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芸能 2010年06月08日 23時00分
24時間テレビ 初のニューハーフランナーはるな愛が決まったウラ事情
日本テレビの「24時間テレビ 愛は地球を救う」のランナーに、はるな愛が決定した。すでに一部夕刊紙やネット上などでウワサされていたが、8日放送の『魔女たちの22時』で正式発表。番組には過去にランナーをつとめた西村知美や山田花子も登場し、はるな愛は涙を流しながら決意を語った。 24時間テレビのランナーといえば、その年の番組の顔となり、今までには2004年に杉田かおる、2005年に丸山和也、2007年には萩本欽一などが激走。もちろん、ニューハーフのランナーは存在していない。 ところで、初のニューハーフランナー、はるな愛の起用の決め手は何だったのだろうか? 「『魔女たちの22時』の番組内で色々話していましたが、それは横に置いておいて、最近では日テレへの貢献度が重要な要素になっています。丸山和也、イモトアヤコなども日テレへの貢献度が抜擢の一番の理由でしょう。今回のはるな愛も『魔女たちの22時』での評価が抜擢の重要な要素になっているようです。まあ番組のタイアップという側面が強いですね」と語るのは芸能ライター。 ただ、このランナー探しはここ最近、難航することが増えているという。「正直、この24時間テレビの番組企画自体が、視聴者からうんざりされています。正義の押し売りが嫌がられている要因でしょう。昨年のイモトアヤコなど成長株ならやりたがるかもしれませんがね。よくはるな愛も引き受けましたよ」(芸能ライター) はるな愛は“エアあやや”でブレイク後、お茶の間の人気者となり、『ミス・インターナショナル・クイーン2009』(ニューハーフ世界のミスコン)で優勝。世界一のニューハーフとなっている。
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芸能 2010年06月08日 23時00分
トム・クルーズ、ダンスパフォーマンス
トム・クルーズが妻ケイティの振付師からダンスレッスンを受けているという。 トムは昨夜6日に行なわれたMTVムービー・アワードで『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』で自身が演じたレス・グロスマンの姿でジェニファー・ロペスとパフォーマンスを行なったのだが、今回の演出の為に妻ケイティ・ホームズが手助けをしたと語った。 パフォーマンスの後にトムは「ケイティの振付家、タイス・ディオリオと一緒に練習したんだ」「ケイティは凄く喜んでたよ。2人で練習している現場にいたんだ。ちょっとは踊れるからリハーサルをして、僕の妻はダンサーだから、僕もダンスが好きなのさ」 パフォーマンスでは、トムを踊らせ無いようにしようとするジェニファーにトムが叩かれ、最後にトムはジェニファーに見捨てられまいと必死になるという演出を行なっていた。今回ロサンゼルスのギブソン・アンフィシアターでの授賞式で行なったスケッチで、口が悪いチビ、デブ、ハゲのプロデューサーを演じるのは最高だったとトムは語った。「無茶苦茶楽しかったね。最高だったよ。まるでパーティーだった」*日本では6月13日(日)、MTVジャパンで放送
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芸能 2010年06月08日 22時00分
ミーシャ・バートン、試着嫌い
せっかちな買い物客だというミーシャ・バートン。洋服を買う際に試着するのが大嫌いだというミーシャは、実際に試着せずに買い物をし、運良く大抵が正しいサイズを買うのだという。 「色んな人達が自分の商品を売っているブルックリンで買い物をするのが好きね。変わった物を選ぶのが好きなの。買い物をする時は忍耐力が無いのよね。試着はしないの。もし気に入ら無かったら返品するんだけど、いつも結構良い目利きなのよ」 そんなミーシャは自身デザインのハンドバッグを販売しており、自分の商品についての批評は、自分の為に鞄を買う時に行なうそうだ。イギリスのインスタイル誌にミーシャは「バッグについては、いつも本当に機能的なポケットか見ているの。それが一番重要なポイントね。結構大き目の鞄をいつも選ぶんだけど、本当に必要なクレジット・カードやチャプスティック(リップクリーム)だけを入れるような小さな鞄も好きよ。何でもかんでも入れられるのが好きなのよ」「私のハンドバッグのラインで一番気を使っているのは、留め金みたいな装飾部分ね」
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芸能 2010年06月08日 21時00分
『トワイライト』がMTVムービー・アワードを独占
