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芸能 2017年02月03日 12時23分
日テレ内に“居場所”がなくなった上重アナ
15年4月に「週刊文春」(文芸春秋)で出演番組のスポンサーからの利益供与問題を報じられた日本テレビの上重聡アナウンサーだが、同局を退社する可能性が浮上していることを、発売中の同誌が報じている。 同誌で問題が報じられた当時、上重アナは朝の情報番組「スッキリ!!」の司会を務めていた。にもかかわらず、同番組のスポンサー企業の会長から1.7億円の無利息融資を受け、さらに会長所有の高級外車を乗り回し、その車で出勤するなど内規違反を繰り返していた。上重アナは同番組で生謝罪し、マンションを売却し車も返却。日テレとしては処分を下さなかったものの、上重アナは昨年3月で同番組を卒業。その後、ほとんど仕事がなく社内に“居場所”がない状態が続いている。 そんな上重アナだが、同誌によると、昨年秋頃から複数の芸能プロにフリー転向の相談を持ちかけているものの、引き受け手はそう簡単に現れず。そこで上重アナが狙いをつけたのが東京ローカルの「MXテレビ」。同局のワイドショー「5時に夢中!」の名物プロデューサーが立教大学野球部の先輩で、かねてからラジオ番組などで上重アナにエールを送っているというのだ。上重アナの退社について日テレは「ご指摘のような事実はございません」とコメントしている。 「独身時代から男性スキャンダルまみれで、結婚後は離婚してシングルマザーになったかつてのエース候補・葉山エレーヌアナは昨年6月の人事でアナウンス部とネット事業部との兼任を命じられてしまった。上重アナについては、日テレが買収して関連企業になったフィットネスクラブへの異動も浮上していたというが、アナウンサーのうちじゃないと引き取り手はない」(テレビ関係者) このまま後輩にどんどん追い抜かれるだけでは苦痛の日々に違いない。
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芸能 2017年02月03日 12時11分
「お手本は壇蜜さん」相良樹ドラマ『嫌われる勇気』の役作りを告白
Ameba「冬ドラマ密着編集部ブログ」は2日、ブログを更新し、1月12日にスタートした連続ドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ系・木曜よる10時〜)に出演している女優の相楽樹(21)が役作りについて「お手本にしたのは、壇蜜さん」と明かした。 連続ドラマ『嫌われる勇気』は、アルフレッド・アドラーの心理学を紹介したベストセラー本「嫌われる勇気」を刑事ドラマとして大胆にアレンジ。嫌われることを恐れず我が道を行く刑事・蘭子(香里奈)の活躍を描く。相楽樹は、蘭子に闘志を燃やす監察医・相馬めい子役を演じている。 「『お手本にしたのは、壇蜜さん。』嫌われる勇気で壁ドンにも初挑戦」と題したブログには、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で演じた真面目でしっかりものの“鞠子”とは全く違う大人の色気を振りまく監察医“相馬めい子”について、「最初は少し戸惑いました」と語りながらも、「でも、普段の自分なら絶対にしないようなことをするので、演じていてすごく面白いです。メイクもあんなに濃くないですし、ヒールもお仕事以外では履かない。自分とは全く違う人だからこそ楽しみながら演じています」とプライベートの相楽樹とも違う役柄に楽しんでいる様子。 また、28歳の監察医で難しい台詞も多い“相馬めい子”を演じるにあたり、監督から「壇蜜さんが持っている自分のペースとか独特なムードみたいなものを、めい子にも醸し出してほしいと言われたんです」とグラビアモデルでタレントの壇蜜を見本にしていることを明かした。 ブログには、蘭子に振り回される相棒刑事の青山年雄(加藤シゲアキ)に壁ドンしたシーンを再現した写真も公開。「まさか自分がする側になるとは思いませんでした(笑)。非現実的すぎて、いろいろ通り越して楽しんじゃっています。とは言いつつ、私も加藤さんも真面目に演じていますよ。今後も壁ドンシーンは出てくるかもしれません…」と綴っている。 ファンからも「壇蜜さんより色っぽい!」「見た目も、色気も壇蜜さんっぽくて素敵」「壇蜜さんに負けないくらい、いや勝ってる? くらい色っぽい」「樹ちゃんに壁ドンされたいです!」などの声が寄せられている。
