-
社会 2013年03月29日 15時00分
独占入手 橋下徹 ブチ切れ政界電撃引退2秒前 乗っ取られた維新、タレント復帰の裏に紳助・たかじんが…(2)
党運営がゴタゴタ続きで、思い通りに進められない橋下氏。そうなれば、一心同体のはずだった友党からも足下を見られるのが、永田町の厳しいオキテだ。維新がみんなの党と模索していた合併は、すっかり暗礁に乗り上げてしまった。 もともと前回の衆院選を終えてから、橋下氏は維新がみんなの党を取り込んで、新党『みんなの維新』を立ち上げる考えだった。ところが、この合意を取り付けていた相手が悪かった。 「みんなの党側で協議の窓口になったのは、江田憲司幹事長でした。ところが、江田氏と渡辺喜美代表の不仲が、予想より根深いことが誤算になったのです。ブレーンの共通している党同士が一緒になるわけですから、どちらの党が相手を吸収するかは問題にならないはずでした。しかし渡辺代表は、独断専行が目立つ江田氏への対抗心から、あくまでみんなの党が維新を取り込むという形にこだわった。その結果、江田氏も橋下氏との合意を反故にせざるを得なくなり、従来通りの連携すら難しくなってしまったのです」(みんなの党関係者) 腹の虫が収まらない渡辺氏は、維新側に怒りの矛先を向け、批判のボルテージを上げた。それは時に、子供じみた嫌がらせに発展した。1月下旬の夜、議員宿舎で複数の政治部記者の取材に応じた際のことだ。無言で携帯電話を取り出し、留守番電話に録音された“ある声”を聞かせた。 《渡辺代表、お疲れさまです…》 軽妙に語り出したのは、橋下氏だった。 《マスコミを通じていろいろと報道されておりますが、代表の党大会での発言などが厳しくなっております。我々は、表で批判はしておりません。このままでは組織が持ちません。私も組織を預かるトップとして一言、言わせていただきます》 橋下氏は一貫して低姿勢で、冷静に現状を分析していた。 《僕が『合流しよう』というのが気に食わないのであれば止めますが、みんなの得票率をみても、これは今後の選挙でバッティングしないようにしないと意味がありません。旧たちあがれ(太陽の党)の人たちも、いろいろ思うところがあるわけですが、彼らも表立って批判したことはありません。よろしければ、公での批判を少しばかり控えていただけないかと思っております。合流することで…》 ここまで留守電を再生すると、渡辺氏は薄笑いを浮かべながら口を開いた。 「長げぇだろ。まだ続くぜ。愚痴だよコレ。悪いけど無視だよ。『結婚しよう』と言われて『嫌だ』となっているのに、こんな留守電残したらストーカーだぜ」 トップ間のホットラインで対立の収束を目指した橋下氏を、渡辺氏は“犯罪者”として扱い、さらし者にしたのだ。陰湿な渡辺氏の様子は、数日後には橋下氏の耳に入った。 「もちろん烈火のごとく激怒していましたよ。『維新の人気に便乗して食いつないでいる三流政治家のくせに』とね(笑)。少し落ち着いてからは脱力感に襲われたようで、旧知のブレーンに『渡辺さんレベルにコケにされてるようでは、政界で生き残れない。正直言って政治にも少し飽きてきたし、ここら辺が潮時かも』と珍しく弱音を吐いたというのです」(橋下氏側近) 維新の内外で物笑いにされたのをきっかけに、橋下氏は満を持しての国政進出どころか、市長ポストを投げ出して政界から電撃引退するプランを思い描いているというのだ。
-
芸能ニュース 2013年03月29日 11時45分
オセロ・中島が事務所退社&コンビ解散!!
