社会
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社会 2020年05月17日 06時00分
本好きのリビドー
悦楽の1冊『大親分!―アウトレイジな懲りない面々』 北野武 河出新書 780円(本体価格)★浅草時代に出会った面白くて怖い人たち おなじみ著者十八番のヤクザ漫談といえば、往年のファンには即座に思い浮かぶ顔ぶれがいるだろう。 任侠映画の主人公に激しく感情移入するあまり、殴り込みの場面で興奮、助っ人を買って出たつもりで劇場のスクリーンを思わず本当に短刀で切り裂いてしまった“銀幕破りのセイちゃん”や、店員の態度に怒って某デパートの7階から地下までウンコを撒き散らした“オペラのジューちゃん”。また、詰めた小指の先になぜか般若の面を彫り込んでいたという“シャチハタヤクザ”やら、個人的な好みとしては額に全力で「悪」の一文字を刺青にして鬼の形相でのし歩いていたヤクザの話など、みな浅草に実在したとはいえ今となってはもはやファンタジーの香りすら漂う。 暴対法、暴排条例と次々に包囲追及の度が過酷さを増してヤクザの本格的なマフィア化が囁かれる昨今、以上列挙したような“キャラ立ち”した面々は古きよき…とは言わねど、すっかり懐かしき存在と化した観は否めない。本書はそんな、どこか笑えてちょっと奇妙な親分衆の姿を虚実取り混ぜて描く、新書のスタイルでは珍しい短篇集。 壮絶な死に様がいまだに語り草の四代目山口組組長・竹中正久は山岡荘八の『徳川家康』が愛読書で、歴史に造詣が深く、折りに触れて子分衆に蘊蓄を傾けたそうだが、歴史談義ならまだしも、収録の「理系ヤクザ」の組員たちはたまったものじゃない気の毒ぶり。なにしろ親分が東大理科Ⅰ類出身で、興が乗るとひたすら数学、物理学、量子力学に果ては「源氏香」についてまで講義が止まらぬから始末が悪い。小林信彦『唐獅子株式会社』、あるいは今野敏『任侠学園』の系譜に連なる爆笑のパロディー。外出自粛のこの頃、時間消費の友にうってつけだ。_(黒椿椿十郎/文芸評論家)【昇天の1冊】 コロナによる外出自粛でストレスが溜まっているせいか、文句や批判ばかりが目立つ嫌な風潮だ。そういう時はせめて、心が温かくなる書籍でも読んで気を和ませたい。 手にとった1冊は、『何度でも泣ける「沁みる夜汽車」の物語』(ビジネス社/1400円+税)。「ありふれた鉄道で起きたありえない感動の実話」というサブタイトルが付いた単行本。[鉄道がつないだ10のあたたかいストーリー]と題された短編10作が所収されている。「利用者を見守り続ける駅のなかの理髪店〜JR小浜線加斗駅」は、駅内にある珍しい理髪店のストーリー。昭和26年開店、駅員室を改装して営業してきた。無人駅なので、切符の販売も行う一風変わった床屋さん。なぜ、そんな形態に至ったのか、そこには人知れないドラマが…。「夫婦で守り続けたなつかしい釜飯の駅弁」は、今ではほとんど見られない、停車中の列車の乗客にホームで駅弁を立ち売りする仕出し屋が主人公。場所は長良川鉄道美濃太田駅。弁当の立ち売りは昨年6月、惜しまれつつ終了した。愛されて60年、苦渋の決断をした理由とは…。 駅と汽車―誰にでも思い出の鉄道や場所があるだろう。しかも本書の物語は、「旅」といった非日常からくるものではなく生活・暮らしと密着している。だからこそ人生が投影されていて、胸に沁みる。 殺伐とした世相を一時忘れてみたい方にオススメだ。NHK BS1のドキュメンタリー『沁みる夜汽車』の書籍化。(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)【話題の1冊】著者インタビュー 篠原常一郎なぜ彼らは北朝鮮の「チュチェ思想」に従うのか 育鵬社 1,500円(本体価格)★個人独裁を正当化する_ための思想にすぎない――そもそも“チュチェ思想”とはどんなものなのでしょうか?篠原 チュチェ思想とは『主体思想』とも書きます。北朝鮮の建国者の金日成が唱えた国家理念で、マルクス・レーニン主義をもとにして作られました。1953年の朝鮮戦争休戦後の国内政治の派閥争いの中で、金日成は、共産主義大国のソ連や中国におもねることなく、朝鮮独自の“主体性”を確立する必要があると唱え、権力を確立していきました。しかし、チュチェ思想の実態は「主体性を発揮するためにはすぐれた指導者が必要であり、それは金一族である、だから、金一族が北朝鮮を支配する」という個人独裁を正当化するために生み出された思想にすぎません。