴール前での仕掛けには、クビをグッと下げ、シャープに脚を伸ばした。状態はパーフェクトに近い。
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芸能 2009年04月15日 15時00分
グラドル直撃インタビュー 保田真愛
ジュニアアイドルとして活躍してきた保田真愛が4月から女子高生になった。3月にはセカンドDVD「Angel Kiss〜まいの卒業アルバム〜」をリリース。癒やし系美少女の真愛ちゃんを直撃した。 −−撮影中のエピソードを教えて。 「雪が積もっていると期待してロケ地へ行ったんですけど、全然雪がなくて。でも、最終日に雪が降って少し積もってくれたんです。今年東京では雪が積もらなかったので、すっごくうれしかったですね。あと、バドミントンのシーンがあるんですけど、夢中になり過ぎて思いっきり転んでしまいました。そのシーンDVDに入ってるのかなぁ?(笑)」 −−特に注目してほしいシーンは? 「ファーストDVDと違って、雪の中での撮影もあったので…。寒いのを必死に我慢しているところをぜひ見てほしいです(笑)」 −−お気に入りのシーンは? 「スポーツしているところですっ! 撮影ってことを忘れて、楽しんでしまいました」 −−4月から高校生になったばかりだけど、中学時代はどんな学校生活を送ってたの? 「友達とアニメとかドラマとか音楽の話を毎日ずっとしてましたね。休み時間にはパソコンで動画見たり。どんな中学生だったかっていうと…おバカな子でした(笑)」 −−で、いよいよ女子高生だけど。 「正直、まだあんまり卒業した気がしてないです(笑)。新しい制服はブレザーで中学生のころと変わりませんが、中学の時に着ていたものよりカワイイです でも毎日ネクタイをするのに苦戦しています(笑)。セーラー服も本当は着てみたかったですけどね」 −−高校生活ではどんなことをしてみたい? 「勉強を頑張りつつ、部活動もしていきたいです。でも、一番は友達をいっぱい作りたいですね」 −−これからの目標を教えて。 「まだやりたいことがハッキリとは決まっていないんですけど、尊敬している上戸彩さんのようなマルチなタレントさんになれるように頑張っていきたいです」 −−読者へのメッセージをお願いします。 「はじめまして、保田真愛です。“まい”って読みます。セカンドDVDの発売記念イベントが今週末の18日土曜日にあります。皆さん、ぜひぜひ来て下さい。待ってます! これからも私らしく頑張っていきますので、どうぞ応援よろしくお願いします」◎イベント情報セカンドDVD発売記念イベントが18日(土)に東京・秋葉原で開催される。ソフマップ秋葉原アミューズメント館 14時〜、石丸電気ソフト2 17時〜。<プロフィール> やすだ・まい 1993年12月13日、東京都生まれ。T161、B75W57H85。A型。趣味=小説を書いたり読んだりすること、バドミントン、絵の交換。特技=詩を書くこと。
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社会 2009年04月15日 15時00分
「事件法廷」15歳少女“愛人”集団強姦事件(下)
被告Aを含めた4人がY子(当時15歳)に強姦を行ったとされる小さな公園では昼間、子どもが無邪気に遊んでいた。住宅密集地ではあるが、夜ともなると人通りはめっきり少なくなる。 事件の争点は、Aの共犯の実行の有無とY子の任意性の2点に絞られた。弁護人は、強姦があったとされる時間帯にAは共犯者Bに頼まれて近くのコンビニで買い物をしていたと説明。「仮に強姦があったとしてもその場にいなかった」と主張した。また、Y子についてもAらが車に押し込んだのではなく自主的に乗り込んだのだとして、「逮捕監禁、集団強姦の事実はない」と訴えた。 Y子は法廷に置かれたモニター越しに「(Aから)『一生男とできないようにする。体を傷つける』などと言われた」などと強姦の様子を詳細に語った。事件の約3カ月前にAと出会った直後にもレイプされていたと話し、「(事件当日は目隠しをされていたが)声の感じやすね毛の感じ」からAに強姦されていると分かったと証言した。 物証は出ていないため証言に頼らざるを得ない。弁護人はY子の信用性を崩しにかかった。 弁護人によると、Y子は事件後にブログを開設。そこで自分のことを「ヤリマン」と書き、楽しげに外出している様子などをつづっていた。「強姦の被害者としては、Y子の行動は経験上あり得ない」と迫った。さらにY子は普段から素行が悪く、最近まで少年院に入っていたとも明かした。 攻守交替、被告人質問ではAが検察側の厳しい追及にあった。 「Y子を愛人とし愛情があるなら、なぜB(共犯者)の暴行を止めなかったのか」と質されると、「止めようとしました。でも、Bのバックにヤクザがいたので怖かった」と弁明。捜査段階での供述との矛盾点を指摘されると、答えに窮する場面もあった。 検察側は「AらがY子を性欲処理や自己満足のための単なる道具としてしか見ていなかった」と主張。供述の変遷がみられるなど「反省の情が全くない」とし、懲役9年を求刑した。 弁護人は「Y子はAに恨みを持っていた」ため虚偽の証言をしているとしたが、その恨みが何なのかは明らかにされなかった。 共犯者らはすでに懲役2年6カ月から4年の実刑判決がそれぞれ出ている。 主犯のAに対する判決は今月16日に言い渡される。(おわり=阿部雄二)
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芸能 2009年04月15日 15時00分
北野誠騒動 同じ事務所のタレントにも波及!?