昨年、同居していた自称・霊能者の女性による洗脳騒動などで芸能活動を休止し、このところメディアで洗脳を否定し女性との再会を熱望していた女性お笑いコンビ・オセロの中島知子が28日、所属事務所の松竹芸能を退社。今後は「オセロ」の名前は使わず、タレント・中島知子として活動していく意向でオセロが事実上の解散状態となることを一部スポーツ紙が報じている。 報道によると、中島は同日午後、都内で同社の社長ら幹部と会い、退社する意向を申し入れ、本人の意志が固いため、事務所側はその場で了承。中島は女性との再会を果たした上で復帰したいとの意向を伝えていたが、同社は中島が活動休止に至ったのは女性の影響もあると考えており、再会は許すことができず、中島の説得を続けてきたが、かなわなかったというが、退社の兆候はここ最近の報道にうかがえたという。 「中島関連のスクープを連発しているのは退社も報じた一部スポーツ紙だが、28日発売の同紙が中島が療養していた都内の施設を退院していたところを直撃すると、中島は『病院には両親と会社に入れられた』と自身の意思ではないことを明かし反発をみせていた。事務所のスタッフが24時間体制で復帰に向けて中島をサポートしてきたが、徒労に終わったようだ」(芸能記者) 一方、オセロの相方・松嶋尚美との間にできた深い溝は結局埋まらず、93年4月の結成から本来なら20周年の節目にあたるここに至って事実上の解散となった。 「2人で売れ始めていつの間にか中島が『美人お笑い芸人』として注目され始め松嶋が嫉妬に狂った。そのうち、松嶋は個人事務所を設立してピンの仕事をこなすようになり、自身の挙式にさえ中島を呼ばなかった。中島の洗脳騒動の際も子育てに忙しく、まったく無関心の様子」(テレビ関係者) 相方・松嶋と心身ともに離れた中島は同居していた女性にすがるしかなかったようだ。
-
芸能ニュース 2013年03月29日 11時45分
蒼井優 熱愛はノーコメント
女優・蒼井優が28日都内で新CM発表&イオンフィナンシャルサービス誕生記者発表会に出席した。 蒼井は「イオンクレジットさんには20歳の頃からお世話になっていて、『蒼井優です20歳になりました』のセリフをCMで言ってからのお付き合いです。今年は28歳になるので8年目になります。また同じスタッフさんと一緒にCM撮影が出来るということは嬉しいです」と笑顔で語った。 CM撮影については「閉店後の店舗で夜遅くからの撮影でしたが和気あいあいとできました。広くて海外のスーパーに来たような感じです。何でも揃うので、スタッフさんと家の近所にあったらどこにも出かけないねと話しました」とイオンの品揃えにビックリした様子。 イベントでは最近買ったお気に入りの物について「ワンピースを買いました。今までは淡色は着なかったのですが髪を切ってから、女の子らしいピンク色なんかに挑戦してます」と話した。 また昨年7月に発覚した俳優・鈴木浩介との熱愛についてはノーコメントで会場を後にした。(アミーゴ・タケ)
-
-
芸能ニュース 2013年03月29日 11時45分
石田純一がナイナイ矢部と青木裕子アナ結婚を祝福
タレントの石田純一が28日、東京・新宿区のホテル「ヒルトン東京」で開催された「ヒルトン・ワールドワイド日本進出50周年記念キャンペーン&親善大使就任記者発表会」に出席。27日に結婚が発表されたお笑いコンビナインティナインの矢部浩之と青木裕子フリーアナウンサーを、「おめでたいと思います」「おもてなしあふれる家庭を作って欲しい」などと祝福した。 今年6月で日本での開業50周年を迎えるヒルトン・ワールドワイド。国内初の外資系ホテルとして、日本で初めてホテルにソムリエを配置したり、デザートブッフェを導入するなど、革新的なサービスで、日本における「フルサービスホテル」の発展を牽引してきたという。50周年を迎えるにあたり、同日から1年間に渡って、最大で宿泊代と食事代が全て無料になるなどのキャンペーンやイベントを開始。また、石田を「50周年記念親善大使」に任命し、プロモーションを展開する。 この日も、素足に革靴というスタイルでさっそうとステージにあがった石田は、ヒルトンの提唱する「いつまでも変わらぬ最高のおもてなし」という理念にちなんで、おもてなし術にまつわるトークをした。昨年11月に妻でプロゴルファーの東尾理子との間に理汰郎くんが誕生した家庭については、「今できるおもてなしは、とにかくいっしょにいてあげて、楽しい習慣でもあるのですけれども、理汰郎くんの笑顔とともに、お互いがおもてなしの心で生活しています」と明かした。「散歩したり、少しでも多く抱っこして理子にも楽をさせたり、お風呂に入れたり」もしているという。レストランに連れて行った際、「おとなしくしています」と理汰郎くんの様子を紹介し、満面の笑みを浮かべた。(竹内みちまろ)
