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社会 2012年03月16日 11時00分
グリーンジャンボ史上最高5億円 「庶民の夢」宝くじ利権を貪る黒幕の総務省・みずほ銀行(2)
2010年度における先の14%(同年度14.5%)の内容は「印刷経費・売買手数料“など”」(日本宝くじ協会HP)となっており、額にして1300億円が経費として使われている。この“など”に巣食っているのが総務省だ。 銀行などへの販売手数料もこの14%の中から支払われるが、うち3%弱に相当する約300億円が、総務省所管の財団法人(実態は天下り団体)である「自治総合センター」と「日本宝くじ協会」に“宝くじ事業資金”として上納され、さらに「宝くじファミリー」と呼ばれる他の4つの公益法人に分配される。 併せて6つの公益法人、その歴代理事長43人全員が総務省からの天下り。そして、役員の平均報酬は約2000万円と、何かの間違いではないかと思うくらいの待遇でもてなされている。 宝くじ販売の受託を一手に握るみずほ銀行が、'10年に作成した資料によれば、同銀行が使う「販促・広告費」とはテレビ・紙媒体で見かける広告のこと。一方「普及宣伝費」は、同銀行が「日本宝くじ協会」と「自治総合センター」に委託して行う事業に対して支払われる対価で、この費用が全体の20%を占めていた。 つまり、みずほ銀行が広告宣伝を行っているにもかかわらず、自治総合センターなどがそれとは別に担っている形になっており、こんなムダ金が、天下り官僚へ“お手盛り”され流れているのである。 いわゆる「事業仕分け」では、こうした「たかりの構図」と広告宣伝費の重複という「ムダ」を批判され、日本宝くじ協会など総務省や自治体の天下り機関となっている公益法人への委託業務は、大幅にカットされるはずだった。さらに「問題が解決されるまで宝くじの販売を認めるべきではない」との結論まで突きつけられたにもかかわらず、以後一度も中断することなく、現在まで宝くじの販売を続けている。 ところが、仕分けられた数々の他の事業と同様に、まるで、その後に起きた大災害の影に隠れたのをこれ幸いにとばかり、今もこの“仕分け結果”を無視し続けているのだ。 そして、実はこのカットから逃れたもう一匹の獏が、闇の向こうに今も棲息している。民間会社ゆえ仕分けのテーブルに上がることはなかった、みずほ銀行の“親密会社”と見られるその会社の名は、日本ハーデス株式会社。同社は登記上の本社である東京・港区六本木の地に会社の実態はなく、同・千代田区九段北にあるビルに、グループ各社とともにひっそりと本社機能を置いている。 ビルの1階には宝くじ売り場とみずほ銀行のATMがあり、その横に入り口があるが、社名表示らしきものは一切ない。にもかかわらず、エレベーターの前にはガードマンがおり、威圧的な態度で身構えている。 民間調査会社のデータにも詳細なものはまったくなく、30社近い傘下企業の概要は、まるで“秘密結社”のようにベールに包まれているのだ。
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トレンド 2012年03月15日 18時28分
【ついに明日! 実質ゼロ円のiPad発売】ソフトバンクが発表した仰天キャンペーン
満を持してというべきか、いよいよ16日に発売される新しい「iPad」。ソフトバンクモバイルでは既に予約販売を受け付けているが、アップルストアとソフトバンクモバイルのiPad取扱店で16日の午前8時から順次発売を開始。ソフトバンク銀座では孫正義社長やトリンドル玲奈が出席するイベントを開催する。 この新型iPadは、これまでのiPad2の4倍の(!)解像度を誇るRetinaディスプレーを搭載。さらにAppleが新開発したクアッドコアグラフィックスを備えるA5Xチップ、最先端の光学システムを備えた5メガピクセルのiSightカメラが特徴。 そんな新型iPadの料金だが、Wi-Fi+4Gの本体価格は、16GBモデルが53,760円。32GBモデルが61,680円、64GBモデルが69,600円となっている。さらに今回の目玉は、「これまでiPhoneユーザーしか適用されなかった」iPadのキャンペーンが、ソフトバンクユーザー全員に適用されること。それに合わせ、2つのキャンペーンを展開する。 まず、「iPad for everybody」キャンペーン。