6日(現地)に行なわれたMTVムービー・アワードのステージで、ロバート・パティンソンとクリステン・スチュワート『トワイライト・サーガ』を説明した際、2人の唇が殆ど触れそうになった。 『トワイライト』シリーズでエドワード・カレンとベラ・スワンを演じる2人は、実生活でも交際していると噂されているが、同授賞式で「ベスト・スクリーン・キス」を受賞する際に素人っぽくいちゃつき、キスの仕方も分から無い振りをして見せたのだった。 『トワイライト・サーガ:ニュー・ムーン』は作品賞を受賞し、クリステンとロバートはそれぞれ男優賞、女優賞を受賞した。この映画に出演してから、多くの10代のファンを世界中で獲得したロバートは又、グローバル・スーパースターの称号も手に入れたのだった。 『トワイライト・サーガ』に出演している売出し中の若手女優、アナ・ケンドリックも又、ガボレイ・シディベ等の新人を下し、ブレイクアウト・パフォーマンスを『マイレージ、マイライフ』で受賞した。『ハリー・ポッターと謎のプリンス』に出演したトム・フェルトンは、悪役賞を獲得。『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』での演技で、コメディ演技賞を受賞したザック・ガリフィアナキスはサンドラ・ブロック、ブラッドレイ・クーパー、ライアン・レイモンズ、そしてベン・スティラーを下し、観客のセレブたちを驚かせていた。しかし受賞を逃したサンドラは、それ程気にはしていないようだった。サンドラは映画界への貢献を認められ、MTVジェネレーション・アワードを受賞し、受賞の際にはスカーレット・ヨハンソンと口付けを交わしていた。 MTVムービー・アワード受賞者一覧 作品賞 - 『トワイライト・サーガ:ニュー・ムーン』 男優賞 - ロバート・パティンソン 『トワイライト・サーガ:ニュー・ムーン』 女優賞 - クリステン・スチュワート『トワイライト・サーガ:ニュー・ムーン』 ブレイクアウト・スター賞 - アナ・ケンドリック 『マイレージ、マイライフ』 悪役賞 - トム・フェルトン『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 コメディ演技賞 - ザック・ガリフィアナキス『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』 キス・シーン賞 - クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン『トワイライト・サーガ:ニュー・ムーン』 格闘シーン賞 - ビヨンセ・ノウルズvs. アリ・ラーター『オブセッション 歪んだ愛の果て』 ドンデモ・シーン賞 - ケン・チョン『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』 恐怖演技賞 - アマンダ・セイフリード 『ジェニファーズ・ボディ』 恐れ知らずスター賞 – レイン グローバル・スーパースター賞 - ロバート・パティンソン MTV ジェネレーション・アワード- サンドラ・ブロック*日本では6月13日(日)、MTVジャパンで放送
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芸能 2010年06月08日 20時00分
アシュトン・カッチャー、ブルース・ウィルスへ嫉妬
アシュトン・カッチャーが自分の妻と寝たブルース・ウィルスを好きになるのは難しいと思っている。 アシュトンは妻デミと彼女の元夫ブルースがどういうセックスをしていたという事が頭から離れず、その為にブルースと上手くやって行くのは大変だという当初の感想を語った。 「最初は大変だった。『あの男が俺の妻と寝ていた奴か』って。だけどこの自分の中に秘めた嫉妬を克服すれば、簡単な事だよ」 現在アシュトンとブルースの2人の仲は好調で、しばしばデミやブルースの娘達も一緒に交え出掛けるという。ライブ誌にアシュトンは「皆『どうやって2人は仲良くなったの?』って聞いて来るけど、まあ僕はブルースのする事全てが嫌いだし、向こうも僕のする事全てを最高だなんて思ってもいないだろうね。だけど、ブルースと一緒にいるのが普通になってきたんだ。スキューバダイビング、スキーに行ったり、娘達とも一緒に出掛けるし、映画も観る、それにスポーツの話もね」 アシュトンとデミは2003年に交際を始めてから、デミがアシュトンよりも15歳年上という事から雑誌の見出しを飾るようになった。アシュトンは2人の関係は彼にとってもショックだったというが、『運命』がやって来たのだと信じているという。 「僕は妻に会う前から誓いを立てていたのさ。」「僕が司会をやっていた『サタデー・ナイト・ライブ』の撮影現場のニューヨークで、その当時は自分自身に『パーティーを開いて、この子とあの子と寝て楽しい時間を過す』って思っていたんだ。それからデミに出会って、最初は『この人とはつき合えない』って思ったんだ。でも、これは運命だったんだよ。恋愛の相手を探している奴は1人の相手を限定する事が出来無いけど、必要性や情熱があれば直ぐにでも相手はやって来るもんだよ、こんな風に」
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芸能 2010年06月08日 19時00分
オジー・オズボーン、死んだら博物館に!?
