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芸能 2015年01月15日 19時00分
ジャニーズ内部の派閥争いが影響 ファン悲鳴。フジ『カウントダウンコンサート』中継中止の裏事情
フジテレビが独占生中継してきた大晦日恒例の『ジャニーズカウントダウンコンサート』(通称『カウコン』)を、15年目にしてついに撤退した。 「『カウコン』はまずチケットが手に入らない。そんなファンらにとって、フジの中継は唯一お金の要らない地上波で楽しめるジャニーズ番組だった。それが無くなってしまったんです」(芸能プロ関係者) 今回の撤退は「フジとジャニーズ事務所の間で権利調整に手間取り時間切れになったから」(関係者)ということになっているが、それはあくまでも表向きの話だという。 「実は一番の理由は、ジャニーズがフジに提示した莫大な放映権料なんです。毎年、数百万円単位で跳ね上がり、ついに1億円を超えたなんて話が飛び交っている。さすがのフジもこれには悲鳴を上げたというんです」(事情通) さらなる中継中止の決定打は、年々右肩下がりを続ける番組視聴率。経営幹部会でコストパフォーマンスの悪さを指摘されたのだという。 「一昔前は必ず10%前後の視聴率を取り、『カウコン』の存在意義をテレビ界に見せつけていた。ところが最近は振るわず、昨年もシングルの9.4%。結局、ジャニーズの代わりに坂上忍を起用した買い物バラエティー番組を放映することになった。視聴率は見込めませんが、制作費は10分の1以下。コストを考えれば全然こちらの方がアリです」(フジ関係者) しかも極めつけの理由は、フジが日々激しくなるジャニーズ事務所の“権力闘争”に巻き込まれたくなかったからだという。 「ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長の姪で副社長を務める藤島ジュリー景子氏を中心とする“J派(通称J1)”と、SMAPを育てた敏腕女性マネジャーのI女史の“I派(通称J2)”が熾烈な権力争いを繰り広げているんです。“J1”には嵐、TOKIO、V6、関ジャニ∞、KAT-TUN、NEWSなど。“J2”はSMAPのほか、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、山下智久」(制作関係者) 『カウコン』には基本、紅白出場歌手は出演しない暗黙ルールが存在する。ちなみに、今年の紅白に出演するのはJ1が嵐、TOKIO、V6、関ジャニ∞、J2はSMAP、Sexy Zoneだ。 「残りの他のジャニタレで埋めるんですが、そこでもJ1とJ2のバトルが起こる。フジとしては嵐も大事だが、SMAPはもっと大切で、どちらにもいい顔がしたい。そんなこんなで、『カウコン』中継を閉じたというわけです」(関係者) ジャニーズファンの悲鳴が聞こえてくるようだ。
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芸能 2015年01月15日 18時25分
桃井かおり “正直者”の綾瀬はるかが大好き
女優の桃井かおりと綾瀬はるかが、15日都内で「SK-II誕生35周年キックオフ セレモニー 〜運命よりも、きれいになろう。〜」に出席した。 桃井と綾瀬の二人はSK-IIレッドのドレスを身にまとい登場、いきなり笑顔でハグを交わした。桃井は綾瀬のことを「私大好きなんです。好物です。はるか殿はちゃんとしているし、可愛いし正直だし」と独特の言い回しで大絶賛。また綾瀬も「撮影などで何度か御一緒しましたが、本当に繊細で大胆でカッコいいです。目を離せないです」とニッコリ。 桃井はSK-IIについて「35年使っています。どれだけ投資してきたか…。桃井かおりの体はSK-IIで出来てます」と笑顔で語った。一方の綾瀬は「23歳の頃から使い始めました。自分の年齢にしてはリッチだと思い少しづつ使っていましたが…今でも肌のコンディションが変わらないのは若い時からSK-IIを使っていたおかげと感じています」とコメント。 またイベント終了後、一部スポーツ紙で報じられた俳優の松坂桃李との熱愛について報道陣から問われた綾瀬は「友達です」と笑顔で否定し会場を後にした。 (アミーゴ・タケ)