2年契約のユーザーが対象で、新しいiPadのうち16GBのWi-Fi+4Gモデルに関しては、24回の「iPad向け月月割」(2240円)の割引額が本体に対する分割支払金と同額になるため、実質の負担額は0円になる仕組みだ。これは他の容量の製品にも適用され、32GBの場合、その月の実質負担額は400円に。64GBの場合は、790円となる。 また、月額基本使用料も割引に。通常は月に5460円かかるところが、こちらではベーシック定額プランの4410円で使い放題になる。さらにベーシック定額プランでは、通常490円かかるソフトバンクWi-Fiスポット月額使用料も無料になる。 ソフトバンクの携帯電話を利用しているユーザーに対しては、「【新】iPad ゼロから定額キャンペーン」なるキャンペーンを実施することを発表。プランは“ゼロから定額プラン”と“ベーシック定額プラン”の2つが用意されている。 どちらも16GBの場合の実質負担額は0円。“ゼロから定額プラン”では100MB までの基本使用料も0円から用意されており、その後使用する通信量に応じて基本料が上限4980円まで上がっていく仕組みだ。そして“ベーシック定額プラン”も、月々4410円の基本使用料だけで2年間使い放題できる上に、月315円のウェブ基本使用料分も割り引かれるプランとなっている。つまり実質ゼロ円から所有することが可能なのだ。なお、キャンペーンの実施期間は発売日の3月16日から5月31日まで。<関連リンク>【新】iPad ゼロから定額キャンペーンhttp://mb.softbank.jp/mb/special/are_kore_sore/ipad/
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社会 2012年03月15日 18時12分
東京五輪・東北復興 小沢一郎と石原都知事が100兆円投入裏密約スッパ抜き(1)
前回2016年の五輪招致では150億円もの招致費用を投じながらリオデジャネイロ(ブラジル)に完敗した東京。石原慎太郎都知事は昨年7月のJOCの創立100周年祝賀式典でリベンジを宣言していた。しかし、2020年五輪は大本命のローマが立候補を表明した時点で趨勢はとっくに決まっていた。 ところがどっこい、開催計画の概要を示す申請ファイル提出日(2月16日)の2日前になって、イタリアのモンティ首相が「財政危機」を理由に立候補断念を表明。大本命がレース直前に落馬したのである。 これで2020年五輪は東京とマドリード(スペイン)、イスタンブール(トルコ)、バクー(アゼルバイジャン)、ドーハ(カタール)の5都市で争われることになり、5月のIOC理事会(カナダ・ケベック)での第1次審査に臨む。最終決定は2013年9月7日のIOC総会(ブエノスアイレス)となるが、東京は最有力候補なのだ。 「可能性からいえば、東京が一番です。マドリードには待望論があるが、イタリア同様にスペインも欧州債券危機の真っ只中にあり、五輪どころじゃない」 と語るのは全国紙五輪担当記者。 「五輪開催には政府の財務保証が条件となるが、そんなことをしたら市場やEU諸国が許さない。イスラム圏では初めての開催となるイスタンブールも有力視されていますが、時期が悪過ぎる。隣国シリアのアサド大統領は『アラブの春』の民主化の中で、中露の後ろ盾をいいことに自国民を殺戮している。欧米及び国連が制裁を加えようとしているのだが、シリアは同じシーア派のイランと結びつきが深く、そのイランは核開発を進めている。イランが核開発に成功すれば、サウジアラビアやエジプトといったスンニ派国家も対抗策として核開発に踏み切る。そうなれば、中近東一帯に『核開発の連鎖』が始まり、イスラエルとしてはそれだけは避けたい。で、すぐに米国らの協力を得てイランに空爆をしかねない勢いなのです。そうなれば、イランの同盟国のシリアにも戦火が飛び火し、同じイスラム国家で隣国トルコも他人事じゃない。こと核の問題が背景にあるだけにイスタンブールでの五輪は賛同を得られないでしょう」 残るは産油国のドーハとバクーだが、いかに財政的に豊かでもアゼルバイジャン(バクー)では五輪運営には実績不足。 東京のライバルはドーハとなるのだが、カタールは2年後の2022年にサッカーのワールドカップを開催。欧米には五輪とW杯の連続開催をいぶかる声が強いのだ。 