――韓国でもチュチェ思想を信奉する人は多いのですか?篠原 韓国にもチュチェ思想を信奉する人たちがたくさんいます。彼らは「チュサッパ(主思派)」と呼ばれています。韓国では70年代から80年代にかけて、当時の軍事政権に対する学生らの激しい反体制運動があったのですが、その思想的な柱とされたのがチュチェ思想だったんです。その学生運動世代で弁護士出身の廬武鉉が’03年に政権を取った時、首相補佐官を務めたのが、後輩弁護士の現大統領・文在寅です。そして、文大統領の司法修習の同期が現ソウル市長です。私は現政権を「本格チュサッパ政権」と呼んでいますが、彼らはまさに今の韓国を牛耳っているわけです。――チュチェ思想は日本にも広まっていると言います。どのくらい浸透しているのでしょうか?篠原 日本では、’71年以来、各地にチュチェ思想研究会が結成され、近年は沖縄県で毎年、全国的イベントである『チュチェ思想新春セミナー』が開催されています。同会には日本人の教師や大学教授なども多数参加していて、北朝鮮による日本人拉致問題に深く関係しています。 また、’70年『よど号ハイジャック事件』では、赤軍派の犯人らが北朝鮮に亡命しましたが、彼らの配偶者獲得のために拉致された日本人女性の中に、チュチェ思想研究会の参加者が複数いたのです。拉致問題とチュチェ思想研究会との関係については、日本政府は再調査をすべきです。 このような北朝鮮を“理想社会”と教え込み、人々を北朝鮮に奉仕させる“カルト思想=チュチェ思想”の本質を、本書を読んで、学んでいただきたいです。チュチェ思想という“思想ウイルス”に対する、現状では最良のワクチンだと考えています。_(聞き手/程原ケン)篠原常一郎(しのはら・じょういちろう)元日本共産党国会議員秘書。1960年東京都生まれ。立教大学文学部教育学科卒業。公立小学校の非常勤教員を経て、日本共産党専従に。軍事、安全保障問題やチュチェ思想に関する執筆・講演活動を行っている。YouTube「古是三春(ふるぜみつはる)チャンネル」開局中。
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社会 2020年05月16日 22時00分
地域医療に尽くしてきた60代医師が…若い女性患者にワイセツ行為で逮捕
東京都荒川区で60年以上にわたって地域医療に尽くしてきた『斉藤医院』が、去る3月31日にひっそりと閉院した。「閉院したのは、去る4月8日、同医院の内科医が警視庁捜査1課に準強制わいせつの疑いで逮捕されたことが原因だと思われます」(全国紙記者) 逮捕されたのは守屋仁布容疑者(67)。医院の院長である女性医師の夫で、妻とともに病院を支え続けてきたと思われたが…。「今回の逮捕容疑は、昨年11月20日、医院に通う10代女性を診療時間後に診療と偽って呼び出し、服を脱がせて身体を触るなど、わいせつな行為を繰り返したことです」(捜査関係者) 守屋容疑者は今年2月以降に、強制わいせつ、児童ポルノ禁止法違反(製造)の容疑で二度逮捕・起訴されており、今回の逮捕は三度目だという。「『婦人科系のやっかいな病気』とウソを言って、10代女性を時間外に医院に呼び出してわいせつな行為を繰り返し、それをデジタルカメラに撮影していたことも発覚しています」(同・関係者) 捜査1課は、デジタルカメラに収められた画像から、他にも被害に遭っている少女がいると見ている。「守屋容疑者自身も『若い女の身体が見たくて、30年前から十数人に対してやった』と容疑を認めています。供述通りだと、被害に遭った女性はさらに多くなるでしょう」(同) 斉藤医院は長年、地域医療に貢献してきたが、こうした事実が明らかになったため閉院を決断したとみられる。 斉藤医院の閉院を惜しむ声は多い。医院を知る40代男性が語る。「私が知っている限り、斉藤医院周辺に住む家庭の子どもたちは、みんな診てもらっていたんじゃないですか。評判はとてもよかったですからね。本当に残念です」 近隣の住民からは、斉藤医院の早い再開が待ち望まれているというが…。
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社会 2020年05月16日 19時00分
深夜の自室で強姦殺人された女子大生、泥酔状態だった隣室の容疑者が語った真実とは【未解決事件ファイル】
