昨年の「大阪秋の陣」で橋下現市長に敗れた直後は、そのまま政界引退の見方もあった平松氏。だが、年が替わるや、自らの後援会『元気ネット大阪』を再建。さらに7月は政策ブレーンを集めて、シンクタンク『公共政策ラボ』を始動した。平松氏は『公共政策ラボ』の目的を「橋下市政の監視」としているが、本当の目的が橋下市長への“リベンジ”であることは、誰の目にも明らかだ。
「平松さんは、労働組合が橋下市長の軍門に下ったことに責任を感じています。それに、市政改革への道半ばで落選した事への無念ですね。今は『このままでは大阪の大事なモノが壊される!』が口癖なんですよ」(平松前市長に近い大阪市職員)
また、平松氏の“古巣”である毎日放送のOBも言うのだ。
「彼はソフトなように見えて、意外にプライドが高い。維新の会から『大阪をダメにした張本人』みたいに言われて、このまま引っ込むわけにはいかない、となったのでしょう」
今後の動きに関して平松氏自身は会見で「大阪市長選の候補者選定に関わっていく」と語っているが、もし橋下市長が国政選挙に出馬した場合は、状況によって市長選挙に向かう可能性も示唆するなど、改めて政治に関する強い意欲を示している。
「すべては橋下市長の動き次第。状況によっては、平松さんも国政に向かう可能性もあり、自民党あたりがアプローチしているとの情報もあります。問題は平松さんが、どこまで反橋下勢力を結集し、関西財界を味方にできるかどうかですね」(全国紙記者)
新たな戦いの行方に注目だ。