とはいえ、東京五輪を推進する石原都知事が避けて通れないのが、財政再建が急務の経済情勢だ。東京都は13兆円の負債を抱えており、国に頼るにしても、昨年の東日本大震災の復旧には宮城、岩手、福島3県(原発関係は除く)だけでも30兆円を要するという。 そのような状況下にあって、政府が五輪開催に巨額を投入するのは難しい。そこで捻り出したのが、石原新党の旗揚げなのである。 「石原新党の政策骨子の一つに財政再建があり、その秘策となるのが『100兆円規模の政府紙幣発行』です。中央銀行(日本銀行)が発行する札とは別に、政府が同じデザインの紙幣を100兆円刷る。早い話が札をバンバン発行するのです。これならわずかな法改正でできるし、1万円札の印刷代など1枚150円程度。現在の円高はドルに比べ、著しく円の供給量が不足しているのが原因で、典型的なデフレ状態にある。日本の通貨発行量は約700兆円と言われますが、流通高は約70兆円。残りは市中銀行の金庫やタンス預金となって眠っている。そこの100兆円の現金が市中に回れば、デフレは解消され、人工的なバブルが起きる。そうなれば、市中経済が急激に活性化され75円前後のドル値も125円程度まで下がる。日本の生命線である輸出産業が元気を取り戻せば税収も上がり、雇用も増える。安易に消費税の値上げに頼らなくとも済む。石原さんはこの政府紙幣を東日本大震災の復興費や、五輪招致にも使う考えです。国債に頼れば負債が増すだけですから」(都政担当記者)
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社会 2012年03月15日 18時11分
グリーンジャンボ史上最高5億円 「庶民の夢」宝くじ利権を貪る黒幕の総務省・みずほ銀行(1)
「東日本大震災復興支援」と銘打たれた今年のグリーンジャンボ宝くじは、収益金の一部が被災地の復興支援に役立てられ、さらには1等と前後賞合わせた当選金が、宝くじ史上最高額の5億円ということでも話題になっている。1等賞金額が増額されるのは実に12年ぶりのことだ。 「たとえ外れても震災復興に役立てば」の気持ちと、「バラで買っても3億円」という現実的な夢−−。 発売初日の早朝、“高額当選の名所”東京・銀座にある「西銀座チャンスセンター」には、およそ700人の行列ができた。 同所で行われたイベントにゲスト出演したのは、プロビーチバレー選手の浅尾美和。テレビのCMでは、戦隊ヒーロー“ゴオクエンジャー”に扮する木村拓哉のイカした姿が流れている。 売り場に並ぶ一部のファンからは「キムタクや浅尾美和にギャラを払うくらいなら、それこそ震災復興に回した方がいいのでは」という辛辣な声も聞かれたが、そもそも「庶民の夢」を仕掛けているのは“ヒーロー”などではない。 宝くじは現在、年間約1兆円の売り上げがある。そのうち約46%が当選金に充てられ、約40%が発売元である都道府県と政令指定都市の収益金に、そして残りの約14%が販売経費という内訳になっている。木村や浅尾へのギャラは、この14%の中から支払われるが、実はこの仕組みが、真っ暗な闇に包まれているとの批判が絶えない。つまりヒーローのふりをする悪玉が、宝くじファンの目の届かないところで息を潜めて嗤っているというのだ。まるで“夢を喰う獏”のように…。 「当選に回されるのは半分に満たないのですから、どんなギャンブルも裸足で逃げ出す高いテラ銭といえます。海外の宝くじに比べても格段に高い。これは、宝くじに群がる『利権集団』のうま味の大きさを意味しており、総務省も自治体も、受託しているみずほ銀行も、『46:40:14』というスキームを壊すつもりは毛頭ありません」(宝くじに詳しいジャーナリスト) ロト6だけを買い続けているという、あるファンもため息をつく。 「今年の1月と2月に発売された計16回について集計してみたのです。キッチリ控除率55%、配当に回す割合は45%でした。5等賞金がいつでも1000円というのも、考えれば怪しいと思いませんか」 宝くじの販売構造がどうなっているのかについて、こんな一途なファンのためにも、できる限り透明性を確保すべきだろう。 しかし暗部は暗部のまま、たとえ目を凝らしても何も見えることはない。
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スポーツ 2012年03月15日 18時11分
タレントブームで調整不足 なでしこバブル崩壊の危機!