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スポーツ 2015年01月15日 18時00分
初場所で最多優勝を狙う白鵬に稽古量激減で募る不安
2015年の年頭を飾る初場所が11日から東京・両国国技館で始まった。初日から逸ノ城と遠藤の初対戦が実現、館内の熱気はピークに達するなど、年があらたまっても相撲人気は上々。その中心にいるのは、史上最多単独33回目の優勝に意欲を燃やしている横綱・白鵬だ。 去年も6場所のうちの5場所を制覇。他の力士たちが伸び悩んでいるだけにVの可能性は高いが、不安材料もある。このところ、場所前の稽古は減る一方で、今場所も出稽古して本格的に汗を流したのはわずか4日間だけ。昨年暮れの横審の稽古総見では、顔は見せたものの、足の腫物を理由に1番も稽古せず、「マイペースもいいが、力を維持したいのならもう少しやらないとダメだ」と北の湖理事長も苦言を呈していた。 「土俵に上がってやるだけが稽古じゃない」「土俵の外の四股、鉄砲、すり足もリッパな稽古だ」と白鵬は話すが、最近、同じ勝つにしても際どい勝負が増えているのが気になる。明らかに“稽古の貯金”が減ってきているのだ。 この減り続ける稽古量に反比例するように周りの力士に対する小言や文句が増えてきた。場所前の7日には、出稽古先で右肩の違和感を訴えて稽古しない逸ノ城に、「今しっかりやっておかないと今後に響くぞ。考え方が甘い」と一喝。その翌日も、6場所ぶりに小結復帰の栃煌山と稽古の最中、栃煌山の立ち合いのタイミングがちょっと遅れると、「ちゃんと手をつけ。早く」と怒声を浴びせている。 圧倒的な強さを誇った数年前のような力の差を示せなくなり、どこかイラ立っているのかもしれない。北の湖理事長は、「一度つまずいて優勝から遠のいてしまうと、元に戻るのが難しくなる」と警鐘を鳴らす。 あの大鵬も今の白鵬の年齢29歳を過ぎてからは、たった1回しか優勝していない。栄光と挫折は背中合わせ。白鵬はこれらの不安を完封できるだろうか。
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社会 2015年01月15日 17時00分
橋下崖っぷち民主党・岡田克也が新代表で目論む維新乗っ取りの“反転策略”
橋下徹維新の党共同代表と松井一郎幹事長が、大阪都構想の実現のために役職を辞任。この騒動に、にわかにほくそ笑んでいる人物がいるという。 「それが、民主党の代表選に出馬中の岡田克也代表代行なのです。代表選は『岡田ありきの出来レース』と評判で、同氏が1月18日に当選するのはほぼ確実。そのため、岡田は民主党との合流に猛反発していた橋下、松井コンビを欠いた維新と、合併しようと手ぐすね引いているのです」(民主党担当記者) 実際、「原理主義者」とも呼ばれる岡田氏は、その目的のために、ここにきて気質に似合わぬさまざまな策略を用い始めているという。 「それが露骨な細野潰し。対抗馬の細野豪志元幹事長は野党連合賛成派だが、党内支持者の拡大を狙い、この議論を封印している。ところが、岡田が討論会で昨年の衆院選直前に細野が『衆院だけでも民主、維新の党、みんなの党(当時)が合流すべき』と訴えたことを暴露した。細野は怒り心頭だが、岡田は『政治家は発言に責任を持て』と糾弾。同氏を潰すと同時に、代表就任後の合併を強力にアピールしたのです」(同) またその一方、党内からはこんな話も聞こえている。 「橋下は5月の住民投票で大阪都構想の是非を問い、否決された場合には政界引退も明言しているが、可決の場合もその実現に奔走し、代表に返り咲くのはどだい無理。そのため岡田は最近、親しい議員に、『民主党の労組系議員との合流に猛反発していた橋下さんが居ぬ間なら、合流は可能』と漏らしているという。合併で『与党と張り合える野党を創設しよう』と、すでに維新の江田憲司代表と密談に及んでいるなんて話も出ています」(同) もっとも、その計略がすんなり行くかは未知数だ。 「住民投票は可決される可能性が高いと見られ、橋下は自らが作った維新の党の名のもとに、都構想が実現することを信条としている。このため、岡田の秋波に再び猛反発する可能性が高いのです」(維新担当記者) にわか策士が、策に溺れる可能性も否めない!?
