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騙されてはいけない! 減税・補助金エコカー販売競争「カタログ燃費」の隠された大ウソ(2)

 では、より現実に即したデータを知るにはどうすればいいか。やはり、こういうときに頼りにしたいのがネットの情報である。
 『e燃費』(http://carlifenavi.com/)は、様々なドライバーの声を集めて公表しているというサイトだ。
 「現在、約50万人の方が登録利用しています。皆さんご自分の車の燃費管理や、どこのガソリンスタンドが安いかなどの情報を検索利用していますね。10年前の開設当初は燃費管理などの利用が主でしたが、最近はエコ意識の高まりからか、燃費に加えてガソリン代金にも関心が強いようですね」(e燃費レスポンス編集部・河口武志さん)

 このサイトの最大の強みは、ドライバー自らが情報発信して、その情報を皆が共有できること。自分の車種を登録して、ガソリンを入れるたびに、リッター何km走ったかの情報を携帯やパソコン端末から送信する。それらはデータとして登録され、同じ車に乗った人が、自分と他人の燃費を比べることが可能。また自分の気になるさまざまな車の燃費情報も簡単に検索できるので、購入を検討する際のデータ比較としても大いに参考になる。
 「国土交通省が示すデータは、その車のハードとしてのスペックを明確にするという意味がありますから、必ずしも否定するものではありません。しかし、ドライバーは現実の数値も知りたいわけです。そういう意味では『e燃費』には大きな意味があると思っています。登録者はもともと、エコ意識の強い人が多いのが特徴ですね。ハイブリッド車を所有している人は特にその傾向が強いと思います」(前出・河口さん)

 面白いのはサイトが独自に認定した究極のエコカー「e燃費アワード」だ。これはe燃費が1年にわたってユーザーから集めたデータを基に、その年の一番燃費の良かった車を決めるというもの。これを見れば、日本で走っている車の『どれが一番燃費が良いのか』が一目瞭然なのだ。
 では、各部門のナンバーワンを紹介しよう。乗用車部門の第1位はやはり、皆さんご想像の通りトヨタ・プリウス(1800cc)20.7km/L。軽自動車部門では、ダイハツ・ミライース(660cc)が19.9km/Lで1位。輸入車では、イタリアのフィアット・500(1200cc)が15.4km/L記録している。
 ちなみに、トヨタの新型ハイブリットカー・アクアは、去年のデータには含まれていないので年間ランキングには入っていないが、直近のデータでは22.12km/Lをマークし、プリウスを抜いてランキング1位をキープし続けている。このままいけば、今年の年間チャンピオンはアクアになるかも知れない。
 「エコだエコだ」と、燃費走行ばかり気にしてしまうのもつまらないが、「今回は○○km走った!」なんて、ちょっとしたゲーム感覚でドライブしてみると、より運転が楽しくなるに違いない。何より安全運転が一番なのをお忘れなく。

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