1981年6月27日、大分県大分市のアパートで当時18歳の女子短大生Aさんが何者かに殺害される事件が発生した。ほどなくして、隣室に住んでいた当時25歳の男性Bが逮捕され、第一審で無期懲役の有罪判決が下される。しかし、控訴審では、自白強要の事実や被告人以外の真犯人の存在が示唆され、逆転無罪が言い渡された。結局、警察による再捜査は行われず、2020年5月現在も犯人は見つかっていない。 事件が起きたのは6月27日の夜遅く。この日、Aさんは所属する音楽サークルのコンサートに出席し、終了後の打ち上げに参加していた。サークルには、同じ短大に通う姉も所属しており、打ち上げもAさんと共に出席していたそうだ。22時30分ごろに1次会が終わり、姉は2次会へ向かったが、Aさんは「風呂に入りたい」と姉に伝えて帰宅。ほかの女子学生3人と一緒に1人の男子学生に送ってもらい、自宅アパート付近の交差点で「すぐそこだから」と言い残して彼らと別れている。このときの時刻は23時15分頃だったという。 一方、姉が参加していた2次会も、Aさんらを送っていった男子学生が戻ってほどなくお開きとなったそうだ。そして、6月28日0時30分頃、友人と共に自宅アパートに帰宅した姉は、台所で横たわる妹を発見。姉らは近くに住む友人のもとに助けを求め、事情を聞いた友人が公衆電話から警察に通報した。しかし、警察官が到着した時にはすでにAさんは死亡していた。 発見当時のAさんの姿は、上半身はTシャツを胸までめくられ、下半身は裸の状態だったという。警察による検死の結果、死因は首を絞めつけられたことによる窒息死であることが確認された。 警察は現場検証と共に、付近に住む住民への聞き込み捜査を開始。中でも、被害者の隣室に住むBには執拗な事情聴取が行われた。AさんとBは廊下ですれ違う程度の面識はあったが、会話した事はなかったという。Bは「酒を飲んで寝ていたので何も覚えていない」と繰り返すだけであったが、警察はBに対して下着や毛髪の任意提出、さらには身体に残された傷の写真撮影を行った。しかし、長引く事情聴取に嫌気がさしたBはこれ以上の聴取を拒否。この時点ではBの逮捕に結びつくような証拠は何も無かった。 事態が動いたのは同年12月28日。科警研からBの毛髪鑑定の結果が届き、被害者の部屋に残された体毛と同一であることが判明した。物証を手に入れた警察は、翌年の1982年1月14日にBを逮捕。逮捕当初は容疑を否認していたBだが、1月18日は「私がやったのに間違いありません。遺族や市民の方に迷惑を掛けて申し訳ありません」と犯行を自白した。 しかし、Bは第一審が始まると再び供述を変更。「被害者の部屋にいたことは覚えているのですが、自分がやったという記憶がありませんので、はっきり分かりません」と述べた。 第一審ではBの自白と科警研の毛髪鑑定を重視して無期懲役の有罪判決が下されるも、控訴審では「事件現場の遺留品であった犯人の毛髪は直毛であり、事件当時パンチパーマだった被告人と一致しない」といった矛盾が指摘され、1995年6月30日に無罪判決が出された。その後、検察は上告を断念してBの無罪が確定。この時すでに事件発生から14年が経過していた。 裁判では、弁護側から毛髪鑑定の曖昧さが指摘され、決定的な個人識別はできないものと主張。後にDNA鑑定も行われたが、これにおいても実際に鑑定結果の信用性が疑われており、結果的に有罪判決に繋がる証拠にはならなかった。 犯人が土足で侵入した形跡がないことや、「どうして、どうして」「教えて」といった叫び声を近隣住民が聞いていた事から、事件当初から顔見知りの犯行が疑われていた。しかし、Bの無罪判決が確定後も警察は再捜査を行っていない。事件当初からBをマークしていた警察だが、彼への徹底した捜査活動が、結果的に真犯人を取り逃がす大失態を招いてしまったのかもしれない。
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社会 2020年05月16日 18時00分
釣れた魚と旨い酒!日本全国釣り行脚 神奈川県湯河原町・新崎川産スミウキゴリ