オジー・オズボーンは自分が死んだ際、自分の身体を博物館に寄付しようと計画している。オジーは自分が酒やドラッグをしていたのにも関わらず、生き永らえて、そんな自分を『医学の奇跡』だと信じているそうで、自分の死体はロンドンにあるナチュラル・ヒストリー・ミュージアムで展示されるべきだと思っているそうだ。 「誰に聞いても、俺は医学の奇跡なんだと思っている。で、俺が死んだら、自分の身体をナチュラル・ヒストリー・ミュージアムに寄付しようともね。普通なら、何日間か酒を飲んで大騒ぎするところを、俺は40日も続けてやった。ある日、一日にコニャックを4本平らげて気絶したけど、意識が戻って来て、又飲み続けた。『オズボーンズ』を収録していた時も、首の為に42種類の処方箋を飲んでいたんだ、それも朝、昼、晩と。それは写真を撮られないような『安全』な部屋で麻薬を吸っている前の話だよ。それからタバコもやってたんだ。ベッドでも吸ってたよ」 現在61歳のオジーは、隠し持っている処方箋や痛み止めは上物で、友人の1人は彼の事を『ドクター・オジー』と呼び、自分の心の支えの為にやっているのだという。 サンデー・タイムス誌にオジーは「面白い事は、俺は自分の友達にとって長年ドクター・オジーなんだ。主な理由は俺がよく薬局に行っていたからだよ。80年代、友達は脚が痛くて俺のところにやって来た事があるんだ」「自分の『特別』な鞄のところに行って、ゴルフボール位の大きさの薬を取り出して、『おい、これ飲め』って言うんだ。その薬はイブプロフェンで、以前はイギリスでは店頭で買えた物さ。それからその男が何時間かして『ドクター・オジー、治ったよ!』って言いに来た。唯一の問題はその男にでかい象を治せる程の量をあげた事なんだ。その男は1か月眠っていたよ。あれはもちろん昔、法律がそこに及ぶ前の話さ。もう絶対にやらないよ。神に誓う」
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芸能 2010年06月08日 18時00分
木下優樹菜が“ユッキーナ流セール必勝法”を披露
都内で行われたイオン「値下げの5日間」PRイベントに、CMにも出演するユッキーナことタレントの木下優樹菜が登場、自身の“セール必勝法”を語った。 元ショップ店員でもある木下は、洋服を買う時の注意点について、「見ると、着るとでは全然違う。迷ったら試着するべき」と語った。また、セール好きと公言する木下は「セールは大人数で行った方がいいです。(ワゴンの前を)固めちゃえばいんですよ」と驚きの“ユッキーナ流セール必勝法”を披露。会場の笑いを誘った。 また、CMで共演した俳優の加藤清史郎から「木下さんと海に行きたい」とのビデオレターが届くと、「言わされた感があります(笑)逆に行ってくれますかね」と厳しいツッコミを入れた。
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芸能 2010年06月08日 18時00分
小松崎真理が初ヌードを披露!
