ではどのようになるのか。あなたは具体的に知っているだろうか。
ヘロインという名前をあなたは知っているだろう。
ヘロインの特徴は、すさまじい禁断症状に特徴がある。
まさにイメージ通りの“魔薬”なのである。
ヘロインは白い結晶で、本当に純度の高い物は、その中心のひとかけらにすぎない。
あとは不純物を含む結晶である。
「モルヒネ+塩化アセチル=ジセチルモルヒネ」。
ヘロインとは、ドイツで発売された鎮痛剤の名前である。
中毒者のほとんどが静脈注射で摂取する。
ドラマによく出る、腕にケロイドがある“あれ”である。
このヘロインを一日に五〜六包取り始めると…。
…よだれを垂らし、くしゃみが続き、寒気動悸。そして食事はとれず、痩せていく。
それを防ぐために十〜二十包取り始めると悪寒、あくび、下痢、意識混濁。筋肉痛に襲われる。
精神に異常をきたし、錯乱状態になる。
禁断症状は、骨がばらばらに砕けそうな全身痛。
色々な場所に体を打ちつけ、自己破壊衝動を起こし転げまわるのだ。
鼻水、よだれ、下痢、ションベン。
色々な体液や血を垂れ流しながら、体を打ちつけ転げまわる。
そして失神。けいれん発作を起こして死亡。
あなたはそれでも薬をやりたいですか? という話になるわけである。
麻薬は異世界の話だと思っている方もいるかもしれない。
しかし麻薬は、「そんなものはやくざや外国の話だけだ」と思っている、平和な一般庶民の傍にも忍び寄って来ている。
都心部でなくても、何年も前から田舎の街角でも、これらの薬は入手できるのだ。
ヘロインじゃなきゃ大丈夫じゃないの?
そう思ったあなたは、すでに“魔薬”に囚われているのかもしれない。
(立花花月 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou