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レジャー 2012年08月31日 17時30分
札幌2歳S(GIII、札幌芝1800メートル、1日)藤川京子のクロスカウンター予想!
札幌11R、札幌2歳Sは◎ラウンドワールドが豪快に差し切ります。 道中不利を受けたデビュー戦こそ3着に敗れましたが、その後は2連勝。しっかりと次につなげてきました。2戦目の未勝利戦は、2番手から早めの競馬で前を捉え快勝。そして前走のコスモス賞は、3番手追走から直線では非凡な切れ味を発揮しました。勝負どころの反応はあまりよくありませんが、追って味があり、特に前走の末脚は切れましたね。 一戦毎に内容は進化していて、3戦のキャリアもここでは強み。1800メートル1分49秒4の持ち時計はメンバー中1位で、毎度最速の上がりを叩き出していますから、差し切り濃厚。 最終追い切りでは、岩田騎手を背に体を大きく使って迫力ある走りを披露。とにかく勢いがあるし、好調キープできています。過去の勝ち馬たちが、クラシックやGIで活躍しているように、ここもハイレベルな一戦となりそうです。(11)ラウンドワールド(6)トーセンパワフル(7)マイネルホウオウ(3)コディーノ(8)コスモシルバード(13)ジェネラルグラント(5)エデンロック馬単 (11)(6) (11)(7) (11)(3)3連単 (11)-(6)(7)(3)(8)(13)(5)ラウンドワールド 1頭軸マルチ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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芸能 2012年08月31日 15時30分
バラエティ番組で出た“魂のひとこと”(27) 「顔も見たことない後輩に、いちばん深くお辞儀してた」(吉田敬)
『M-1グランプリ2005』の優勝を足がかりにして、全国区タレントとなったブラックマヨネーズ。漫才、フリートーク、司会などすべてが達者なため、東・名・阪でレギュラー番組を抱えるほど売れっ子だ。 なかでも、生まれ育った関西での番組がもっとも多い。その安定感から、30日に生放送された在阪コンテスト『第10回 MBS漫才アワード』(毎日放送)でメイン司会を担った。 現役高校生が審査員を務める、同コンテスト。覇者は、かつて「ラララライ体操」で一世風靡した藤崎マーケットで、4度目の挑戦となった今年、頂をゲットした。その藤崎と最後の点数争いをしたのは、結成わずか2年の脅威の新星・インディアンス。南海キャンディーズ・山里亮太に似た声、Hi-Hi・上田浩二郎に似た顔、山崎弘也も真っ青のテキトーぶりが特徴の田渕章裕(立ち居地左)は、黒いスーツの左胸に、ひまわりの花を飾っていた。新人離れした顔と風貌、豪華な花に、ブラマヨ・吉田敬はてっきり、主催する毎日放送の幹部クラスと勘違い。 「そんな花つけてるから、僕てっきり、ここでいちばん偉い人やと思って、顔も見たことない後輩に、いちばん深くお辞儀してた」と、インディアンスの1本目のネタが終わったあとに打ち明けた。 住まいも活動も、拠点を関東に変えたブラマヨは、若手芸人が上がる劇場・5upよしもとにしか出演できない新人を、知らない。当然、インディアンスも知らないため、スーツで決めた人間にたいしては、念には念を入れて、慎重に接したというわけだ。 結果的に、吉田のその対応は杞憂に終わった。だが、エラいと思わしき人間には深い礼をしておくことは、生き馬の目を抜く芸能界で必須であることを、視聴者に伝えた。
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芸能 2012年08月31日 15時30分
「女子アナ・ウォッチング」第27回〜テレビ朝日・市川寛子アナ
