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トレンド 2009年09月24日 15時00分
「リアル・ミッション」イルカに完敗
本紙記者が体当たり取材でお届けする突撃ページ、今回のミッションは「イルカのトレーナーに密着」。「イルカと一緒に泳ぐ」という夢を抱き続け、小学2年から5年間、スイミングスクールに通い、かつて“トビウオ”と呼ばれた(?)記者が勇んで出撃。イルカとの夢のランデブーを果たしてきた。 訪れたのは千葉県の鴨川シーワールド。サーフスタジアムに足を運ぶとイルカショーの真っ最中。白と黒のツートンカラーが特徴のカマイルカが2頭、流線形が美しいバンドウイルカが2頭の合計4頭がパフォーマンスを披露している。前方宙返りや水面から6メートル上方にあるボールにタッチするハイジャンプは豪快。トレーナーと鳴き声で「きらきら星」も歌う。 トレーナー歴14年の加藤加奈さんの指導で、給餌(きゅうじ)の手伝い。 エサはサバ、ホッケ、シシャモなど。エラから指を入れて内臓を取り除く。傷みやすい内臓を取り除き、針などが混入していないかを確かめるのは、イルカの体調を管理する上でも大切なひと手間。バンドウイルカは一日に20キロ、カマイルカは15キロの魚を食べる。4回ほどに分けて与えるため、トレーナーは給餌に一日の大半を奪われる。 実際にバンドウイルカのオリノ(牝)を相手にエサやり。加藤トレーナーに習い、口に魚を投げ入れるように与える。ビッシリ生えた歯にかまれるのでは、と怖い気も…。でも、イルカはエサを咀嚼(そしゃく)せず、丸飲み。歯は魚を捕らえる際に使うだけなんだそう。 ウエットスーツを着てイルカとの触れ合い。 まずはプールの浅瀬でスキンシップ。相手は午前中に給餌したオリノ。イルカの肌はツルツル。加藤トレーナーは「ナスに似てますね」と表現していたが、確かにナスの皮の感触にソックリだ。 次はカマイルカのサム(牡)を相手にプールサイドからサインを出し、アクションを指示した。 右方から左の方へ、上から下へ斜めにサッと右手を差し出すサインは握手。サムは尾ビレを使って上半身を水面に押し上げ、右の前ヒレを差し出して記者と握手する。 右手を左肩付近から右の方向にスッと動かす動作はジャンプ。漫才の「なんでやねん」の動きに近い? この動作が早ければ早いほどダイナミックなジャンプをする。自分のサインでイルカがジャンプするのは快感だ。 いよいよプールの中へ。相手はオリバー(牡)。イルカと一緒に泳ぐぞ。 基本動作を教わる。イルカを呼ぶ時には右手で水面を叩く。手首のスナップを利かせてバシャバシャって感じ。イルカが来たら、背ビレの付け根を右手で逆手でつかみ、左手を添え、そこから右手を順手に持ち替え、両手でつかむ。 いざ実践。水面を叩いてオリバーを呼び、右手でつかんで…よし、つかんだ。うっ!? は、速いよ! ギャー、振り落とされるー!! 途中、あまりの勢いに右手が離れ、左手だけでしがみつく不格好な姿をさらす。グングン引っ張られる感覚は、ボートかジェットスキーのような…海洋生物のパワー恐るべし。 加藤トレーナーにアドバイスをもらい、2度目の挑戦で何とか成功。それにしても、イルカのスピード感には驚かされた。そして水面を滑る感覚、コレは口では言い表せない感動モノ。とにかく貴重な体験だった。◎一緒に泳ぎたいなら急げ!! 鴨川シーワールドではイルカの背ビレにつかまって一緒に泳げる「ワンダフル・ドルフィン」を、今月27日まで1日定員7人で開催中。また11月の金・土・日曜日にはイルカが泳ぐプールでシュノーケリングを楽しめる「ドルフィン・スイム」を実施。10月5日から電話受付開始。詳細はhttp://www.kamogawa-seaworld.jp/index.htmlを参照。◎突撃後記 ショーなどの華やかな表舞台の裏には、厳しい現実もあるイルカトレーナー。一日体験し、その一端を垣間見た。 朝7時にはエサの準備が始まり、朝の給餌。この際、体温を計ってイルカの健康もチェック。その後も3度の給餌と4度のパフォーマンスを行い、ショーの合間にはイルカの訓練も。18時ごろ、日誌を書いて終了。 加藤トレーナーは「イルカと触れ合える」という楽しさの半面、「冬場はツライ」とも話す。海洋生物が相手だけに、水の中での作業は不可欠。イルカトレーナーになる試験には、筆記試験、面接のほかに泳力も試される。 それにしても、イルカの背中に優雅に乗る…そんなイメージを抱いていたが、実際には背ビレにしがみつくのが精いっぱい。理想と現実にはかなり差がありましたネ。