日毎に強まる陽射しと、暖かな陽気を実感するこの季節、何となく恋しくなるのが渓流釣りです。 といっても、ワタクシが嗜好するのは深山幽谷を流れる沢を釣り登るような本格的なものではなく、ある程度は人の手が入っていて手軽に楽しめる里川で楽しむスタイルです。だって、こちとら運動不足が極まりない四十路のオッサン。日頃している運動なんて“マスをかく”のが関の山です。“マスを釣る”ために山を分け入るような脚力は、もはや持ち合わせておりません。持ち合わせているのは、絶妙な右手の握力だけでございます、はい。 話は渓流釣りに戻りまして、地域によってシーズンに若干の差がありますが、おおむね2月下旬から3月上旬に解禁されます。ただ、初期はまだ水温が低く、魚の活性も今一つ。熟練の手練ならまだしも、ワタクシのような“にわか”では、到底太刀打ちできません。 また、季節の推移が遅れる高地ならなおさら。先日も逸る気持ちを抑えきれずに高地の渓に出かけましたが、これがどうにもならないほどの丸ボウズ。まだ、ワタクシには早かったようです。 しかし、季節が進んで水が温むにつれて魚の活性も上向き、エサに素直に反応するようになります。何より、新緑に包まれた清流で鳥のさえずりなどを聞きながら竿を出す時間は、とても気持ちがよいものです。★温泉地の里川でグリグリッ! 堪能 ということで、神奈川県西部を流れる早川に出かけて参りました。 まずは温泉場として有名な箱根エリアから竿を出してみますが、湯本から風祭、入生田へと釣り下がっても、まったく気配が感じられません。「こうなったらウグイでもいいから、オレの(エサを)をくわえてぇ〜」とボヤいてみますが、川のせせらぎに流れていくばかりです。ウグイなんて、以前はうるさいほどに釣れたのに…。 行き会った地元の方に雑談がてら聞いてみたところ、昨秋に関東地方を襲った大型台風や小魚をガツガツと補食するカワウの影響が疑われているとのこと。ということは、この広〜い川にいるのは、わずか300〜400キログラムの放流魚(ニジマス、ヤマメ)のみってこと…? そんなの、オレに釣れるワケないじゃん! そこで、こちらも温泉場として有名な隣町・湯河原へと移動し、町内を流れる新崎川で竿を出します。 ここは管理する漁協がない小さな里川ですから、放流は行われておりませんが、かえって自然の環境が残っており、たま〜に天然物のヤマメが顔を出すこともあります。 わずかな期待を胸に、石裏周りやいかにもよさげな落ち込みに仕掛けを落としていきます。「グリグリッ!」 おおっ、アタった! 本当〜に久々のアタリにドキドキしながら軽く竿を煽ると、「ブルブルッ!」という手応えが伝わりました。上がってきたのは…スミウキゴリじゃ〜ん。ヤマメなどの美しい渓魚とは似ても似つかぬ、どちらかというと醜い容姿の魚です。 でも、いいんです。早朝から釣り続けて、ようやくの魚信ですし、何よりこういう雑魚が元気なこの健全な環境がうれしいんです。 エサを付け替えて再び落ち込みに仕掛けを入れると、ほどなく「グリグリッ!」。う〜ん、雑魚が元気な川っていいですねぇ〜。すっかり楽しくなり、ここぞ! というポイントを探って15尾ほどを確保。 日が沈んで手元が暗くなり、「遠き山に日は落ちて…」の雰囲気を感じながら帰路に就きました。この感じも、何か懐かしくていいものですな。★素朴な金沢流に魚信を思ふ夜 今回確保したスミウキゴリは、大きく分けるとハゼの仲間であり、近縁種にウキゴリやシマウキゴリなどがいます。知名度が高い魚ではありませんが、能登・金沢では、これらウキゴリ属を使った料理が古くから親しまれているようです。 一般的な渓流釣りでは相手にされることのないド雑魚も、地域によっては郷土料理になっているんですな。 ちなみに、空揚げや刺身で供されるカジカが“本ゴリ”と呼ばれるのに対し、佃煮などに使われるウキゴリ属は“潟ゴリ”と呼ばれており、どちらも人気があります。 今回釣れたのはウキゴリ属のスミウキゴリですから、金沢流に倣って佃煮にしました。 弱火で汁を煮詰め、炊き上がったところをパクリ。甘さの中に野性味を感じさせるホロ苦さが感じられ、素朴な味わいが…。う〜ん、たまりません。「子供の遊びみたいな釣りでも、夢中になれるもんだなぁ〜」 滋味溢れる肴をアテに、ワンカップをチビチビとやりつつ、「グリグリッ!」という感触を心地よく思い返すのでありました。***************************************三橋雅彦(みつはしまさひこ)子供の頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。
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社会 2020年05月15日 22時00分
北朝鮮『金正恩重篤』のシナリオライターは実妹で実質ナンバー2の与正か