-
芸能ニュース 2013年03月29日 11時45分
セクシー女教師姿の川村ゆきえに、ハマカーンがメロメロ
グラビアアイドルの川村ゆきえ、吉田ゆい、木村葵、お笑いコンビ「ハマカーン」の浜谷健司と神田伸一郎が28日、都内で開催された、オンラインゲーム会社・ウィローエンターテイメントのキャンペーン記者発表会「『ウィロー学園』入学式」に登場し、トークショーを行った。 この日は、「ドルアーガの塔〜the Recovery of BABYLIM〜」「パンドラサーガ」「Master of Epic〜The ResonanceAge Universe〜」の企画・運営を行い、コアユーザーはもとより、オンラインゲーム初心者でも楽しめるサービスを提供するウィローエンターテイメントの1周年と、各タイトルの「アニバーサリー」を記念して、3月から展開されるキャンペーン活動などが発表された。イベントは、「ウィロー学園」の教師・川村が、生徒の吉田と木村、そして、ゲストのハマカーンを加えた4人に、キャンペーン概要や、各ゲームの詳細がレクチャーされる形式で行われた。川村、吉田、木村の3人が、今回のイベントを皮切りに、今後、「ウィロー学園特設ページ」で、さらに詳しくキャンペーン内容などを紹介し、情報発信を行うことも発表された。 網タイツに胸元バックリのセクシー女教師姿で登場した川村。胸に「willoo(ウィロー)」のマークを覗かせながら、華麗に、キャンペーン内容を紹介。また、長時間のゲームプレイで疲れた体をほぐすため、ストレッチ講習も行われた。川村が手本を見せたストレッチは、両手を脇につけたまま、胸を反らせて背筋を伸ばすなどするものだが、5人で試してみると、浜谷が、隣でストレッチをする川村の胸を凝視したまま固まってしまった。神田も、「目のやり場に困る」と困惑。囲み取材で、吉田と木村が、川村の胸のマークに触れると、神田がすかさず、「女子同士で触り合うでしょ、それ、超いいな」と羨望のまなざし。浜谷が神田を指さして、「こいつ、中身は女子なんで、触らしてあげて」とボケて笑いを誘ったが、神田は「ダメだよ!」と恐縮していた。(中村道彦)
-
-
芸能ニュース 2013年03月29日 11時45分
AKB48 初の人妻選抜メンバー誕生は? 元SDN48大堀恵の揺れる心
アイドルグループ、AKB48の恒例の総選挙が今年も開催されることが発表された。今回は昨年までと異なり、立候補制となり、制限付きながら、卒業生の参加も可能となった。現在、卒業したメンバーの中では、浦野一美、佐藤由加理、野呂佳代が参戦を表明しているが、ある元メンバーは、参加すべきかどうか悩んでいるようだ。 その元メンバーは大堀恵。大堀は自身のブログで、「昔の自分でしたら、真っ先にチャンスに飛び込んでいたと思います。ですが、もう少し考えさせてください…」と綴っている。また、すでに結婚していることから、「昔と今とでは環境が違いますし、人妻という立場で安易には決められません。昔から応援して下さる皆様、今のAKBを応援して下さる皆様の率直な意見をお聞かせ願いますでしょうか?」とも語っている。 大堀は第2期生としてAKB48に加入。“アダルト”なメンバーとして活躍。バラエティ番組では、「ババァ」といじられることが多かった。第1回総選挙では24位。その後はSDN48へ移籍。同グループではセンターをつとめることもあった。SDN48解散後、昨年12月には放送作家との結婚を発表した。 総選挙に出馬し、ランクインとなれば、アイドルとしては前代未聞、もちろんAKB48史上はじめて“人妻の選抜メンバー”の誕生となるが、本人はまだ踏ん切りがつかないようだ。AKB48の創生期を支えたファンから愛されるメンバーであることから、「ぜひ、参加してほしい」というファンの声は少なくない。
-
芸能ニュース 2013年03月29日 11時45分
57歳…女優・坂口良子さん急死
