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トレンド 2009年04月13日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋万歩計(3)「さくま」(居酒屋)
東京メトロ銀座線・都営浅草線、浅草駅から徒歩810歩 東映のヤクザ映画には教わるところ多かった。教科書に書かれていない人生の真実が、速射砲のように繰り出されるのに、まず仰天した。 次に、映画前半の15分くらいまでには主題が提示され、引き起こされた問題の経緯が語られ、エンドマークの20分前ころになると、思ってもみなかったような、もしくは思っていたそのとおりのことではあるけれどより悲劇性が強調されて、主人公の本音が口から搾り出される。つくづく勉強になった。のちに所属することになる会社という組織で、映画で学んだことを有効に活用できなかったのは、一方的に非はこちらの側にある。 どうしてこんなに話の組み立てや語り口が巧みなのだろうと、かねがね不思議に思っていたので、映画脚本家である笠原和夫氏の600ページを超える大部な鼎談集「昭和の劇」(太田出版)を読んで、そのあまりの面白さに熱くなったことがある。面白い映画を作るためには、惜しまず骨身を削る人が、人々がそこにはいた。 ヤクザ映画全盛のころ、新進の惹句師(コピーライター)として活躍された関根忠郎氏にはこんな失敗談がある。高倉健氏(俳優)のポスター撮りのさい、映画本編の中で足袋を履いていたかどうかを未確認のまま撮ってしまった。これはたしかに不注意というもので、撮影現場には「つながり」をチェックする記録という職能がいるほどなのだ。 健さんは言った。「まずいな、関根」。これが関根氏のキャッチコピーとなった。なにかちょっとしたミスでも、みんなは容赦なく責めた。「まずいな、関根。まずいな、関根」と。 のちに東映の宣伝広告部の第一人者となる惹句師関根忠郎氏も、新作映画のポスターや新聞広告を作る際、締め切りまぎわになってもうまい言葉が浮かばないで呻吟(しんぎん)することもあった。そんなときにはみずからに呟(つぶや)いたという。「まずいな、関根」。 これも教科書と百科事典に載っていないことであるが、十五代将軍徳川慶喜の妾(そばめ)は新門辰五郎の娘である。辰五郎のことは百科事典に載っていて、江戸末期の侠客(きょうかく)で町火消し「を組」の頭であったこと、出世して「とちりぬるを」全組をたばねる十番組の頭取になり、金龍山浅草寺の新しい門の警護にあたったので新門を名乗ったこと、最後の将軍を最後まで守り抜いたことなどが書かれている。 時計が逆回転して百年前に遡(さかのぼ)る。女将(おかみ)さんが、お姉さんが、急に辰巳芸者の口跡でものを言いはじめた。その歯切れのよさ気風のよさで、羽織の着用を許された辰巳芸者。映画で演じた藤純子(女優)さんからは、芸妓と芸者の別、そして押せば転ぶのをダルマ芸者と教わった。映画はほんとに勉強になったなあ。 そういえば女将さんも、お姉さんも奇麗だなあ。すこし酔ったようなので帰ります。以上、店の小壁に新門一家の小ぶりな羽子板セットが掛けられていたので想いが走ってしまった。楽しかったので、また伺います。予算2600円東京都台東区浅草3-4-2
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トレンド 2009年04月13日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋万歩計(2)「中ざと」(なかざと、居酒屋)