なでしこジャパンは『アルガルベ杯』で綱渡りの連続だ。ノルウェー戦(2月29日)、デンマーク戦(3月2日)で連勝したが、ワールドカップで優勝したときの精彩は全く見られなかった。 「チームの精神的支柱でもある澤穂希が故障でスタメンから外れ、本職以外のポジションに入った選手もいました。“底力”はあると言えますが、こんな調子でロンドン五輪は大丈夫なんですかね?」(専門誌記者) 昨夏のW杯制覇以降の“なでしこブーム”は説明するまでもないだろう。CM契約は10社を超え、一部選手の年収は“億超え”を果たしたという。しかし−−。 「なでしこメンバーは『テレビに出過ぎ』との指摘も出ている。テレビ局は彼女たちの特集を組むだけではなく、クイズ形式のサッカーゲームをやらせ、AKB48の衣装で歌まで歌わされた選手もいました。お笑いタレント扱いする局もおかしいですが、断らない選手や、サッカー協会にも問題があるのでは」(同) 司令塔・澤の右ふくらはぎ内側上部肉離れは、“人災”との指摘も絶えない。 澤は2月上旬に、所属するINAC神戸の遠征でスペインに行き、帰国した足で代表合宿に向かうというハードスケジュールになっていたが、先の右ふくらはぎ故障のアクシデントに見舞われ、病院に直行するハメに…。昨年末から「あ〜、疲れた」が口グセで、大きな故障をいつしてもおかしくない状況にあったのだ。 しかし、女子サッカー選手はアルバイトをしながら練習に打ち込んできた苦労人が多く、今日のブームが彼女たちの生活水準を上げたのは間違いない。 「昔は代表合宿に参加するための長期休暇が取れず、アルバイトを辞めなければならなかった選手もいたといいます。移動の飛行機は一般客と一緒、宿泊施設はビジネスホテル以下。男子選手とは雲泥の差です。試合報酬や練習環境が改善されなかったため、タレント稼業で生活しなければならなくなったと言えます」(スポーツライター・飯山満氏) 五輪本番で大敗すれば、元の生活に逆戻り!?
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芸能 2012年03月15日 15時30分
極秘交際で電撃結婚した大森南朋
俳優の大森南朋が14日、18歳年下の女優・小野ゆり子と結婚し、双方の所属事務所がホームページ(HP)上で発表した。 各スポーツ紙によると、交際がスタートしたのは昨年秋ごろで、大森が若手俳優を集めて開催していた飲み会に小野が出席したのがきっかけ。先月から都内に新居を構え、新生活を始めており、午前中に代理人が都内の区役所に婚姻届を提出。小野は妊娠しておらず、今後も仕事を続けるという。 大森といえば、映画で共演した寺島しのぶとの交際説が流れて注目を浴び、徐々にその高い演技力が評価されドラマや映画で引っ張りだこに。その仕事ぶりもさることながら、PUFFYの吉村由美、女優・浅見れいな、そして、小野と出会う数カ月前に破局した蒼井優らと浮き名を流してきたモテ男。ようやくゴールインすることになったが、小野との交際はノーマークだったようだ。 「大森はかなりのマスコミ嫌いで知られ、交際相手と外を歩くときは自分もそうだが、相手にも徹底的に“変装”させ交際がバレないようにしていた。そのうち、相手もそんな大森に嫌気が差して破局というパターンが多かったが、吉村、浅見、蒼井はそれなりに顔が売れているので、マスコミもマークしやすかった。ところが、小野はほとんど無名の存在だけに、大森にとっては好都合で極秘交際を実らせた」(写真誌記者) とはいえ、ネット上では「蒼井に似ててワロタ」、「蒼井優に似てるww」、「趣味がわかるな」、「一貫してるなw」、「こういう系統好きかw」、「蒼井優に未練たらたらやないか」などの書き込みが殺到。 名前があろうがなかろうが、女性のタイプにはかなりのこだわりがあったようだ。
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芸能 2012年03月15日 15時30分
女子プロレスラー神取忍がTBS「ガチ相撲」収録で大ケガも試合予定なく支障なし?