女性ファッション雑誌「BLENDA(ブレンダ)」のスーパー読者モデル・小松崎真理が8月28日公開の映画「花と蛇3」で初ヌードを披露していることが明らかになった。 元グラドルのストリッパー、小向美奈子が主演する同作。団鬼六のSM官能文学「花と蛇」の映画化8作目。小向は調教によって目覚めていく静子夫人演じている。 静子を調教していく女優陣で最大の注目が小松崎。現役モデルとして文句のないキュートなスレンダーボディーを惜しげもなく披露し、小向と濃厚な全裸レズシーンを演じている。 小松崎は、アメブロ・モバゲー・mixiと3つのオフィシャルブログで月間600万アクセスを記録する“カリスマブロガ−”。昨年は雑誌「フラッシュ」や「sabra」でセミヌードにも挑戦していた。 ほかにバラエティ番組「ギルガメッシュないと」で抜群のプロポーションと大人の魅力で多くの男性ファンを虜にし、時代を代表するビジュアルクイーンとして活躍した水谷ケイが、妖艶なまでに艶めく大人の体を披露。昨年AV女優を引退して現在女優活動をしている琴乃が、小悪魔的な魅力とはアンバランスな巨乳を静子にこすりつけるように絡んでいる。 また、同作では、世界の緊縛師・有末剛がオリジナル緊縛の数々を惜しげもなく披露。芋虫ころがし、生け捕り揚羽締め、三点逆股くぐり図、地獄吊りなど我々の想像を絶する緊縛蒔絵が展開されていく。
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スポーツ 2010年06月08日 17時00分
『内野5人シフト』はいらない? 奇襲好きのブラウン監督に采配批判が…
マーティ・ブラウン監督(47)の采配が裏目に出た。対巨人戦(6月8日/東京ドーム)の延長10回裏、高橋由伸にライト前ヒットが飛び出した。一死満塁、3番・小笠原道大が打席に向かう。ここで、ブラウン監督がベンチを出た。途中から左翼の守備に入っていた内村賢介(24)を呼び寄せ、『内野5人シフト』を敷いた。同監督が広島時代から用いていた奇襲戦法である。しかし、結果は“5人の内野手”の頭上を越え、センターへのサヨナラ犠飛に…。このブラウン監督の奇襲シフトを巡り、チーム首脳陣、及びナインの意見が衝突している。 「絶体絶命の場面での攻撃的な守備だった。勉強になった」 試合後、敵陣の原辰徳監督はそう称賛した。 「原監督は正直な人です。『勉強になった』の言葉は本当でしょう。もし批判的に捉えたのなら、表情に出たはずです」(関係者) ブラウン監督を知る者たちは、必ずしもそうは思っていないようだ。 広島の指揮官時代のことである。 昨年6月14日(対西武戦)、同点で迎えた延長12回裏、無死満塁という窮地で、ブラウン監督は左翼手と交代させた小窪哲也をセカンドとショートの中間に置く『5人シフト』を指示した。打球はその小窪の正面に飛び、「7-2-3の変則併殺プレー」が成立。このとき、マウンドにいた青木高広投手は「5人でなければ(外野に)抜けていましたね」とブラウン采配に“賛同”したものの、守っていた野手陣からは「これから先、どんどんいろんなサインが出そうですね」と、複雑な表情を浮かべていた。 楽天が同監督を招聘にするに当たり、実は広島時代の評判もネックになっていた。 「ブラウン監督の采配は難しいんですよ」 チーム関係者の1人がそう言う。その難しさは前任者・野村克也名誉監督(74)の比ではないそうだ。 「サインが出そうな場面でフリーだったり、何でもない場面で奇襲サインが出たり…。なぜ、そういう奇襲が必要なのかよく分からないんです」 この意味不明な奇襲作戦は『5人シフト』だけではない。今季、楽天打線は『フェイクバント・スチール』を用いるときがある。打者がバントの構えからバットを引く。その間に走者が盗塁をするというものだが、バントの構えを引くだけでは、相手捕手の送球を遅らせることはできない。「それだったら、空振りでもした方が送球を遅らすことになるのではないか?」なる疑問も、楽天ナインから出ているのだ。セ・リーグ球団のスコアラーがこう続ける。 「ブラウン監督の『フェイクバント・スチール』? 広島時代も何回か見られましたよ。広島ナインは否定的でした。