東京メトロ日比谷線、三ノ輪駅から徒歩220歩 田中小実昌さんは、元祖バスおやじ。「バスにのって」(青土社)という、ご自身の脱力系身辺雑記には、運転席とほぼ並ぶ“最前列のひとり掛けの席に腰をおろしたいから”老人パスを使用しないとか、“ぼくにはいくらか収入もある”と、“オジイの意地”を見せたりして、その面目躍如ぶりが覗けてたのしい。 目覚めれば“一日に二本試写を見ないと、ソンをした気になる”から忙しい。東宝・松竹・東映の邦画3社、米国映画会社の極東支社であるメジャー各社、そして邦人資本のインディペンデント各社を、田中さんのような批評家やジャーナリストは忙しく駆け巡ることになる。たしかに、かつて勤めていた配給会社でも、新作の試写がはじまると、1回目か2回目にはかならず田中さんがいた。 ミステリーの翻訳家であり、小説を書けば直木賞や谷崎潤一郎賞を受賞し、映画を観たり、映画に出演したり、洒脱(しゃだつ)なエッセーをものされたり、人生の全方位を堪能してらっしゃるお姿をひそかに崇敬していたので、お会いしてはもちろん、陰でも先輩がたのように、コミさんなどとは呼べなかった。ジャンルを超越して、それらをすべて一つの文体で貫かれたのが驚異なのだ。文章の読点にはいつもあのトレードマーク、毛糸の帽子がちょこなんとついているのだった。 東京大学を卒業して、東京大学をこころよく思っていないミステリー好きなわたしの指導教授は、東大文学部哲学科は田中小実昌を入学させた一事をもって誇りとすべし、といつも毒づいていた。彼は田中さんの中退を、自分の卒業より上位に位置付けてもいた。 田中さんの全方位人生で、極北の星は酒だろう。捜す糸口になる北斗七星は、夜空を見上げれば、なるほどひしゃく型をしている。 2本の試写が終われば、灯ともしごろ。映画会社は銀座、有楽町、新橋、六本木に集中していたから、どこでその時を迎えても灯に不足はなかったろうが、しばしばバスに乗って「三ノ輪の『中ざと』にいくと、酎ハイを飲み、いつも煮こみをたべた」らしい。 田中さんには気にいらないこともあった。「煮こみにいれる葱はザルにはいっていて、好きなだけ、煮こみにいれてよかったが、去年、都電の荒川線にのったかえりに、「中ざと」にいくと、葱はザルにいれていない。内臓を煮こんだ煮こみのうえにちょこんとのっかっていた。(中略)こういう進歩が気にいらない連中もいる」と、進歩に傍点まで振って、随分のお怒りようなのだ。 後を追って、ここまで来てしまった身としては、その問題には箸(はし)をつけないことにして、酢の物、刺し身、おでん、天ぷら、煮つけなどをたいらげて、一息ついて、いい店だなあと合掌。予算2000円東京都台東区根岸5-21-11
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トレンド 2009年04月13日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋万歩計(1)「木挽」(こびき、小料理屋)
JR線・東京メトロ東西線、中野駅から徒歩580歩 わたしが同道している若い女性(以下女)は、中野ブロードウェイ奥の薬師アイロードに住んでいるというので近所を案内してもらっている。愚痴を丁寧に聞いてくれるという、女がなじみの酒と肴(さかな)が旨(うま)い木挽が目標だ。 わたしと女は共に手痛い1人の男を亡くしている。男はわたしの旧知の親友で、女には師と仰ぐ上司。思い出話が微妙にずれる。女は過去を話し、わたしは過去へ話しているようだ。 ユダヤ教徒が被(かぶ)るような小皿帽キッパがお似合いのご亭主は、銀座の木挽町生まれであること。木挽の商標登録は九州の酒蔵メーカーが済ませていたので、ひらがなのこびきをラベルにするほかなかったなどという話を一方の耳で聞きながら、片方で女の話を聞いている。トランジスタラジオもずっとしゃべっている。 黒酢豚が頗(すこぶ)るつきの旨さだ。女が、酢豚が黒いってどういうことかと問うので、酢豚の甘酢あんかけで使っている酢が黒酢だろうとわたしなら推察する、と言上する。あんかけの餡の字をついでに教えようとして止(よ)した。忘れていた。 しかし女と、どうも話がかみ合わない。立ち止まって考える、ということをしないのだろうか。 女が絶賛するマーボー春雨が来た。 「辛い!」 「あたりまえだ」 「熱い!」 「昔からそういうことになっている」 「おいしい」 「うん、ほんとだな」 話題がやっとかみ合った。 死んだ男の趣味は、会社がもてあました部下を拾って育てることだったようで、大便の最中に小切手を流した(水に)男とか、高所恐怖症で閉所恐怖症のくせして酔った勢いで観覧車に乗りこみ社員旅行を台無しにした男などをかばって、管理部門から有形無形の被害を蒙(こうむ)っていた。部下から愛されすぎて、会社から疎まれた。 君に十分に迷惑を掛けたであろうこの女は、君の勤務地だった中野に、君をしのぶために引っ越した。それにしても、前後に揺れはじめた君の部下を、わたしははや持て余し気味である。戻って来てなんとかしてくれないか。予算2500円東京都中野区中野5-49-1