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芸能 2015年01月15日 15時30分
事務所から大いに安室奈美恵の“穴埋め”が期待されそうな三浦大知
日本では珍しいソロのR&Bシンガーとしてその実力が大いに注目されているのが歌手の三浦大知だ。 三浦は6歳のころから地元・沖縄にある、安室奈美恵らSPEEDを輩出した沖縄アクターズスクールに通い始め、97年に同スクールに所属する、7人の小中学生で構成されたダンスボーカルユニット・Folderのメインボーカルとして、シングル「パラシューター」でデビューした。ちなみに、同ユニットのメンバーにはお笑いタレント・びびる大木の妻で、現在は振付師としても活動するAKINA、そして、女優に転身するや、たちまち演技派として頭角を現した満島ひかりもいた。 三浦はデビュー当時、9歳ながら、抜群の歌唱力とリズム感で「和製マイケルジャクソン」と賞賛されていたが、00年に変声期を理由に芸能活動を休止。変声期の間はダンスに重点を置き、ボイストレーニングは制限していた。 そして、05年3月にシングル「Keep It Goin' On」でソロデビューするも、しばらくは鳴かず飛ばずだったが、08年からは自身でダンスの振り付けを手掛け始め、以後のほとんどの楽曲を自ら振付けるだけにとどまらず、作詞・作曲も手掛け、ソロのR&Bスタイルを完成させた。 そして、11年発売の3枚目のアルバム「D.M.」が自身のシングル・アルバムを通じて初のトップ10入り。翌年5月の日本武道館公演のチケットは発売わずか10分で完売した。その才能は同業者からも高く評価されており、藤井フミヤは3枚目のアルバム発売に寄せた応援コメントで「久しぶりにスーパースターの予感がする」と最大級の賛辞を送っている。 今年元旦には一般人の女性と結婚。結婚発表の際のコメントでは、「これからも音楽、エンターテイメントを通して応援してくださる方々や、支えていただいている皆様に少しでも恩返しが出来ますよう、今まで以上に精進して参ります」とアーティストとしてさらなる飛躍を誓ったが、「恩返し」にかける思いは人一倍のようだ。 「同じ事務所では安室奈美恵の独立騒動がようやく決着したが、安室は“育ての親”である事務所の創業者を裏切った。当然、今後は安室の“穴埋め”を期待されることになるが、三浦自身も創業者に対してまだ恩返しができていない、という気持ちが強いようで、今後さらにブレークしていきそう」(音楽業界関係者) 新曲「Unlock」は今月スタートした、中谷美紀主演ドラマ「ゴーストライター」の主題歌に起用され幸先のいい1年のスタートを切った。
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芸能 2015年01月15日 15時30分
日本テレビ「○○妻」で意外にも連ドラ単独初主演の柴咲コウ 問われる“主役”としての価値
柴咲コウ主演の連続ドラマ「○○妻」(日本テレビ/水曜日午後10時〜)初回(10分拡大)が1月14日に放送され、視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は14.4%とまずまずだった。 裏のフジテレビでオンエアされた玉木宏主演の連ドラ「残念な夫。」(水曜日午後10時〜)初回(15分拡大)は9.4%で、5ポイントの大差を付け圧勝した。 「○○妻」は、主人公の久保田ひかり(柴咲)が、夫である人気ニュースキャスターの正紀(東山紀之)を献身的に支えながらも、ある○○な秘密を抱える姿を描いたドラマで、脚本はあの「家政婦のミタ」(11年10月期/日本テレビ)の遊川和彦氏が担当する話題作。 