リアルライブ読者の皆さま、こんにちは。 今回は“テレビ朝日の顔”ともいえる、市川寛子アナ(32)を取り上げます。 市川アナといえば、先日、同局事業系社員との社内結婚が報じられたが、8月25日、自身のブログでそれを認めた。結婚に際し、市川アナは「仕事は続けますし、ますます精進してまいります。人間的にもさらに成長し、また新たな視点で物事を伝えていけるようになればなぁとも思っています。引き続き、これからもどうぞよろしくお願いいたします!」とコメントしている。 市川アナは79年12月7日生まれ。愛知県名古屋市出身で、京都府京都市、神奈川県横浜市で育つ。神奈川県立柏陽高等学校を経て、青山学院大学経済学部に入学。99年にはミス青山に選ばれている。在学中には読者モデルとして、ファッション雑誌に登場したり、フジテレビ系列のドラマ「花村大介」に出演した経験もある。 03年4月にテレビ朝日に入社。同期は前田有紀アナ、大木優紀アナ。同年夏の「全国高校野球選手権大会中継」(大阪・朝日放送)で、甲子園球場のアルプススタンドのレポーターとして、アナウンサーデビュー。2年目の04年4月には、同局の看板番組「報道ステーション」の天気予報担当に抜てきされる。これをきっかけに、気象予報士資格取得のための勉強を始め、06年には3回目のチャレンジで同試験に合格した頑張り屋さんだ。 09年4月には同番組のサブキャスターに昇格し、“テレビ朝日の顔”として飛躍。11年3月には同番組を卒業したが、同年4月からは週末の「スーパーJチャンネル」(土・日曜日午後5時30分〜5時55分)のキャスターに就任。報道一筋の道を歩んでいる。 現在はその他、「雑学家族」(土曜日午後6時30分〜6時56分)、「東京サイト」(平日午後1時55分〜1時59分)のナレーションなどを担当している。 女子アナ・ウォッチャーのK氏によると、「女子アナのバラエティ化が進むなかで、市川アナほど、清楚で控えめな印象があるアナウンサーは稀有な例ではないでしょうか。仕事ぶりは着実で、報道路線にはピッタリの人材といえます。結婚は残念な面もありますが、人妻となっても、その姿勢を保ち続けてほしいですね」と語る。 マジメな市川アナなら、仕事と家庭の両立もこなしていけそう。アナウンサーとして、今後のさらなる活躍を望みます。(坂本太郎)
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レジャー 2012年08月31日 15時30分
橋本千春の勝馬ピックアップ!(9/1) 越後ステークス 他4鞍
☆新潟11R「越後ステークス」(ダ1200メートル) 上がり馬のモズベラベラでもう一丁。 前々走の尾頭橋特別はレコードの2着、そして前走の香嵐渓特別は好位から抜け出し、最後は0秒3差突き放す圧勝劇。2戦とも中身が濃く、地力強化の跡は歴然。これからまだまだ強くなる3歳馬で勢いはメンバー随一。とりわけダートは、<2110>とまだ底が割れていない。プラスアルファは計り知れないし、ハンデ54キロも2連勝を後押しする。相手には、実績からアイアムルビーを指名したがハンデ55キロがカギになる。◎11モズベラベラ○8アイアムルビー▲1フィールドシャイン△7サザンブレイズ、9ナムラジュエル☆新潟10R「弥彦特別」(芝1800メートル) 休養を挟んで2連勝中の素質馬、レイカーラの勢いは止まらない。 牝馬特有の鋭い決め手は破壊力満点。上がり32秒8で突き抜けた前走は、まさに真骨頂。秋華賞に向けてここは通過点に過ぎない。◎4レイカーラ○6タイセイグルーヴィ▲11ミルドリーム△2ディープサウンド、3ランパスインベガス☆新潟9R「浦佐特別」(芝2000メートル) 昇級以降、2着、3着(着差はいずれも0秒1)と毎回上位争いを演じているディサイファで今度こそ。実力を疑う余地はない。蛯名騎手も二度目で手の内に入れているし、期待できる。台風の目は、グランプリブラッドの逃げ粘り。