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芸能 2017年02月03日 12時06分
ついに初2ショットを披露した話題のカップル
昨年11月に一部スポーツ紙で交際が報じられていた、女優の高畑充希と俳優の坂口健太郎が2日、都内で行われた「第41回エランドール賞」授賞式で、報道後初めてそろって姿を見せた。 授賞式では五十音順に受賞者が呼ばれたため、坂口の次が高畑。そのため、登場順に並んだ受賞者のフォトセッションでは隣同士になり、期せずして初の2ショットを披露。集まった報道陣から無数のフラッシュを浴びた。 授賞式後はともに別々に囲み取材を行った。高畑は「スピーチどうしよう、と話しましたね」と舞台裏での坂口との会話内容を明かしたものの熱愛質問には答えず。 一方、坂口も高畑と登壇前に会話したことを明かし、「何しゃべろう、とか話しました」と親密さをうかがわせた。「友人なのか」と聞かれると、「仲良くさせていただいていますね。何作かご一緒させていただいたのでみんなでご飯行ったり」としたが、「特別な存在なのか」と聞かれると無言。ただし、2人とも熱愛を否定することはなかった。 また、授賞式には、以前、坂口との熱愛が報じられた女優の波瑠も出席していた。 「坂口と波瑠の熱愛報道の際は、双方の事務所が即座に否定。それに対して、高畑と坂口は双方の事務所が友人関係を強調し否定はしなかった。ただ、この日の囲み取材では、特に高畑サイドがピリピリムード。ワイドショーのスタッフらにくれぐれも“直球質問”はしないように要請していた」(取材したカメラマン) 高畑は現在、堺雅人と夫婦役を演じる映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」を撮影中、一方、坂口はドラマ「東京タラレバ娘」に出演中。ともに相変わらず多忙なだけに、なかなかデートしている時間はなさそうだが、今後の交際の行方が注目される。
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芸能 2017年02月03日 12時00分
工藤静香が立ち上げるジャニーズ婦人会(2)
さらに、女優のメンツを潰されてしまったのが、ヒロインの竹内結子。 「2人は元恋人同士でかつて結婚を約束した間柄。当初、台本には再開した2人に再び恋の炎が燃え上がり、接吻というシーンがあったんです。竹内サイドも了承していたにも関わらず、木村サイドからNGが出た。『ゲス不倫』を想定させ、木村のイメージが悪くなるという理由です。これには制作陣はもとより、竹内サイドからもクレームが出た。ドラマですからね。そもそも、木村は40半ばのオッサン。俳優としてキスを拒絶する意味が理解できない」(芸能プロ関係者) 独立騒動の際は“裏切り者”、そして解散後は“嫌われ者”になった木村を支えるのが、またしても妻でタレントの工藤静香(46)だ。 「万が一、ドラマがコケても大丈夫なように海外移住を計画している。ジャニーズの許可も得ている。得意の英語を活かし、海外のエージェントとの接触を始めているんです」(配給会社プロデューサー) さらに、幹部候補生の木村がジャニーズ事務所内で権勢をふるえるよう、裏工作にも抜かりはないという。 「仲のいいメリー喜多川副社長に対し、新たな組織を設立すると売り込んだそうだ。メリーさんは“所属タレントの結束が強まるなら”と二つ返事でOKを出したというんです」(ジャニーズ事情通) 現在、ジャニーズ事務所を巡っては、SMAPの解散や所属タレントの下半身スキャンダルが相次ぎ、事務所の体制は崩壊寸前。 「今後も木村を除く中居正広、稲垣吾郎、香取慎吾、草なぎ剛の独立や岡田准一と宮崎あおい、大倉忠義と吉高由里子の結婚、V6解散などの問題が山積している。ジャニーズ幹部の頭を悩ませているのが、バラバラになりつつある所属タレントの結束力です。静香はまさにこの欠点を補うため、ある提案を行ったんです」(制作会社幹部) それは“ジャニタレ婦人会”の結成だ。結婚しているジャニタレ限定で、その妻らと積極的に交流を図り、夫を支える互助会組織を立ち上げるというのだ。 「メンバーは井ノ原快彦の妻の瀬戸朝香、長野博の白石美帆、東山紀之の木村佳乃が中心となる。他は芸能人ではないが、風間俊介、国分太一、近藤真彦の嫁らも参加予定。静香はもちろん、婦人会の初代会長としてジャニーズ帝国の繁栄に力を注いでいくというんです。ゆくゆくは独身のジャニタレのお見合いや、私生活の相談などにも活動を広げていくそうです」(同) 木村は、ドラマが大コケしても安心の“A LIFE”が待っている。
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芸能 2017年02月03日 11時43分
小峠英二、元カノANRIの2作目AVタイトルに衝撃「意味が分からない」
バイきんぐの小峠英二が2日、都内で行われた総合婚活サービス「ゼクシィ縁結び」新プロモーション「愛をしようぜ。」発表会に出席。同サービスを使って、今後本気の婚活を行うことを宣言をした。また小峠はイベント後、元カノでもあるANRIこと坂口杏里との関係についても言及。復縁は「ないです」とコメントし、「その子は次のステージに行きましたから。後は応援するだけです」と話して会場をわかせた。 「ゼクシィ縁結び」を利用中の会員12人の男性をプロフィールと共に公開するほか、大胆にもポスター化して駅などの広告スペースに貼り出すという今回のプロジェクト。小峠も普段から同サービスを利用しているといい、自身も顔を公開し、ポスターの撮影にも協力するという。 「次のステージに行った」という元タレントで現セクシー女優の坂口杏里に絡め、イベント後、「小峠さんも次のステージへ行く可能性はありますか?」と問われた小峠。「なんてこと言うんですか」と頬を赤らめつつ、坂口の出演作については「見てないですね。見ないんじゃないですかね。自分から見る事はないです」ときっぱり。ANRI名義での2作目の作品名が「バイきんぐ」をもじった『By KING』であることには「それは確かに衝撃が走りました」と苦笑い。「ああいうDVDでタイトルが“バイキング”はあんまり意味が分からない」とため息。 坂口と破局以後は「しばらく出会いがない」と小峠。今回の婚活宣言についても「本気ですよ」としみじみ。有名人ということで同サービス内で「モテモテなのでは?」とも問われたが、「芸能人だからといっても僕だと来ない」とぽつり。「でも世の中にはマニアという方もいますからね」と希望は捨てていないようで、「よく笑う子。価値観の合う子がいいです。そのほうが楽しいですから」と好きなタイプの女性像も明かした。 小峠の実家は三人兄弟で、全員が結婚できていないといい、危機感を強く持っている様子。「全員ハゲなんです。もうたたりとしか言いようがないです。お葬式とか恥ずかしいですよ。ハゲしかいないんです。ハゲしかいないところにお坊さんが来るわけです。子供ができたらそりゃその子もハゲるでしょうね」と陽気に話していた。(取材・文:名鹿祥史)
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レジャー 2017年02月03日 11時39分
橋本千春の勝馬ピックアップ!(2/4)初音S、他