柴咲といえば、99年の女優デビュー以来、“脇役”的なイメージは一切なく、映画では「世界の中心で、愛をさけぶ」(04年)、「県庁の星」(06年)、「日本沈没」(06年)、「どろろ」(07年)など数々の作品で主演を務めている。 ところが、ドラマとなると、スペシャルドラマや連ドラでの“W主演”はあったものの、意外にも一度も連ドラ単独主演がなかった。その代わり、歴史的大ヒット作となった「GOOD LUCK!!」(TBS/03年1月期/木村拓哉主演)や、「Dr.コトー診療所」(フジテレビ/03年7月期、06年10月期/吉岡秀隆主演)などでのヒロイン役で輝きを放ってきた。 過去、唯一、連ドラで主演を務めたのは、妻夫木聡とのW主演となった「オレンジデイズ」(TBS/04年4月期)で、全11話の平均視聴率は17.4%だった。 それ以来、実に約11年ぶりで、単独では初の連ドラ主演となる柴咲。脚本家が最終回で視聴率40%を獲った“お化けドラマ”「家政婦のミタ」の遊川氏とあって、日テレの期待も大きい。 数字的には、前クール同枠の「きょうは会社休みます。」(綾瀬はるか主演/平均視聴率16.0%)がひとつの目安となりそうで、15%獲れたら“及第点”か…。ヒロインとしては絶対的な存在感を示してきた柴咲だが、「○○妻」で連ドラの主役としての価値を問われることになりそうだ。(坂本太郎)
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レジャー 2015年01月15日 15時30分
ハッシーの中央競馬新馬セレクション(1/18中山・1/18京都)
先週の結果分析。中山デビューを予定していた注目馬・サトノメサイアは、右寛跛行のため出走取り消し。京都デビューの注目馬・ロイヤルセレモニーは、スタート一息だったため後方からの競馬。道中は追っ付け通しの追走。直線ではそれなりに脚を使ったが見せ場なく8着。幼さ全開の競馬ぶり。使いながらレースを覚えてくれば変わる。 今週の中山デビューの注目馬は、1月18日(日)第5R芝1600m戦に出走予定のウィズレヴェランス。馬名の由来は「尊敬の念をもって」。牡、黒鹿毛、2012年3月17日生。美浦・堀宣行厩舎。父Henrythenavigator、母Glorificamus、母父Shinko Forest。生産は米・Sierra Farm、馬主はシルクレーシング。愛馬会法人・シルクホースクラブの募集馬で総額3000万円。均整の取れた好馬体の持ち主で、凛とした顔立ちから学習能力の高さを窺わせる。皮膚は薄く、筋肉の質は柔らかく上質。昨夏に1度デビュー予定であったが、万全を期してここへ。なお、鞍上にはフランシス・ベリー 騎手を予定している。 京都デビューの注目馬は、1月18日(日)第6R芝1600m戦に出走予定のレッドリーガル。馬名の由来は「冠名+帝王にふさわしい。圧倒的な力で世代を支配する」。牡、鹿毛、2012年3月4日生。栗東・笹田和秀厩舎。父ファルブラブ、母ショウウダウン、母父Darshaan。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主は東京ホースレーシング。愛馬会法人・東京サラブレッドクラブの募集馬で総額2000万円。本馬はがっちりとした馬体をしているが、しなやかさをもち合わせており筋肉の質は上質。体質に弱いところがありデビューは遅れたが、段々としっかりしてきており力が付いてきた。デビューからというタイプではないだろうが、先々楽しみなタイプ。なお、鞍上には浜中俊騎手を予定している。※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。<プロフィール>ハッシー山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。
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その他 2015年01月15日 15時30分
