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【2018年プロ野球ドラフト会議ドキュメント】 4人が一気にプロの世界へ!東洋大学ドラフト当日の舞台裏

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前列中川圭太・上茶谷大河、甲斐野央、梅津晃大

☆ドラフトの目玉が4人も

 2018年10月25日。幼き頃から憧れたプロ野球の世界への入り口「新人選手選択会議」、いわゆる「ドラフト会議」が行われた。今年は大阪桐蔭高校と東洋大学の両校に、プロ注目選手が4人も在籍しているという異例のドラフトとなった。

 東洋大学はドラフト1位で、上茶谷大河、甲斐野央、梅津晃大のピッチャー三人衆が、そして主将の中川圭太も指名されるのではないかと、注目を集めていた。

☆運命の指名待ち

 会議の始まる17時少し前、テレビの中継クルーと約100名の報道陣の待つ特別会議室に、選手4人と増子敦仁野球部長、杉本泰彦監督がチームメイトと共に登場。机の前に置かれたテレビを見ながら指名を待つ。全球団の1順目の入札では彼らの指名は無く、会場に張り詰めた空気が漂う。その後抽選に外れた球団の入札が続き、ベイスターズが上茶谷を指名。大きな拍手に包まれた。更にスワローズからも指名が入り抽選へ。結果、ベイスターズが交渉権を獲得し、上茶谷は固い表情のまま軽く会釈。すぐさま後ろのチームメイトが声をかけると、一気に笑顔が弾けた。数分後いわゆる外れの外れで、甲斐野がホークスから指名。決定した瞬間は上茶谷と同じく固い表情だったが、テレビから聞こえて来る「ソフトバンクが交渉権獲得です」の声に合わせて、小さく数回頷いた。

☆記者会見へ

 その後、会見会場となる記念ホールに移動。東洋大学のバナーの前の机には杉本監督と、上茶谷、甲斐野の名前が記された紙が既に用意されていた。監督のコメントの後に、両選手の会見が行われ、まずはテレビ局の代表質問、その後メディアの質問と続き、フォトセッションへ。取材陣が用意したベイスターズのキャップやホークスのマスコットを各選手に手渡し撮影。「笑って〜」「こっち向いて」など様々な要望に応えて一旦終了。数十分後には梅津の名の書かれた紙がセッティングされ、ドラゴンズから2位指名された梅津が登場。1位の二人と同様の手順で会見が行われた。報道陣が写真選定や、記事の制作に追われていると、中川がバファローズから7位指名を受けたとの発表と共に、テレビの生中継のため会見が遅れるとの知らせが大学広報から伝えられる。19時半頃に中川が登場し、同じ流れで会見が終わると、4人揃ってのフォトセッションや、チームメイトによる胴上げも行われる。最後に各選手に記者が質問する「囲み取材」が行われ、長い一日が終わった。

☆ハイレベルのネクストステージへ

 全てが終わったのは21時近く。ロングランの会見ではあったが、全員がプロ野球への第一歩を踏み出すことが出来たことで、会見場は和やかな雰囲気に溢れていた。

 今まではチームのために切磋琢磨してきた4人。全員別のチームに指名されたため、これからは各々がライバルとなる。この場に同席していたこともあり、彼ら全員のこれからの活躍を願わずにはいられない。

取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘

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