◎3ディサイファ○10トーセンインディ▲1ミエノキセキ△6ストーンヘンジ、8グランプリブラッド☆札幌11R「札幌2歳ステークス」(芝1800メートル) 良血馬のトーセンパワフルをイチ押し。 ダービー馬ロジユニヴァース(09年)の全弟で、素質はクラシック級。その片鱗を示したのが新馬戦。3着馬ラウンドワールドがこの後、未勝利→コスモス賞を連勝し、トーセンパワフルの強さが際立っている。兄(08年優勝)に続き、兄弟制覇の可能性は限りなく高い。◎6トーセンパワフル○11ラウンドワールド▲2ロゴタイプ△3コディーノ、4タマモコンパス☆小倉11R「北九州短距離ステークス」(芝1200メートル) 自己条件に戻った、ツルマルレオンの巻き返しに期待。 北九州記念は10着に終わっているが、1番枠が災いして末脚が不発に終わったもの。それでも重賞メンバー相手に、0秒5差と迫ったのだから大したもの。注目の枠順は7枠13番と理想的で差し切りが決まる。◎13ツルマルレオン○14アイラブリリ▲1ハクサンムーン△3アースソニック、16ダノンフェアリー※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2012年08月31日 15時30分
一発逆転! 仲町通のここが抜きどころ(9/1) 札幌2歳S
◆札幌11R 札幌2歳S◎ラウンドワールド○トーセンパワフル△コディーノ 前哨戦の位置付けとなるコスモス賞を制したラウンドワールドと新馬戦で同馬に土を付けたトーセンパワフル、札幌デビュー組の中では素質的に最も奥行きを感じさせるコディーノの3頭が有力候補だろう。ラウンドの最終追い切りは、正直なところ脚捌きに素軽さは感じられなかったが、ダートが苦手なことを分かっていながら「あえて」のダートコース追い。陣営に自信がなければできない選択だろう。「これで十分。前回以上に自信を持っていける」騎乗した岩田騎手のコメントを素直に信じたい。ダービー馬ロジユニヴァースの全弟トーセンパワフルも魅力十分。早くから「大きなところを狙える」と見込んでおり、兄と同じようなローテーションで兄弟Vを狙っている。新馬勝ち後も、無駄にテンションが高くならず、予定どおりに調整が進み体調面は文句なし。雪辱を狙うラウンドと一騎打ちの可能性もある。この両馬を軸に馬券を組み立てるのが的中への近道だ。【馬連】(6)-(11)【3連単】フォーメーション(6)(11)→(6)(11)→(1)(3)(7)<プロフィール>仲町通(なかまち・とおる)在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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スポーツ 2012年08月31日 15時30分
少子化問題に直面した高校野球の未来像
第94回全国選手権大会(以下=夏の甲子園大会)は、8月23日に決勝戦を終えた。その大一番を前後して、“興味深いウワサ”がネット裏で広まっていた。 「来春のセンバツ大会で『連合チーム』が選ばれるのではないか…」 当事者に迷惑を掛けたくないので、「ウワサ」だということは強調しておきたい。だが、高校野球は転換期を迎えており、何かしらの制度変更も予想されているのだ。 「秋季大会は覚悟しています。甲子園を経験させていただいた以上、仕方ないことですし」 今夏の大会に勝ち上がった某高校の監督が語っていた。どういう意味かというと、夏の甲子園に勝ち上がった分、3年生の卒部に始まる『1、2年生中心の新チーム作り』が遅れてしまう。県代表の座を争ったライバル校は地区予選敗退と同時に『新チーム』での練習をスタートさせており、夏の甲子園を経験した「約1カ月分の遅れ」は秋季大会に影響する。また、来春のセンバツ大会だが、秋季大会以降の公式戦の成績が選考材料となる。したがって、出遅れた側の甲子園出場校も秋季大会を気にするのは当然で、史上7校目となる春夏連覇をおさめた大阪桐蔭、3季連続で甲子園の決勝戦に進出した光星学院には改めて敬意を表したい。 