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【声優の履歴書】第76回『きまぐれオレンジ☆ロード』檜山ひかる、『スラムダンク』彩子を演じた原えりこ

 声のお仕事である『声優』。顔の見えない裏方のお仕事でありながら、近年はアイドルとの垣根がなくなって来ており、バラエティー番組や、歌番組などに出演することも珍しくなく、注目度が増している職業である。そんな人気声優をフィーチャーするこの連載。第76回目としてお届けするのは、原えりこ。

 元より芸能界を目指し、様々なオーディションを受けていた。17歳で東宝映画『ドカベン』でデビューし、女優・市原悦子に師事する。その後、声優になるべく専門学校東京アナウンス学院の放送声優科に通はじめ、21歳の1982年に「タイムボカンシリーズ」の第6作目『逆転イッパツマン』のヒロイン・放夢ラン役で声優デビューを果たす。同年には『ときめきトゥナイト』江藤蘭世役で初主演した。同作の原作者・池野恋とは交流があり、自身の結婚式にも招待している。

 演じる役はその甲高いキュートな声で、1983年『銀河漂流バイファム』シャロン・パブリン役、1986年『戦士ガンダムZZ』エル・ビアンノ役、1987年『きまぐれオレンジ☆ロード』檜山ひかる役、1993年『スラムダンク』彩子役、『ムカムカパラダイス』御殿場蘭華役、1996年『美少女戦士セーラームーンセーラースターズ』セーラーアイアンマウス役などの気の強い女性が多いく、エル・ビアンノ役、彩子役などをはじめとする主人公のお姉さん的なキャラクターも目立つ。女性役以外だと、1985年『プロゴルファー猿』猿谷小丸、1988年『それいけ!アンパンマン』ピョン吉などが有名である。1985年『蒼き流星SPTレイズナー』レイ、フォロン役などのコンピューターの声までこなす。

 2000年代ごろからは、声優の活動の傍らミュージカルや舞台に出演するようになり、桐朋芸術短期大学演劇学科非常勤講師や東京アナウンス学院専門学校声優科専任講師などで後進の育成もしている。一時期は光野栄里と言う名前で活動していたが、現在は「原えりこ」で統一している。

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