5月1日、「死亡」や「重体」説が流れていた北朝鮮の金正恩党委員長が20日ぶりに公開の場に姿を現した。「今回の『金正恩重篤説』での最大受益者は、正恩氏自身です。“死亡説が流れたが生きていた”ということで、正恩氏の存在感はより一層増しました。シナリオライターは実妹の金与正氏(党の組織指導部第1副部長、政治局員候補)で、彼女の筋書き通りにいったのです」(北朝鮮ウオッチャー) 韓国の文在寅大統領も受益者だという。「重篤説を唱えていた野党議員の太永浩と池成浩が、謝罪に追い込まれました。北朝鮮と文政権にとって、この2人は目障りだったのですが、両議員は『狼少年』の烙印を押されたため、今後は全く信用されなくなるでしょう」(同) とはいえ、依然として正恩氏の健康不安は消えていない。 正恩氏が公開の場に姿を現したのは、平安南道順川にあるリン酸肥料工場だったが、その動画から正恩氏の右手にカテーテルによる心血管系の治療の痕が見て取れたのだ。 また、この場で明らかになったことは、正恩氏の右隣に座っていた与正氏が実質ナンバー2ということだ。「正恩氏の動静報道が途絶える中、後継候補と持ち上げられたのも与正氏です。イギリスの経済誌『フィナンシャルタイムズ』は与正氏のことを『国際社会のライジングスター』とまで持ち上げています」(国際ジャーナリスト) ただ、与正氏には黒いウワサが多い。2015年ごろには「ヒロポン中毒だ」などと、韓国内で囁かれたこともある。「韓国の大統領府に向かって『3歳児』『完璧なバカ』など、痛烈に批判する談話を発表し“毒舌プリンセス”といわれたこともあります。BS日テレの『深層NEWS!』で、ある北朝鮮ウオッチャーは『最近の大量粛清は彼女の指示で行われている』とも指摘しています。今後、日本も彼女の裏の顔に注意が必要です」(同・ジャーナリスト) 与正氏が北朝鮮の黒幕なのか?
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社会 2020年05月15日 21時30分
都知事選前に蒸し返された小池知事の“黒歴史”
自民党が15日、東京都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)について、独自候補の擁立を断念する方針を固めたことを、各メディアが報じた。 報道をまとめると、小池百合子知事(67)の再選に向け支援する方向。新型コロナウイルスへの対応で小池氏の評価が上がる中、政権与党として小池氏との対立を避けるため、独自候補の擁立を見送ったという。「小池都知事は連日、コロナの感染者数の発表などでメディアに露出。おまけに、少し前には自ら出演する都のCMが連日テレビで放送され、すでに選挙運動をしているようなもの。都知事選には40億円以上の予算がかかり、おまけに、投票所が密になることは避けられない。都知事選は延期すべきだろう」(都政担当記者) 16年に都知事選で勝利した小池知事だが、コロナ対応まで目立った実績はなく、ここに来てまるで“神風”が吹いたような状況。 ところが、発売中の「週刊文春」(文芸春秋)によると、今年3月中、「築地と豊洲」(都政新報社)なるタイトルの本が発売。著者の澤章氏は中央卸売市場の元ナンバー2で19年3月に都庁を退職した人物で、豊洲市場移転をめぐる小池知事の迷走ぶりが克明につづられているという。 そのため、知事側近から都の職員には同書を「買うな」というお達しが。さらに、都庁の記者クラブの記者に対して、書評などで取り上げないよう指示を出ているというのだ。 いわば小池知事の“黒歴史”だが、同書が広まったところで、今さら来るべき都知事選での当選確実が揺らぐことはなさそうだ。
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社会 2020年05月15日 19時00分
26歳父親、息子を木刀殴り逮捕 「暴力を振るって何が悪い」容疑を否認で怒りの声