そんな両校は野球部員数がともに60人を越えており(光星学院=67人、大阪桐蔭=66人)、県外出身者の多いチームとしても知られている。私見としては「将来の目標を持って、親元を離れた彼らの勇気」を応援しているが、今夏の地方予選前、興味深いデータも発表された。『少子化問題』である。 今年の地方大会の参加校は、3985校(連合チームは『1校』で計算)。昨年より29校減ったことになる。前年までのデータを見直してみたところ、4000校を割ったのは23年ぶりで、2003年の4163校をピークに『9年連続の減少傾向』となっている。国勢調査に基づく政府関連資料によれば、高校生の人口自体、この10年間で約70万人も減ったという。 高野連加盟校数は4071校(今年5月末時点)。少子化による高校生の人口低下を照らし合わせれば、『7年連続での減少』の事態も当然の結果だろう。しかし、野球部員数は16万8144人で、昨年よりも1219人増えている。また、『部員数100人以上の高校』は全国で68校もあり、2000年代前半と比べ、2倍近くも多くなっている。同様に、『部員数10人以下の高校』は118校。こちらも2000年代前半と比べ、2倍近くになっていた。 野球部員は微増、少子化の影響で加盟校は減少。野球部員は競合・有名校に偏り、地方の無名校は人数不足に悩まされている−−。 今夏は31の連合チームが参加した。部員数不足による11チームが新たに参加、学校の統廃合による19チーム、東日本大震災の影響による『相双福島』を加えて、31チームが地方大会を盛り上げた。『連合チーム』は学校の統廃合等に限って認められてきたが、高野連はこの制度を緩和した。「部員数不足で2大会以上を棄権した高校が全国で96校もあった」からである。 また、東京都も『東西地区割り』の再編成を行う(来年2月承認)。現在、東東京・151校に対し、西東京は120校。この「31校」の格差を解消するためであり、こちらも多摩・八王子地区の公団住宅街の人口減少も影響してのことだろう。高野連はこうした少子化による社会的影響を受け、制度の変更(緩和)も避けられなくなった。球児のためになる規定緩和は大歓迎だが、野球はサインプレーのスポーツでもある。試合中のブロックサインは統一できるとしても、学校行事やスケジュールが異なるため、十分な練習時間を確保できていないという。「試合に出る」だけが目的ならばそれでいいかもしれないが、今夏の光星学院の健闘もあって、高校野球ファンの関心は東北勢に向けられている。東日本大震災でクローズアップされた連合チームもないわけではない。21世紀枠による連合チームのセンバツ出場説が噂されるのは、そのためである。 「限られた練習時間」でどうやって野球レベルを高めるかは、各連合チームの課題だ。現行として、連合チームは「人数不足」(=少子化)に直面した学校の救済法にすぎない。しかし、『施設不足の解消』『行政支援』を目的とするスタイルも認められるとすれば、もっと強い連合チームが出現するだろう。 越境入学者の多い高校が県代表に勝ち上がると、「地元出身者が少ないから応援しない」とこぼす大人も多い。個人的には、こうした学校が野球部員を地元ボランティアに参加させている姿も見ているので、こちらも応援していきたいと思っている。東京都の東西地区割りもそうだが、少子化の問題は高校野球の伝統も変えてしまうかもしれない。炎天下のスタンドで声を張り上げている応援団を見て、高校野球は『地元スポーツ』だということを再認識させられた。少子化問題と同時に、いかに地域に密着し、愛されるチームを作るかも検討しても良いのではないだろうか。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2012年08月31日 15時30分
また出たDeNA中村ノリのわがまま病 2000本安打達成にも影響か?