【声優の履歴書】第76回『きまぐれオレンジ☆ロード』檜山ひかる、『スラムダンク』彩子を演じた原えりこ
声のお仕事である『声優』。顔の見えない裏方のお仕事でありながら、近年はアイドルとの垣根がなくなって来ており、バラエティー番組や、歌番組などに出演することも珍しくなく、注目度が増している職業である。そんな人気声優をフィーチャーするこの連載。第76回目としてお届けするのは、原えりこ。 元より芸能界を目指し、様々なオーディションを受けていた。17歳で東宝映画『ドカベン』でデビューし、女優・市原悦子に師事する。その後、声優になるべく専門学校東京アナウンス学院の放送声優科に通はじめ、21歳の1982年に「タイムボカンシリーズ」の第6作目『逆転イッパツマン』のヒロイン・放夢ラン役で声優デビューを果たす。同年には『ときめきトゥナイト』江藤蘭世役で初主演した。同作の原作者・池野恋とは交流があり、自身の結婚式にも招待している。 演じる役はその甲高いキュートな声で、1983年『銀河漂流バイファム』シャロン・パブリン役、1986年『戦士ガンダムZZ』エル・ビアンノ役、1987年『きまぐれオレンジ☆ロード』檜山ひかる役、1993年『スラムダンク』彩子役、『ムカムカパラダイス』御殿場蘭華役、1996年『美少女戦士セーラームーンセーラースターズ』セーラーアイアンマウス役などの気の強い女性が多いく、エル・ビアンノ役、彩子役などをはじめとする主人公のお姉さん的なキャラクターも目立つ。女性役以外だと、1985年『プロゴルファー猿』猿谷小丸、1988年『それいけ!アンパンマン』ピョン吉などが有名である。1985年『蒼き流星SPTレイズナー』レイ、フォロン役などのコンピューターの声までこなす。 2000年代ごろからは、声優の活動の傍らミュージカルや舞台に出演するようになり、桐朋芸術短期大学演劇学科非常勤講師や東京アナウンス学院専門学校声優科専任講師などで後進の育成もしている。一時期は光野栄里と言う名前で活動していたが、現在は「原えりこ」で統一している。
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スポーツ 2015年01月15日 15時30分
2014年ペナントレース総括 数字で分かるアノ補強とドラフト指名(東北楽天編)
大久保博元・新監督(47)は『星野野球の継承』を明言した。しかし、大久保監督は新たなチームスタイルを構築するのではないだろうか。そのヒントは、2014年のシーズン途中、『代行指揮官』も務めたときの大久保采配にあり、そのとき、楽天ナインは『星野・佐藤体制』との相違を実感していたという。 14年シーズン前半戦を、2つに分けてみた。 星野仙一監督は47試合を指揮した。そこに、佐藤義則・投手コーチ(現ソフトバンク)が監督代行を務めた22試合を合わせた69試合で、楽天打線が記録した犠打は『44』。同時点で12球団最少であり、『1.6試合で1犠打』という計算になる。 それに対し、佐藤コーチのピンチヒッターとして緊急登板した大久保・二軍監督(当時)は、8試合で『11』の犠打をカウントした。『投手出身』と『野手出身』の指揮官の違いである。投手出身の監督は攻撃面での采配で、バントを嫌う傾向が強い。相手投手の心理状態が手に取るように分かるからで、「投球スタイルが整わず、苦しんでいるところにわざわざアウトカウントを1つくれてやる必要はない」と考えるのだ。しかし、野手出身の監督は違う。走者を一塁に置いた場面でヒッティングの強攻策に出た場合、併殺打になる可能性もある。『無死一塁』の好機が『二死走者ナシ』に一変するのだから、盛り上がり掛けたベンチのムードも暗転する。“責任バッター”も精神的ダメージを次打席まで引きずるかもしれない。したがって、安全策のバントを選択する。