1回東京競馬3日目(2月4日・土曜日)予想・橋本千春☆東京11R「初音ステークス」(芝1800メートル)◎1ミエノサクシード○5マローブルー▲6ワンブレスアウェイ△3マイネオーラム、11アンジェリック 昨秋、500万→夕月特別を連勝、遅ればせながら素質開花したミエノサクシード。重賞初挑戦のGI ・秋華賞でも8着(0秒7差)と善戦しており、ここでは実力上位なのは一目瞭然。まして、限定戦ならチャンスは限りなく高い。500万で0秒6差突き放し、子ども扱いしたクリノラホールはその後、オープン入り。また、夕月特別で破ったギモーヴは準オープンだ。これを物差しに考えたら、ミエノサクシードの実力を疑う余地はない。ここは頭数も11頭と手頃で、展開の紛れは少ないし、差し切りが決まる。☆東京10R「箱根特別」(芝2400メートル)◎13コルコバード○9ステイブラビッシモ▲8コウキチョウサン△7ビップレボルシオン、10リノリオ 強い牝馬の、コルコバードに期待。真骨頂は前々走。道悪馬場をものともせず、直線大外から強襲、0秒7差突き抜けたのだから凄すぎる。パワー、スタミナともここでは一枚上だ。昇級緒戦の高雄特別は5着に敗退、2連勝のチャンスを逸しているが、初めての遠征競馬が響いたもの。0秒8差なら決して悲観することはない。その点、<2110>と、安定感抜群のホームコースに替わり、信頼度は高い。ハンデ53キロも魅力だ。☆東京9R「ゆりかもめ賞」(芝2400メートル)◎3マイネルラプティス○8ウインイクシード▲4レジェンドセラー△2ムーンザムーン、7アーザムブルー デキの良さが目立つ、マイネルラプティスでもう一丁。(全8頭が)2400メートルは未知の領域だが、スタミナと持久力がセールスポイントのこの馬には、大歓迎だ。消耗戦になる公算が強く、本領発揮は間違いない。☆京都10R「エルフィンステークス」(芝1600メートル)◎6ラーナアズーラ○10アドマイヤローザ▲5ミリッサ△3ハローユニコーン、9サロニカ 「能力は相当高い。クラシックを目指している」。陣営が夢を膨らませる、ラーナアズーラが狙い目。近3戦は(4)(5)(7)着と不本意な結果に終わっているが、「前が詰まったり、躓いたり、脚を余して負けている」。しかも、確かな末脚(2戦は上り最速)で、0秒1差、0秒2差、0秒3差と迫り実力の片鱗は示している。そして、舞台が京都の外回り1600メートルに替わるのも強調材料。今度こそ、伝家の宝刀を炸裂させる。※出走表などのデータは、必ず公式発表のものと照合し確認して下さい。
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芸能 2017年02月03日 11時00分
話題のグループ「XOX」とLINE GAMEの新作「ぷるぽん」コラボしたミュージックビデオ公開、とまんのメンズワンピース姿に注目
LINE株式会社は、同社が運営するコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」で展開するゲームサービス「LINE GAME」にて、新作ゲーム「LINE ぷるぽん」の提供開始に先駆けて、3日、ネクストブレイクアーティストとして注目の高いXOXとコラボしたミュージックビデオ「Let's ぷるぽん!!」を公開した。 作詞作曲はヒャダインこと前山田健一。アニメーションに「ウサビッチ」を手掛けたカナバングラフィックスが担当するという超豪華な布陣で、一度聴いたら耳から離れないようなミュージックビデオとなっている。 また、ジェンダーレス男子で有名なXOXのリーダーとまんの、メンズワンピース姿にも注目! この春はジェンダーレス男子の間でメンズワンピースが流行る予感も。 撮影を終えてリーダーのとまんは、今回のミュージックビデオの見どころについて、「お話を頂いた時は、全然想像もつかなかったんですけど、蓋を開けてみるととても豪華で、ヒャダインさん作詞作曲って、すごく光栄なことだなと感じました。振り付けもMVも覚えやすいのでSNS(〜やってみた、踊ってみた)で広まってくれれば良いなと思います」と語っている。 ゲームと共にジェンダーレス男子にも注目が集まりそうだ。【動画】「Let's ぷるぽん!!」https://youtu.be/-GRa-dJ2AsM
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芸能 2017年02月03日 10時55分