長男の頭や背中などを木刀で殴って怪我をさせたとして、26歳の父親が逮捕されたことが5月15日に判明。その行動に怒りの声が上がっている。 事件が発生したのは北海道旭川市。4月15日午前9時頃、薬をテーブルにこぼして注意された長男の態度を見た自称農業手伝いの男(26)が、「母親を睨み返した」と激昂。木刀を持ち出し、長男の頭や背中を激しくたたいた。 暴行した父親は以前にも長男に暴力を振るったことがあり、その日の夕方、児童相談所の職員が警察とともに男の自宅を訪問。その結果木刀による暴行が発覚し、長男を保護したという。 父親は傷害の疑いで逮捕され、警察の取り調べに対し「頭はたたいたが、背中はたたいていない」一部否認し、「しつけで悪い奴に暴力を振るって何が悪い」と、行動の正当性を主張している。 男の行動に「木刀を使う時点でしつけじゃない」「しつけの名を借りた虐待。許せない」「2人の関係性はよくわからないけど、実の子供じゃないのではないかと思うくらい酷い。愛情が感じられない」「我が子を木刀でたたくなんてどうかしている」と怒りの声が殺到している。 一方で、「自分も親にテストの点が70以下だと竹刀で殴られていた」「ここまでじゃないけど、自分も父親からしつけと称して殴られた」「うちは悪いことをすると殴られた。嫌な気持ちになった」などと、同じ経験を口にする人も数多く出た。 木刀でたたくと我が子を死に至らしめる可能性も否定できず、「しつけ」ではなく「虐待」と言わざるを得ない。児童相談所には、子供を安易に父親のもとに戻さないようお願いしたい。
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社会 2020年05月15日 12時00分
19歳の客引き、「あの店はコロナ」と嘘をつき客を横取り 店が被害届を提出、逮捕に
愛知県名古屋市中区で、客引きをしていた19歳の少年が店の信用を毀損したとして逮捕された。 少年は3月17日の夜、自身がアルバイトとして勤務する居酒屋店が入る雑居ビル付近の路上で、同じビルに入る居酒屋を予約していた客に声を掛け、「この店はコロナでやっていない」と嘘をついた。 「コロナでやってない」と名指しされた居酒屋は当時通常営業中で、コロナ被害などは一切なし。声を掛けられた客は、言葉を信じ、予約していた店ではなく、少年の勤務していた店で飲食したという。 予約を少年の嘘によってすっぽかされた店が、客に確認したところ、「コロナでやってない」と声を掛けられていたことが発覚する。店は被害届を提出し、警察が捜査を進め、5月14日になり、19歳の少年の犯行であること判明。信用毀損の疑い逮捕された。少年は容疑を認めているという。 リアルライブでも既報の通り、愛知県内ではコロナ感染を匂わせ、店舗従業員を脅す事件が相次いでいるだけに、「また愛知か」「愛知は一体どうなってるんだ」と呆れる声が上がる。また、「自分の儲けのためならどうなってもいい。精神構造がおかしい」「19歳でこの思想。呆れて物も言えない」と、少年の行動にも驚きの声が。 そして、「客引きは本当に鬱陶しい。どうにかしてほしい」「客引きに連れて行かれ、ボッタクリに遭ったことがある。基本的に言うことを信じてはダメな存在」「早急に取り締まって欲しい」と、客引きという存在について、「取り締まるべきだ」という指摘が出た。 「歌舞伎町や上野など、歓楽街では必ず客引きがいます。良心的な人間なんてごく僅かで、その殆どがボッタクリや騙しですよ。 風俗街では「『あの店は混んでいるから姉妹店へ』『あの店は性病が流行ってる』と言って、ボッタクリ店に誘導することもあります。そもそも人気店は客引きなんか使わなくても、人は入ってきます。トラブル防ぐ意味でも、ついていかないことをお勧めします」(歓楽街に詳しい記者) 全員とは言い切れないが、トラブルの温床になることが多々ある客引き。簡単に言葉を信じないよう注意してもらいたい。
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社会 2020年05月15日 12時00分
映画「無頼」 井筒和幸監督インタビュー
――本日はよろしくお願いします。しかし、8年ぶりの映画の公開がまたこんな時になるとは…。井筒監督(以下、井筒)「奇しくも、不思議にも…ですよね(笑)」――来年に延期となりましたが、もともとはオリンピックイヤーにぶつけようと? 作品の中で、前回の東京五輪に触れていましたが。井筒「メダルだけを目指す五輪なんて好きじゃない。僕は、オリンピックはどうでもいいと思ってるほうだから。もう一度、無理ばかりした虚栄と欲望の昭和を語りたいと思ったんですよ。50年間丸ごと振り返ることが、今は必要じゃないのかと。それが最大の動機ですね」――今の時代、この映画に出てくるような“自分たちの生き方をまっとうする”という人たちがいなくなった感がありますよね。井筒「無頼ってそういう意味やからね。はぐれ者とか愚連隊って意味もあるけど、“信を譲らない”とか、“美を曲げない”という意味もあるんですよ。いわば侠客ですよね」――侠客、つまりアウトローであると。