元参議院議員で女子プロレスラーの神取忍(47)が、3月13日に行われたTBS番組の収録中に全治2カ月の大ケガを負っていたことが分かった。 神取は同局の「クイズ☆タレント名鑑 USC〜史上最大のガチ相撲トーナメント」の収録で、1回戦の取組後、足の痛みを訴え、病院で検査したところ、右足薬指を骨折していたことが判明した。 事故が起きたものの、神取の出演シーンも予定通り、25日にオンエアーされる。「クイズタレント名鑑」は、その放送が最終回となる。 「ガチ相撲」は同番組の人気企画で、昨年5月と9月に放送された。トーナメントには腕自慢のタレントや格闘家、プロレスラーが出場。第1回では中西学(新日本プロレス)が、K-1王者のセーム・シュルトを破ってトーナメントを制したが、決勝戦でシードの元横綱・曙が中西を下して優勝。第2回では元K-1、DREAM王者のアリスター・オーフレイムが1回戦でバラエティタレント兼格闘家のボビー・オロゴン、準決勝で田村潔司(総合格闘家)、決勝で菊田早苗(総合格闘家)を破って優勝した。同企画は視聴者からの要望が多く、番組最終回の企画に採用されたのだ。 ガチンコの相撲とはいえ、テレビ番組の収録で大ケガを負った神取。本業はプロレスラーとあって、試合欠場ともなれば、TBSには損害賠償する責務も生じかねない。ところが、さぞや支障があると思いきや、特に大きな問題はないというのだ。 「神取が社長を務める団体、LLPW-Xはほとんど開店休業状態で、興行予定は現在全くありません。神取自身が試合に出る予定も当面ないです。支障がないといえば、いいすぎになりますが、本業をやる予定がないので、大きな影響は出ないと思います」(格闘技ライターA氏) ケガしたばかりに、LLPW-Xの現状がクローズアップされてしまった神取。団体の活動が始まるのは、いつになることやら。(落合一郎)
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スポーツ 2012年03月15日 15時30分
阿部は10億円! 巨人が6選手に申し合わせ超える契約金の支払い判明も正当性主張!