「全日本国民的美少女コンテスト」の歴代出身者が応募の呼びかけ
オスカープロモーション「第15回全日本国民的美少女コンテスト」概要説明記者会見が2日、都内で行われ、歴代出身者の武井咲、剛力彩芽、河北麻友子、吉本実憂、高橋ひかるが登場した。 第1回大会より30年を迎える節目となる「全日本国民的美少女コンテスト」は今回で15回目の開催となる。 1987年日本女性の「美」を再認識するために後藤久美子をイメージキャラクターとして第1回「全日本国民的美少女コンテスト」を開催した。以来2014年の第14回大会まで平均応募数10万通を越える日本最大のコンテストに成長し、過去には米倉涼子、上戸彩らも選出されている。 会見に出席した武井は当時を振り返り「履歴書の写真をいかに綺麗に撮るか、すごく綺麗なお家の玄関を借りていかにも自分の家のように撮って送りました。それで受かったのかな」と笑顔で話した。当時の思い出を問われると「本選当日は初めてメイクしたり、用意された衣装を着たりして、いつもの自分ではなく綺麗にしてもらったことが嬉しかったです」とニッコリ。 最後に武井は「30年続く長い歴史のあるコンテストです。たくさんの方の応募をお待ちしてます」とPR。 本選大会は今年8月8日にグランドプリンスホテル新高輪で開催、グランプリには賞金300万円、映画出演、テレビドラマ出演、歌手デビュー、同事務所所属の特典が与えられる。また今回は同社製作の30周年記念映画主演という特典も用意されている。
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芸能 2017年02月03日 10時46分
筧美和子 バレンタインデーでのほろ苦い思い出を語る
モデルで女優の筧美和子とお笑いタレントの横澤夏子が2日、都内で行われた浄水機能付きボトル「fill&go」の発表会に出席した。 会場では商品にちなんで、浄化したいことについての質問があり、横澤は婚活パーティーで出会った1歳上の会社員と交際中ということで、「『結婚したい』と言いまくって、重い女みたいになってる。このわだかまりを浄化したい」と話し、笑いを誘った。 また、間近に迫ったバレンタインデーの話題となると、筧は小学生時代、唯一本命チョコを、男の子の家に渡しに行ったエピソードを語り「留守だったからお父さんに預けたけど、数日後にその子が沖縄に転校したので、食べてくれたのかがわからないままです。バレンタインが来るたびに思い出します」とほろ苦い思い出を明かす。 なお、今年は本命チョコを渡す予定はないようで、筧は理想の彼氏について聞かれると「私生活が大ざっぱでだらしない面もあるので、そういうのを温かく許してくれる、穏やかな方が良いですね」と目を輝かせる。一方、横澤は「ピースの綾部(祐二)さんは、(渡米前の)最後のバレンタインになると思うので、日本のチョコを食べさせてあげたいです」と語った。(斎藤雅道)
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社会 2017年02月03日 10時00分
人が動く! 人を動かす! 「田中角栄」侠(おとこ)の処世 第54回
田中角栄はなぜ、日中国交回復を最優先の政策課題としたのか。その背景には、この年(昭和47年)2月に米大統領のニクソンが、突然、中国・北京を訪問、米中が電撃的な国交を回復したことなどが挙げられるが、最大の理由は田中自身の外交姿勢にあった。 それまでの戦後の日本外交は米国一辺倒、対米追従外交であった。これから何とか脱却できないか、田中は米国と中国を、言うなら“両天秤”に掛ける自主外交を模索したということであった。背景には、単なる時代の流れということではなく、巨大な人口を抱える中国の市場を今後の日本経済を考えれば無視できないということがあった。 しかし、この日中国交回復実現には、いくつかの難問があった。最大の難問は、対台湾問題であった。時に、それまでの日本は、台湾の蒋介石総統の国民党政府をもって中国政府であると承認してきた。