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芸能 2009年09月24日 15時00分
ダルと押尾被告の意外な接点
合成麻薬MDMAを服用したとして、麻薬取締法違反の罪で起訴された俳優の押尾学被告(31)。来月23日に初公判を控えているが、ここにきて、押尾被告と今や日本球界のエースとなった北海道日本ハムのダルビッシュ有投手(23)の接点が浮上した。今後は日本シリーズ進出をかけたCS(クライマックスシリーズ)を控えるだけに、押尾事件の余波が懸念されているという。 すでに保釈され、都内の父親宅で生活している押尾被告だが、先ごろ、東京・六本木ヒルズの一室で一緒に服用したとみられるホステスの女性(30)が死亡した経緯をめぐり、警視庁が立件に向け本格捜査に乗り出したことが分かった。 「警視庁捜査一課が、女性の異変から通報までに約3時間が経過していることや、遺族の処罰感情などを踏まえ、女性への処置に違法性があった疑いがあるとみて捜査を開始。保護責任者遺棄致死や過失致死容疑の適用を視野に入れている。今月中の再逮捕があるかも」(捜査関係者) 保釈後の押尾被告といえば、「父親宅近くのコンビニに頻繁に通い、近所の駅では女子大生をナンパ。スポンサーの大手レジャー産業社長と高級会員制ゲイバーでドンチャン騒ぎなど悠々自適な生活を送っている」(女性誌記者)という。再逮捕の可能性があるとなればかなり焦っていておかしくないはずだが、ここにきて、ダルビッシュ投手との接点が浮上した。 「すでに削除されているが、ダルビッシュの弟で、K-1デビューに向けてトレーニング中のはずのダルビッシュ翔(20)が携帯サイトのブログに押尾被告と会ったことを書き込んでいた」(同) 問題のブログは、9月18日付けで、ここでまさかの再登場やな俺!笑てか昨日急遽押尾学さん会ってきてさ、ドラゴンっていう東京ナンバーワンのギャング連中達と(おっしーの友達な)、ミーティングをしたのよんで車で移動してる最中に俺と学さん筆頭に相当写真撮られてマスコミに追いかけ回されたで…笑こわっ!ううんでも最後は追いかけ回した と“武勇伝”がつづられている。 「翔は今でこそ家庭を持っているが、未成年の時には逮捕歴がある。押尾被告とは以前から親交があり、通っているはずの都内のキックボクシングジムも押尾被告の紹介で入った」(格闘技関係者) ブログが削除された直後の20日、オリックス戦に登板したダルビッシュ投手だが、5回終了後に腰に張りを訴え2失点で降板。27日のソフトバンク戦登板へ向け調整していたが、23日に今季2度目の登録抹消に。 「以前も弟の“やんちゃぶり”に頭を悩ませていた。新人のころには喫煙が批判されたこともあったが、今は球界を代表する投手。押尾被告との関係をかき立てられれば、野球どころではないはず」(野球担当記者) 球界のエースも押尾事件の動向を無視できないようだ。
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芸能 2009年09月24日 15時00分
“ワン腐オール・オール腐ワン”が合言葉 腐男塾インタビュー
テレビやネットで話題沸騰中のヲタカッコイイ7人組美少年ユニット、腐男塾。きのう23日、ファーストアルバム『絆 -キヅナ-』(インペリアルレコード)がリリースされた。昨年のデビューから1周年を迎え、結成2年目に向けて活動にも熱が入るメンバーたちに話を聞いた。 −−いよいよファーストアルバムが発売されました。 紫集院 「去年の9月24日にシングル『男坂』でデビューしてからちょうど1年。その記念すべき日にリリースされるなんて、とても光栄だね」 −−レコーディング期間はどれぐらい? 武器屋 「1カ月ぐらいかな? 初回限定版に付いてくる特典映像の撮影と並行してたので、けっこうハードだったなぁ。でも1年前に比べたら振り付けを覚えるのも早くなったし、歌も安定してきた。素敵なことが目一杯できたと思うよ」 −−特典DVDって、どんなの内容なの? 