女優の坂口良子さんが27日に亡くなっていたことがわかった。57歳だった。 坂口さんは1955年生まれ。北海道出身。1972年、フジテレビのテレビドラマ『アイちゃんが行く!』で主演デビュー。その後は、『犬神家の一族』、テレビドラマ『池中玄太80キロ』などに出演。1986年には、不動産会社社長と結婚するも1994年に離婚。2012年にはプロゴルファーの尾崎健夫と再婚していた。
-
スポーツ 2013年03月29日 11時45分
2013年プロ野球キャンプレポート・埼玉西武編 「ポスト中島に浮上してきたルーキーと新クローザー」
近年の埼玉西武ライオンズは後半戦で追い上げ、クライマックスシリーズに滑り込む展開となっている。「開幕序盤(前半戦)の躓きがなかったら、優勝も…」と悔やむファンも少なくないだろう。『スロースターターの弱点克服=新人、若手の到来』だとすれば、西武は違う道程でリーグ優勝を目指すようである。 “3割30本”3番打者・中島裕之の抜けた分は2番打者だった栗山巧を昇格させ、片岡治大、秋山翔吾、熊代聖人らが「1、2番」を争う図式になっていた。内野の布陣は主砲・中村剛也、オーディス(DHも)、浅村栄斗、山崎浩司、2年目のヘルマンが固める。昨季と代わり映えしない…。 いや、二遊間のレギュラー争いに割り込んできそうな新人がいた。 背番号2、ドラフト5位の金子侑司(22=立命館大)だ。体つきは細いが、足が速く、捕球からスローイングまでの動きも軽快である。 紅白戦の対戦投手の関係で左打ちしか見られなかったが(両打ち)、2ストライクを奪われたあとでも、セーフティー・バントの構えを見せ、対戦投手の失投を誘おうとしていた。1番バッターとしての資質はたしかに高い。だが、空振りと「三塁側ベンチ方向へのファール」の多さが気になる。しっかりとバットの芯で捉えられないのだ…。守備、走塁は即戦力。プロ投手の変化球に適応できれば、渡辺久信監督は間違いなく、スタメンで使ってくるだろう。 主砲・中村の出遅れが気になる。日本球界9年目のオーディス、新加入のスピリーのいずれかが『代理4番』を務めると思われる。スピリーは威圧感がない。かといって、広角に打てるかといえばそうでもない。でも、長打を狙わずにしっかりと捉えてくる…。突出した特徴のない、平均点の選手といった感じだ。クリーンアップのパワーダウンによって、序盤戦は「0-1」、「1-2」といったロースコアのゲームを落とす可能性もあるのではないだろうか。 投手陣だが、菊池雄星は過去3年とは比べ物にならないほど、腕が振れている。逞しくなったが、セットポジションでの投球になると、球速が落ちる欠点は完全に解消されていなかった。試合序盤はともかく、スタミナが切れ掛かってくるころの中盤以降に不安が残る。首脳陣が各メディアに話した限りだと、今季の先発スタッフは涌井、岸、牧田、石井一久、5番手以降は菊池、野上亮麿、十亀剣らが争う図式。一時的なコンバートだったとはいえ、昨季、30セーブを稼いだ涌井秀章を先発に戻すとなれば、ブルペンスタッフの戦力ダウンは否めない。 ペナント奪回のカギはリリーフ陣が握るのではないだろうか。先発スタッフを見渡すと、石井一は今年40歳、発展途上の菊池、試合中盤に突然崩れる傾向のある野上など、リリーフ陣の助けを必要とする投手もいる。そのリリーフ候補だが、昨季59試合に登板した岡本篤志、左の松永博典は順調に仕上がっていた。ドラフト1位の増田達至(24=NTT西日本)、2年ぶりの西武復帰となったシコースキー、前広島・サファテ、56試合に登板して被弾ゼロのウィリアムスなどもいるが、クローザーが見当たらない。関係者によれば、大石達也の名前が渡辺監督の頭のなかにあるという。その大石だが、キャンプ後半のブルペン投球を見た限りでは、昨年の同じ時期と比べて、真っ直ぐは確実に速くなっている。だが、練習試合やオープン戦の使い方を見ていると、渡辺監督は“慎重”だ。イニングの先頭からの登板、上位打線とぶつからないイニングでの起用…。クローザーの適性があることは早大時代に立証されている。だが、ペナントレースを投げきった経験はない。 渡辺監督の性格から察するに、『クローザー・大石』で開幕戦を迎えるとしたら、1カ月くらいは「救援失敗」も許すだろう。「まだ大石では無理だ」と判断した場面では、岡本や松永を投入するのではないだろうか。 近年、序盤戦の出遅れがV逸となってきた。その弱点解消のカギは大石が握っている。