DeNA中村ノリこと中村紀洋内野手(39)のわがまま病が再発、それが原因で2軍に懲罰降格させられていたことが分かった。 ノリは8月16日、球場入りした際に車のエンジンを切ろうとキーを回した時に、右ヒジに痛みが出たという信じられない理由で、同日の阪神戦(横浜スタジアム)を欠場。18日には、「長引かせるより、早く決断してきちっと(治療に)専念するということ」として、1軍の出場選手登録を抹消されていた。 ところが、ここに来て、2軍降格は故障のためではなく、懲罰降格だったことが明らかになった。15日の阪神戦(横浜スタジアム)で、7回裏の攻撃中、二死一塁、ノリが打席の場面で、盗塁のサインが出て、一塁走者の内村賢介内野手(26)が盗塁を決めた。この際、打席で制約が生じて三振に倒れたとして、ノリがベンチに戻ってから、内村に対して、「何で走るんだ」と激怒したという。チームは采配批判と判断。中畑清監督(58)はノリを注意したが、翌16日には右ヒジ痛を訴え、試合途中からベンチ裏に姿を消した。一連の態度から、チームはノリにペナルティーを与えたのだ。 懲罰降格を認めた中畑監督は「どこの世界にもルールがある。ルールを守れない人間は使わないということ」と話した。故障した右ヒジは回復しており、「下で結果を出して段取りを踏んで帰って来させるつもりでいる」(中畑監督)とのことで、ノリは31日にイースタンリーグの2軍戦(ロッテ戦=平塚)に出場し、早ければ9月1日にも1軍に復帰する予定。 今季のノリは中日時代の08年以来といえる好調を維持。96試合に出場し、打率.295(リーグ8位)、10本塁打、56打点。得点圏打率はリーグ3位の.345で、勝負強さを見せつけている。チーム内では3冠王のアレックス・ラミレス外野手(37)に次ぐ成績を残しており、ファン投票で、8年ぶりのオールスター出場も果たした。近鉄時代の01年以来となる、11年ぶりの3割到達の可能性も十分。 今季の成績は立派なものだが、わがまま病再発で来季の契約に暗雲が垂れ込めてしまった。ノリのお山の大将ぶりはいたく有名で、これまでの所属球団関係者はとかく手を焼いてきた。06年オフにオリックス、10年オフに楽天を自由契約となったが、獲得する球団がなかなか現れなかったのは、それが原因とされる。 ノリの活躍ぶりに、シーズン前半の6月には、池田純球団社長が来季の残留を早々に示唆していた。だが、こうなると、現場サイドがノリ残留にNOを突きつけてくる可能性が出てきた。もし、DeNAがノリ解雇を決めた場合、風前の灯となるのが悲願の2000本安打達成。現在、ノリの通算安打数は1948本(30日現在)。横浜の残り試合は33で、あと52本打つのはむずかしい。名球会入りするには、来季、プレーさせてくれる球団があることが前提だ。区切りの400本塁打にも、あと11本と迫っており、こちらも来季達成見込み。従って、ぜがひでも、あと1シーズンは現役を続けなければならない事情がある。 これまでの経緯からいって、ノリを新たに獲得しようという球団が現れるとは考えがたい。そうなれば、2000本安打も400本塁打も達成目前で露と消える。身から出たさびとはいえ、ノリに残された選択は、中畑監督に誠心誠意、謝罪し来季の契約更新を勝ち取るしか道はなさそうだ。(落合一郎)
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社会 2012年08月31日 15時00分
リベンジに燃える平松前大阪市長