ラジオ番組での問題発言が発端になりタレント廃業危機のガケっぷちに立たされているタレントの北野誠(50)。所属事務所の「松竹芸能」はレギュラー番組を順次降板させ、無期限謹慎処分を発表。関係役員・社員についても社内規定に基づき懲戒処分とした。しかし、北野のこれまでの数えきれない暴言・失言でターゲットにされたタレントたちの事務所は怒り心頭。騒動は北野と同じ事務所のほかのタレントにも波及しかねない状況だ。 「北野の事務所関係者は、北野が“口撃”したタレントの所属事務所へのおわびに追われる日々のようですが全く聞き入れてもらえない状態。北野以外の所属タレントの仕事にも悪影響を及ぼしそうです」(民放バラエティー番組関係者) 騒動の発端となったのは、北野がパーソナリティーを務めていた大阪ABCラジオの番組「誠のサイキック青年団」での問題発言。本来、3月29日が最終回の予定だったが、同月8日に前倒しで突然、放送が打ち切られた。 「今回の件に直接つながる発言が何なのかは、局内にかん口令が敷かれているので漏れ伝わってこない。ただ、過去にさかのぼり北野の過激トークで取り上げられたタレントは数多い。最近では、とある女性タレントと暴力団関係者のつながりを番組内で口に出したり、ある離婚の情報がマスコミに流れたのはある事務所の差し金と言ったりした。それに加え、麻生首相批判や、某宗教団体への発言で局に抗議メール・電話が殺到し番組を続けるのが難しくなったようだ」(同) 以前、表ざたになったトラブルでは、93年に同番組内で歌手の山本リンダのヘアヌード写真集をこき下ろした一件がよく知られている。名誉毀損で1億円の損害賠償を求められ謝罪会見を行った。しかし今までの問題発言の“ツケ”でとうとうタレント生命の危機に追い込まれたようだ。 「北野にネタにされたタレントの事務所が怒っている理由は、北野が事務所の目の届く東京のレギュラー番組では控えめな発言をするのに、事務所の目の届かない関西ローカル番組、特にラジオで過激な発言を連発していたから。これまで、北野の所属事務所に対してかなりの抗議が寄せられていた」(芸能プロダクション幹部) 周囲の状況からしても、北野の芸能界復帰はかなり厳しい状態だが、火の粉は同じ事務所のタレントにも降りかかりそうだという。 「所属タレントが北野のネタにされたある事務所の幹部は、『もし北野と同じ事務所の笑福亭鶴瓶が司会をしたら2度と紅白に出さない。他の事務所と組んでボイコットする』と怒りの形相だった。鶴瓶のみならず、バラエティー番組常連のオセロやよゐこも、ヘタをすれば仕事が減る可能性さえある」(同) 今後、北野と所属事務所はどうやって事態を乗り切るかが注目される。
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その他 2009年04月15日 15時00分
共同通信社杯クオカードを10人にプレゼント
明日16日より佐世保競輪でスタートを切る「第22回共同通信社杯春一番(GII)」。同レースの記念クオカードを10人にプレゼントします。 ※プレゼントの応募は締め切りました。
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その他 2009年04月15日 15時00分
箱根寄木細工根付を3人にプレゼント
川崎競馬から「箱根寄木細工根付」(箱根町提供)=写真=を3人にプレゼント。 ※プレゼントの応募は締め切りました。
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ミステリー 2009年04月15日 15時00分
イタリア地震 科学者が予言していた
イタリア中部で6日、マグニチュード6.3の地震が発生。多くの家屋が倒壊し、死者は200人を超えた。被害が甚大だったアブルッツォ州都ラクイラには中世時代の石造建物が多く、文化的損害は大きい。実はこの地震を科学的に予知していた人物が存在する。グラン・サッソ国立研究所のジャンパオロ・ジュリアーニ氏だ。 地震、雷、火事、おやじ。古来より怖いものを示してきた言葉の筆頭には地震がくる。その理由は、地震はいつ起こるのかがまったく読めず、凄惨(せいさん)な被害を引き起こすことにある。多くの研究者が血眼になって地震の予測法を探究しているが、科学の発達した現代であっても、その確実な方法はいまだ発見されていない。正直、地震予知の方法はというと、オカルトの分野に付随するものであった。 