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社会 2009年04月13日 15時00分
経済偉人伝 早川徳次(シャープ創業者)(28)
明治45(1912)年の春、試作を続けていた製品が、ついに完成した。その日も夜遅くまで作業していた徳次が、それも終わった様子なのに寝に行かずに仕事場に残っている。どうした、と芳松がのぞいてみると「親方、出来ました。見てください」と出来たばかりの作品を芳松に手渡した。ふーん、としばらく仕組みを見たり、金具の滑り具合を確かめたりした芳松が言った。「なかなかよく出来てるな」 徳次が作ったのは革のベルトに付ける尾錠(びじょう、バックルのこと)だった。このころには町では軍人や労働者の制服姿も見かけるようになり、洋服を着る人も少しは増えてきていた。徳次自身は洋装をしたことはまだなかったが、浅草の電気館で見た「いたずら小僧」という映画の登場人物のバンドの先が長く垂れているのが気になって“あのバンドを工夫して先が垂れないようにできないだろうか”と思ったのが、考案のきっかけだった。 徳次の尾錠は、中にコロという細い棒のようなものが細工してあり、ベルトに穴を開けずに好きな所で締められる。徳次は完成した尾錠の特許取得を出願した。名前から1字取って“徳尾錠”と命名。特許料の印紙代5円と弁理士への手数料2円を支払い、自分にとっての第1号の特許権を得た。 徳尾錠の特許申請をしたあと、もう次のことを考えていた。水道自在器の製造だ。坂田の店に下請け仕事を出していた杉原という店からきた話で、もともとの注文主は巻島喜作という荒物商だったが、芳松は断るつもりでいた。徳次は傍(そば)で話を聞いていて、この仕事は面白いと思った。やれる自信もあったので個人で受けさせてもらえるよう芳松に頼んでみた。 「あっしに、やらせてもらえませんか」「手が込んでいて面倒だぜ。だが、お前がやりたいなら、やってみな」 芳松はあっさり承諾してくれた。この仕事は個人で請けることになり、やがて巻島とも知り合いになる。(経済ジャーナリスト・清水石比古)
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社会 2009年04月13日 15時00分
石原都知事が陸自練馬駐屯地で祝辞
東京都練馬区の陸上自衛隊練馬駐屯地(師団長・渡邉隆陸将)で12日、同駐屯地と陸上自衛隊第1師団の創立記念行事が開かれ、隊員約1000人と車両約100両が観閲行進を行った。 式典には石原慎太郎知事(76)も出席。先ごろ北朝鮮が発射したミサイル問題に触れ、国連安全保障理事会での制裁が議長声明に終わる見通しとなったことを批判した。 「相変わらず日本は国連さまに依存し、結局何の役にも立たなかったじゃありませんか。国連は虚構のメカニズムだったんです。私たちは国連やアメリカを気にしなくとも自分自身でこの国を十分守れるんです」と隊員を激励した。
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芸能 2009年04月13日 15時00分
人物クローズアップ 映画「おっぱいバレー」監督 羽住英一郎が撮影秘話を語る