-
社会 2013年03月29日 11時45分
和歌山県立医科大学の教授が部下の女性職員にセクハラでクビ
和歌山県立医科大学(同県和歌山市紀三井寺)は3月26日、部下の女性職員にセクハラ行為をしたとして、医学部の男性教授 (50)を同日付で懲戒解雇処分にしたと発表した。 同大によると、教授は昨年6月から今年2月にかけて、学内外で複数回、上司である自身の立場を利用して、女性にわいせつな行為や、みだらな行為を強要したとされる。教授は昨年1月、他大学から赴任し、女性の直属の上司だった。 同大では「教授という優越的な立場を利用した。職員は部下という立場から断れなかった」と話している。 女性が2月28日に職場の相談員に訴えたことで発覚。大学の調査に対し教授は、おおむね事実を認め、 教授の弁明を聞いた上で処分を決定した。教授は3月13日から、自宅待機を命じられていた。同大は被害の詳細や教授の担当講座など具体的な内容について、「被害者の特定につながるプライバシー」として、明らかにしなかった。 記者会見した板倉徹理事長(学長兼務)は、「このような不祥事が発生し、県民の皆さまに深くお詫び申し上げます。2度とこのようなことが起きないよう信頼回復に努めていきたい」とコメント。再発防止にあたり、「ハラスメントや人権に関する研修の実施とともに、組織横断的な相談窓口の設置を早急に検討し、再発防止に全力で努める」とした。 また、板倉理事長は「大学の顧問弁護士と相談し、刑事事件には相当しないのではと判断した」と説明。その一方で、刑事告訴については「被害者本人の意思確認はしていない」と話した。 大学教授がその立場を利用して、弱い立場の女性職員にわいせつ行為を行うなど言語道断。教育者にあるまじき行為である。(蔵元英二)
-
-
社会 2013年03月29日 11時00分
球団身売りは必至!? 西武ホールディングス再上場をめぐる ハゲタカ外資(筆頭株主)との“ドロ試合”(1)
野球ファン待望のペナントレース開幕目前、驚愕の情報に耳を疑った。 埼玉西武ライオンズの親会社、西武ホールディングス(HD)と、筆頭株主である米投資会社サーベラスが、同社の株式再上場をめぐって暗闘を開始。その過程で「シーズン中にも球団が身売りされる公算大」というのである。 西武HDの発行済み株式の32.4%を保有するサーベラスは、同社株を追加取得すべく、3月12日から公開買い付け(TOB)を開始した。期間は4月23日までで、TOB価格は1株1400円。議決権ベースで36.44%取得を上限としている。実質4%強を買い増すことで重要事項に拒否権を行使し、経営への影響力を強めるのが狙いである。 「HDの前身である西武鉄道は、2004年12月に上場廃止されたとはいえ、沿線住民を含め当時からの株主は相当いる。もしも彼らがサーベラスの敵対的TOBに応じれば、西武は一気に外堀を埋められる。議決権の3分の1超をバックに6月の株主総会で息のかかった役員を送り込めば、実質的に経営権を奪取するに等しい」(市場関係者) 西武王国のドンとして君臨した堤義明コクド会長(当時)が、有価証券報告書の虚偽記載を明らかにした'04年10月13日、西武鉄道の株価は1081円だった。サーベラスのTOB価格は、それよりも高く設定されたことがミソである。市場関係者が続ける。 「西武HDが去年の10月、東証に上場を申請したとき、複数の幹事証券が試算した売り出し価格(IPO)は1100円前後で、潜在力を最大限に見積もっても1500円程度だった。この試算と比べてもTOB価格は決して安くない。再上場を待ちきれない個人投資家が群がったとしても不思議ではありません」 ところが、そのTOB価格とは裏腹に、サーベラスはIPO価格が不当に安く設定されていると主張。昨年から企業価値の向上を求めて西武経営陣とにらみ合いを演じてきた。問題は、サーベラスが提示した向上策だ。 ざっと挙げると西武山口線(西武遊園地駅〜西武球場前駅)、秩父線(吾野駅〜西武秩父駅)、多摩川線(武蔵境駅〜是政駅)など、低採算路線の廃止。『レッドアロー』など特急料金の引き上げ。プリンスホテルのサービス料値上げ。西武ライオンズの売却も含めた採算性向上の検討−−。 とりわけ「西武山口線の廃止」と「西武ライオンズの売却」は密接にリンクするだけに、野球ファンならずともこの攻防戦から目が離せそうもない。