3月15日、朝日新聞はプロ野球・読売巨人軍が、球界で申し合わせた新人契約金の最高標準額(1億円プラス出来高払い5000万円)を超える契約を、多数の選手と結んでいたと報じた。 同紙によると、14日現在で確認できたのは97〜04年に契約を結んだ阿部慎之助捕手(00年ドラフト)、高橋由伸外野手(97年)、上原浩治投手(98年=現レンジャーズ)、二岡智宏内野手(現日本ハム)、内海哲也投手(03年)、野間口貴彦投手(04年)の6選手。 契約金の額は阿部が仰天の10億円。高橋と野間口が7億円、上原が5億円プラス功労金1億2000万円、二岡が5億円プラス功労金7000万円及び別の出来高3000万円、内海が2億5000万円だという。 一括支払いだと、高額所得者としてバレてしまうため、1億5000万円を超過する分は、球団が選手に複数年にわたる分割払いを指南。各年の出来高条件の一部をクリアした場合に、支払われる形になっていたもよう。上原や二岡に関しては、退団時に一部を功労金として支払う形態を取っていた。 プロ野球では93年のドラフトから、社会人と大学の選手が入団する球団を選べる逆指名制度(後の自由獲得枠、希望入団枠)を導入。これに伴い、球団間の争奪戦で契約金が高騰するのを避けるため、新人選手の契約金の最高標準額を1億円(94年から1億円プラス出来高払い5000万円)と12球団で申し合わせた。 しかし、07年3月に西武が15選手に最高標準額を超える契約金を支払ったことを公表。同年4月には横浜(現DeNA)が、那須野巧投手(引退=04年ドラフト)に5億3000万円の契約金を支払ったことが明らかになった。ただ、両球団には厳重注意がなされたが、球団や選手への処分はなかった。これを機にプロ野球では同年11月に、新人選手の契約金は1億円プラス出来高5000万円を上限とすることを決め、希望入団枠も廃止した。 この報道に対し、巨人は15日未明、報道各社に声明を出した。その内容は「朝日新聞が問題にした6選手は、いずれも緩やかな目安とされていた時期に入団しており、野球界のルールに反していないこと、税務申告も適正に行っており違法とみなされる点もないこと、従って社会的非難に当たらないと考える」と反論し、正当性を主張した。 確かに該当する6選手が入団した時期は、契約金の上限はあくまでも“申し合わせ”であって、野球協約に違反するものではなく、那須野問題の際も横浜球団は制裁を受けていない。それにならえば、今回の問題も処分の対象にはならないだろう。ただ、巨人が多くの有望選手に対し、カネに物を言わせて、ルール破りで獲得したことは事実で、イメージダウンは避けられない。 巨人にとっての救いは、このうちの5選手が主力として活躍してくれたことだ。近年、トレード説も浮上していた鳴かず飛ばずの野間口に関しては、安易にトレードできない裏事情が、ここにあったことが、はからずもバレてしまったようだ。(落合一郎)
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トレンド 2012年03月15日 15時30分
噂の深層 AKB48のメディア非選抜メンバー市場が激アツ?
勢いの止まらない、AKB48。中でも、続々といわば“メディア非選抜メンバー”達に、AKB48の曲タイトルにもなっている、<チャンスの順番>が回ってきているようだ。 そのひとつの理由として、web上の情報を共有するgoogleの新SNSサービス、google+の存在が大きいという。 「AKB48全員とプロデューサーの秋元氏は、この“ぐぐたす”のアカウントを持っていて、うまく使いこなしているメンバーを中心に“ぐぐたす選抜”を発表したばかり。しかし、『いつも行く馴染みのバー』と例えるほどgoogle+機能を気に入っている秋元氏はその後も、彼女達のぐぐたすのコンテンツに合わせて、同氏の<業務連絡>なる一般公開のメッセージで、続々とテレビ非選抜メンバー達の仕事を決めている流れがあるんです」(アイドルライター) 比較的新しい人事辞令としては、「ぐぐたす選抜発表の賑わいと前後して、ぐぐたすやブログで料理の腕前を披露している中塚智実の週刊プレイボーイでの<中塚の男が作れるスイーツ>の連載が決まりました。秋元氏の担当編集者への<業務連絡>がきっかけです。ちなみに、ほんの数時間後には連載が決まる早業でした」(同) いっぽう、秋元氏がいきなり先方からメンバーに関する仕事を打診されて驚いたと思われるケースもある。 『ひらりーのワンポイント英会話講座を本にしたいという出版社が現れた。DVDにしたいメーカーもあるらしい』というメッセージがそれ。アメリカ生まれで、ぐぐたすで英会話講座風の30秒動画を更新している、ひらりーこと平田梨奈はファンの間では個性派として人気があるものの、研究生であるため一般には知られていない存在だ。さすがにこれには、『出版社の人見てるんだwww』などファンからも驚きの声が上がっていた。 さらに、「現時点で最も新しいぐぐたす上のサプライズ人事は、NOTTVというスマートフォン向けの新しい放送局で4月から始まる帯番組のテレビコマーシャルに、片山陽加、中塚智実、中村麻里子の起用が決まった」(同)ようである。 「秋元氏はノリノリで、中には、人数が集まったら渡り廊下走り隊&PTA(注・メンバーの母親が歌うかもしれない、ということらしい。)の曲を書く、なんていうメッセージまでgoogle+から発信しているので、抜群のルックスと貢献度を考えればさしてサプライズ人事とも思えない浦野一美の渡り廊下入りまでが、ガセネタだと思われている状況です」 混沌とした中から、次はどんなサプライズ人事が発表されるか。
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その他 2012年03月15日 15時30分
【雅道のサブカル見聞録】『スマイルプリキュア』は“大きなお友達”狙い!?