奇抜なタイトルが話題を呼んでいる映画「おっぱいバレー」が18日から公開される。綾瀬はるか(24)演じる中学教師が、ダメ男子バレー部員と勝利と引き換えにおっぱいを見せる約束をする学園コメディー。このさわやかな世界をイチから作り上げた羽住英一郎監督(42)に話を聞いた。 原作は水野宗徳の同名小説。プロデューサーが映像化権を獲得したものの、監督やヒロインが半年間も決まらず、一度はお流れになったそうだ。 「別件でプロデューサーと打ち合わせをしていたとき、机の上に積んであった一冊の本が目に止まって。背表紙しか見えなかったけどタイトルのインパクトに引かれて。これ何ですか? って聞いたら、映画の案件だけど断わったって。なんかピンと来て借りて読んでみたら、思ったとおり面白い。監督なら私がやりますと言って、映画化の話を復活させたんです」 主人公の美香子は新任の臨時教師。男子バレー部の顧問になったものの部員が5人しかおらず、やる気ゼロでボールにすら触ったことのない者ばかり。常に女のことしか頭になく、周囲は「馬鹿部」呼ばわり。そこで美香子が「頑張るなら先生なんでもする」と宣言したところ、部員から「試合に勝ったら先生のおっぱいを見せてくれ」と迫られ、断り切れず約束してしまう。部員らは一転して練習に励み、美香子も「おっぱいは見せたくないけど試合にも負けたくない」という複雑な心境に。ところが試合の直前、約束が学校にバレて大問題…という物語だ。 「原作は実話を元にした話。笑えるけど、タイトルに似合わず感動もある。15年ほど前に『クール・ランニング』という映画があったでしょう。ジャマイカのボブスレー代表が冬季五輪に出場する実話をもとにした。あれに似た匂いを感じたんです。おっぱい先生とダメ中学生という内容がシンプルだし、結末も気になる。面白い映画になると直感しました」 ただ、設定を大幅に変えた点が2つ。それは時代と場所。原作は現代の話だが、映画では30年前の1979年に設定した。 「おっぱいなんて今じゃネットで簡単に見ることができるし、コンビニには成人雑誌が並んでいる。中学生とおっぱいの間に距離がないんです。でも30年前は中学生にとっておっぱいに関する情報が現在とは比較にならないほど少ない時代でした。しかも30年前は先生と生徒の関係もシンプルだったし。今は体罰やセクハラ、モンスターペアレンツなど、非常に難しい時代ですから」 原作では静岡だった舞台も北九州に変更。静岡へロケハン(撮影地の下見)に行ったものの、30年前の街並みなど残っているはずもない。そんな折、北九州フィルム・コミッション(FC)が熱心に働きかけてきたという。フィルム・コミッションとは撮影場所の誘致や支援を行う、地方自治体の公的機関のことだ。 「北九州へロケハンに行ったら“昭和の街”という設定にドンピシャ。製鉄業の街だけにバブルが来てないので、当時の雰囲気が残っているんです。しかもロケ地が決まっていない段階から、北九州FCは北九州市の教育委員会に諮って校舎探しまでやってくれて。現役の学校で撮影は無理ですから、校舎探しって大変なんです。おかげで最適な廃校が見つかりました。これも北九州に決めた理由のひとつですね」 なかなか映画化が実現できなかった理由のひとつに主演女優選びが難航したこともある。綾瀬はるかを起用したのは、女性にも見てもらえる映画にしたかったからだ。 「男性はタイトルに引かれて興味を抱くだろうけど、女性からはキワモノ映画だと思われるかも知れない。なのでヒロインの要素は女性からの共感を得られ、清潔感があり、おっぱいを見せる約束を強引に迫ればなんとなく押し切られそうな人(笑)。しかも綾瀬さんは美香子と同じ23歳。特に何も演出せず、素のまま演じてもらいました。今となっては綾瀬さん以外には考えられませんね」 一方、男子中学生たちはオーディションで選出。ポイントはワイ談が好きで、常にエッチなことばかり考えていること。 「その中から特にダメな6人を厳選(笑)。その中に“江ブー”というデブキャラがいるんですが、彼を演じた恵隆一郎君なんてクランクインの前に痩せようとしてましたからね、モテたい一心で。結局ヤセられなかったから、何の支障もなかったんですが。それぐらいダメダメでした(笑)」 撮影中、そのダメぶりが実は不安で仕方なかったと明かす。 「みんないいキャラしてるけど、なにせ芝居ができない(笑)。でも一カ月半の間に顔つきも変わったし、いい感じで地に足が着いていった。順撮り(シナリオにあるシーンの順番通り撮影していく方法)で撮影したので、大人に混じって成長していく彼らの姿が形として記録されています」 とはいえ微妙な年ごろだけに、そうしたダメっぷりをなかなか人前ではさらけ出さないものだ。 「最初は彼らも“おっぱい”と口に出せなかった。それじゃダメだと。