私の記憶では成功した場面はなかったはず。ブラウン監督は『奇襲作戦』が好きなんでしょうね。これは性格だから…」 しかし、こうした同監督の奇襲好きな采配に否定的な楽天ナインも必ず言う最後のセリフが「でもね…」である。 「あの人はオレたちが失敗した場面でも、絶対に庇ってくれるんです。監督のためにも今年は勝ちたいと思う」(同) 人望が厚いのは間違いないようだ。 ブラウン監督の契約任期は「2年」と伝えられたが、1年目の成績次第では途中解雇できる内容になっているという。チームの雰囲気が良いのは三木谷浩史・球団会長にも報告されているはずだが、任期全うのためのノルマが「前年の2位以上」となれば、『優勝』しかない。クライマックスシリーズ進出で“合格点ギリギリ”だとすれば、『内野5人シフト』でサヨナラ負けした黒星は痛い。この一敗で、楽天は交流戦首位から転落した。ブラウン監督は奇襲戦法の狙いをナインに説明する必要もありそうだ。
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トレンド 2010年06月08日 16時30分
西田隆維の『映画今昔物語』 第4幕「男はつらいよ…浪花の恋の寅次郎]
今日のテーマ《東(あずま)男に京女!!》 いよいよ今回から新進俳優(と勝手に思っていますが、前回綴った初舞台を鑑賞した皆様は“新進”ならぬ“不審俳優”と思った事でしょう)西田隆維が独自の視点で「観た・思った」映画評をスタートさせます。 この映画評は、映画の登場人物一人に注目し、僕が感じた「ポイント」を中心に綴りたいと考えております。 とはいえ、こんな僕ですから、途中から「話が脱線」「テーマが脱線」は日常茶飯事。かなり、ハチャメチャな展開になるかと思われますが、お暇な人はお付き合い下さい。 記念すべき第1回目は『男はつらいよ』から「松坂慶子」さんをピックアップします(ちなみに僕は大の寅さんファンなのです)。松坂さんと言えば、「1981年に公開された27作目」での好演が印象深いですね。 『男はつらいよ』に欠かせないマドンナとして、瀬戸内海の島から大阪へ出てきた芸者・浜田ふみを演じた松坂さん(46作目にも登場)。関西弁や関西料理の「薄味」に性が合わなかった寅さんですが、マドンナに一目惚れし、むしろ、逆に関西弁、関西の薄味に染まっていってしまう…というストーリーでした。 寅さんと言えば、《好きな人に染まっていく純粋さ》《ヒロインに惹かれたらどんな苦手な事でも「朱に交われば赤くなる」器用さ》《ただ、それが度を越してしまい「染まりすぎる」不器用さ》が魅力。見ている側にすれば、随所に寅さんの人間臭さが感じられた映画で、彼に幾度となく心打たれた事でしょう。 そんな、寅さん映画ですが、今回取り上げた27作目は何故か、浜田ふみ(松坂慶子さん)の「独特な声質で関西弁を話している姿」「間の取り方」「甘えながらもたれかかる仕草」が、特筆モノ。松坂さんは色気120%で寅さんシリーズでは異質の仕上がりになっています。 いつもながら、ここでも浜田ふみに寅さんが一途になってしまうのです。が、今回は無理もありません。男なら誰しも惚れちゃうタイプですから。 印象深いシーンは、寅さんが3人の芸者仲間を引き連れランチに行った場面です。食事後の会計時、「江戸っ子ぶり」を披露する寅さんはふみへ財布を渡し、「これで会計を!」なんて、思わずカッコつけちゃう…。ところが、そこは寅さん、カッコイイままで、終わるはずがありません。案の定、寅さんの財布にはランチ代金の4300円なんて入っていません。そんな見栄っ張りの寅さんをふみはしっかり見抜いているのです。(ふみは)寅さんの財布を開けたその「一瞬」で中身が入っていないのをキャッチ。何と身銭を切るのです。しかも寅さんに笑顔で応える余裕…。見事、男をたてるのです。 最高の女性じゃないですか! 「奢ってもらうなんて当たり前」的なオンナが昨今、どれだけ氾濫している事か−−そして…いやいや言い過ぎてしまうのでこの辺でおさえます。尚、「金が無い」という点で寅さんと共有している小生は、このシュチエーションでしたら、ふみから逆に1000円もらっています(汗)。 