人気女優がPVに出演する経緯は、アーティストと個人的なつながりがあったり、ブレーク前にたまたま回ってきた仕事だったりとさまざま。
ドラマ「ラスト・フレンズ」で低視聴率女優の汚名を晴らした長澤まさみは、05年にアンダーグラフ「ツバサ」のPVに出演。ちょうどセカチュー出演後の人気急上昇中の時期に出演したことも手伝い、同曲は15万枚を超えるヒットを記録。同時にこの曲のヒットは、長澤の名前がさらに売れることにつながった。
宮崎あおいは04年にリップスライム「ダンデライオン」に出演している。内容は宮崎が父親とケンカをして家出をし、川沿いを歩くというもの。リップとは東京メトロのCM曲「Tales」のPVでもコラボしているが、この作品でリップに気に入られたと推測される。また、04年にDREAMS COME TRUE「やさしいキスをして」、05年にはキンモクセイ「冬の磁石」にも出演している。
昨年、HOME MADE 家族「君がくれたもの」に出演したのが、蒼井優。「ハチミツとクローバー」「フラガール」公開後の出演だけに、演技は堂々としたもの。蒼井はコブクロ「桜」などにも出演している。
ブレーク直前の堀北真希が出演したのが04年のレミオロメン「3月9日」。「ケータイ刑事 銭形舞」で注目され始めた堀北は、このPVでの演技をきっかけに「電車男」「野ブタ。をプロデュース」と人気女優への階段を昇り始めた。
戸田恵梨香は06年、沖縄のシンガーソングライター、大山百合香「さよなら」「春色」に2作連続出演。「さよなら」は、モンゴル800の清作が初めてほかの歌手に書き下ろした曲で、内容が戸田のイメージに合うとして出演を依頼。戸田も快諾したとか。
06年のケツメイシ「男女6人夏物語」では市川由衣、黒川芽以、貫地谷しほりの3人が共演。物語の軸となるのは市川と杉本哲太による年の差カップルの恋の行方。ラストは市川が杉本のほっぺにチュウのハッピーエンドな内容だった。
ほかにも松嶋菜々子、乙葉、北乃きい、加藤ローサなど、人気女優出演のPVは数多く、今後もこの傾向は続くだろう。