井筒「いや、それが悪態であろう正義だろうが、是も非も関係ないんです。そういう意味もあるから『無頼』って昔から好きな言葉なんですよ。タイトルに使ってやろうと、20年ほど前からずっと思ってたんです」――EXILEの松本利夫さん演じる主人公を、中村達也さん、松角洋平さん、阿部亮平さんという実力派俳優たちが支える様が素晴らしいですね。男の友情を感じさせてくれました。井筒「主人公は幼少期にド貧乏で両親もおらず、誰をどう信じていいか分からないまま世間に放り出された。自分が信じたいもんは何か…突き詰めたら、それは仲間だった。お金ももちろん大事やけどね、生きていく仲間が欲しかった。言わばそれが裏社会の盃になるわけやね。サラリーマン社会でもどっかムラ社会やから、みんな盃結んでるよね? 最近さ、平気で盃ひっくり返すような奴、いっぱいいるでしょ? 企業でもそうじゃないですか。金のために盃を無視するような。ラサール石井の親分さんが『お前、盃ちゅうもんをどない考えとんのや!』って言うでしょ。あの怒鳴り合いは、そこを突き詰めてるんやね」★「無頼」は格差の映画『無頼』で描かれるのは、アウトロー社会から見た、もう一つの昭和史である。神武景気、東京五輪、日米安保、ケネディ大統領暗殺、オイルショック、三菱重工ビル爆破、田中角栄ロッキード事件、昭和天皇崩御…そんな歴史的瞬間に、ヤクザたちはどう絡み合うのかが本作の見どころだ。井筒「コッポラが『ゴッドファーザー』を撮ったときの言葉が頭にこびりついてるんですよ。あの映画で描いているのは“アメリカの階級社会を生き抜くシシリー人ファミリーの愛の物語じゃなく、アメリカの資本主義だ”と。コッポラは質問した記者を裏切ってやろうと思って言ったんだろうけど、僕はなるほどなって思った。だから僕は、昭和の欲望の資本主義を描きたかった。是も非もない。たまたまヤクザ社会にスポットを当てただけで、むしろサラリーマンよりも分かりやすいからね」――昭和の資本主義の陰にヤクザあり、というシーンがたくさんありました。レンタルビデオ店のシーンなんか、もう面白くて…。井筒「海賊版の話やね。昭和の終わり頃なんて、新宿や渋谷のレンタルビデオ店は海賊版のVHSばっかりやったからね。レンタルビデオは普通に開業したら莫大な資金がいるし、薄利。だから違法な海賊版に頼らなきゃ店が開けない。資本主義そのものですよ」――それと、ヤクザがどう絡んでいるんですか?井筒「コピーするのに工場作っちゃう。そこにヤクザが絡んでるんですよ。映画では、自分のシマ内のレンタルビデオ店で海賊版が出てる。どこの組が絡んでやがるんだと。ちょっと店長シメてこいや、とこういうシーンだったんですよ。シマ内を守ってるのは自分らという意識で生きてるわけですから、それが彼らのシノギだし、アイデンティティーですよ」――そうだったんですか!井筒「昔は侠客がいっぱいいた。ヤクザじゃなくて“侠客”。彼らの行動原理は“仁義”と“盃”なんですよ。その行動原理があるからこそ、ちゃんと仕事をするんですよね。なにも博打ばかりやって、遊んでばっかりいるわけじゃない。彼らの行動ってそれなんですよ。企業と労働者の間とか、人と社会の間に入って“潤滑”する仕事なんですよ」 本作で、冷静な視点で資本主義をとらえた井筒監督は「金を稼ぐことでどうなるか。上も見えたし、底も見えたのでは」と喝破する。――こういった熱い作品を、令和という時代にぶつける意味とは何でしょうか。井筒「昭和を生きた男たちの姿が、今を生き抜く反面教師としてヒントになるんじゃないかなぁ。この閉塞した薄情な時代、命懸けで生きるということはどういうことか、ということかな」――金儲けの行きつく先に何があるかということを、再確認することは今、必要かもしれませんね。井筒「金で何でも買えるという奴らがのさばってるけど、これは格差の映画ですよ。格差のないことはどういうことかと、みんな想像しようよと。こういうことを言うと、監督は左翼だと言われるけど、左も右もない。格差のない世界を思うのは面白いことでしょ。今だって世界を見渡すと、金持ちはコロナウイルスにかかっていないし、貧困と無縁のトランプも安倍も勝手なもんだ。一から社会を考え直したほうがいいと思うのは、そこだよね」***************************************井筒和幸(いづつ・かずゆき)1952年、奈良県出身。高校生の頃から映画の自主制作を行い、1975年に『ゆけゆけマイトガイ 性春の悶々』で初監督を務める。その後も多くの映画の監督を務め、2005年『パッチギ!』では数多くの映画賞を受賞。映画監督のみならず、映画評論家としても活動している。井筒和幸監督8年ぶりの大作映画『無頼』は12月よりK's cinemaほかにて全国順次公開予定