イタリア語の“チャオ”みたいに全員あいさつで“おっぱい”って言おうと決めたんです。すると彼ら、綾瀬さんにも“おはようおっぱい!”とか言っていいのか? って聞いてきたから、あいさつだから当然だと。そしたら今度は逆に調子に乗ってきて(笑)」 撮影で苦労した点を尋ねると「何もない」という答えが返ってきた。 「撮影中に苦い思いをしても振り返ればいい思い出だった…みたいな経験は過去にもあるけど、それすらありませんでした。子供たちの夏休みが終わる8月31日にクランクアップしたんですが、むしろ“これでお別れかぁ”と寂しかったほど。祭りが終わった…みたいな感じかな。この夏は二度と来ない。だからこそ綾瀬さんも子供たちも撮影を楽しもうというところがありました。そうした雰囲気がフィルムの中に醸し出されているように思えますね」 79年という時代を表すのに重要な役割を担っているのが音楽。すべて往時のヒット曲で、どれも監督自身が選曲した。 「アラフォー世代にはドンピシャですが、20代の若い子たちにとっては懐メロ。そうした若い子が聞いてもいいなと思える曲を選びました」 エンディングで流れるのはフィンガー5の「個人授業」。歌っているのはELTの持田香織とオリジナル・ラヴの田島貴男によるスペシャルユニット“CaoCao”だ。 「見終えたとき79年から現在に戻るタイムトンネル的な役割を果たせるような、明るい感じの曲で締めたかったんです。それに作品が年上の女性からの目線で作られているので、ここに子供からの目線も入れたいなと」 最後に、「おっぱいバレー」というタイトルゆえに鑑賞をためらっている方へのメッセージで締めくくってもらった。 「ちょっと見るのが恥ずかしい、チケットを買いにくいという方も多いと思います。でも、勇気を持って見ていただければ(笑)、スッキリ元気になります。恋人や同僚を誘って、ぜひご覧ください。タイトルとは裏腹のさわやかな内容だけに、逆に“いいセンスしてる”って誉められるかも知れませんよ(笑)」プロフィールはすみ えいいちろう1967年3月29日、千葉県生まれ。ROBOT映画部に在籍。数多くのドラマで演出補を務めた後、映画「踊る大捜査線 THE MOVIE」「スペーストラベラーズ」に助監督や監督補として参加。04年「海猿」で劇場映画監督デビュー。05年に自らの企画として「逆境ナイン」を監督。06年「LIMIT OF LOVE 海猿」が実写邦画ナンバーワンヒットを記録。08年「銀色のシーズン」がヒット。
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スポーツ 2009年04月13日 15時00分
全日本プロレス 王道マット非常事態
全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル(CC)2009最終戦」が12日、東京・JCBホールで行われ、“世界一性格の悪い男”鈴木みのるが初優勝した。例年ならCC覇者は、三冠王者に挑戦するのが通例だが、性悪男は同じGURENTAIの盟友である“帝王”高山善廣が保持する同王座に挑戦することを拒否。帝王も盟友対決を突っぱね、春の祭典を終えた全日マットはGURENTAIに掌握される非常事態に突入だ。 予選1位通過の小島聡や武藤敬司ら、全日プロ本隊の看板戦士が不覚を取る中、性悪男が春の栄冠をかっさらった。 コンディションは決して万全ではなった。今シリーズの小島戦で痛めた首を幾度となく攻め立てられ悲鳴をあげた。決勝進出を懸けた武藤戦では、ネックスクリューや首へのシャイニングウィザードを食らって苦悶。決勝でもカズ・ハヤシにジャーマンで投げ捨てられ、ピンチの連続だった。 みのるは首に大きなダメージを抱えながらも試合巧者ぶりで勝利をものにした。武藤戦ではプロレス界きっての策士を翻ろう。シャイニングウィザード3連発で追い込まれた絶体絶命の局面も、首を痛がる素振りでノラリクラリと攻撃を交わし、スキを見せた武藤をゴッチ式パイルドライバーを決めて逆転勝ち。 決勝でも巧みな試合運びだった。序盤は首攻撃に苦戦するも、カズのハンドスプリングを背後から捕獲して形勢逆転。