例えば、日本の古いものであると、出口王仁三郎が関東大震災を予言したし、近年でもブラジルのジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルースが数多くの地震を予言するなどしている。だが、これらはあくまで予言。当たるか当たらないかは不明であり、当然のことながら科学的信ぴょう性はまったくない。 しかしこのたび起こったイタリアの地震は、ある科学者によって予知されていたという。オカルト的なものではなく、科学的なものであるのだ。 グラン・サッソ国立研究所の研究員、ジャンパオロ・ジュリアーニ氏は自分のホームページやスピーカーを乗せた自家用車で、イタリア・アブルッツォ州に地震がくることを警告していた。この警告を信じ、避難した市民が実際に存在するのだという。見事、的中した彼の観測結果は、世界各地の研究者たちから大きな注目を集めている。 彼はラドン濃度の異常な上昇を観測して地震が起こることを察知した。そもそも地震とは、地表のプレートがぶつかり合い、そのひずみによって起こるものである。そのひずみから、マグマが噴き上がる。さらに、ラドンとは、マグマの上昇とともに地表に現れるものである。つまり、ラドンの濃度上昇は、地震と関係が深い。ゆえに、ジャンパオロ・ジュリアーニ氏の予測がまったくでたらめであると指摘することはできない。 余談ではあるが、ジャンパオロ・ジュリアーニ氏より前に、とある研究者が地震の予知を行っていた。それは、アンチオカルトで知られている大槻教授である。2008年9月16日に行われた、山口敏太郎と島田秀平の共著「異界神話」の出版記念イベントに特別ゲストとして参加した大槻教授が、地震予知をしてみせた。教授いわく、「地震の予言であれば私にだってできる! 東北か北海道に半年以内に地震が起こる」。このように告げた。「震度は?」と観客から尋ねられると、「(震度は)そこそこ」とジョークを連発。会場は笑いの渦に包まれた。何度か小さな地震はあったようだが、教授の予言は的中したと言えるだろうか。 地震は一瞬にして多くのものを奪ってゆく。実際に地震が予知されることになったならば、損失や被害は、飛躍的に減るだろう。そのため、数多くの人が地震の予知に注目している。その中で現れた、科学者による信ぴょう性を得た予言。これからの時代はオカルトに頼る地震予言ではなく、科学者によって告げられた地震予知によって、地震を防ぐようになっていくのかもしれない。
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社会 2009年04月15日 15時00分
経済偉人伝 早川徳次(シャープ創業者)(30)
徳尾錠の特許も取り、大量注文もきた。水道自在器の製造も実を結ぶと、徳次の独立が現実味を帯びてきた。バックルだけでも当分の仕事には十分すぎるほどだ。 冬は洋傘の仕事を坂田の店から下請けし、夏は水道自在器。これで1年間の仕事は確保できるし、バックルを納品すれば利益も上がるので将来の運転資金に回せる、こう考えて、この際、独立しようという気持ちが徳次の中で強まっていった。 一人前の職人になったら肉親と会うと決意した徳次だが、独立を目前に、まだ見ぬ実の両親に会いたくて我慢ができなくなった。1年余り徳次が抑え込んでいた肉親を慕う気持ちが一気に噴出した感じだった。 明治45(1912)年3月25日、徳次は養家で見つけた花の日記からメモした日本橋鉄砲町の浅田洋次郎という人を訪ねることにした。日記からは徳次の姉が嫁いだ先と思える家だ。 浅田家を訪ねる決心をした徳次は、浅草の代書屋で身分証明書を作成した。20年近くもたってしまった今、自分の素性をうまく説明できるか、徳次は不安だった。そこで助けになればと思って、自分の大体の履歴を代書人に作ってもらったのだ。ほかに13歳の時に坂田の店で撮ったものと最近のものと、2枚の写真も用意した。 坂田の店から日本橋鉄砲町の浅田家まで、徳次は歩いた。縞の羽織に角帯、上からマントを着て鳥打帽をかぶった。今では鉄製に架けかえられた思い出深い両国橋を渡る。長屋時代から丁稚奉公のころのことが徳次の胸に浮かんでは消える。やがて浅田家に着いた。 徳次が驚いたことに、浅田家は丁稚時代からよく出入りした地金問屋だった。黒塗りの倉庫造りの威容を放つこの店に、徳次は何度、地金を買いに来たことか。 店の手前でちょっと立ち止まった。お客さんや店の人が忙しそうに立ち動いている。表から訪ねて門前払いをされたくないので、裏手の住まいを訪ねることにした。浅田の表札を確かめて玄関の格子戸を開け「ごめんください」と声を掛けた。
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