本作は、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中の同名漫画が原作だ。昨年公開された映画『銀魂』では、38.4億円の興行収入で大ヒットを記録。『勇者ヨシヒコ』(テレビ東京系)や『33分探偵』(フジテレビ系)などで知られる福田雄一が監督を務め、菅田将暉、橋本環奈、KinKi Kids・堂本剛らが脇を固めた。豪華キャストが揃ったことや原作の面白さ、福田氏の手腕によるものなど、ヒットの要因は様々あるが、映画ライターはもう1つあると語る。
「空知先生のコメントですね。特に実写化に大反対していたのが原作ファンです。公開前、『銀魂』は“コスプレ大会になる”と揶揄されていました。そうしたことを鑑みた空知先生は“原作が原作だから基本泥舟”と言い、自らを落とした上で笑いを交えながら激励のコメントを寄せました。これにファンは感動し、劇場に足を運んだわけです」(映画ライター)
そして、今回のコメントもウイットに富んでおり、原作ファンはもちろん、KinKi Kidsファンの心も掴んだ。以下、空知英秋氏のコメント(映画『銀魂2』公式Twitterより引用)。
「爆死確実と言われた超豪華俳優無駄遣いB級コスプレ映画、前作銀魂が予想を覆しまずまずのヒットを遂げられたのは、ひとえにコスプレを許してくれた生ぬるいファンの皆様の寛大な心、今飛ぶ鳥を落とす勢いというか、その鳥と同じ勢いで過労死一直線の福田監督、そして飛ぶ山田優をオトした小栗くんの頑張りのおかげです。3%くらいは。残る97%はほぼほぼ水分、そして僕の原作の力と堂本剛の力、俺達二人合わせてGinKi Kidsの力だったワケですが、そのへん勘違いしてもう一発当てちゃおう的な雰囲気になっている大人達がちゃんちゃらおかしくて、次こそ爆死だねって剛と二人で笑ってます。光一も寿司握りながら笑ってました。
そんな、みんなを笑顔にする映画銀魂がいよいよ劇場に帰ってくるぞ。みんな、じっちゃんの名にかけて絶対観に来てくれよな。来ないとお前を握ってやる!!」
「じっちゃんの〜」は、剛主演のドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)で有名な決め台詞だが、「お前を握ってやる!!」というくだりは、知る人ぞ知る光一主演の『スシ王子!』(テレビ朝日系)のもの。SNSでは「ありがとう空知」「スシ王子までイジってくれるなんて」「懐かしすぎてクソ笑った」など、特にキンキファンから絶賛の声が多く、批判の声はゼロに等しい。
こうした原作者の粋な計らいは、今回も映画『銀魂』の背中を押してくれたに違いない。
記事内の引用について
映画『銀魂2』公式Twitterより
https://twitter.com/gintama_film!