どちらが正しいのかは分からないが、大久保監督は“打者心理”で『犠打を絡めた攻撃スタイル』に変えていくのではないだろうか。 優勝、日本一を決めた13年と最下位に沈んだ14年の成績は以下の通り。○チーム打率 13年=2割6分7厘(リーグ2位) 14年=2割5分5厘(同3位)○チーム総得点 13年=628点(同2位) 14年=549点(同ワースト)○チーム本塁打数 13年=97本(同3位) 14年=78本(同ワースト)○チーム防御率 13年=3.51(同2位) 14年=3.97(同5位)○総失点 13年=537点(リーグ最小) 14年=604点(同5位) チーム打率の下がり幅はさほど大きくないが、得点、本塁打数は激減している。4番・アンドリュー・ジョーンズは打率2割2分1厘と振るわなかったが、13年も打割2割4分3厘とあまり高くなかった。“打率の低い4番”が同じなのに、チーム総得点が『79』も違うのか? まず、打率2割9分2厘、93打点と活躍した5番打者・マギーの退団が痛かった。その穴を埋めるはずだったケビン・ユーキリスが4月下旬に離脱し、帰国したまま退団となってしまった。その後、前巨人のボウカー、ラッツ、エバンスなどを獲得したが、マギーの代役は務まらなかった。 大久保監督はジョーンズを切り、もう一度打線を作り直す決断をしたわけだが、よくよく考えてみれば、楽天打線に“一発のないこと”は12年シーズンも課題に挙げられていた。銀次、岡島豪郎などの好打者もいるが、生え抜きの現有戦力を見渡してみると、『俊足堅守』のタイプが多い。打線全体の出塁率は3割2分7厘。ソフトバンク、オリックスの強力打線に次ぐリーグ3位だ。高い出塁率が得点につながらないのは『大砲タイプ』がいないからであり、現有野手陣の顔ぶれを見ると、当面、その弱点は外国人選手で補っていくしかないようだ。 監督代行時の大久保監督が犠打を多用したのは、得点圏に走者を進め、シングルヒットで『1点』を積み重ねていこうとしたからだろう。 推定年俸2億円で獲得したブラックリーは3試合に登板しただけ(1勝2敗)。ファルケンボーグは20セーブを挙げたが、「契約事項に3試合以上の連投はやらない」とあったとされ、2ケタ勝利した先発投手が則本昴大しかいないチーム事情に適応できなかった。ドラフト1位で安楽智大(18=済美高)、2位で小野郁(18=西日本短大付高)を指名したのは、多少遠回りしてもチームの柱になる投手が欲しかったからだろう。3位指名の福田将儀(22=中央大)は“盗塁”で頭角を現した。楽天の盗塁数はリーグワーストタイの『64』。安楽は右肘に問題がなければ1年目から一軍ローテーションに加わると思われるが、3位の福田もスタメンデビューする可能性が高い。クローザーは前広島のキャム・ミコライオ(30)が務める。野手では前ヤンキースのゼラス・ウィーラー(27)を補強した。チームが欲する長距離タイプではない。但し、「巨漢のわりには守備が巧く、肩も強い」(米国人ライター)とのこと。このウィーラーが三塁を守れるのであれば、銀次を一塁に固定できる。銀次は14年シーズン前半、不慣れな三塁守備に入り、打撃にも影響した。ウィーラーの獲得は生え抜きの銀次を光らせる補強とも言えそうだ。 15年、松井稼頭央が中堅手として再スタートを切る。某選手によれば、楽天投手陣を救ってきたのは松井と二塁の藤田一也だという。2人は「ピンチのときに声を掛けてくれるタイミングが絶妙」とのことで、今後、その役目を藤田一人が担うわけだ。大久保体制のキーマンは銀次と藤田ではないだろうか。
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スポーツ 2015年01月15日 15時00分
プロフェッショナル 巧の格言 杉山邦博(元NHKエグゼクティブアナウンサー) 「すべて土俵が中心」相撲実況アナのブレない心意気(3)