今年の2月からテレビ朝日系列で放送されている最新作、『スマイルプリキュア』だが、幼児向けアニメに関わらず“大きなお友達”と呼ばれる大人のアニメファンが同シリーズのなかでも今まで以上に楽しめる内容になっていると話題になっている。 なぜ“大きなお友達”が楽しめるかといえば、いままでのシリーズより深夜向けアニメっぽいキャラデザインとなっている点があげられる。これは放送前から話題を呼んでおり、「とりあえずキャラが可愛いいから見てみよう」と、普段深夜アニメを中心としてみているアニメオタクの多くが視聴するきっかけになった。もう一つは作品の演出。必殺技を「気合いだ! 気合いだ!」とアニマル浜口にように叫ばないと発動しない設定や、ようやく技を放っても簡単に回避されて疲労して変顔になるシーン。主人公達が決めポーズをした直後に敵が猛攻撃など、変身ヒロイン系の“お約束”の数々を崩した型破りな演出が満載となっている。そのおかげでシリーズでも屈指のギャグ色が強い作品なっており、今まで幼児アニメと侮っていたプリキュアを見なかった層や、お決まりの展開に飽きていた従来からのプリキュアファンに視聴を継続させる大きな影響力となっているのだ。それを証明するかのように、ネット掲示板の2ちゃんねるでは、放送中の番組を語り合うアニメ板で書き込みの多さが去年の『スイートプリキュア』放送当時を大幅に上回る勢いとなるなど熱狂ぶりが際立っている。 ここまでくると、そもそも、今回のシリーズは本格的に“大きなお友達”をメイン層に取り込もうとして企画された作品ではないかと筆者は邪推している。プリキュアシリーズは毎年莫大な収入を集める東映アニメーション屈指の人気コンテンツとして有名だが、少子化で児童向けの収入が激減する可能性もある昨今、将来的なことを考えてプリキュアシリーズといえども本格的に他の収入元も確保しておきたいところ。ここにさらに収入を上乗せするには今までサブ的な要素でしかなかった“大きなお友達”の消費を一気に取り込むのが一番早い。 販売面で見ても大人を支える土壌は整っている。玩具販売を担当しているバンダイでは最近S.H.フィギュアーツやchibi-arts などの可動フィギュアで大人向けキャラグッズにも力を入れており、1年間隔でしか商品展開をできない児童向け玩具よりも長期的な商品展開が可能となっている。この層に人気が高まれば、これまで弱いとされてたブルーレイ、DVD等の映像コンテンツ面での躍進も期待でき、より熱狂的なファンが付けばグッズ販売面でも同じ製品を複数購入する“大人買い”なども多くなる。収入面でこれ以上魅力的なことはないだろう。 “大きなお友達”のメイン層化計画が進めば、プリキュアの映画で今まで子供限定だった劇場でのプリキュア応援グッズ“ミラクルライト”が大きなお友達にも配布されるかもしれない。肩身の狭い思いをして、大きなお友達が携帯電話の点灯した液晶画面を振ってこっそり応援する時代は、近い将来終わりになるかもしれない。(斎藤雅道)