それはさておき、ふみにすっかり一目惚れした寅さんは一週間以上、大阪の定宿を“占拠”−−とは少しオーバーですが、いつものように宿賃を納めていないのですから、そう表現してもおかしく無いでしょう。勿論、そのような事は今も昔も寅さんも許されません。宿賃を宿の跡取り・喜介(裸の大将でお馴染みの芦屋雁之介さん)が取り立てにいくのですが、これが「山下清(裸の大将)」同様、人間味がある御仁で、寅さんの前では形無し。話にならないのです。 この時のやりとりを簡単に紹介しましょう−−。 喜介「早いもんでんな〜。寅さん来て1週間」 これに対して、百戦錬磨の寅さんは、いつもの調子でぶっきらぼうに…。 寅さん「おれは1か月位、経ったと思った。月日が流れるのは遅いんだな〜」 不遜な寅さんは初日の宿賃しか支払いを済ませていないのにこの発言をしたのです。さすがに、喜介はプルプルと小刻みに震え、怒りを噛み殺した動きを見せていましたが、前述の通り、喜介は優しすぎて話にならないのです。僕には雁之介さんの表情は「おにぎりをほおばっている裸の大将」にしか見えませんでしたが…。 ※本文とは全く関係ありませんが、「時の経つ早さ」で思い当たるエピソードがあるので書かして下さい。 僕が現役時代(JALグランドサービス)にバカな二人の後輩がこんなやり取りをしていました。 難波祐樹「何か最近、時間の経つのがメッチャ早いんですよ」 それをそばで聞いていた河南耕二が難波に大反論。河南流「時のスピード」(当然、自説ですよ)をこう説いていました。 河南耕二「それはな、お前が充実しとらんからや。楽しい時は長〜く続き、嫌な時間はあっという間に終わるもんや。よく言うやろ、楽しい時間は永遠に続き、苦しい時間はすぐ終わる、って」 皆さん、果たしてそうでしょうか−−僕は楽しい時間はあっという間に過ぎ、嫌な時間はものすごく長く感じてしますのですが…。まあ、河南は特別な神経を持っている男ですし、発想は自由ですから…。 閑話旧題−−結果、大阪滞在中はふみと何度かデートをした寅さんですが、寅さんの想いは実らず、ふみは寿司職人(斉藤洋介さん)とゴールインしてしまうのです。好きな女性の前では、悲しい位、人間味が出てしまう寅さんの結末がここでも窺えました。 寿司職人との結婚を報告しに柴又を訪れたふみ。彼女は「是非、寅さんに報告したい」と満面の笑みを見せるのですが、寅さんと「彼の事情」を分かっている寅さんファミリーは複雑な面持ちです。 その後、寅さん一家がいつものように、彼を次の様に叱咤激励するのです。 ヒロシ(前田吟さん)「大切な事は人生を力強く生きる事なんですよ…兄さんにはそれが無い」 寅さんは目線を下げ、視線を落としながら、投げやりに…。 寅さん「無い、無い」 何を、何を。僕に言わせれば、寅さん程、力強い人はいませんよ。ただ、「強い気持ち」はあるのですが、それを恋愛に活かす事が下手。「一手」が出ないだけ、なのだと思います。もっとも、ヒロシが云う「力強く生きる」は寅さんに対する「生活力の無さ」を不安視したものだと思われますが…。 僕は「寅さんシリーズ」が大好きで、全作品、観賞したのは当然の事で、繰り返し何回、モノによっては何十回も観ています。 今回、取り上げた作品もそうですが、中身が濃く、まだまだ、この作品の奥を感じ取れていないのが現状です。「奥の深さ」を感じる「名セリフ」の真意を汲み取れるよう僕も精進しなくてはいけない、と思っています。 これにしても「寅さん」は観れば観る程、味が出る−−スルメの様な作品ですね。そんな「スルメ」に癒されるオトコ・西田でした。 <プロフィール> 西田隆維【にしだ たかゆき】 1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ 陸上超距離選手として駒澤大→ エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。 09年2月、現役を引退、俳優に転向する。10年5月、舞台『夢二』(もじろう役)でデビュー。ランニングチーム『Air Run Tokyo』のコーチも務めている。
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