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社会 2020年05月15日 06時00分
指名手配犯、森に身を隠すもおならをして気づかれ逮捕「物凄い爆発音だった」と警察が明かす
生理現象は我慢できないことがあるが、海外ではおならをしたことで警察に居場所がバレ、逮捕された男たちがいる。 イギリス・サウス・ヨークシャー州で、35歳と30歳の指名手配されていた2人の男が警察から逃げるも、おならをしたことで居場所がバレ、逮捕されたと、海外ニュースサイト『YorkshireLive』と『Rare News』が5月8日までに報じた。35歳の男は過去に違法な行為をするも出廷しなかったことで指名手配されていた。30歳の男が指名手配されていた理由については明かされていない。 報道によると、警察は5月7日、「指名手配犯だと思われる男がいる」という通報を受け、とある家に向かったという。警察が家に押し入ると、男たちは逃走したそうだ。 男たちは家の近くの森の中に逃げ込んだ。森の中は暗闇で視界が悪く、警察は男たちを見失ったという。警察が茂みをかき分け捜索していると、男の一人がおならをした。警察はおならの音が聞こえた方向に足を進め、逃げる犯人を逮捕。おならをしなかったもう一人の指名手配犯の男も、おならをした指名手配犯の男の近くに隠れていたところを逮捕された。 報道によると、警察はおならが聞こえた時の様子について、「おならは洋服を破るような物凄い爆発音だった。我々は体力をほとんど使い果たしていたけど、おならの音に救われた」と明かしているという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「なんて間抜けな犯罪者。緊張しておならが出てしまったのか」「どれほどすごいおならだったのか。警察が明かした『物凄い爆発音』という表現はユーモアがあっていい」「おならをしてもすぐに逃げれば警察を撒くことができたかも。恥ずかしさでうまく走れなかったのか」「コロナで外出自粛中のため、街は静かだったはず。余計におならの音が響いたのかも」「外出自粛中なのに、外に出ることはやめてもらいたい。警察が来た時、素直に連行されるべきだった」などの声が挙がっていた。 海外には、おならが逮捕のきっかけになった事件が他にもある。 アメリカ・ミズーリ州で、薬物所持の容疑がかかっていた男が警察から逃げるも、おならをしたことで警察に居場所がバレ、逮捕されたと、海外ニュースサイト『New York Post』が2019年7月に報じた。 同記事によると、警察は男を逮捕するため男の自宅に向かったという。警察を見た男は、自宅近くの森林地帯に逃げ込んだ。警察は男を追いかけるも、一瞬、男の姿を見失ったが、男がおならをしたため警察が男の居場所を掴み、逮捕したそうだ。警察によると男のおならに警察犬も反応したという。 おならが犯人逮捕の手がかりになることもあるようだ。記事内の引用について「Wanted man hiding from police in the woods gives away his location - by farting」(YorkshireLive)よりhttps://www.examinerlive.co.uk/news/local-news/wanted-man-hiding-police-woods-18222951「Loud Fart Gives Away Suspect’s Hiding Spot to Police」(Rare News)よりhttps://rare.us/rare-humor/man-farts-bush-arrest/「Loud fart helps police sniff out suspect hiding from arrest」(New York Post)よりhttps://nypost.com/2019/07/10/loud-fart-helps-police-sniff-out-suspect-hiding-from-arrest/
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