最近は日本語の中にやたらと横文字が入り込んでいるが、これもあまり好ましいことではないという。 「相撲の世界では、なるべく横文字をダラダラ並べないというのが基本です。たとえば、『淡い黄色』という表現を、今の人は『パープルイエロー』と表現するようですが、それで視聴者は映像をイメージできるか。また逆に、『群青色』というやや紫を帯びた深い青色を今の人に聞くと、どんな色かわからないと言う。これは困ったと思いました」 「繻子の締め込みが土俵の電光に映える」と実況すると、ラジオを聴いているファンは絹糸でできたまわしが土俵の上の電光で光り輝いているんだなというイメージが湧く。まわしの色が淡い黄色だとして、そこで「パープルイエロー」と言ってしまえば一気に興ざめしてしまう。 「色遣いを日本語で表現するとどうなるのか。実際、道端で出会ったものを放送で言うとなると、どんな感じになるか。現役時代は常にそうしたことを考えていました。『浅葱色』は薄い藍色ですが、『水浅葱』という水色がかった浅葱色もある。カラー放送の時代ですから、それを言う必要もないが、ラジオではそうはいかない。アナウンサーという職業は四六時中勉強ですよ」 実際にそれは、ラジオとテレビでの実況方法の差に表れる。 「例えば、白鵬が上手を取ったとします。テレビだったら『上手を取った白鵬』、これで十分かもしれませんが、ラジオは必ず主語を頭に持ってくる。ラジオはきめ細かく聴いている人が映像を描いていただけるように表現することが大切です。そして、色までわかるように言う。色遣いを日本語で表現するとどうなるかにこだわったのは、そのためなんです」 また、杉山は常に客観的で冷静に実況をするように心がけていたという。 「あらゆる情報は土俵にある。すべて土俵が中心というのが私の信念です。健康に恵まれているということもあって、これまで61年間、本場所の土俵は欠かさず見てきた。ブレない頑固さが私の誇りですね」 「泣きの杉山、泣かせの杉山」と呼ばれ、人情アナの異名を取った杉山は、大の初代・貴ノ花贔屓。貴ノ花が引退した'81年初場所7日目の実況放送では、思わず感極まった。「今日貴ノ花関が引退です」、その後の言葉が続かず涙が止まらない杉山に視聴者はより感動を覚えた。記者は、その杉山の様子を横で見ていた解説の玉の海梅吉氏が、貴ノ花の初土俵からの思い出を語り始めたのを覚えている。名解説者と名アナウンサーの人間ドラマを見る思いだった。 角界一の猛稽古で鳴る二子山部屋を見てきた杉山が、昨今の稽古不足をこう嘆く。 「土俵の鬼の初代若乃花と弟弟子の元小結若ノ海は、三番稽古といって2人で続けて申し合いをする稽古を1時間半くらいやっていましたよ。それくらいやると逆に荒い息遣いも収まり、さらにそれを超えると汗も出なくなる。いくら雑巾を絞っても水が出ない、そんな感じになるわけです。最近は稽古といっても、20番やる稽古は珍しい。30番やると、かなりいい稽古したなと満足してしまうほどです。高田川親方の安芸乃島が現役の頃、100番以上の稽古をやって親方からやめろと言われましたが、今は総じて稽古が足りません。大横綱大鵬は現役の時、涙ぐましい努力をした。しかも、質、量ともに考えながらです。ファンに納得してもらえる相撲を見せるには、まずしっかり稽古すること。それに尽きますよ」 61年土俵を見続けてきた努力の男が大相撲に贈る言葉は「稽古せよ」。これに反論できる力士は一人もいないだろう。 (文・大津太郎/写真・山田隆)すぎやま・くにひろ1930年福岡県生まれ。日本福祉大学生涯学習センター長・客員教授。プロ野球、高校野球、競馬の実況中継も手掛けたNHKを代表するアナウンサー。「土俵の鬼 三代」(講談社)などの著書もある。
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