スリーパーから逆落とし、ダメ押しのゴッチ式パイルドライバーにつなぐ必殺フルコースで、23分35秒の熱戦に終止符を打った。試合後は「改めて名乗るが、この俺が2009年チャンピオンカーニバル覇者、GURENTAIの鈴木みのるだ」と吠えた。 先シリーズ3・14両国大会では高山善廣が、グレート・ムタから全日プロの至宝、三冠ヘビー級王座を獲得したことに続く、みのるのCC制覇。GURENTAIはまたも栄冠を手にした。 CC制覇にみのるは「GURENTAIには三冠と俺の持ってるアジアタッグと世界タッグ…、全日本の10本のベルトうち9本がある。今回、俺がどうしても優勝したかったのは勲章を独占したかったからだ」と高笑いが止まらない。 例年ならCC覇者は3冠に挑戦する。だが、みのるは「チャンピオンカーニバルは三冠の予選会じゃねぇ」と拒否。王者の高山も「このトーナメントを価値あるものにするなら、すぐに挑戦するべきじゃない」と盟友とのタイトル戦は行わない意向を示した。 性悪男のCC制覇で、カズの持つ世界ジュニアヘビー級王座以外の勲章を、外敵GURENTAIが総ナメにした。春の栄冠獲りで勢いがついたみのるは、全日マットを牛耳る構えだ。
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スポーツ 2009年04月13日 15時00分
全日本プロレス ジュニア戦士カズ感涙の準V
世界ジュニアヘビー級王者のカズ・ハヤシが、ジュニア戦士で史上初の準優勝だ。 予選リーグでは武藤敬司から3カウントを奪う大金星を挙げるなど、今大会の台風の目となった。準決勝では小島聡の剛腕ラリアート、ウエスタンラリアートで畳みかけられながらも、一瞬の丸め込みで3カウントを奪取した。 ジュニア勢初の決勝進出を果たしながらも、みのるにはあと一歩及ばなかった。 だが、大躍進を遂げたジュニア王者は、は涙ながらに「悔しい涙じゃなくて、快感の涙です。レスラーとしてまだやらなきゃいけないことがあるってわかった」と、準Vを振り返った。
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スポーツ 2009年04月13日 15時00分
ボクシング 亀田和毅6連勝
ボクシング亀田3兄弟の三男・和毅が11日(日本時間12日)、メキシコのナジャリート州テピックのヒムナシオ・ニーニョス・アエロスでアライン・ロペスに判定勝ち。 バンタム級6回戦に臨むはずだった和毅だが、テレビの放送時間の都合上、急きょ4回戦に変更になった。それでも動じる素振りを見せず、右ストレートや左ボディーを打ち込んだ。最後まで一方的な試合運びで攻め込み、判定3-0で勝利した。 6連勝を飾ったものの、デビューからの連続KO記録は5でストップ。それでも「判定勝ちだったけど、試合の内容は良かった。自分のスピードをメキシコのファンに見せられたと思う。連続KO勝利がストップしたことは連続KOにこだわってなかったので問題ない」と気にしていない。 「次の試合が早くやりたくて仕方ない」。早ければ今月中にももう1試合行う予定だ。
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スポーツ 2009年04月13日 15時00分
ゴルフ マスターズ片山が大健闘4位
男子ゴルフのメジャー第1戦、マスターズ・トーナメントは12日(日本時間12日)、米ジョージア州オーガスタ・ナショルナGC(7435ヤード、パー72)最終ラウンドが行われ、片山晋呉が5バディー、1ボギーの68、通算10オーバーで単独4位と健闘した。 「きょうは背中に日の丸を背負っていこうと決めた。日本のファンの後押しを感じた」。片山は背中にワンポイントの日の丸が浮かぶウエアで躍進。2番でバーディー。6番はボギーとしたが、7、13、16、18番をバーディー。日本人としてトップと最少ストローク差の2打差、日本勢過去最高の井沢利光(2001年)に並ぶ順位となった。 優勝はアンヘル・カブレラ。通算12アンダーで並んだケニー・ペリー、チャド・キャンベルとのプレーオフを制した。
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