赤園 「ず〜っとサッカーやってます。リハーサルなしの、ほぼ一発撮り。みんなプロの役者じゃないんで、そのへんは愛嬌ということで(笑)。それと、南の国からスペシャルゲストがやって来ました。まさかアノ人が…っていうぐらいのビッグネーム。サッカーが上手でユニホームの着方から何から教えてもらって。それにこの人のシュート、マジ怖くて。誰も触りたがらなかったぐらいに」 −−デビュー当時と比べて変わったところは? 緑川 「みんな自分の見せ方を分かってきたかなって思う。それぞれ歌い方とか個性があるのに、全体としてまとまっていて聞きやすい感じがします。例えばシングル版『男坂』は流原と彩黄の2人がいなかった頃の曲だけど、アルバムに収録されたのは2人のパートが加わったバーション。そこは今の腐男塾という感じで聞いてほしいな」 −−アルバムの印象って、どんな感じ? 緑川 「全曲そうだけど、歌詞に励まされたり考えさせられる。喝を入れられるというか、これから頑張っていこうって思わせられるんだ」 −−ところで浦正くんは5月15日に全日本プロレスのTARU選手と戦ったけど、そのときのダメージはレコーディングに影響しなかったの? 青明寺 「右腕が1カ月ほど痛くて、しかもシングル『勝つんだ!』のリリースと重なって大変でした。けど、そこは合言葉の“ワン腐オール・オール腐ワン”の精神でお互いカバーし合って。それに、この夏はジムに通ってトレーニングを積んだので、レコーディングには全く影響ナシ!」 −−寛兵衛くんは腐男塾に加わって約半年。これまでを振り返ってどうでした? 彩黄 「早かったです。いい思い出は4月にイベントで香港に行ったとき、現地のファンと仲良くなれたこと。オレ、海外に行ったことなかったから、異国に友達ができてうれしかったなぁ。辛かったのは『俺の空』の腐ベントサーキットで体力が持たなくて、最終日に目まいがしたこと。それで『勝つんだ!』の腐ベントでは毎日リポDスーパーを飲んでたら、7日間ずっと無傷で乗り切れました。みんなからは“体力ついたねぇ〜”って言われたけど、それはスーパーのおかげ。今回もスーパーを頼って全力で乗り切りたいと思います」 −−そういえば流原くんの姿がないけど? 武器屋 「あぁ、蓮次は夏休みの宿題を全然やってなかったから、今ごろ補習真っ最中(笑)」 −−最後にメッセージを。 赤園 「今回も腐ベントたくさんやります。みんなが腐男塾の女っぽいところを気に入ってるのなら、その場で“本当に男だ!”ってことを証明したいな。“こいつらマジで男じゃん”って思わせられるぐらいに。だから、オレたちに会いに来てくれ!」 武器屋 「アルバムにはTVアニメ『ヤッターマン』の主題歌、そのエンディング曲『勝つんだ!』、フジテレビ『奇跡体験!アンビリバボー』のエンディング曲『キミのものがたり』の3曲が収録されてます。オレたちのことを知らない人でも、曲を聴いてもらえば「あぁ、あれかぁ」って分かってもらえると思う。そしてアルバムを手に取ってもらえたらうれしいな!」 紫集院 「タイトルナンバーの『絆』は元塾生のザン・黄更城(きさらぎ)ことスザンヌが主演している映画『いぬばか』(11月公開)の主題歌に決まったんだ。こうして今まで培ってきた“絆”の意味を、これからも深めていきたいな」 青明寺 「オレたちのことを知らない人でも、このアルバムを聞けば全部分かるようになってるんだ。まだ遅くない、これを聞いてキミも腐男塾8人目のメンバーになろう!」 緑川 「デビューからの1年をギューッと詰め込んだ1枚。ぜひ聞いてくれよな!」<プロフィール>ふだんじゅく 中野腐男子学園にあるヲタな部活。プロデューサーは芸人のはなわ扮(ふん)する“ジャジィはなわ”で、部員は現在7人。紫集院曜介(しじゅういんようすけ)=部長、武器屋桃太郎(ぶきやももたろう)、緑川狂平(みどりかわきょうへい)、青明寺浦正(せいみょうじうらまさ)、赤園虎次郎(あかぞのこじろう)、流原蓮次(るはられんじ)、彩黄寛兵衛(さいきかんべえ)。過去1年間にリリースしたシングル『男坂』『俺の空』『勝つんだ!』が全曲ヒットチャート上位にランキングした。 同じく中野を拠点に活動中のヲタドルユニット「中野腐女子シスターズ」と同一視されがちだが、あくまで別物。こちらもメンバーは7人。 乾曜子(よきゅーん)=リーダー、喜屋武ちあき(きゃんち)=キャプテン、京本有加(きょも)、浦えりか(うらぁ)、虎南有香(コナン)、原田まりる(まりるん)、新井寛乃(ぴろ)。◎イベント告知『絆 -キヅナ-』発売記念「腐ベント・サーキット」25日午後6時30分 秋葉原石丸電気SOFT本店26日午後3時 渋谷HMV3F26日午後7時 渋谷タワーレコードB1F27日午前11時30分・午後2時・4時30分 東京ドームシティラクーア