橋下徹大阪市長の旋風が吹き荒れ、猫も杓子も『大阪維新の会』になびく中にあって、ついに本格的な反勢力が名乗りを上げた。誰あろう、平松邦夫前大阪市長である。 昨年の「大阪秋の陣」で橋下現市長に敗れた直後は、そのまま政界引退の見方もあった平松氏。だが、年が替わるや、自らの後援会『元気ネット大阪』を再建。さらに7月は政策ブレーンを集めて、シンクタンク『公共政策ラボ』を始動した。平松氏は『公共政策ラボ』の目的を「橋下市政の監視」としているが、本当の目的が橋下市長への“リベンジ”であることは、誰の目にも明らかだ。 「平松さんは、労働組合が橋下市長の軍門に下ったことに責任を感じています。それに、市政改革への道半ばで落選した事への無念ですね。今は『このままでは大阪の大事なモノが壊される!』が口癖なんですよ」(平松前市長に近い大阪市職員) また、平松氏の“古巣”である毎日放送のOBも言うのだ。 「彼はソフトなように見えて、意外にプライドが高い。維新の会から『大阪をダメにした張本人』みたいに言われて、このまま引っ込むわけにはいかない、となったのでしょう」 今後の動きに関して平松氏自身は会見で「大阪市長選の候補者選定に関わっていく」と語っているが、もし橋下市長が国政選挙に出馬した場合は、状況によって市長選挙に向かう可能性も示唆するなど、改めて政治に関する強い意欲を示している。 「すべては橋下市長の動き次第。状況によっては、平松さんも国政に向かう可能性もあり、自民党あたりがアプローチしているとの情報もあります。問題は平松さんが、どこまで反橋下勢力を結集し、関西財界を味方にできるかどうかですね」(全国紙記者) 新たな戦いの行方に注目だ。
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社会 2012年08月31日 11時58分
大手百貨店 夏物セール開始時期分散で大惨敗のこれから(1)
分散実施で注目を集めた大手百貨店の夏のバーゲンセールは、結果的に見事な空振りだった。各社が発表した7月の売上高は、前年同月比で三越伊勢丹2.6%減、大丸松坂屋0.6%減、高島屋3.1%減、そごう・西武3.1%減、阪急阪神5.1%減と、揃いも揃って“討ち死に”だったのだ。 「消費者は舞台裏のウサン臭さを見透かしていたということ。デパートは売上高が15年連続で前年割れに陥っている。本来であればこれをどう食い止めるかに知恵を絞ってバーゲン戦略を立てるべきなのですが、貧すれば鈍するというのか、客の利益よりも自分たちの利益を優先させようとした報いに他なりません」(証券アナリスト) 百貨店各社は昨年まで夏のバーゲンセールを7月初めに実施してきた。ところが、最大手の三越伊勢丹ホールディングス(HD)は4月末、「今年は約2週間先送りして7月13日から実施する」と発表、横並び意識の強い業界に衝撃が走った。結果、高島屋は例年通り7月1日から実施する店と三越伊勢丹に歩調を合わせた店舗に分かれたうえ、従来通り初旬から実施した大丸松坂屋、阪急阪神、そごう・西武などの先行組にしても「バーゲン時の消費者は複数の店舗を見て回る傾向が強く、分散で逆に割を食った」(業界関係者)のが実情。それだけに後ろ倒しで口火を切った三越伊勢丹への恨み節が漏れてくる。 「事業会社のトップだった大西洋さんは今年の2月にHDの社長を兼務した。その段階で夏のセールに“大西カラー”を打ち出すのではないかと各社が警戒したのです。というのも、彼は『現在のバーゲンセールのあり方を見直すべきだ。そのためにはセールに頼らない体質に変え、価格への信頼を取り戻す必要がある』が持論。おそらく大西社長には、三越伊勢丹がトップ引きを演じれば他社が追随するとの読みがあったはずです」(ライバル社OB) とはいえ、デパートにとって夏と冬のバーゲンは年2回のかき入れ時、最大のイベントだ。まして消費不況で売上高が落ち込む中、各社は需要喚起を狙ってセールの実施時期を前倒しすることに活路を求めてきた。 3〜4割引のバーゲンセールは、消費者にとって大変な魅力である。そんな商習慣にクサビを打ち込むように、三越伊勢丹の大西社長が「われこそ正論なり。だからセールの時期を遅らせる」と勝負を挑めば、波風が立たないわけがない。ライバル社OBが続ける。 「三越伊勢丹の決断を強力にプッシュしたのはオンワード樫山、三陽商会などのアパレルメーカーです。だからこそ、彼らは三越伊勢丹が夏バーゲンを遅らせると発表したタイミングに合わせて『店ごとに価格が異なるのは混乱を招くため、セール対象商品は一律に7月13日から供給する』と表明し、他社の追随を促した。対応は各社マチマチでしたが、業界では今回のバーゲン騒動の仕掛け人は三越伊勢丹の大西社長と廣内武・日本アパレル・ファッション産業協会理事長(オンワードHD会長兼社長)というのが定説になっている。業界は紳士揃いだから表立っての悪口は控えていますが『まったく余計な事をしてくれた』が偽らざる本音ですよ」
