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悲喜こもごものドラフト会議 現時点での評価は早計?

 東京・グランドプリンスホテル新高輪で、25日に行われた「2018年プロ野球ドラフト会議supported byリポビタンD」。プロ志望届を提出した選手たちの運命が決まる瞬間を、数多くのプロ野球ファンが固唾を飲んで見守った。

 全12球団の指名選手については、既に多くのメディアが伝えている通り。めでたくプロの門を叩いた選手たちが、どのような足跡を辿ることになるのか、来シーズン以降も引き続き注目を集めていくことになるだろう。

 もちろん、どの球団の指名が“アタリ”であったのかは、一定の時間を置いてみないと分からない。また、各選手、各球団による今後の取り組みも、育成の成否に大きく左右する。つまり、今年のドラフトの結果がどのようなものとなるのかは、現時点では誰にも判別できないということだ。

 ただ、ネット上に寄せられた数々の声を見てみると、まだ1巡目指名が終わった段階で既に“合否判定”を出しているファンも少なくない。また、自身の贔屓チームや指名選手に対して、罵詈雑言のコメントを投稿しているファンも散見される。

 前述した内容の繰り返しとなるが、今回のドラフト結果は今すぐにではなく、3年、5年をかけて徐々に判明していくもの。それなのに、「理想の指名とは程遠かった」、「誰だか分からない選手を指名した」といった理由をつけ、現時点で評価を下すのは少々早すぎはしないだろうか。

 過去のドラフトを振り返ってみると、指名選手のその後は千差万別。上位指名を受けながら鳴かず飛ばずという選手もいれば、育成指名から一軍の主力まで這い上がった選手もいる。そのため、ドラフト当時は“アタリ”とされた指名が期待とは異なる結果となったり、“ハズレ”扱いだった指名が後々大成功と評価されたりすることは往々にしてあることだ。

 有名、無名に関わらず、全ての選手には指名された理由が存在する。指名結果に落胆するファンには、じっくり焦らず腰を据えて、今後を見守っていってほしいところだ。

文 / 柴田雅人

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