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レジャー 2009年09月24日 15時00分
谷やんの地獄耳 神戸新聞杯 アンライバルド豪快
秋の阪神競馬3週目は菊花賞TR「第57回神戸新聞杯」(JpnII、芝2400メートル、27日)が行われる。最後の1冠へ3歳牡馬のトップクラスが顔をそろえたが、なかでも注目は皐月賞馬アンライバルド。道悪に泣いたダービー(12着)の雪辱に燃える友道調教師を栗東キャップ・谷口記者が直撃した。 −−まず、ダービー(12着)の敗因について。 友道調教師「前日は少しテンションが上がっている感じで皐月賞時よりうるさかったが、ダービー当日はむしろおとなしかったんだけどね。雨が激しくなって馬場が悪くなった分、外枠がこたえてしまったんじゃないかな。少しくらいの道悪ならこなせるとは思っていたが、あそこまでひどい馬場になると、前に行っていた馬の方がはるかに有利になるからね」 −−夏の過ごし方は? 友道師「ダービーが終わってすぐノーザンファームへリフレッシュ放牧に出しました。さすがにあんな馬場を走ったので、疲れが取れるのに1、2週間かかったけど、その後は順調に回復。メニュー通りの調整をこなして、レースの1カ月前に栗東に戻ってきました」 −−ひと夏を越しての成長度は? 友道師「体つきが特に変わった感じはしないんですが、動きに一段と迫力が出てきました。走りが大きくなったというか、ダイナミックになった。いつも、坂路のスタンドから真っ正面で登坂する姿を見ているんですが、春より数段パワーアップを感じますからね。それに、落ち着きという点でも春よりいい。ノーザンファームでは集団で行動させるのが普通なんですが、この馬は1頭だけ違ったメニューで調教したりして、どこに行っても動じないような工夫をしてもらいましたからね」 −−中間の調整具合は? 友道師「最終追い切りは木曜日の予定ですが、20日の日曜日に坂路で800メートル54秒9をやって、月曜日も馬なりで。帰厩後の1カ月は思った通りにケイコをこなせましたよ」 −−最後に期待のほどを。 友道師「ここまで何の不安もなくこられたのが一番。最大目標は菊花賞だといっても、この仕上がりの良さなら、初戦からいい競馬ができると思っています」 【最終追いVTR】CWコースで併せ馬。6F79秒5→64秒5→50秒5→37秒7→11秒7(一杯)で2馬身先着した。併走馬を1秒4追走。3角から徐々にピッチを上げて、コーナーリングを利して直線入り口では併走状態へ。ゴール前の追い比べでアッサリ突き放した。これだけの豪快なケイコができるのも状態がいい証拠だ。
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レジャー 2009年09月24日 15時00分
ハアさんの厩界舞台裏 オールカマー 重賞V3へシンゲン出陣
この春、彗星のごとく出現したシンゲンが、今週の中山メーン「第55回オールカマー」(GII、芝2200メートル、27日)で重賞3連勝を目指す。3連覇に挑むマツリダゴッホを筆頭に、春秋のグランプリ馬3頭がそろい踏みしたが、一段とパワーアップした今なら気後れはまったくない。担当の大上純調教厩務員も新旧交代に虎視たんたんだ。 春シーズンは新潟大賞典→エプソムCの2重賞を含む3戦3勝。6歳を迎えて、一気に晩成の血を開花させたシンゲン。 3連勝の中身も濃い。とりわけ、特筆すべきは爆発的な瞬発力。何と3勝すべてでメンバー最速の鬼脚を爆発させ、0秒2、0秒5、0秒2突き放す完勝だから恐れ入る。 伝家の宝刀はひと夏越して、一段と威力を増している。最終追い切り(23日)がその証し。先週(美浦ポリトラック、5F63秒7=G仕掛け)に続き、5F63秒9(同=馬なり)を叩き出し、抜群のスピードと切れ味を見せつけている。 