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社会 2012年08月31日 11時56分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 再生可能エネルギーを急げ
政府は、8月4日と5日に2030年の電源構成を決めるための一助として、討論型世論調査を行った。電話で無作為に選んだ6849人の中から、希望者を中心に300人を選び15人の20組に分かれて討論を行うというものだ。 政府は再稼働反対派のガス抜きを狙ったのだろう。しかし、その思惑は外れた。反原発派が議論の主導権を握り、推進派が沈黙を強いられる場面が続出したからだ。強行突破が難しいとみた政府は、8月中としていた将来の電源構成の決定を先送りする構えに出ている。 しかし、原発依存度の議論よりも優先して取り組まなければならない課題がある。それは、再生可能エネルギーをどうやって拡大するのかという議論だ。電源構成の3つのシナリオは、原発依存度を0%、15%、20〜25%としているが、どのシナリオでも再生可能エネルギーへの依存度は、25〜35%となっている。現状の再生可能エネルギーの依存度は10%だから、いまから20年足らずで再生可能エネルギーの比率をおよそ3倍に増やさねばならない。 いまのように大部分の電源を火力に依存していると、化石燃料の供給途絶リスクや価格上昇リスクから逃れられない。しかも、温室効果ガス削減のことを考えたら、再生可能エネルギーに電源を移していく以外に選択肢はないのだ。 ところが、現在の再生可能エネルギーの比率のうち、8.7%を水力が占めている。水力を除いたいわゆる新エネルギーの比率は1.2%に過ぎない。水力の割合を現状通りだと仮定すると、30%という再生可能エネルギー比率を達成するためには、新エネルギーの比率を1.2%から21.3%へと、18倍にしないといけないのだ。実際、政府のシナリオでも、再生可能エネルギーの比率を30%とするために、現状90万戸の太陽光パネル設置家屋を1000万戸に増やすことになっている。これは設置可能な住宅ほぼ全てに太陽光パネルを設置する勘定だ。また、風力発電も、東京都の10分の1の面積に設置されている現状を東京都の1.6倍の面積まで拡大する必要がある。そんなことが、2030年までに可能なのかと疑う声も強い。 政府は、7月から始まった再生可能エネルギーの買い取り制度に大きな期待を寄せているが、問題はコストだ。たとえば太陽光の今年度の買い取り価格は、1キロワット・アワーあたり42円となっており、火力や原子力の発電コストの4倍なのだ。 コスト高は電気代に反映される。今年度の標準家庭の上乗せ額は、月額87円と、さほど大きな金額ではないが、今後買い取り規模が拡大していくと、1000円を超えるだろう。もちろん企業の電気代も引き上げられるから、国際競争力にも影響が出てくる。 再生可能エネルギーの買い取り制度で、日本を大きくリードしてきたドイツは、早ければ2016年にも新規の太陽光発電による買い取りを中止することを決めた。コスト負担があまりに大きくなりすぎたからだ。 だから、新エネルギーのコスト低減に全力を注ぐとともに、水力と地熱を積極的に増やす努力が必要だろう。水力発電の拡大には、最も強い既得権といわれる水利権との調整が必要だ。地熱も環境への配慮をしながら開発すると、発電に至るまで10年を要する。だからこそ、早く第一歩を踏み出さねばならない。再生可能エネルギーは、議論している段階ではないのだ。