ところが、毛沢東主席の北京の中国共産党政権は、日台間の条約を破棄、台湾を切り捨てなければ国交回復はあり得ないという姿勢を鮮明に打ち出していた。 この“台湾切り捨て”には、「親台湾派」の自民党内外から強固な反対の声があった。「怨みに報いるに徳を以てす」として戦争賠償金の請求を放棄した国民党政府を切り捨てるのは、国際信義にもとる、という声に代表された人たちだ。 こうした難問に一役買ったのが、当時の野党、第3代公明党委員長の竹入義勝であった。 当時の田中と公明党は、関係が良好であった。竹入はこの年(昭和47年)7月末、党独自の日中国交回復素案を持って北京を訪れ、周恩来首相と会見した。国交回復を目指す田中の意向の“黒子役”を果たしたことは言うまでもなかった。 このときの会見では、周首相の示した国交回復に当たっての条件に、中国政府としての対日賠償請求権の放棄が表明されていた。竹入は帰国後すぐに田中と会い、周首相との会談内容を詳細に記したメモ、いわゆる「竹入メモ」を渡すと同時に、早期の田中訪中を促した。一方の田中は、直ちに自民党や外務省首脳と検討、日本側提案を作成、党幹部や外務省担当者を北京に派遣するなど予備折衝に入り、結果、田中は歴史的訪中を迎えることになったのだった。 当時の田中の心境を、秘書の佐藤昭子は『私の田中角栄日記』(新潮社)で次のように明らかにしている。以下は、その要約である。 「田中は突然のニクソン大統領の訪中、米中国交回復を『やるもんだなぁ。中国は10億(当時。現在は約14億)もの人間がいる隣国なのだから、日本も国交回復を考えねばならん。オレは、中国には命を懸けて行く。命は惜しくない。深夜、目を覚まして思うのは、常に国家国民のことだけだ。(「安保条約」をやった)岸(信介元首相)さんも言っていたが、この気持ちは総理経験者でなければ分からないものだ。ただし、日本国の総理大臣として行くのだから、土下座外交はしない。国益を最優先して、向こうと丁々発止やる。いよいよとなったら決裂するかも知れんが、そのすべての責任はオレがかぶる』と言っていた」 9月25日。田中首相、大平正芳外相、二階堂進官房長官らが、いよいよ北京に向かう。羽田を発った特別機は二階堂の地元・鹿児島の上空を飛んだ。折から、桜島が噴煙を上げていた。二階堂が眼下の桜島を指差して、田中に言ったと同行記者の証言がある。「総理、桜島も燃えていますな」。 その夜の周首相主催の夕食会で、中国側は細やかな配慮、演出をした。田中の新潟、大平の香川、二階堂の鹿児島の故郷の曲である「佐渡おけさ」「金比羅船々」「鹿児島小原節」のメロディーを、大宴会場に流したものであった。 しかし、以後の交渉そのものは、田中らの予想以上に難航した。田中・周会談は、実に4回に及んだ。3回目のそれが済んだ後、田中は毛沢東主席と会談した。先の佐藤昭子は、こうも続けている。 「毛主席は会うやいなや、『周恩来とのケンカはもう済みましたか。ケンカをしないとダメですよ』と言ったそうです。『独特の風格があった』とも言っていました。中国にいる間の田中は、血圧は200以上に上がり、血の小便さえ出たそうだし、食事ものどを通らず、おかゆだけで過ごしたこともあった」 9月29日。ついに日中共同声明発表に至る。同時に、これに反発した台湾が日本との国交断交を発表した。 政治生命を懸けた米国一辺倒外交から自主外交を模索した田中の日中国交回復交渉。米国に「一国主義」のトランプ政権が誕生、あれから45年を経た今この国は、改めて独自の外交を模索しなければならないことを突き付けられている。政治家に不可欠なのは「先見性」であることが、突き付けられているということでもある。(以下、次号)小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材46年余のベテラン政治評論家。24年間に及ぶ田中角栄研究の第一人者。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書、多数。
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