「えっ、こんなに速かったの」。タイムを確認した大上純調教厩務員は、目を丸くして驚いた。そして、「それだけ状態がいい証拠ですね。現時点で最高の仕上がり。心配な点は何もないですよ」と太鼓判を押した。 飛躍の秋を迎えて、いよいよ完成の域に近づいている。「ひと夏越して一段と落ち着きが出て、風格が感じられる。オン・オフの切り替えも上手になり、精神面の成長は大きい」というから頼もしい限りだ。 大上さんは、競馬の世界に入って5年目。キャリアは浅いが、競馬学校の同期生(約30人)の中では出世頭。重賞勝ちしているのはシンゲンの大上さんと、ほかに2人しかいない。 最大目標は天皇賞・秋だが、叩き台という安易な考えはない。GI馬が出走しているここで好勝負できないようなら、夢ははかなくしぼんでしまう。 真価を問われる大事な一戦を前にして、大上さんは決意も新たにこう締めくくった。 「ベストは東京だけど、折り合いさえつけば中山も問題ない。不安より楽しみの方が大きいですね」
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レジャー 2009年09月24日 15時00分
オールカマー追い切り ドリームジャーニー鋭伸
今秋は天皇賞・秋→香港の構想を描くドリームジャーニー。ここはいわば前哨戦だが、陣営は「勝つつもり」(池江寿調教師)と、“叩き台”の考えは一切ない。 前走後はグリーンウッドでしっかりと充電。完全復調した春から、さらにパワーアップして帰ってきた。池江寿師は「宝塚記念(1着)の疲れはすぐ取れた。数字は変わっていないが、見た目にもひと回り大きくなり、しっかりと筋肉もついた」と説明する。 先にはビッグレースが控えるだけに、さすがに目イチの仕上げではないが、「宝塚以上に仕上げると、それだけで秋が終わっちゃう。それでも、体質は強化されている。グランプリホースなので恥ずかしい競馬はできない」と指揮官は力を込める。 「全力投球」の言葉を素直に受け止めて良さそうだ。 【最終追いVTR】池添騎手を背にCWコースで6F82秒4→66秒3→51秒5→37秒6→11秒4(直一杯)をマークした。例によって終い重点の追い切りだったが、ゴール前はこの馬らしいシャープな伸びを発揮した。久々だが、馬体もきっちりできあがっており、仕上がりは良好だ。
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レジャー 2009年09月24日 15時00分
神戸新聞杯追い切り リーチザクラウン絶好
春の悔しさは必ずこの秋にぶつける。ダービー2着馬リーチザクラウンが雪辱を誓って秋の戦いへと繰り出す。 今年前半、陣営は一喜一憂を繰り返した。きさらぎ賞でのV直後はダービー候補に名を連ねたものの、皐月賞ではまさかの13着惨敗。そして、失意の中、無欲で挑んだダービーが2着。予想を上回る激走を見せた。 この浮き沈みの激しさの最たる原因といえるのが、精神面の不安定さだ。だが、秋を迎え、ネックだった気性難が徐々に解消しつつあることも事実。 「レースでは行きたがる面があったけど、普段はおとなしいタイプなんだ。それに今は調教のピッチを上げてもイライラしなくなった」。橋口調教師はメンタル面での成長を口にする。 ダービー後は北海道千歳の社台ファームに放牧へ。じっくり疲れを癒して8月20日に帰厩した。その後は順調にケイコを積み、1週前追いでは栗東坂路で800メートル50秒5の豪快な動きを披露した。 「坂路とコースを併用してじっくりと息をつくってきた。春に比べるとカイバの食いも良くなっている」。500キロある大型馬の割には、春は食が細く陣営を手こずらせた。しかし、現在はそんなヤワな部分もすっかりなくなった。 「ダービーでは道悪に助けられたなど、いろいろいわれたけど、本来は跳びのきれいな馬。道悪が合うはずがない。そんな評価をした関係者に対して、ひと泡吹かせてやるよ」 ライスシャワー、ダンスインザダーク、そしてアサクサキングス…これまでダービー2着馬が春の悔しさをバネにして菊花賞を手にした。そして、今年も…。リーチザクラウンが雌伏の時を経て、いよいよ天下統一に動き出す。 【最終追いVTR】坂路で800メートル計不→37秒9→12秒8。3歳500万のブルーモーリシャスを追走。200メートル地点で併走馬を交わすと、そのままあっさり3馬身差突き放した。最後は抑えるほどの余裕で、文句なしの動きだ。
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レジャー 2009年09月24日 15時00分
データインパクト SS系種牡馬編(1)
今回のテーマはサンデーサイレンス系種牡馬。彼らの産駒たちは昨年、JRAで行われた3479レースの実に3分の1以上を占める986勝を挙げている。現代の日本の競馬は、たった1頭の種牡馬の子や孫たちによって支配されている異様な状況にあるのだ。裏を返せば馬券を買う上では外せない存在。そんなSS系種牡馬を3週にわたり、徹底分析していきたい(集計対象は過去1年)。 ◆得意コースはどこ? SS系種牡馬産駒の複勝回収率が高いコースは、京都のダート。JRAの胴元分(25%)を考慮すると、回収率75%が標準レベルだが、そんな中で回収率97%は立派。札幌ダートも90%超えを果たしており、この2コースは別格である。 そのほかでは、札幌芝、東京芝、中京ダートと、得意コースはことごとく現在開催していない競馬場だらけ。しいてあげれば、中山と阪神の芝コースが、平均の75%を少し上回っている。 ◆阪神ダートは不得手 阪神ダートは複勝率62%。もし複勝を1万円ずつ買い続けていたら、789万円が489万円。なんとマイナス300万円という大惨状である。例外といえるのはマンハッタンカフェ(101%)、ゴールドアリュール(88%)、スペシャルウィーク(88%)ぐらい。この3頭にしても収支はトントンかマイナスなのだから、もうけたいなら手出しするべきではない。 ◆中山ダートは種牡馬の選別が必要 中山ダートも複勝を買い続けていたら、マイナス275万円だが、事情が少し違う。ネオユニヴァースと、スペシャウィークがそれぞれ複勝回収率117%、107%を誇示しており、ゴールドアリュールも97%と好調だ。ただ、この3頭を集計から外すと、回収率は53%まで低下。そのほかのSS系産駒は基本的には“消し”としたい。
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レジャー 2009年09月24日 15時00分
神戸新聞杯 アントニオバローズ充実一途
春は弥生賞前に右肩をハ行するなど思うような調整ができなかったアントニオバローズ。 誤算続きの中、前走のダービーでは3着に健闘し、能力の高さを証明した。武田調教師も当時を振り返って「ダービーはあの道悪だったから判断しにくいけど、よく頑張ってくれた」と満足げな表情を浮かべる。 今回は春と違って万全のデキで秋の戦いへと挑む。1週前には栗東坂路で800メートル49秒6の快時計をマーク。一段とパワーアップした姿を見せつけた。「仕上がり早のタイプでひと追いごとに体も絞れてきた。相手は強いけど、ここでどんなレースができるか楽しみ」。世代トップクラスの素質馬がいよいよ本領発揮の時を迎えた。 【最終追いVTR】攻め駆けするタイプだが、それにしても春当時以上に迫力満点の動きを見せた。角田騎手が乗ってCWコースで6F79秒5→63秒1→49秒7→36秒5→12秒4(一杯)をマーク。テンからスピード感あふれる行きっぷりで、追い出してからの反応も抜群。休養明けだが、文句なしの仕上がりだ。
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レジャー 2009年09月24日 15時00分
日本テレビ盃 マコトスパルビエロV
「第56回日本テレビ盃」は23日、船橋競馬場で行われ、安藤勝己騎手が騎乗した2番人気のマコトスパルビエロが交流重賞2連勝を飾った。2着にフェラーリピサ、3着にボンネビルレコードが入り、上位3頭をJRA勢が独占。地方馬はトップサバトンの4着が最先着だった。 道中は3番手から。4角で外をついて進出すると、ラスト1Fで逃げ込みを図るフェラーリピサをとらえ、1馬身突き放してゴールした。「スタートだけに気をつけていた。4コーナーで離されて一瞬ダメかと思ったが、フットワークの大きい馬で一完歩ごとに伸びてくれた」と安藤勝騎手。管理する鮫島一調教師は「疲れが取れて臨戦態勢が整えばJBCを目指したい」と飛躍を誓っていた。